スタッフレビュー詳細
弱ドンシャリなリスニングサウンド
試聴環境:iPhone13,AAW Accessport
試聴楽曲:雨とカプチーノ(ヨルシカ)
一聴して、弱ドンシャリ傾向のパッと明るめなサウンドが広がります。シングルダイナミックドライバーの、角が取れたまろやかでまとまりのある音に仕上がりつつ、Jomo Audioらしい華やかな高域がいいアクセントになっています。高解像度というキャラではないですが、ボーカル帯を気持ちよく、聴き取りやすく強調しています。
また、Cappuccinoは、3Dプリントのボディに「Double Hamornic Acoustic Chamber」というチャンバー(空間)機構を搭載しています。この機構のおかげか、適度な量感のあるノリの良い低域も、特徴的で存在感があります。
明るい高域と融合することで、ギター、ベース、ドラム、シンバルなどのバンドを構成する楽器音のピーク部分を、気持ちよく演出してくれる印象です。
ただ、サウンドの特性上、激しすぎる楽曲は合わないかもしれません。ボーカルは綺麗ですが、楽曲によっては、中域~高域にかけて少し粗さが見えます。ピアノやキーボードの音も苦手な部類に感じました。
フルレンジでバランス良く全ての帯域をカバーする…というよりは、要所に音楽を楽しく聴かせるスパイスを効かせた、優秀なリスニングイヤホンという感想を持ちました。
J-POPやROCKをよく聴く方におすすめのモデルです。
量感イメージ
この商品に対する
他のスタッフのレビュー
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ばらね
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
Jomo Audio
S100 Cappuccino
¥48400 税込
クリーミーで甘いサウンドの中に確かに感じる濃さ。 まさにカプチーノ!
全体的に1DDらしいまとまりのあるサウンドですが、 やはり中低域の太さが目立ちます。いやなボヤつきはなく、丁寧な音の分離が心地よいです。 高域は全体を見るとやや量感が少ないものの、聴きこむと金物の硬さの表現や繊細さに驚きます。 低域のアタック感は確かに感じますが、中高域の邪魔はしない程度で、 こってりさを感じつつしっかりと音楽を楽しめます。 個人的にはキックの強弱よりもベースラインが目立っているように感じました。 とはいえEDMなど押し出しの強い低域が特徴的な楽曲を聴くと やはりダイナミックらしい強さを感じます。 全体的に曲調によってキャラクターがしっかり変わるように感じました。いろんな曲を楽しく聴きたい方におすすめです。
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ハラちゃん
@e☆イヤホン 秋葉原店
Jomo Audio
S100 Cappuccino
¥48400 税込
1DDの繊細なカスタムIEM
「S100 Cappuccino」はカスタムIEMの中では珍しい、ダイナミックドライバー1基だけを搭載したモデルです。 正直、本当に1ドライバー…...?というぐらい繊細なサウンドで、特に中高域が気持ち良いです。 ギターやシンバルの倍音の伸び、女性ボーカルの心地よさをしっかり表現してくれます。 低域も深いところでしっかり鳴っております。分離感の良い高解像度な印象です。 ダイナミックドライバー好きだけでなく、緻密な表現にこだわりのある方にもおすすめです。
このスタッフの他のレビュー
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すずき
@e☆イヤホン
EFFECT AUDIO
【eフェス紹介商品】Cadmus【8/31まで!バンドルオプション早期購入お買い得キャンペーン!】
2pin 3.5mm 3極 ストレート
¥28490 税込
あっさり爽やか、透明なフラットバランス
Cadmus はEffect Audio Signature seriesの中間にあたるモデルで、サウンドもそれに倣った傾向に感じます。 音像の真ん中を中心として、爽やかで自然な音の広がりがあります。上下の伸びは必要十分ですが、派手な印象を与えないくらいの、中高音域のキラキラとした煌びやかさが特徴的です。 また、定位感に優れているため、フラットモニターバランスなイヤホンに合わせるのもオススメです。爽やかさや余韻、ほどよい音の厚みなど、モニターの傾向を崩さずにリスニング的要素を付加できます。 ピンポイントですが、中域に厚みを持つイヤホンとの組み合わせも、ぜひお試しいただきたいです。かまぼこ特有の窮屈になりやすい音を、空気感を残したまま絶妙にほぐし、高解像度で爽やかな聴きやすい音に昇華してくれます。(試した中で抜群に相性がよかったのはVision EarsのELYSIUMでした) 楽器や電子音などの再生より、ボーカルの表現力に長けており、全体のバランスの良さとは裏腹に、分析的なモニターサウンドというよりも、落ち着いたリスニングサウンドという印象を持ちました。 ただ、色々試す中で、少しイヤホンとの相性を選ぶケーブルという感想を抱きました。相性が合わない場合は、抜けの弱い閉塞的な音になり、印象がガラリと変わってしまいます。また、相性の良いイヤホンの場合、目を見張るような開放的で気持ちのいい音になるため、この辺りはトレードオフの側面もあると感じました。 ぜひ試聴などで、色々な組み合わせを試してみてくださいね。 再生環境:Shanling UP5,Vision Ears VE6x2 試聴楽曲:東京日和(古川本舗),アカシア(BUMP OF CHICKEN),最愛(福山雅治)
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すずき
@e☆イヤホン
EFFECT AUDIO
【eフェス紹介商品】Ares S【8/31まで!バンドルオプション早期購入お買い得キャンペーン!】
2pin 3.5mm 3極 ストレート
¥22000 税込
メリハリのある爽やか高解像度サウンド
EFFECT AUDIOのロングセラーモデル「AresⅡ」の後継機が、新シリーズとして登場しました。 全体の傾向としては、上(高音)と下(低音)を強調したメリハリあるサウンドで、一般的に想像されやすい「銅線の音」を期待すると、少し肩透かしをくらうかもしれませんが、元気な低域と同じくらい明るい高域が特徴的で、イヤホンの音を1段階華やかにしてくれます。 特に、ボーカルや高音楽器が1歩前へ出る印象で、表面の膜を取り去ったような、くっきりとした表現が得意なようです。 それに付随して、音の輪郭がはっきり浮き出るような、高い解像度も魅力ポイントです。 フォーカスの甘さを感じない、しっかりとした描写力のおかげで、純粋な聴き心地のよさや、一聴した時のわかりやすい音質変化に繋がっているように思います。 これらの特徴の中に鋭さを抑えた柔らかいサウンドを併せ持ち、ボーカル、バンド系のエネルギッシュな楽曲はもちろん、バラードやアコースティック、ポップスでも包みまれるような優しい音で構成された楽曲など、さまざまな音楽を楽しめるサウンドに仕上がっています。 ただ、インパクトある表現に振ったためか、やや大味な音質変化と感じられる場合もありそうです。 あくまで個人的な感想ですが、精細で忠実な描写や、腰を落とした余裕ある空間表現などは、苦手な部類かもしれません。 それでも価格帯を考慮すると、純正ケーブルからの乗り換えや、キャラの変化を楽しむためのリケーブルでも、ハイクオリティなサウンドやデザインを楽しんでいただける製品になっていると思います。 一例ですが、「AresⅡ」が合うイヤホンとは、基本相性がいいように感じました。 再生環境:Shanling UP5,Vision Ears VE6x2 試聴楽曲:東京日和(古川本舗),ただ君に晴れ(ヨルシカ),鱗(秦基博)
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すずき
@e☆イヤホン
EFFECT AUDIO
【eフェス紹介商品】Eros S【8/31まで!バンドルオプション早期購入お買い得キャンペーン!】
2pin 3.5mm 3極 ストレート
¥38500 税込
柔らかく高解像度、聴き応え抜群なサウンドステージ
現時点でのSignature series最上位モデルなこともあり、全音域で隙のないサウンドに仕上がっています。 自然に伸びつつ、刺さりなどの刺激を抑えられた高域、まったりとした聴き心地の良さと、ちょうど良い距離感で定位する中域、主張は控えめながら、適度な広さと深さのある低域は、他の音域への被りはなく、全音域を支える土台のような余裕と安定感があります。 キャッチフレーズとして掲げる「Greatness of SPACE(空間)」を体現するような、ひらけつつ散らばりすぎない、聴き応えのあるサウンドステージが最大の魅力と言えそうです。また、全体的に濃密で情報量豊かな音ですが、暑苦しさや窮屈さは感じません。純銀&純銅のハイブリッド8芯構成を最大限活かし、各要素の長所を遺憾なく伸ばしている印象を持ちました。オールジャンル聴けるバランスですが、音作りに広がりのある楽曲、音数や定位がはっきりとした楽曲(インスト含む)などが、より気持ちよく聴けると思います。 大きな弱点はないですが、音の好みという観点で、あっさりシンプルな音を好む方には、少しくどさを感じるサウンドかもしれません。併せて、8芯という特性上、4芯ケーブルよりも重量・存在感が増すので、その辺りで好みが分かれると思います。ただ、ケーブルは非常に柔らかくしなやかなため、取り回しは良好です。 音以外の特徴として、Eros Sにはケーブル皮膜にも秘密があります。EFFECT AUDIOケーブル上位モデルである「CHIRON」で採用された、さらさらした感触の、マット加工を施したケーブル皮膜を採用しています。光の当たり具合でキラキラ光るラメが入ったような上品なデザインと、布被膜のような触り心地とが相まって、ケーブル全体の高級感を演出してくれています。 音・デザイン・使用感、すべて妥協なく創られたSignature seriesを、ぜひお試しください。 再生環境:Shanling UP5,Vision Ears VE6x2 試聴楽曲:東京日和(古川本舗),deep in(エルセとさめのぽき),最後の歌(DoD3 OST)
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すずき
@e☆イヤホン
Null Audio
Lune MKVII/8Wire
JH 7pin 3.5mm 3極 ストレート
¥49800 税込
粒立ちよく気持ちのいい高解像度サウンド
純正JH7Pinケーブルと比較し、一聴して感じるのは、非常に素直でバランスの良い音ということです。 Lune MKVIIは、中低域の厚みや艶感、高域の煌びやかさを特徴とするケーブルでしたが、8芯構成とすることで、優等生なサウンド傾向へシフトしました。 もちろん、各特徴の片鱗(良さ)も見えますが、イヤホン本来のサウンドを脚色するほどの味付けは感じません。 その特徴は、「低域の分解能」や「中高域の精細さ」など、純正では少し陰りのあった各帯域を、ほどよく強調しています。 まさに、元々のサウンドそのままを高解像度にグレードアップしてくれる印象です。 味付けや癖が少なく、イヤホンの持ち味を活かしてくれるサウンドは、リケーブルでの音質変化が分かりやすく、万人受けされやすいと感じました。 ただ、高解像化に伴いわずかにクール寄りなサウンドになるため、純正ケーブルの温かみのあるサウンドを好まれる方には、最初若干違和感があるかもしれません。 また、純正ケーブルと比較して線(ワイヤー)が太いため、どうしてもイヤホン装着時の“ケーブルの存在感”は増してしまいます。 ことケーブルの取り回しにおいては、線が細い純正ケーブルに軍配が上がります。ただ、Lune MKVIIも純正ケーブルと同様に、非常にしなやかで柔らかいケーブルですので、取り回しや取り扱いでの不便さは感じませんでした。 総評として、使用感や音質にクセが少なく、それでいて、確かな音質の向上を感じられるケーブルだと思います。どのモデルかに囚われず、JH7Pinユーザーのどなたにもオススメできるケーブルです。 「純正ケーブルが故障した」「リケーブルしたいけど選択肢が…」とお悩みの方は、ぜひ試してみてくださいね! 再生環境:Shanling UP5 再生楽曲:21g(古川本舗),六等星の夜(Aimer),夏の幻(GARNET CROW) イヤホン:JH Jolene(低域MAX),JH Jimi(低域50%)