スタッフレビュー一覧
店頭スタッフが様々な商品をご紹介
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すずき
@e☆イヤホン
EFFECT AUDIO
Code 23 (ConX Basic to TermX Basic)
¥72600 税込
エネルギー満ち溢れる、極太・高解像度サウンド
「Codeシリーズ」に“EFFECT初の単線モデル”が登場し、それが「フラッグシップレベルの銅ケーブル」という、EFFECT AUDIOを知る人にとっては、情報量の多いケーブルかもしれません。 まずお伝えしたいのは、やはり単線ゆえに相応に硬いイヤホンケーブルであることです。EFFECTケーブルの中でもトップクラスの硬さだと思います。ただ、ケーブルの取り回しは素直であり、実際に通勤で使用しても普段使いがむずかしいレベルには感じません。そんなことよりも、多少の扱いづらさを差し引いても使い続けたいサウンドがCode23にはありました。 ずぶとく、厚く、高解像度で、適度なスピード感に広さと、一聴して素性の良いサウンドが眼前に広がり、ボーカルと楽器音(特にギター音)がとにかく映えます。うねりや高音域の自然な伸びは非常に艶めかしく、それでいて刺激はありません。変な癖がないのでどんなジャンルもいけますが、ロック・ボーカル系の楽曲が抜群に合う印象です。 また、特筆すべきは豊かな情報量と高いS/N比です。背景ノイズの少なさゆえ、真っ暗な静寂から音が立ち上がるような感覚と、音響特性がばっちりコントロールされた空間で奏でられたような生々しい描写力と音の鮮度に圧倒される情報量、それらが心地よくミックスされて耳に飛び込んできます。 取り回しを考慮してもお釣りがくるくらいのサウンド体験で、この音が楽しめるなら多少硬くても……と思ってしまうほどの、究められた銅の音をまざまざと見せつけられた気がします。金、銀、銅などさまざまな素材を駆使してきたEFFECT AUDIOだからこその説得力を感じました。 ■試聴機:VE MEISTER,NW-WM1AM2 ■試聴楽曲:花人局(ヨルシカ),Rock on.(ナノ),Rising Hope(LiSA),Hot Meal(Girls Dead Monster),お勉強しといてよ(ずっと真夜中でいいのに。)
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すずき
@e☆イヤホン
CUSTOM ART
FIBAE™ 7 Unlimited
¥165000 税込
解像感とアナログライクを両立した優しいサウンド
FIBAE 7 Unlimitedは、同社のFIBAE 7を再設計・再チューニングしたモデルです。高域用ドライバーを変更したこと、また、クロスオーバーの刷新でダイナミクスと感度を改善したことが大きな変更点とのことです。 ドライバーを更新した影響か、中高域に特徴があるモデルです。角が丸く刺激が少ない、シルキーでさらさらとした自然で優しい聴き心地です。また、透明感・繊細さ・伸びも十分にあり、ボーカルがとても聴き取りやすいです。全体のバランスとしてはフラットですが、ボーカル表現の優秀さが際立っているように感じました。 低域は非常にソリッドで締まっています。小気味よく軽快でレスポンスに優れた低域は、他帯域に被らない程度に存在感があります。“さりげない”という表現が合いそうな優しい広がり方に、少しアナログライクな印象を受けました。現代的なくっきり高解像度さと、耳触りよく温かみのあるアナログさを感じる絶妙なチューニングです。 聴き疲れしづらく、各帯域の不足感もないので、楽曲ジャンル・世代を問わず、さまざまな楽曲と合わせられると思います。 ■試聴楽曲: 夜明けと蛍(n-buna),W/X/Y(Tani Yuki),ORIGINAL(DUSTCELL), CH4NGE(feat.可不),靴の花火(ヨルシカ)
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すずき
@e☆イヤホン
CUSTOM ART
FIBAE™ 5
¥138600 税込
生々しく余裕のある中高域の表現力
ポーランドのカスタムIEMメーカーCustom Artから、トリプルハイブリッド型イヤホンが登場しました。 カスタムIEMには少ない、平面ドライバーを搭載したモデルですが、スペックから想像される以上に優等生なサウンドです。出力差による音質変化を抑えるFIBAEテクノロジーの恩恵か、マルチドライバーでも音量の取りづらさや不足感はなく、スマートフォン直挿しでも高音質で楽しめます。 2基の平面ドライバーは高域と超高域を担当していますが、安易な高域特化という印象はありません。繊細で鮮やかな高域ですが、ボーカルはやや後ろに控えており、高域を突き抜けさせるより、全体の音との一体感を重視したチューニングに感じます。無理なドライブ感がなく、中高音域の表現に余裕と懐の深さを感じます。金物の鮮明な響き、ハイレスポンスなギター音、ボーカルの伸びや解像度など、平面ドライバーによって高域の表現力を破綻なく引き上げている印象です。 ほのかに丸みと温かみのある低域は、ほど良いアタック感と迫力が気持ちいいです。広がりは控えめながらも包まれるような優しい音で、ダイナミックドライバーの特徴を色濃く感じます。 中域もやや後方にあるため、全体としては緩やかなドンシャリ傾向ですが、刺激は抑えられているのでどんな楽曲ジャンルにも合いそうです。強いていえばJ-POPやアニソンなどの明るめの曲や、インストよりはボーカルのある楽曲の方が活き活きしている印象です。 ■試聴楽曲: 夜明けと蛍(n-buna),W/X/Y(Tani Yuki),ORIGINAL(DUSTCELL),CH4NGE(feat.可不),靴の花火(ヨルシカ)
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すずき
@e☆イヤホン
EFFECT AUDIO
Cadmus/8wire (2pin to 4.4mm) Christmas Bundle
¥54500 税込
すっきり見晴らしの良い爽やかサウンド
EFFECT AUDIO Cadmusに8Wireモデルが登場しました。 ケーブル単体の印象と4Wireとの比較をレビューします。 クリアで見晴らしの良いサウンドがCadmus 8Wireの特徴です。ほど良く丸く柔らかな中高音域は、刺激を抑えながら優しく繊細に伸びるボーカル表現に一役買っています。定位感はほどほどですが、高解像度でインパクトのある低音域は、楽器隊が持つ空気感の再現と迫力のある音場を形成しています。 基礎部分はフラットバランスですが、やや一歩前に出る中高音域に、レスポンス良く適度に量感のある低音域と、音楽を楽しく聴かせるエッセンスを感じます。多芯ゆえの豊かな情報量と音の厚みもあり、聴き応えも抜群です。 4Wireとの比較では、全体的に綺麗にグレードアップしたように感じます。4Wireはイヤホンとの相性を選ぶ弱点がありましたが、8Wireでは上手く解消されています。Cadmusの特徴だった、爽やかでパリッとしたトーンや、バランスの良いオールラウンドな印象はそのままに、それぞれの要素に一段、二段磨きが掛かっています。Cadmusが好きな方はもちろん、Cadmusが合わなかった方にも、ぜひ一度試していただきたいほどの進化が見られました。 最後にひとつ、面白いと感じたポイントでもありますが、低音が強いもしくは低音に特徴のあるイヤホンとの組み合わせをオススメしたいです。低音域の持ち味を絶妙に引き出してくれる印象で、唯一無二の個性を感じました。
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すずき
@e☆イヤホン
EFFECT AUDIO
Ares S/8wire (2pin to 4.4mm) Christmas Bundle
¥45800 税込
重厚さと鮮烈な高域が映えるケーブル
EFFECT AUDIO Ares Sに8Wireモデルが登場しました。 ケーブル単体の印象と、4Wireとの比較をレビューします。 一聴して、多芯ケーブルの音で想像するような、情報量の豊かさと重厚な音場を体感できます。音の粒ひとつひとつが大きく太く存在感があります。情報量は多いですが、暑苦しさはなく、すっきりとキレのある中高域を鳴らします。一歩間違えれば攻撃的とも取れる、スカッと鮮やかに伸びる中高域にAres S 8Wireの個性を感じます。ややドライで冷たい印象を受けるため、余韻や艶感などよりは、音のキレや速さの表現が得意だと思います。 4Wireとの比較では、情報量が増して上下のレンジが広がるとともに、高域と低域がソリッドに締まり、よりAres Sの個性が際立ったように感じました。4Wireでは少し大味だった音像が、芯数が増えて分解能が向上したことで、全音域が澄んだような印象を持ちます。また、ソリッドながらも広いレンジと高い解像度のおかげで、ホール鳴りのような表現が上手いです。音の冷たさと相まって、バラードや暗めな世界観をもつ楽曲との相性が良いと感じました。 ジャンルを選ばず、どんな楽曲でも楽しく聴けると思います。 再生環境:Shanling UP5,Vision Ears VE6x2 試聴楽曲:いつも何度でも(木村弓),トウキョウ・シャンディ・ランデヴ(feat.花譜&ミツキ),あいつら全員同窓会(ずっと真夜中でいいのに),すずめ(feat.十明),フクロウ ~フクロウが知らせる客が来たと~(KOKIA)
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すずき
@e☆イヤホン
AAW
A2H+ (Universal Fit)
¥19800 税込
お手頃に本格サウンド、音楽の楽しさを感じられるイヤホン
シンガポールのイヤホンメーカーAAWから、エントリーモデルが登場しました。よりお求めになりやすい価格になりましたが、サウンドやデザインに妥協は見られません。 メタルプレートとアバロン(貝殻)素材を使用したフェイスプレートは、目を惹く美しさと上品な雰囲気を両立していて高級感があります。また、小さくコンパクトなイヤホン筐体は、耳の小さい方でも違和感なく装着できそうです。 サウンド面では、高音から低音まで満遍なく綺麗に出ている印象です。ダイナミックドライバーの太く迫力のある低音、NOVA(BA)ドライバーの繊細かつ高解像度で綺麗に伸びる高音とボーカルが特徴です。 弾むような元気な低音は、厚みや広がり、深さまで感じ取れるサウンドで、楽器音・電子音問わず様々な低音表現を器用にこなします。ドラムのキックの重さに小気味良さ、ベースラインの動きもはっきり聴き取ることができます。柔らかく優しい音も表現できるため、バラードなどのゆったりした楽曲にもマッチします。 高音は非常にくっきりしています。楽曲によっては少し刺さりがあるかもしれませんが、生々しい実在感のあるボーカルは、NOVAドライバーだからこそ出せる音だと思います。一聴では線の細さを感じますが、じっくり聴いてみると、高解像度に幅広く中高音域をカバーしてることに気づきます。目が覚めるような透明感とリアリティのあるサウンドで聴いていて気持ちいいです。 異なるドライバーを上手くまとめ、滑らかな音の繋がりと自然さ、音楽を楽しむための要素もしっかり詰め込まれているのがA2H+の凄いところですね。基本的にバランスの良い音なので、どんな楽曲ジャンルにも合う印象ですが、J-POPやバラードなどとの相性が特に良さそうです。 構成がシンプルなおかげか音量も取りやすく、iPhoneに直接つなげてもバッチリ良い音を楽しめます。また、アンプやプレーヤーなどを使用すれば、より高音質を楽しめる高いポテンシャルも持ちます。 あらゆる面で妥協を感じないA2H+をぜひお試しください。 試聴環境:iPhone-Lightningアダプター、Shanling UP5,NW-WM1am2 試聴楽曲:READY STEADY GO(L’Arc~en~Ciel),脳裏上のクラッカー(ずっと真夜中でいいのに),世界の約束(倍賞千恵子),誕生(はるまきごはん)
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すずき
@e☆イヤホン
Flipears
ARTHA (Universal Fit)【~4/3まで(なくなり次第終了)!期間限定セール!】
¥198000 税込
空間と奥行き、音の厚みを感じるフラットモニター
フィリピン発のイヤホンメーカーflipearsより、8BAドライバー&サウンドチューニングスイッチ搭載のモデルが登場しました。 スイッチの切り替えで4タイプの音質を楽しめますが、本レビューはスイッチをOFFにした「バランス」チューニングでのレビューです。 真っ先に目に入るのは、ARTHA専用として採用され、Ocean Mosaicと名付けられたデザインの美しさですが、華美なデザインと裏腹に、音質は手堅いモニター的要素と音楽を楽しむリスニング的要素を絶妙に両立した、巧みで実直なチューニングが施されています。 同社モデルのAURORAと共通しますが、基本のバランスはフラットと言えます。上下音域のレンジの広さとレスポンスの良さから、全域にパワフルな印象を持ちますが、音像の中心にフラットバランス特有のブレない芯を感じます。どんな音でも、高域と低域のどちらにも振られ過ぎず、とても聴き取りやすい音です。 特徴として、楽器音やボーカルの生々しさ、優れたディテールを挙げることができますが、とことん音源との相性を選ばない点がARTHAの面白いポイントです。イヤホンによっては、楽器なら電子やアコースティック、ボーカルなら女性、男性ボーカルなど、綺麗に鳴らせるジャンルを分けて表現したりしますが、ARTHAはすべてのジャンルをカバーできている印象です。誇張も不足感もないナチュラルな音に、持ち前の定位感・厚み・パワフルさが組み合わさり、フラットでありながら聴き応え抜群な音を実現しています。楽曲差による鳴り方、聴こえ方の変化が少ないため、安心感・安定感があります。 帯域別で言うと、中高音の鳴り方が個人的なARTHAの推しポイントなので、ご試聴いただけるタイミングがあれば、じっくり聴いてみてほしいです。 再生環境:iPhone – Shanling UP5 試聴楽曲:アイウエ feat.美波&SAKURAmoti(ALTERNATIVE),Segredo(発熱巫女~ず), Who?(Azari),Won’t Back Down feat.P!nk(EMINEM)
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すずき
@e☆イヤホン
EFFECT AUDIO
Cleopatra II (ConX Basic to TermX Basic)
¥154000 税込
『見晴らしよくメリハリある高解像度サウンド』
EFFECT AUDIOを代表する純銀ケーブルCleopatra(以下、先代)が、Cleopatra IIになって帰ってきました。 先代から、デザイン・サウンドの両面に変化がありました。わずかにサウンドキャラクターが変わったので、純粋な乗り換えには注意が必要かもしれません。 プラグ-分岐部-コネクターに至るまで、銀ケーブルらしい雰囲気で統一されています。重量がありそうな見た目ですが、実際は非常に軽く、使用時のストレスはありませんでした。軽くとも剛性をしっかりと感じられ、高級感のある仕上がりです。プラグにTermX(3.5mm、2.5mm、4.4mm)、コネクターにConX(2Pin、MMCX)を標準搭載し、使用するイヤホン,プレーヤー,アンプに合わせ、プラグやコネクターを変更できる高い汎用性を持ちます。 肝心のサウンドですが、先代がナチュラルバランスだとすれば、Cleopatra IIはもっと楽しく聴ける、開放的でパワフルなサウンドという印象を持ちました。純銀線らしい高域の伸び、透明感、スッキリさなどの共通する特徴は持ちつつ、先代ではやや平面的だった音が拡張され、高域と低域の伸び沈みが改善されています。男女ともにボーカルは明瞭、繊細ながら厚みも感じる音で、非常に聴き応えがあります。音場の広がりや空間表現も豊かになり、リスニングライクな音へシフトしました。特に、ギターなどの弦楽器やシンバルなどの“高域のディテールを求められる音”と相性がよく、リアルで生々しい音を再現しています。持ち前のパワフルさで、バラード,ロック,アコースティック楽曲を聴くのがより楽しくなりました。 弱点としては、高域が伸びて元気になった結果、楽曲や合わせるイヤホンによっては粗さや刺さりが出てきそうで、録音品質の良し悪しも如実に表れます。先代の音バランスでイヤホンを合わせていた場合は、音傾向が変わってしまうかもしれません。全体的にパワーアップしていますが、先代のバランスを好む人も一定数いそうな印象です。 純銀線の特徴を伸ばしつつ、銅線的なふくよかな温かみも感じる魅惑的なサウンドでした。高域を伸ばしつつ空間を広げたい方、純粋に銀線サウンドが好きな方におすすめしたいです。 再生環境:Shanling UP5,Vision Ears VE6x2 試聴楽曲:HOME(古川本舗),ルパン・ザ・ファイヤー(SEAMO),君はロックを聴かない(あいみょん)
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すずき
@e☆イヤホン
EFFECT AUDIO
Cleopatra II Octa (ConX Basic to TermX Basic)
¥220000 税込
『良バランスでオールマイティな純銀ケーブル』
本レビューは、Cleopatra II 4Wireとの比較が主旨となります。 Cleopatra II Octaは、Cleopatra IIを8ワイヤーで再構成したモデルです。プラグ,分岐,コネクター等、各パーツの意匠は共通で、純粋に芯数のみが2倍になりました。8芯になっても取り回しの良さは健在で、4Wire同様にプラグにTermX(3.5mm、2.5mm、4.4mm)、コネクターにConX(2Pin、MMCX)を標準搭載しています。使用するイヤホン,プレーヤー,アンプに合わせ、プラグやコネクターを変更できる高い汎用性は嬉しいポイントですね。 サウンドですが、大元の音傾向はCleopatra IIをそのまま引き継いでいます。また、引継ぎながらも各音域の弱みを綺麗に改善しているため、純粋な上位モデルと言って差し支えない音質差を感じました。アップグレード感が非常に分かりやすいです。ざっくり良くなった点をまとめると「滑らかさ」「音の厚み」「空間の広がり、音場感」が挙げられると思います。 元々明瞭なボーカルは、より肉厚な出音になり、表現力やリアリティが増しました。バックのサウンドや各音域の繋がりがスムーズになることで、表面をコンディショナーで整えたような滑らかな音が広がります。高域のディテールに優れ、シンバルやギターなど(他弦楽器含む)の生々しさも引き継がれています。定位の良さは大きく変わらずですが、全体の粗さが抑えられたことによって、密度の伴った音場の広がり・空間的な表現に、頭一つ抜けるくらいの向上を感じられました。 楽曲選ばず、どんなジャンルでも楽しめますが“特に相性の良いイヤホンの音”はありそうです。近年のマルチドライバー型によく見られ好まれる、定位に優れたウォーム寄りで高解像度なモデルによくマッチする印象です。イヤホンのキャラクターを綺麗に引き立ててくれます。全体的に解像度高く繊細で柔らかい中高域に、角が丸く自然な中低域と、銀線の特徴に温かみを追加したようなアナログサウンドがOctaの特徴と言えそうです。 Cleopatra IIで感じられた弱点は克服していますが、強いて挙げるならば、価格の割にキャラクターが弱い点かなと思います。銀線にイメージされる艶感もほどほどに抑えられています。一聴して分かる聴き心地の良さと、そこから更に聴き込むことで、じっくり良さが伝わってくるモデルだと感じました。 再生環境:Shanling UP5,Vision Ears VE6x2 試聴楽曲:HOME(古川本舗),ルパン・ザ・ファイヤー(SEAMO),君はロックを聴かない(あいみょん)
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すずき
@e☆イヤホン
EFFECT AUDIO
Gaea(Universal Fit)
¥170000 税込
存在感のある煌びやかなボーカルに濃厚な中低域
シンガポールのケーブルメーカーEFFECT AUDIOと、マレーシアのIEMメーカーElysian Acoustic Labsのコラボモデルです。 Elysian Acoustic LabsはEFFECT AUDIOと比べ、日本での製品展開がなく、少しマニアックなメーカーと言えるかもしれません。本モデルGAEA(ガイア)は、J-POPやアニソンなど、日本でポピュラーな音楽ジャンルに特化した、日本人向けのチューニングがなされているとのことです。 まずは外観から、4BA,1DDの5ドライバー構成ですが、非常にコンパクトな筐体です。シェルの高さが抑えられており、装着時に耳から飛び出て目立つことはなさそうです。カナルが若干短いので、しっかりホールドさせるにはイヤーピース選びが重要かもしれません。 標準付属ケーブルは、EFFECT AUDIO製のオリジナルケーブルを採用しています。 Ares SとCadmusの線材を組み合わせたGAEA専用モデルとのことで、線材以外にもコネクタ・分岐パーツ・プラグの各箇所に、専用のパーツが使用されています。 肝心のサウンドですが、一聴してその完成度の高さに驚かされます。 各帯域が被らずくっきりはっきり聴こえるボーカルに、チューニングのコンセプトをしっかり感じ取れました。男女問わずボーカルと中高域が映える音作りですが、ほど良い弾みや厚み、広さのある濃厚な中低域も魅力的です。沈みつつアタック感のある生き生きとした低域は、音全体の土台として、全体のバランスを保つ役割を担っています。音場表現と広さが良い塩梅で、小規模なホールで聴いているような立体感が気持ちいいです。 全音域を高いレベルにまとめ、その上でボーカルの清涼感を足した音に、日本向けチューニングのコンセプトが活きている印象です。 弱点としては、ボーカルを強調した為か、一部の曲でサ行の刺さりを感じました。電子音のみで構成される楽曲は聴き疲れしやすいかもしれません。 ボーカルや複数の楽器音が収録された、ある程度有機的な楽曲との相性がいいと感じます。ボーカル強調としつつも全体のバランスは良好で、Rock,Pops,HipHop,ライブ音源、アコースティック系楽曲など、また、邦楽以外でも様々なジャンルで楽しめそうです。 リケーブル不要なほど完成度の高いケーブルに、巧みなチューニング技術でまとめられたハイブリッドIEMと、かなりの力作ぶりを感じるモデルでした。 ぜひ一度お試しください。 再生環境:Shanling UP5 試聴楽曲:Next 2 U(naNami),一番の宝物(Lia),新時代(Ado)
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すずき
@e☆イヤホン
Flipears
AISHA Pro (Universal fit)
¥75900 税込
聴いてて楽しいモニターサウンド、万人におすすめできる名機
まず目を引くのは、特徴的なフェイスプレートデザインです。 このflipears独自のデザインは、本物の弦とギターフレッドボードを使用し、すべてハンドメイドで製作されています。 サウンドについて、Aisha Proは非常にダイナミックな音が特徴です。 ステージ上での使用を想定してるとのこと、騒音の中で正確に聴き取れるようなチューニングを施されています。 量感豊かな低音域ですが、決して支配的ではなく、他の帯域の邪魔をすることはありません。 全体的にやわらかいタッチでも解像度は充分にあり、ベース、バスドラムなどの低音楽器もしっかり聴き取ることができます。 電子楽器系の軽やかな低音との相性がいいです。 また、そのダイナミックさに埋もれない中高音域を備えており、ボーカルの伸びや定位の安定感も抜群です。 高音過多の刺さりや高音不足の抜けの悪さもない、誇張のない表現に魅力を感じました。 バランスのよさと低音の存在感を両立し、あくまでモニターサウンドに徹するよう調整されている印象です。 ただ、音場の広さはほどほどなのと、粒立ちや解像感を楽しませるモデルではないため、一聴した時の感動は弱いかもしれません。 良くも悪くも、苦手という苦手な音楽ジャンルはありません。 音の密度、楽器の実在感が気持ちよく、バランスを崩さない範囲で迫力あるサウンドを楽しめます。 モニターバランスはそのままに、聴いていて楽しくなるポイントを抑えたチューニングは、flipearsならではだと思いました。
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すずき
@e☆イヤホン
Ultimate Ears
UE11Pro
¥207900 税込
うなるベース、低音解像度を高めたモニター機
UE11Proは、Ultimate Earsでもっとも、低音が存在感を放つモデルです。 筐体は非常にコンパクト、カナル(ノズル)も細い設計で、幅広く色々な方の耳にフィットしそうです。強いて言えばカナルが長めで、人によっては、装着感に慣れがいるかもしれません。 音質は、一聴で低音の厚み・パンチ感が主張します。適度な広さと音の丸み、量感のある低音ながらも、ボワつきや曇りはありません。ドラムのキックやベースラインは聴き取りやすく、ただ低音を強めただけではない解像度の高さを感じます。 どうしても低音の印象が強いですが、低音のインパクトに負けず、埋もれない中高音域も魅力的です。特に、ボーカルの自然な伸び、質感、繊細さも表現できるところに、UE11Proがモニター機であることを思い出します。 低音楽器のモニターはもちろん、ROCKやEDM、ボーカルものはノリ良く楽しめるサウンドに仕上がっています。ステージ上に立ってるような臨場感もあるので、ライブ音源も気持ちよく聴けそうです。 UEの中で一番キャラ立ちした個性に、モニター機としての実力も確かです。 好奇心でも興味本位でも、一度は聴いていただきたいモデル筆頭です。
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すずき
@e☆イヤホン
Ultimate Ears
UE11PRO To-Go
¥170500 税込
うなるベース、低音解像度を高めたモニター機
UE11Proは、Ultimate Earsでもっとも、低音が存在感を放つモデルです。 筐体は非常にコンパクト、カナル(ノズル)も細い設計で、幅広く色々な方の耳にフィットしそうです。強いて言えばカナルが長めで、人によっては、装着感に慣れがいるかもしれません。 音質は、一聴で低音の厚み・パンチ感が主張します。適度な広さと音の丸み、量感のある低音ながらも、ボワつきや曇りはありません。ドラムのキックやベースラインは聴き取りやすく、ただ低音を強めただけではない解像度の高さを感じます。 どうしても低音の印象が強いですが、低音のインパクトに負けず、埋もれない中高音域も魅力的です。特に、ボーカルの自然な伸び、質感、繊細さも表現できるところに、UE11Proがモニター機であることを思い出します。 低音楽器のモニターはもちろん、ROCKやEDM、ボーカルものはノリ良く楽しめるサウンドに仕上がっています。ステージ上に立ってるような臨場感もあるので、ライブ音源も気持ちよく聴けそうです。 UEの中で一番キャラ立ちした個性に、モニター機としての実力も確かです。 好奇心でも興味本位でも、一度は聴いていただきたいモデル筆頭です。
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すずき
@e☆イヤホン
AAW
A3H+ Lux Edition (Universal Fit)
¥32890 税込
がっつり「音楽」を楽しめるモデル
A3H+ Noir Edition(以下、Noir)に、兄弟機が登場しました。サウンドチューニングはそのままに、搭載されているダイナミックドライバーが変更され、Noirはグラフェンドライバーを、Lux Edition(以下、Lux)はバイオコンポジットドライバーが採用されています。 どういった音質変化があるのかは後述します。 音質以外の比較として、わずかに本体重量が軽くなりました。単体では気になりませんが、持ち比べてみるとズシッとした感じが弱まったことで、装着時の疲労を軽減できそうです。また、取り外し可能なフェイスプレートの形状にも変更があります。NoirとLuxで互換性はないですが、Luxは色違いフェイスプレートが販売(別売)されています。 肝心の音質ですは、基本はNoirの特徴をそのまま受け継いでいる印象です。 パワフルかつ、一音一音はっきりしたサウンドで、POPS/ROCK/EDMなどの現代音楽を楽しく聴けるチューニングです。 各音域のディテールがしっかりしており、ボーカルや楽器音を生々しく再生します。 ■Noir & Lux 比較 Noirとの比較としては、ダイナミックドライバーの種類が変更されたことで、低音域の鳴り方に変化が見られました。Noirは量感がありつつも締まった低音で、全体的に透明感と広がりのある音でしたが、Luxの低音は重心が下がった、より滑らかで丸みのある音に変化し、両機を比較すると、Luxは若干ウォームな音へシフトしたように感じました。 がらりと音傾向が変わるほどではないですが、Noirに刺激を感じる人は、Luxの方が落ち着いて聴けるサウンドになってると思います。 ただ、トレードオフな側面として、気持ちのいい爽やかな解像感は減ったように感じます。分離感自体は充分ありますが、シビアに突き詰めると中域~低域にかけてやや平面的で、定位感を活かすような音源との相性はイマイチかもしれません。クラシックやインスト楽曲を中心に聴く方は、購入前にお手持ちの音源での試聴をオススメしたいです。 オールジャンル楽しめるサウンドに、スイッチの切り替えやフェイスプレート交換によるカスタマイズ性、Luxの由来となったLuxury(ラグジュアリー)なデザインを楽しめるのは『A3H+ Lux Edition』の強みと言えそうです。 A3H+を試したことない方に聴いていただきたいのはもちろん、Noir Editionをお持ちの方も、ぜひ聴き比べてみてくださいね。 再生環境:Shanling UP5 試聴楽曲:東京日和(古川本舗),ただ君に晴れ(ヨルシカ),鱗(秦基博)
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すずき
@e☆イヤホン
Ultimate Ears
UE5Pro
¥89100 税込
『聴いていて楽しくなるイヤホン』ならこの子です
Ultimate Earsのエントリーモデルにして、オーディオファンからプロ用途まで、どなたにも適したもっとも万能なモデルがUE5Proです。 筐体は非常にコンパクト、カナル(ノズル)も細い設計で、幅広く色々な方の耳にフィットしそうです。 強いて言えばカナルが長めで、人によっては、装着感に慣れがいるかもしれません。 音についてですが、広く豊かなレンジ、各帯域の音圧に音バランスに至るまで、不足感は一切ありません。 くっきり高解像度タイプではありませんが、一音一音はっきり聴き取ることができます。 無理に音を誇張することもないため、ありのままの音を、パワフルかつ正確に鳴らしている印象です。 特筆すべきは中低音の量感で、楽しく聴けるバランスと、モニター的なバランス両方を、上手く保っています。 低音楽器の生々しさ・再現性には、光るモノがあります。 高音域も低音の量感に埋もれることなく主張し、ボーカルの細やかで繊細な表現も上手いです。 ドライバー数ゆえか、少し線の細い印象は抱きますが、極端に音数が多くない限り、破綻はしなさそうです。 弱ドンシャリな音バランスは、POPS・ROCK・EDMなどの現代的な楽曲と合いますが、基本どんな楽曲とも相性選ばず楽しめると思います。 発売から20年以上経ちますが、古臭さを一切感じないUE5Proのサウンドは、今の環境でもバッチリ活躍できそうです。 UEが誇る名機を、ぜひお試しください。 再生機器:Shanling UP5 試聴楽曲:犬かキャットかで死ぬまで喧嘩しよう!(Official髭男dism),アイシテの照明 feat.缶缶(Biz),涙そうそう(夏川りみ)
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すずき
@e☆イヤホン
Ultimate Ears
UE5PRO To-Go
¥84700 税込
『聴いていて楽しくなるイヤホン』ならこの子です
Ultimate Earsのエントリーモデルにして、オーディオファンからプロ用途まで、どなたにも適したもっとも万能なモデルがUE5Proです。 筐体は非常にコンパクト、カナル(ノズル)も細い設計で、幅広く色々な方の耳にフィットしそうです。 強いて言えばカナルが長めで、人によっては、装着感に慣れがいるかもしれません。 音についてですが、広く豊かなレンジ、各帯域の音圧に音バランスに至るまで、不足感は一切ありません。 くっきり高解像度タイプではありませんが、一音一音はっきり聴き取ることができます。 無理に音を誇張することもないため、ありのままの音を、パワフルかつ正確に鳴らしている印象です。 特筆すべきは中低音の量感で、楽しく聴けるバランスと、モニター的なバランス両方を、上手く保っています。 低音楽器の生々しさ・再現性には、光るモノがあります。 高音域も低音の量感に埋もれることなく主張し、ボーカルの細やかで繊細な表現も上手いです。 ドライバー数ゆえか、少し線の細い印象は抱きますが、極端に音数が多くない限り、破綻はしなさそうです。 弱ドンシャリな音バランスは、POPS・ROCK・EDMなどの現代的な楽曲と合いますが、基本どんな楽曲とも相性選ばず楽しめると思います。 発売から20年以上経ちますが、古臭さを一切感じないUE5Proのサウンドは、今の環境でもバッチリ活躍できそうです。 UEが誇る名機を、ぜひお試しください。 再生機器:Shanling UP5 試聴楽曲:犬かキャットかで死ぬまで喧嘩しよう!(Official髭男dism),アイシテの照明 feat.缶缶(Biz),涙そうそう(夏川りみ)
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すずき
@e☆イヤホン
Ultimate Ears
UE Pro Reference Remastered
¥172700 税込
あらゆる現場で活躍するプロモニターサウンド
UE Reference Remasteredをシンプルにご紹介するなら、Ultimate Earsのラインナップで、もっともサウンドモニターに適したモデルと言えます。 筐体は非常にコンパクト、カナル(ノズル)も細い設計で、幅広く色々な方の耳にフィットしそうです。強いて言えばカナルが長めで、人によっては、装着感に慣れがいるかもしれません。 音質は、極めてフラットバランスで、音源に収められた音を余すことなく描くその描写力に、チューニングを施したエンジニアの執念すらも覚えます。ボーカルはもちろんのこと、エレクトリック・アコースティック問わず、どんな音も分離良く正確に再生するため、モニターイヤホンをお探しの方には、真っ先にオススメしたいモデルです。 音を表現するとき、高域寄り・低域寄りと表すことがありますが、本機はまさに“ど真ん中”にいる印象です。音の抑揚や鳴り方に歪みがなく、バッチリ定位しているさまも、モニター時に聴き取りやすくなるポイントと言えます。 また、サラッとした聴き心地の良さに付随して、爽やかさと抜けの良さがあり、カナル型(密閉型)特有の閉塞感が抑えられています。おかげで、長時間使用しても聴き疲れしづらいです。 ただし、全体的に薄口な音作りで、そのあまりにもフラットな音に、物足りなさを感じる人はいそうです。 あっさりとはしてますが、聴き心地良く聴き疲れにくい特徴から、純粋に音楽を楽しむ目的でも、十分活躍できるポテンシャルを持っています。 音楽と音を大切にする人に、ぜひお試しいただきたいです。 再生機器:Shanling UP5 試聴楽曲:お勉強しといてよ(ずっと真夜中でいいのに。),Boogie Back to YOKOSUKA(レ・フレール),心に穴が空いた(ヨルシカ),Linkrot feat.Toto Hoshimiya(TEMPLIME)
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すずき
@e☆イヤホン
Ultimate Ears
UE Reference Remastered To-Go
¥152900 税込
あらゆる現場で活躍するプロモニターサウンド
UE Reference Remasteredをシンプルにご紹介するなら、Ultimate Earsのラインナップで、もっともサウンドモニターに適したモデルと言えます。 筐体は非常にコンパクト、カナル(ノズル)も細い設計で、幅広く色々な方の耳にフィットしそうです。強いて言えばカナルが長めで、人によっては、装着感に慣れがいるかもしれません。 音質は、極めてフラットバランスで、音源に収められた音を余すことなく描くその描写力に、チューニングを施したエンジニアの執念すらも覚えます。ボーカルはもちろんのこと、エレクトリック・アコースティック問わず、どんな音も分離良く正確に再生するため、モニターイヤホンをお探しの方には、真っ先にオススメしたいモデルです。 音を表現するとき、高域寄り・低域寄りと表すことがありますが、本機はまさに“ど真ん中”にいる印象です。音の抑揚や鳴り方に歪みがなく、バッチリ定位しているさまも、モニター時に聴き取りやすくなるポイントと言えます。 また、サラッとした聴き心地の良さに付随して、爽やかさと抜けの良さがあり、カナル型(密閉型)特有の閉塞感が抑えられています。おかげで、長時間使用しても聴き疲れしづらいです。 ただし、全体的に薄口な音作りで、そのあまりにもフラットな音に、物足りなさを感じる人はいそうです。 あっさりとはしてますが、聴き心地良く聴き疲れにくい特徴から、純粋に音楽を楽しむ目的でも、十分活躍できるポテンシャルを持っています。 音楽と音を大切にする人に、ぜひお試しいただきたいです。 再生機器:Shanling UP5 試聴楽曲:お勉強しといてよ(ずっと真夜中でいいのに。),Boogie Back to YOKOSUKA(レ・フレール),心に穴が空いた(ヨルシカ),Linkrot feat.Toto Hoshimiya(TEMPLIME)
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すずき
@e☆イヤホン
Ultimate Ears
UE LIVE
¥363000 税込
心を揺さぶる“LIVE”サウンド
Ultimate Earsには少ない、ハイブリッドドライバー構成採用の、フラッグシップモデルです。 筐体は非常にコンパクト、カナル(ノズル)も細い設計で、幅広く色々な方の耳にフィットしそうです。強いて言えばカナルが長めで、人によっては、装着感に慣れがいるかもしれません。 サウンドについて、ここまでモデル名を体現するイヤホンは珍しいと思いました。一聴して、広がりとパンチ力のある低音を、身体全体に感じるような錯覚に陥ります。広がりと言っても、際限なく伸びる音ではなく、屋内ステージの空気を目いっぱい震わすような、空間を隔てた壁を感じられる音場です。これほどまでに、ライブ感を強調したサウンドは、聴いたことがありませんでした。 また、どうしても低音域が目立ちますが、決して、上の帯域も聴き劣りしません。支配的な低音に埋もれない、高解像度で聴きやすい中高音域は、UE LIVEのサウンドを作る上で、欠かせないポイントになっています。どれだけ臨場感があっても、ボーカルや楽器の高音成分をマスクするようであれば、音楽に没頭できません。 必要以上に伸びない忠実な中高音域ですが、だからこそ、ステージ上の演奏者を想像できる、まさに、ライブ会場で音楽を楽しむような、生々しい空気感を再現しています。 ライブ音源、ROCK、EDM、HIP HOPとの相性は抜群に良く、アコースティック楽曲も雰囲気たっぷりに楽しめそうです。 ユニークな音ゆえ、万能な感じではないですが、UE LIVEでしか楽しめないサウンドが確かに存在します。 再生機器:Shanling UP5 試聴楽曲:hero_(MonsterZ MATE),トラボルタカスタム feat.鋼田テフロン(梅田サイファー),こんがらガール(Charisma.com)
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すずき
@e☆イヤホン
Ultimate Ears
UE LIVE To-Go
¥245300 税込
心を揺さぶる“LIVE”サウンド
Ultimate Earsには少ない、ハイブリッドドライバー構成採用の、フラッグシップモデルです。 筐体は非常にコンパクト、カナル(ノズル)も細い設計で、幅広く色々な方の耳にフィットしそうです。強いて言えばカナルが長めで、人によっては、装着感に慣れがいるかもしれません。 サウンドについて、ここまでモデル名を体現するイヤホンは珍しいと思いました。一聴して、広がりとパンチ力のある低音を、身体全体に感じるような錯覚に陥ります。広がりと言っても、際限なく伸びる音ではなく、屋内ステージの空気を目いっぱい震わすような、空間を隔てた壁を感じられる音場です。これほどまでに、ライブ感を強調したサウンドは、聴いたことがありませんでした。 また、どうしても低音域が目立ちますが、決して、上の帯域も聴き劣りしません。支配的な低音に埋もれない、高解像度で聴きやすい中高音域は、UE LIVEのサウンドを作る上で、欠かせないポイントになっています。どれだけ臨場感があっても、ボーカルや楽器の高音成分をマスクするようであれば、音楽に没頭できません。 必要以上に伸びない忠実な中高音域ですが、だからこそ、ステージ上の演奏者を想像できる、まさに、ライブ会場で音楽を楽しむような、生々しい空気感を再現しています。 ライブ音源、ROCK、EDM、HIP HOPとの相性は抜群に良く、アコースティック楽曲も雰囲気たっぷりに楽しめそうです。 ユニークな音ゆえ、万能な感じではないですが、UE LIVEでしか楽しめないサウンドが確かに存在します。 再生機器:Shanling UP5 試聴楽曲:hero_(MonsterZ MATE),トラボルタカスタム feat.鋼田テフロン(梅田サイファー),こんがらガール(Charisma.com)
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すずき
@e☆イヤホン
EMPIRE EARS
ODIN (Universal Fit)
¥449900 税込
圧倒的なスケール感、高解像度で鮮烈な高域
マルチドライバー構成を得意とする、アメリカのIEMメーカーEMPIRE EARSから、トリプルハイブリッド・7Way11ドライバーという、弩級のフラッグシップモデルが登場しました。 一聴して、圧倒的なスケール感と表現力に長けた、臨場感のあるサウンドが広がります。カナル型イヤホンですが、開放型を思わせるサウンドステージで、窮屈さや閉塞感は一切ありません。 2つのダイナミックドライバーが担当するサブウーファーは、安定した出力と低歪で濁りない低音を鳴らしています。2DDでも量感にくどさはなく、ほどよい厚みとパンチのある低音が、音全体にしっかりとした土台を作っている印象です。 7Wayと細かく帯域分けされてるおかげか、中音域のBAドライバーとの繋がりがスムーズで、一体となった自然で充実した中低音の聴き心地の良さは、長時間のリスニングでも疲れず楽しめそうです。 また、特筆すべき点は高音域の解像度にあります。前へ前へと、自然な伸びと共に主張する高音ですが、刺さらない程度の丸みを持ちつつ、透明感や粒立ちの良さを両立しています。 ESドライバー4基が繰り出す、絶妙にチューニングされた高音は、非常に鮮烈で純粋(ピュア)な印象を与えます。上記の特徴から、ボーカルやギターなどの高音成分を、特に気持ちよく再生してくれます。 マルチドライバーを思わせない、全音域のまとまりの良さは、楽曲をディテール豊かに再現します。 特徴的なクセがなく、基本どんな楽曲にも合いますが、ROCKやアコースティック系とは、特に相性がいいと感じました。 北欧神話の主神「ODIN」の名に恥じない、圧巻のサウンドをお楽しみください。 再生機器:Shanling UP5 試聴楽曲:波に名前をつけること、僕らの呼吸に終わりがあること。(キタニタツヤ),IMAWANOKIWA(いよわ),カワキヲアメク(美波)"
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すずき
@e☆イヤホン
EFFECT AUDIO
Centurion/8wire(ConX to 4.4mm Balanced)
¥770000 税込
フラッグシップに相応しい圧巻のサウンド
シンガポールの老舗ケーブルメーカーEFFECT AUDIOから、価格もサウンドも弩級のケーブルが登場しました。 一聴して、Centurionはどこかの帯域に特化したタイプではないと感じます。ドシッと腰を据えた低域をベースに、凄まじい描写力を持つ中高域のディテール、その場の空気・空間を感じるような、圧倒的な音場と定位感がCenturionの特徴です。 音の厚みも特筆すべき点で、サウンド全体に聴き心地のいい質感を与え、あっさりともくどくもない、非常に上質なサウンドを形成しています。判断が難しいですが、強いて傾向を言うなら“ロー寄りフラット”で、爽やかさは弱いですが、どこかピュアな印象を抱くナチュラルな音です。 中庸を極めたサウンドな為、元々個性の強いイヤホンの場合、逆にその特性を活かしきれないかもしれません。相乗効果含め、とことん味わうには、優れた定位感を持つイヤホンとの組み合わせがベストです。 楽曲ジャンルは選ばないですが、クラシック、オーケストラ、ジャズ音源との相性が抜群でした。 どれだけ音が良くても、硬く取り回しが悪いケーブルは躊躇されますが、Centurionは見た目から想像できないほど柔らかく、しなやかなケーブルに仕上がっています。細かいことですが、永く使っていく上では、重要なポイントになるのかなと思います。 この辺りにも、老舗ケーブルメーカーの高い技術力を感じました。 再生機器:Shanling UP5 試聴機種:Vision Ears VE6x2
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すずき
@e☆イヤホン
EMPIRE EARS
BRAVADO MKII
¥148500 税込
EMPIREサウンドを味わえるリスニングホン
MKIIへ進化し、デザイン・ドライバー構成ともに、大幅に刷新されました。 ブラックシェル筐体はそのままに、フェイスプレートに専用デザイン「Deep Field」が採用され、地味な印象を受ける初代BRAVADO(以降「初代」)と比較し、ググっと高級感が増したように思います。デザインの由来は、ハッブル宇宙望遠鏡から覗いた“銀河の一部分”を再現しているそうです。 カナルが長く安定感はあるものの、シェルのサイズがやや大ぶりになり、人によっては耳から飛び出しやすいかもしれません。 また、音を聴いてみると、進化したのはデザインだけではないことに気付かされます。 初代は1BA、1DDのシンプルな2ドライバー構成でしたが、MKIIはESドライバーを2基追加した、4ドライバー・トリプルハイブリッド構成になりました。ダイナミックドライバーも、上位機種ODIN、VALKYRIE MKIIと同様の、WEAPON IX+ドライバーを搭載しています。 高音域~低音域を担当する、上下のドライバーが進化、追加されたことで、低い音から高い音まで、解像度・情報量に余裕のある出音になりました。全域にわたるパワフルさはそのままに、より高解像度で細やかな表現力が磨かれています。初代に感じられた粗さは消え、音傾向を崩さずに、1、2ランクグレードアップしたように感じられます。 音場広めな弱ドンシャリ傾向なので、ROCK、POPSなどのノリ良く聴ける楽曲、ライブ音源などの空間を楽しめるような楽曲が合う印象です。上下帯域と比べるとボーカル帯は大人しく、ボーカル楽曲中心に聴く方にはしっくりこないかもしれません。 エントリーモデルですが、存分にEMPIREサウンドをお楽しみいただけます。
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すずき
@e☆イヤホン
EMPIRE EARS
BRAVADO MKII (Universal fit)
¥115500 税込
EMPIREサウンドを味わえるリスニングホン
MKIIへ進化し、デザイン・ドライバー構成ともに、大幅に刷新されました。 ブラックシェル筐体はそのままに、フェイスプレートに専用デザイン「Deep Field」が採用され、地味な印象を受ける初代BRAVADO(以降「初代」)と比較し、ググっと高級感が増したように思います。デザインの由来は、ハッブル宇宙望遠鏡から覗いた“銀河の一部分”を再現しているそうです。 カナルが長く安定感はあるものの、シェルのサイズがやや大ぶりになり、人によっては耳から飛び出しやすいかもしれません。 また、音を聴いてみると、進化したのはデザインだけではないことに気付かされます。 初代は1BA、1DDのシンプルな2ドライバー構成でしたが、MKIIはESドライバーを2基追加した、4ドライバー・トリプルハイブリッド構成になりました。ダイナミックドライバーも、上位機種ODIN、VALKYRIE MKIIと同様の、WEAPON IX+ドライバーを搭載しています。 高音域~低音域を担当する、上下のドライバーが進化、追加されたことで、低い音から高い音まで、解像度・情報量に余裕のある出音になりました。全域にわたるパワフルさはそのままに、より高解像度で細やかな表現力が磨かれています。初代に感じられた粗さは消え、音傾向を崩さずに、1、2ランクグレードアップしたように感じられます。 音場広めな弱ドンシャリ傾向なので、ROCK、POPSなどのノリ良く聴ける楽曲、ライブ音源などの空間を楽しめるような楽曲が合う印象です。上下帯域と比べるとボーカル帯は大人しく、ボーカル楽曲中心に聴く方にはしっくりこないかもしれません。 エントリーモデルですが、存分にEMPIREサウンドをお楽しみいただけます。
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すずき
@e☆イヤホン
EMPIRE EARS
ODIN
¥495000 税込
圧倒的なスケール感、高解像度で鮮烈な高域
マルチドライバー構成を得意とする、アメリカのIEMメーカーEMPIRE EARSから、トリプルハイブリッド・7Way11ドライバーという、弩級のフラッグシップモデルが登場しました。 一聴して、圧倒的なスケール感と表現力に長けた、臨場感のあるサウンドが広がります。 カナル型イヤホンですが、開放型を思わせるサウンドステージで、窮屈さや閉塞感は一切ありません。 2つのダイナミックドライバーが担当するサブウーファーは、安定した出力と低歪で濁りない低音を鳴らしています。 2DDでも量感にくどさはなく、ほどよい厚みとパンチのある低音が、音全体にしっかりとした土台を作っている印象です。 7Wayと細かく帯域分けされてるおかげか、中音域のBAドライバーとの繋がりがスムーズで、一体となった自然で充実した中低音の聴き心地の良さは、長時間のリスニングでも疲れず楽しめそうです。 また、特筆すべき点は高音域の解像度にあります。 前へ前へと、自然な伸びと共に主張する高音ですが、刺さらない程度の丸みを持ちつつ、透明感や粒立ちの良さを両立しています。ESドライバー4基が繰り出す、絶妙にチューニングされた高音は、非常に鮮烈で純粋(ピュア)な印象を与えます。上記の特徴から、ボーカルやギターなどの高音成分を、特に気持ちよく再生してくれます。 マルチドライバーを思わせない、全音域のまとまりの良さは、楽曲をディテール豊かに再現します。特徴的なクセがなく、基本どんな楽曲にも合いますが、ROCKやアコースティック系とは、特に相性がいいと感じました。 北欧神話の主神「ODIN」の名に恥じない、圧巻のサウンドをお楽しみください。 再生機器:Shanling UP5 試聴楽曲:波に名前をつけること、僕らの呼吸に終わりがあること。(キタニタツヤ),IMAWANOKIWA(いよわ),カワキヲアメク(美波)
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すずき
@e☆イヤホン
OEAudio
Multi-Plug Female
¥1320 税込
想像以上に快適・便利な交換式マルチプラグ
クリニックスタッフではない、いちスタッフの私自身が、はんだ付け作業~実際に使用するところまで、Multi-Plugに触れてみました。 簡潔に本製品の魅力をお伝えすると、 ・変換プラグ、ケーブルが不要になる ・1本のケーブルでさまざまな機器に対応できる ・リケーブル回数が減りイヤホン側の負担も減る ということが挙げられると思います。 プレーヤーなどの端子に合わせ、お手軽にプラグを交換できるのは想像以上にストレスフリーで、複数のケーブルを持ち歩くことがなくなりました。プラグ全長は非常に短くコンパクトで、交換式という認識がないと普通のプラグと勘違いするサイズ感です。 これまでの交換式プラグは、全長が長めだったり、プラグとの接続部が太めで、存在感のあるものが多かったですが、OEAudioのMulti-Plugは「より実用的」に重きを置いている印象です。 また、本製品を利用する懸念点として、以下の点が気にされる方もいると思います。 ・接点が増えることによる音質変化 ・基本カスタマイズ前提で敷居が高い ・作業が難しそう まずは音質変化ですが、顕著な変化は感じ取れませんでした。各接点は、素人目に見ても安心感のある品質で、各接合部にもグラつきや緩さはありません。 作業性については、たしかに“一般的なプラグパーツ”と比較すると、すこし難易度が高い印象を受けました。 コンパクトさと代償に作業スペースは狭めで、芯数が多かったり、線材が太いケーブルでは、より難易度が上がりそうです。 ただ、基本的にプラグ交換の作業経験があれば、問題なく扱えるパーツだと思いました。はんだ付けの経験や、作業する自信のない場合は、e☆イヤホンクリニック利用をご検討いただけますと幸いです。 カスタマイズ前提で敷居は高いですが、一度体験すると離れられない利便性があります 実際に使ってみて、楽しみの幅が広がるだけでなく、より愛機を永く大切に使っていくための、手助けをしてくれるプラグだと感じました。
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すずき
@e☆イヤホン
VISION EARS
VE7 (Universal Fit)
¥325000 税込
一皮剥けた、次世代モニターサウンド
イヤホン筐体は小ぶり設計で、耳が小さめの方でもストレスなく装着できそうです。個性的なフェイスプレートは「FIRE BLAZE」と名付けられた新デザインで、ポリマー素材を使用して製作されているとのこと。 サウンドについてですが、一聴して際立つのは、非常に優れた定位感です。声、楽器、電子音、それぞれの音の伸び引きの部分で、誇張なく自然で聴き取りやすい音像が広がります。 広義のフラットサウンドは、あっさり薄味なスッキリしたモデルが多いですが、VE7はほどよい濃厚さを持ち、スッキリとも濃すぎもしない、聴いていて楽しいサウンドに仕上がっています。音の輪郭がくっきり浮かび上がるサウンドは、今までのモニター機にはなかった感覚が味わえ、全音域での過不足を感じない聴き心地の良さに、VEが目指す「ニュートラルサウンド」を感じ取ることができました。ニュートラルでも退屈な音ではないという、この絶妙なチューニングに、聴き慣れた楽曲を全て聴き返したくなりました。 バランスが良く、用途や楽曲ジャンル問わず活躍できますが、モニター利用の場合は、楽器を演奏する方に強くオススメしたいモデルです。聴きやすさ、聴き取りやすさの両面で、抜群のパフォーマンスを発揮すると思います。 スペックの目新しさはないですが、特筆できる確かなアイデンティティを持つ、硬派で実力派なモデルです。
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すずき
@e☆イヤホン
VISION EARS
VE7
¥360000 税込
一皮剥けた、次世代モニターサウンド
イヤホン筐体は小ぶり設計で、耳が小さめの方でもストレスなく装着できそうです。個性的なフェイスプレートは「FIRE BLAZE」と名付けられた新デザインで、ポリマー素材を使用して製作されているとのこと。 サウンドについてですが、一聴して際立つのは、非常に優れた定位感です。声、楽器、電子音、それぞれの音の伸び引きの部分で、誇張なく自然で聴き取りやすい音像が広がります。 広義のフラットサウンドは、あっさり薄味なスッキリしたモデルが多いですが、VE7はほどよい濃厚さを持ち、スッキリとも濃すぎもしない、聴いていて楽しいサウンドに仕上がっています。音の輪郭がくっきり浮かび上がるサウンドは、今までのモニター機にはなかった感覚が味わえ、全音域での過不足を感じない聴き心地の良さに、VEが目指す「ニュートラルサウンド」を感じ取ることができました。ニュートラルでも退屈な音ではないという、この絶妙なチューニングに、聴き慣れた楽曲を全て聴き返したくなりました。 バランスが良く、用途や楽曲ジャンル問わず活躍できますが、モニター利用の場合は、楽器を演奏する方に強くオススメしたいモデルです。聴きやすさ、聴き取りやすさの両面で、抜群のパフォーマンスを発揮すると思います。 スペックの目新しさはないですが、特筆できる確かなアイデンティティを持つ、硬派で実力派なモデルです。
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すずき
@e☆イヤホン
VISION EARS
EXT (Universal Fit)
¥484000 税込
派手だけど上品、透明感とアタック感に優れた万能機
自然派なELYSIUMと比較し、サイバーで近未来感のある筐体デザインへと変貌しました。パーツ配置の関係でカナル部に独特な膨らみがあり、少し太めな設計です。シェルの形状から装着感は人を選びそうですが、多くの場合イヤーピースの調整で解決できると思います。 デザインは大きく変わりましたが、濁りのないピュアなサウンドには、間違いなくELYSIUMの特徴が受け継がれていると感じます。 4基のESドライバーによる、透明感とアタック感を持つ高音域は、ハッキリくっきり煌びやかに刺さる一歩手前までぐぐっと伸び、サウンドステージ全体に澄んだ空気感を作るとともに、VEの中でもピカイチなボーカルの明瞭さ、生々しさを誇ります。 また、2種のダイナミックドライバーが繰り出す、ハイレスポンスで適度に広い低域は、サウンド全体に生き生きとした活気を与えています。 繊細な音や速く激しい音の再現力、聴き応えのある程よいボーカルの厚み、全域にわたる自然な音の繋がりなど、異種ドライバー構成を思わせないサウンドの一体感は、EXTの特徴であり強みだと思います。 弱点としては、音源によって高域にドライ(乾いた)な印象を受けることがあり、その音の鋭さから、電子音で構成された楽曲、アコーススティックな楽曲は相性を選びそうです。 個性ゆえの相性はありますが、基本的にはさまざまな楽曲ジャンルで、エネルギッシュな高解像度サウンドを楽しめるモデルだと思います。
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すずき
@e☆イヤホン
VISION EARS
PHÖNIX(Universal Fit)
Gold-Red
¥638000 税込
究められた無個性、圧倒的な定位感
13基のBAドライバーを搭載した、怒涛のフラッグシップモデルが登場しました。 黒を基調としたカーボンファイバー製のシェルは、光や角度によって積層ファイバーの断面がキラキラと表情を変えます。 カーボンの採用により、軽量かつ堅牢なつくりを両立しているようです。カスタムIEMを思わせる薄いイヤホン筐体はやや大ぶりで、人によっては収まりが悪いかもしれません。 肝心のサウンドですが、正直なところ評価が難しいです。 どこか強調された音域はなく、全音域でただひたすらに圧倒されるサウンドを実現しています。 全体の傾向としては、高域寄りのフラットサウンドと言えそうです。 凄まじい高域の解像度に透明感、生々しくディテールに優れた中域、どこまでも深く広い低域、パキパキに決まった定位感など、どこか突出しているというより、それら全てを適度に併せ持ち、絶妙なチューニングの元に融合され、Phönixのサウンドを創っている印象です。 また、その中で強いて際立った特徴と言えば、高解像度で安定感抜群な定位があげられると思います。 どこでどんな音が鳴っているか、まざまざと表現してしまう能力は唯一無二の魅力に感じます。 ロック、メタル、ポップスに合う、VEらしいスピード感もありますが、ジャズやクラシック、オーケストラなど、優れた定位感と解像度、適度な柔らかさを求められるジャンルにこそ、持ち味を最大限活かせると思います。 変革を起こし、不死鳥のように生まれ変わったPhönixをぜひお試し頂きたいです。
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すずき
@e☆イヤホン
EFFECT AUDIO
Ares S
2pin 3.5mm 3極 ストレート
¥22000 税込
メリハリのある爽やか高解像度サウンド
EFFECT AUDIOのロングセラーモデル「AresⅡ」の後継機が、新シリーズとして登場しました。 全体の傾向としては、上(高音)と下(低音)を強調したメリハリあるサウンドで、一般的に想像されやすい「銅線の音」を期待すると、少し肩透かしをくらうかもしれませんが、元気な低域と同じくらい明るい高域が特徴的で、イヤホンの音を1段階華やかにしてくれます。 特に、ボーカルや高音楽器が1歩前へ出る印象で、表面の膜を取り去ったような、くっきりとした表現が得意なようです。 それに付随して、音の輪郭がはっきり浮き出るような、高い解像度も魅力ポイントです。 フォーカスの甘さを感じない、しっかりとした描写力のおかげで、純粋な聴き心地のよさや、一聴した時のわかりやすい音質変化に繋がっているように思います。 これらの特徴の中に鋭さを抑えた柔らかいサウンドを併せ持ち、ボーカル、バンド系のエネルギッシュな楽曲はもちろん、バラードやアコースティック、ポップスでも包みまれるような優しい音で構成された楽曲など、さまざまな音楽を楽しめるサウンドに仕上がっています。 ただ、インパクトある表現に振ったためか、やや大味な音質変化と感じられる場合もありそうです。 あくまで個人的な感想ですが、精細で忠実な描写や、腰を落とした余裕ある空間表現などは、苦手な部類かもしれません。 それでも価格帯を考慮すると、純正ケーブルからの乗り換えや、キャラの変化を楽しむためのリケーブルでも、ハイクオリティなサウンドやデザインを楽しんでいただける製品になっていると思います。 一例ですが、「AresⅡ」が合うイヤホンとは、基本相性がいいように感じました。 再生環境:Shanling UP5,Vision Ears VE6x2 試聴楽曲:東京日和(古川本舗),ただ君に晴れ(ヨルシカ),鱗(秦基博)
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すずき
@e☆イヤホン
EFFECT AUDIO
Cadmus
2pin 3.5mm 3極 ストレート
¥28490 税込
あっさり爽やか、透明なフラットバランス
Cadmus はEffect Audio Signature seriesの中間にあたるモデルで、サウンドもそれに倣った傾向に感じます。 音像の真ん中を中心として、爽やかで自然な音の広がりがあります。上下の伸びは必要十分ですが、派手な印象を与えないくらいの、中高音域のキラキラとした煌びやかさが特徴的です。 また、定位感に優れているため、フラットモニターバランスなイヤホンに合わせるのもオススメです。爽やかさや余韻、ほどよい音の厚みなど、モニターの傾向を崩さずにリスニング的要素を付加できます。 ピンポイントですが、中域に厚みを持つイヤホンとの組み合わせも、ぜひお試しいただきたいです。かまぼこ特有の窮屈になりやすい音を、空気感を残したまま絶妙にほぐし、高解像度で爽やかな聴きやすい音に昇華してくれます。(試した中で抜群に相性がよかったのはVision EarsのELYSIUMでした) 楽器や電子音などの再生より、ボーカルの表現力に長けており、全体のバランスの良さとは裏腹に、分析的なモニターサウンドというよりも、落ち着いたリスニングサウンドという印象を持ちました。 ただ、色々試す中で、少しイヤホンとの相性を選ぶケーブルという感想を抱きました。相性が合わない場合は、抜けの弱い閉塞的な音になり、印象がガラリと変わってしまいます。また、相性の良いイヤホンの場合、目を見張るような開放的で気持ちのいい音になるため、この辺りはトレードオフの側面もあると感じました。 ぜひ試聴などで、色々な組み合わせを試してみてくださいね。 再生環境:Shanling UP5,Vision Ears VE6x2 試聴楽曲:東京日和(古川本舗),アカシア(BUMP OF CHICKEN),最愛(福山雅治)
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すずき
@e☆イヤホン
EFFECT AUDIO
Eros S
2pin 3.5mm 3極 ストレート
¥38500 税込
柔らかく高解像度、聴き応え抜群なサウンドステージ
現時点でのSignature series最上位モデルなこともあり、全音域で隙のないサウンドに仕上がっています。 自然に伸びつつ、刺さりなどの刺激を抑えられた高域、まったりとした聴き心地の良さと、ちょうど良い距離感で定位する中域、主張は控えめながら、適度な広さと深さのある低域は、他の音域への被りはなく、全音域を支える土台のような余裕と安定感があります。 キャッチフレーズとして掲げる「Greatness of SPACE(空間)」を体現するような、ひらけつつ散らばりすぎない、聴き応えのあるサウンドステージが最大の魅力と言えそうです。また、全体的に濃密で情報量豊かな音ですが、暑苦しさや窮屈さは感じません。純銀&純銅のハイブリッド8芯構成を最大限活かし、各要素の長所を遺憾なく伸ばしている印象を持ちました。オールジャンル聴けるバランスですが、音作りに広がりのある楽曲、音数や定位がはっきりとした楽曲(インスト含む)などが、より気持ちよく聴けると思います。 大きな弱点はないですが、音の好みという観点で、あっさりシンプルな音を好む方には、少しくどさを感じるサウンドかもしれません。併せて、8芯という特性上、4芯ケーブルよりも重量・存在感が増すので、その辺りで好みが分かれると思います。ただ、ケーブルは非常に柔らかくしなやかなため、取り回しは良好です。 音以外の特徴として、Eros Sにはケーブル皮膜にも秘密があります。EFFECT AUDIOケーブル上位モデルである「CHIRON」で採用された、さらさらした感触の、マット加工を施したケーブル皮膜を採用しています。光の当たり具合でキラキラ光るラメが入ったような上品なデザインと、布被膜のような触り心地とが相まって、ケーブル全体の高級感を演出してくれています。 音・デザイン・使用感、すべて妥協なく創られたSignature seriesを、ぜひお試しください。 再生環境:Shanling UP5,Vision Ears VE6x2 試聴楽曲:東京日和(古川本舗),deep in(エルセとさめのぽき),最後の歌(DoD3 OST)
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すずき
@e☆イヤホン
Null Audio
Lune MKVII/8Wire
JH 7pin 3.5mm 3極 ストレート
¥39600 税込
粒立ちよく気持ちのいい高解像度サウンド
純正JH7Pinケーブルと比較し、一聴して感じるのは、非常に素直でバランスの良い音ということです。 Lune MKVIIは、中低域の厚みや艶感、高域の煌びやかさを特徴とするケーブルでしたが、8芯構成とすることで、優等生なサウンド傾向へシフトしました。 もちろん、各特徴の片鱗(良さ)も見えますが、イヤホン本来のサウンドを脚色するほどの味付けは感じません。 その特徴は、「低域の分解能」や「中高域の精細さ」など、純正では少し陰りのあった各帯域を、ほどよく強調しています。 まさに、元々のサウンドそのままを高解像度にグレードアップしてくれる印象です。 味付けや癖が少なく、イヤホンの持ち味を活かしてくれるサウンドは、リケーブルでの音質変化が分かりやすく、万人受けされやすいと感じました。 ただ、高解像化に伴いわずかにクール寄りなサウンドになるため、純正ケーブルの温かみのあるサウンドを好まれる方には、最初若干違和感があるかもしれません。 また、純正ケーブルと比較して線(ワイヤー)が太いため、どうしてもイヤホン装着時の“ケーブルの存在感”は増してしまいます。 ことケーブルの取り回しにおいては、線が細い純正ケーブルに軍配が上がります。ただ、Lune MKVIIも純正ケーブルと同様に、非常にしなやかで柔らかいケーブルですので、取り回しや取り扱いでの不便さは感じませんでした。 総評として、使用感や音質にクセが少なく、それでいて、確かな音質の向上を感じられるケーブルだと思います。どのモデルかに囚われず、JH7Pinユーザーのどなたにもオススメできるケーブルです。 「純正ケーブルが故障した」「リケーブルしたいけど選択肢が…」とお悩みの方は、ぜひ試してみてくださいね! 再生環境:Shanling UP5 再生楽曲:21g(古川本舗),六等星の夜(Aimer),夏の幻(GARNET CROW) イヤホン:JH Jolene(低域MAX),JH Jimi(低域50%)
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すずき
@e☆イヤホン
Jomo Audio
S100 Cappuccino
¥50000 税込
弱ドンシャリなリスニングサウンド
試聴環境:iPhone13,AAW Accessport 試聴楽曲:雨とカプチーノ(ヨルシカ) 一聴して、弱ドンシャリ傾向のパッと明るめなサウンドが広がります。シングルダイナミックドライバーの、角が取れたまろやかでまとまりのある音に仕上がりつつ、Jomo Audioらしい華やかな高域がいいアクセントになっています。高解像度というキャラではないですが、ボーカル帯を気持ちよく、聴き取りやすく強調しています。 また、Cappuccinoは、3Dプリントのボディに「Double Hamornic Acoustic Chamber」というチャンバー(空間)機構を搭載しています。この機構のおかげか、適度な量感のあるノリの良い低域も、特徴的で存在感があります。 明るい高域と融合することで、ギター、ベース、ドラム、シンバルなどのバンドを構成する楽器音のピーク部分を、気持ちよく演出してくれる印象です。 ただ、サウンドの特性上、激しすぎる楽曲は合わないかもしれません。ボーカルは綺麗ですが、楽曲によっては、中域~高域にかけて少し粗さが見えます。ピアノやキーボードの音も苦手な部類に感じました。 フルレンジでバランス良く全ての帯域をカバーする…というよりは、要所に音楽を楽しく聴かせるスパイスを効かせた、優秀なリスニングイヤホンという感想を持ちました。 J-POPやROCKをよく聴く方におすすめのモデルです。
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すずき
@e☆イヤホン
AAW
A3H+ Noir Edition (Universal Fit)
¥32890 税込
がっつり「音楽」を楽しめるモデル
本体にアルミ素材を採用した、高級感のある仕上がりです。 人によっては、少し大ぶりに感じるかもしれませんが、ほどよくズッシリとした筐体のおかげで、装着した時の安定感があります。基本オールマイティなイヤホンですが、大きく3つに分けた「おすすめポイント」を紹介します。 -初めての高級イヤホンにおすすめ- 一聴してパワフル・ハキハキとしたサウンドで、どなたでも「音の良さ」を体感できるモデルです。 楽曲ジャンルや再生機器を選ばないため、スマートホンやBluetoothレシーバーなどで、気軽に高音質を楽しめます。 どんな場面でも活躍する“万能”な一面は、ユーザーを選びません。 -スイッチで音を調整できる- A3H+ Noir Editionは、「音質を変えられる」スイッチを搭載しています。 ガラッと変わるほどではありませんが、聴く音楽やその日の気分によって、さり気なく、まるで味変を楽しむように、手軽に音の調整ができます。音のタイプは「Normal」「Vocal」「Vocal+」「Bass」の4つです。 「Normal」の状態が一番バランスが良く、「Vocal+」はNormalを派手にしたようなサウンドです。 ボーカルを強調したいときは「Vocal」、低域や臨場感を増したいときは「Bass」など、シチュエーションに合わせて調整するのも楽しみ方のひとつです。 -純粋な音のよさ- サウンド傾向は、高解像度かつアタック感強めで、突き抜けるような煌びやかな高域は、聴いていて楽しくなる、活き活きとした印象を与えます。 存在感のあるしっかりとした低域に、透明感と爽やかさを併せ持つ中高域も魅力的です。 優れた音場の広がりや上下左右の空間表現、アコースティック楽器の自然な音の伸び、余韻などの繊細な表現も得意とします。POP、ROCK、アニソンなど、どんな楽曲ジャンルでも楽しめます。
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すずき
@e☆イヤホン
Flipears
AURORA
¥286000 税込
フラット・リスニングを極めた新フラッグシップモデル
解像度、音場、定位感のどれを取っても過不足のない、フラッグシップの貫禄と余裕を感じるモデルです。 突出した帯域のないフラットサウンドで、ゆったりウォームな表現から、スピード感とキレのあるエネルギッシュな表現もできる、高い応用力を持ちます。 定位としては、ボーカルと楽器が横一列に並ぶイメージです。 人によっては「もっとボーカルを前に」と思う方もいるかもしれませんが、音場の立体感は充分あり、決して団子や平面的な音にはなっていません。 名のとおりオーロラを思わせるような、刺さらない辺りまで伸びる澄み切った高域は、AURORAの最大の特徴と言えるかもしれません。 目新しさや新鮮さは感じづらいですが、楽曲ジャンルを選ばず、その曲や歌い手の熱量をそのまま届けてくれるような、堅実で精確なサウンドに、flipearsの高い技術力が伺えます。「トリプル・ハイブリッド」というトレンドを取り入れ、各ドライバーの長所を活かした“間違いのない高音質”を創り上げている印象です。 モニター&リスニングの両立を極め、どんな楽曲にもマッチする万能なモデルです。 再生環境:Cayin N3Pro 試聴楽曲:HOT COFFEE(韻シスト)、又三郎(ヨルシカ)、きっとこの命に意味は無かった(キタニタツヤ)
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すずき
@e☆イヤホン
EFFECT AUDIO
CHIRON(ConX to 4.4mm Balanced)
¥456500 税込
派手さを抑えた好みを選ぶ音
-仕様- EFFECT AUDIOでは珍しい、黒と茶色の中間くらいの暗めなカラーと、マット加工された被膜を持つケーブルです。 触り心地はサラサラしていて、布被膜を思わせる高級感のある感触です。 太さや圧迫感を感じさせない、柔らかくしなやかなケーブルは、携行性や取り回しに優れています。 イヤホン側は標準でConXを搭載することで、5種類のコネクターに対応します。 2.5mm/4.4mmプラグはチタン製カバーを採用し、TermXを選択の場合は、非チタン製のブラックシェル仕様となります。 この価格のケーブルを、いくつも所持するのは難しいので、プラグ・コネクター側に汎用性があるのは嬉しいですね。 -音質- 一聴して感じるのは、いい意味での特徴のなさです。 正直な感想を言えば、組み合わせを考えるのが難しい、好みが別れるケーブルだと思います。 かまぼこ傾向で、中域を中心に円を描くような音像は、音の広がりや上下への伸び、解像感はほどほどです。 中域のディテールに優れているので、そういった機種との組み合わせがベストかもしれません。 低域はソリッドな印象で、低音に特徴を持つイヤホンには合わせづらそうです。 全体的に丸みを帯びた音で、暖かみのある空気感と聴き疲れのしづらさは、好きな人にはかなりハマると思います。 突出した特徴は弱いですが「CHIRON色」とも言うべき確かな個性はあり、どのイヤホンとの組み合わせでもCHIRONぽさを覚えます。 広がり過ぎない音場は現代音楽と、中域の生々しさは、ボーカル楽曲との相性が良いと感じました。