スタッフレビュー一覧
店頭スタッフが様々な商品をご紹介
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
Austrian Audio
The Composer
¥396000 税込
圧倒的にレスポンスが良く素直な音。
低域から高域まで圧倒的なレスポンスの良さを持ち、滲む事がありません。開放型の中では低域の量感が多く、中低域のアタックにもパワーが乗る印象です。 ロックやポップ、アニソンなど比較的何でも合う印象ですが、ライブ音源よりも収録された楽曲がオススメです。音数やスピード感、楽器、声、またそのバランス全体に忖度せず素直な音を求める方にオススメのヘッドホンです。 【外観】 全体が金属製で剛性の高さが伺えます。とはいえ無駄を感じさせないスリムなパーツで組み上げられており、期待通りの軽さがあります。 またComposerにはサイズ調整のアジャスターだけでなく、個々人の頭部形状に合わせたハウジングの角度調整の機構も備えています。洗練された機能美を持つヘッドホンだと思います。 【装着感】 イヤーパッドは比較的大きめで、多くの方の耳をすっぽりと覆えると思います。アジャスターは6段階、ハウジングの角度は4段階で調整でき、スイートスポットは狭い印象なので、試聴の際は細かなサイズ調整をオススメします。 【音質】 どの帯域にもレスポンスの良さを持ちつつ、余韻がとても伸びやかな余韻です。硬く締まりのある音だけではなく、柔らかい音や倍音成分も幅広く表現する懐の深さがあります。また低域のレスポンスの良さは特徴的で、低域の深い部分もボワつく事なく繊細に感じられます。 また、中低域のアタックも明瞭で、弦の弾く音やドラムの打ち込みの音圧感がストレートに感じられます。どの帯域もヘッドホン固有の量感や表現でマスクせず、音源の特徴をしっかりと出してくれます。声の表現も感情を込めた部分の力強さや抑揚も非常にストレートに感じられます。 また音量によるサウンドバランスの変化が少なく、低音量でも細かなニュアンスが潰れません。大きい音が苦手な方も、最適な音圧で楽しめると思います。 【HD 800Sとの比較】 比較してComposerの方が音が近く、低域部分の量感の多さとレスポンスの良さが特徴的に感じられます。 HD 800Sは低域に奥行きや広がりを感じつつ中高域には明瞭さがあり、広い空間の中に楽器や声が映える印象です。Composerは適度に近い距離感で、音の細かなニュアンスを正確に捉えることを重視した印象です。 使用機器 iPhone15Plus、RME 「ADI-2 DAC」、JR SOUND「HPA-203」、K9 Pro ESS 試聴楽曲 あたらよ「僕は…」 星街すいせい「Stellar Stellar」 電気式華憐音楽集団「prima dynamis」 Fourplay「Bali Run」 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団&カスロス・クライバー「I. Allegro moderato」
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
iFi-Audio
iCAN Phantom
¥660000 税込
残響感まで伸びよく表現する洗練された音
【外観/操作感】 アンプを上下に重ねたようなデザインですが、一体となっています。ちょうどPro iDSD&Pro iCANセットを重ね置きしたのと同程度の高さがあります。 X BassやX Space、ゲイン調整などの各機能は本体のみで操作が完結できます。もちろんリモコンでも操作可能。またボリュームノブにモーターが内蔵されていてリモコン操作で物理的に回転するのがとてもユニークです。 また静電型の各種ヘッドホンを駆動するための機能も内蔵しています。5ピンソケットSTAXの前世代モデルに対応した230Vのノーマル・バイアスの他、STAX/HIFIMAN/AUDEZEなど静電型の各種製品に対応します。本体背面に収納されているアンプカードを切り替える事で使用できます。カード自体に対応するメーカーor機種が記載されていて分かりやすくなっています。 【音質】 ソリッドステートモードでは、分離感の良さやレンジの広さがあり、音同士の質感の描き分けがより自然に感じました。硬さはあまり感じないものの一音一音を伸び伸びと表現し、音数が多くてもしっかりと聴き分けられる透明感の高さがあります。ADI-2単体と比較して上下に定位が広がるようになり、明瞭さでありつつ聴きやすい音作りに感じました。 Tubeモードでは、少し音がまとまり各音の繋がりの良い音になりました。分離感や定位の良さは失われておらず、ほんの少しだけ滑らかさが欲しい時に適度に効いてくれます。少しだけまとまりの良い音になりパンチも出てきました。 Tube+モードでは、さらに音のまとまりが良く倍音がより強く感じられるようになりました。細かい音の聴き分けよりもボーカルの艶感や響きの余韻が綺麗に表れ、音の要所や全体感を楽しめる音傾向になりました。輪郭も丸くなり過ぎる印象はなく、十分な解像度は持っています。 【STAX SRM-T8000との比較】 T8000では、パワフルで解像度が高い鮮やかなサウンドで、より臨場感高く音楽を楽しむ事ができます。細かい音、厚みのある音もしっかりと描き分け、じっくりと音楽を聴き込みたくなります。 Phantomでは、まとまりが良く優しいウォームサウンドで、ゆったりと音楽に没入できます。音のつながりが良く、音楽を全体的に聴くのに適していると思います。 【試聴機器】 DAC:ADI-2 DAC FS(XLR接続) ヘッドホン:HD 800S / THE Composer 【試聴楽曲】 宇多田ヒカル「First Love」、上原ひろみ「ムーヴ(feat.アンソニー・ジャクソン、サイモン・フィリップス)」、高橋洋子「残酷な天使のテーゼ」etc.
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
FIIO
FT5 Black 【FIO-FT5-B】
¥74654 税込
分離感となめらかさのバランスが良いサウンド
広い音場感や定位の高さ、ダイナミックレンジの広さのバランスが良く、適度な聴きごたえと耳当たりの良さにつながっている印象です。「リラックスして聴きたいけど分離感も欲しい」という方にオススメです。 【外観/装着感】 ハウジング素材にアルミ・マグネシウムが使われており、剛性の高さが伺えます。ヘッドバンドは頭部に合わせて伸縮するゴムにより、サイズ調節せずそのまま装着できるタイプです。可動する部分が複数あり頭部への追従性は高いと思います。ズレも少なく、思っていたより重さは感じませんでした。 【音質】 主にスエードイヤーパッドで試聴しています。 低域は出だしのインパクトがありつつ輪郭に丸みがあり、太い音もしっかりと出し余韻も伸び良く表現します。定位がボヤけたり間延びしたりすることもなく、音の減衰や強弱感を表現しつつなめらかさもある印象です。 高域は量感が控えめなものの、他の帯域に埋もれず細やかな音も分離良く聴けます。余韻の伸びも良く、優しい聴き心地に感じました。 中音域は歪みが少なく自然な聴き心地です。トーンバランス、音の強弱感、伸びなどの正確な表現力となめらかさが生々しさに繋がっている印象です。 音場は広く各楽器やボーカルの聴き分けもしやすいです。分離感となめらかさのバランスが絶妙で、立体感や厚みや重みもありつつ、リラックスして聴こえるのが楽しくも心地良く感じます。 また、プロテインレザーイヤーパッドに変えると、定位がより明確に、ディテールがよりハッキリと感じられ、中低域のアタック感も強くなりました。打ち込み系やロックなどを聴くなら、こちらのパッドがオススメです。 そして、アンプのゲイン設定に関して。低インピーダンス高感度の設計からか、LOWゲインでも十分にレンジの広さや低域の沈み込みが感じられました。いくつかの機器でゲインを切り替えて試聴したところ、高めに設定すると中音域が前に張り出すように感じました。試聴の際はゲイン設定を変更してみる事をオススメします。 試聴機器 RME「ADI-2DAC」、FIIO「R7」「K7」「K9 Pro ESS」、iPhone15 PLUS
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
YAMAHA
HA-L7A(B)
¥396000 税込
ヘッドホンの個性を活かし、明瞭さと迫力を最大限引き出す
PURE DIRECTモード、YH5000SEでは細やかな音を非常に明瞭に表現します。立ち上がりに関しては弦が硬く張ったような硬めな印象を受けましたが、厚みや伸びも十分に出ます。音に迫力を持たせつつ滲みなど曖昧な表現を持たせない傾向に感じました。音源やヘッドホンの癖を如実に表現する印象です。 【外観/機能】 特徴的な2つのトロイダルトランスと2つのアンプが組み合わさったようなデザインで、ダイヤルにYH-5000SEと同様にイエローのアクセントが使われているのが印象的です。 機能面では、使用していない機能の回路をバイパスすることでノイズを低減するPURE DIRECT、音楽/映像などそれぞれのコンテンツに最適な音場を再現する 6 つのサウンドフィールドモードの変更、インプットとアウトプットの選択などはダイヤルとボタンに割り当てられており、直感的な操作ができるかと思います。 【音質】 冒頭に述べたPURE DIRECTの他にサウンドフィールドをYH-5000SEで聴き比べをしてみました。この機能を使うと空間表現、ボーカル、効果音の変化がかなりハッキリと反映されます。 個人的に印象的だったのはCONCERT HALLモードです。過去に一度だけ聴くことができたゲームのサウンドトラックのホールの生演奏を聴いたことがあるのですが、このモードで聴くと空間の奥行きや残響感が当時の聴いた印象とかなり近くなり、記憶が呼び起こされる感覚がありました。正確な表現とはまた異なりますが、録音された楽曲で得られる体験としては興味深い機能です。他にもOUTDOOR LIVEモードやCONEMAモードなど様々なシチュエーションに対応したモードがあるので、ぜひお試しいただきたいです。 SENNHEISER HD 800S、PURE DIRECTモードでも試聴しました。音一つ一つの分離感がさらに高くなり、アタック感の表現はよりハッキリと感じられました。これまでのイメージでは空気感を重視した音作りに感じていましたが、音の分離感や重さなどより定位に優れた方向に変化しました。 また特筆すべき点は、HD 800Sが持つ低域の奥行き感と中〜高域の明瞭さのイメージはそのままに定位が向上した点です。正直、定位感が向上するような変化はこれまでも経験したことがあったのですが、代わりにダイナミックレンジや音場が狭くなってしまう事がほとんどでした。HA-L7Aはヘッドホンが持つ個性はそのままに、迫力や定位など、ポテンシャルを最大限引き出してくれるアンプだと感じました。 【試聴楽曲】 アーシャのアトリエ オリジナルサウンドトラック「本の棺と自動人形」 シャリーのアトリエ オリジナルサウンドトラック「小手鞠」 ラリー・カールトン「Room 335」 Hoff emsemble「Dronning Fjellrose」 Ado「私は最強」 Superfly「覚醒」 稲葉曇&Neru「ロールレスウエポン」 etc. 【使用機器】 iPhone15 Plus YH-5000SE HD 800S
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
ULTRASONE
Signature PURE 【ULT-SIG-PURE】
¥29700 税込
音場感と定位に優れつつインパクトのある低域が魅力
モニター的な聴き分けに優れつつ適度な距離感があり、音を客観的に捉えやすい印象です。側圧もしっかりめなのでDJモニターやロック、EDMなどにオススメです。 【外観/装着感】 全体的にマットな質感で、黒に統一されたデザインが引き締まった印象です。外箱もあまり化粧っ気を感じさせない業務用感があり、音にこだわりたい自分としては非常に好感が持てました。 【音質】 低域はしっかりとした沈み込みと量感がありつつ、中身が読み取れる解像度があります。中〜高域は量感は控えめで距離感のある鳴らし方ですが、定位と分離感が良く物足りなさは感じませんでした。 全体的に音に締まりがあり、量感が低域寄りなため骨太な表現にも対応します。出だしのインパクトに重さが乗りますが、鋭すぎる印象はなくやや丸みがあるため聴きごたえはありつつ聴きやすくもある印象です。スピード感のある楽曲にも対応しますが、高域の量感が少なめな点は好みが分かれるかと思います。 音数の多い楽曲やベースの効いたサウンドなどのインパクトはありつつも、適度な距離感や控えめな高域が聴きやすさに繋がっている印象です。 モニターだけでなくリスニングとしてもオススメです! ぜひご検討ください!
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
HIFIMAN
Arya Organic
¥166040 税込
解像度が高く、質の良い低域描写が魅力
ダイレクトで描写力に優れた低域、俯瞰して聴こえる中音域、控えめながらもしっかり出る高域という印象でした。低域と中音域同士の定位は近めに感じますが、どちらも支配的ということはなく上手くまとまっています。 ボーカルは俯瞰して聴きたい方、低域の質感を重視する方にオススメです。 【外観/装着感】 ウッド調のフレームを黒が引き締めた印象でカッコイイです。個人的には、ウイスキーの「ジャック・ダニエル」っぽい色味で気に入っています。 装着に関しては従来の「Arya」同様、頭を広く覆うハウジングに耳がすっぽりとハマります。イヤーパッド内径も広く高さもあるので、ドライバーに耳が当たるという事は少なそうです。 【音質】 特に印象的だったのは低域の存在感です。やや近めでダイレクトに感じられつつ量感が多すぎる事はなく、どの音から出ている響きかを分析的に捉えられる描写力がありました。 比較して中音域や高域は少し奥まって聴こえます。 ボーカルよりも楽器が一歩近く聴こえる点は好みが分かれそうですが、ボーカルを俯瞰して捉えられるのは舞台を観客席から観る感覚に近く、映画を観るときなどにマッチする印象があります。 またDACアンプ、プレイヤーなど複数の機器と繋いで聴いてみましたが、低域描写はヘッドホン側の性質が強いのか量感の変化は少なく感じました。中音域〜高域の方が上流の特性が現れやすいように思います。 【Aryaとの比較】 「Arya」、「Arya Organic」いずれも全体的にメリハリがありつつ、楽器も声もそれぞれ定位が明確な部分は共通していると思います。 「Arya Organic」で特に異なる点は、やはり低域です。比較して低域の量感が多く、インパクトはよりハッキリとしていて、響きが豊かで伸びがあります。ダイナミックレンジも広くなっていて、マイルドな印象が出てきています。 また低域の量感の多さは、前述したように相対的に楽器が前に来る印象があり、ボーカルは少し引っ込んだような印象があります。特に、Eagles「Hotel California」では顕著にその特性を感じました。 楽器の音や特に質の良い低域表現を求める方は、「Arya Organic」がオススメです! 使用機器: RME「ADI-2 DAC、HIFIMAN「EF400」、FIIO「K9」、Questyle「QPM」
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
FIIO
FT3 Black
¥50320 税込
応答性の高さ、低弦まで聴こえる分離の良さが魅力。
全体的にタイトな印象で、個々の音の聞き分けが楽しめるタイプです。 ポップ、ロック、EDMや電子音楽などと相性が良く、スピード感のある楽曲も聴きたくなります。 【装着感】 ヘッドバンドは内部にゴムバンドが入っており、アジャスターの調節などは不要でそのまま楽に装着できます。 面白いのはハウジングを固定するアームの留め具部分に仕掛けがあり、ハウジングがアームに対して適度な力で平行に戻るような仕組みになっています。 例えば、自分はヘッドホンによって耳の下あたりにすき間が出来てしまうことがあるのですが、FT3は自然とその部分にテンションがかかるようになっています。自分が試した上では全体に側圧がかかっており、装着時の負担が少なく感じました。 【音質】 基本的にプロテインレザーパッドの印象です。スエードパッドは後述します。 開放型ながら低域の押し出しがありつつ、定位が明確でボヤけません。とはいえ情報量が削られているような印象はなく、適度な伸びの良さもあります。 ボーカルは若干明るめに聴こえるように感じますが、透明感があり細やかなニュアンスも感じられます。応答性が高く、楽器との質感の違いもしっかりと表現されています。 一番特徴的に感じたのは、帯域9k〜11kHz辺りの量感の多さです。場合によってはボーカルのサ行など歯擦音が気になるかもしれませんが、この部分が音の細やかな印象に繋がっているように思います。楽器のかき消えてしまいそうな弱音が立体的に聴こえ、散りばめられた音を聴き取るのが楽しく感じられます。 スエードパッドに変更すると、それまで輪郭のハッキリしていた低弦の表現にまとまりの良さが出てきました。響きに少し厚みが乗り、倍音が心地良く感じられるようになりました。中域以上は思ったほどの変化は感じませんでしたが、音の立体感は少し控えめになる印象です。 主に低域の質感の変化が感じられます。生音の表現にはこちらの方が相性が良く、合わせる楽曲によって替えてみると面白いと思います。 【試聴環境】 FiiO「K7」「K9」 Questyle「QPM」 RME「ADI-2 DAC」 【試聴楽曲】 ピノキオピー「神っぽいな」 結束バンド「光の中へ」 YOASOBI「アイドル」 ビリー・ジョエル「Piano Man」 etc…
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
beyerdynamic
DT 990 Edition
250 Ohm
¥33880 税込
グルーヴ感のあるアタックと心地よい分解能
アタックの力強さと細かなニュアンスが見える解像度の高さ、優れた定位感を求める方にオススメです。 【装着感】 多少頭を振ってもズレない程度の適度な側圧を持ちます。ベロアのイヤーパッドが肌に貼り付かず、サラッとしています。長時間のリスニングにも対応できそうな心地よい装着感です。 【音質】 全体的に定位がハッキリとしつつ中低域の力強さを感じる、クリアかつ骨太なサウンドです。 高域はシャープで、響きの細かな粒感が捉えやすいです。シンバルの鮮やかさやドラムの打ち込みの音圧感など、抜けの良さがあります。 低域には見通しの良さがありつつ、しっかりとした音圧を感じます。ドラムのキックは適度な芯の太さを伴って打ち込む力強い表現です。 中音域は少しドライに感じますが、十分に出ています。ボーカルの声色の変化を正確に捉えられる解像度の高さが感じられます。 音場は奥行きが狭く横の広がりを感じます。開放型ならではの広さがありながら音が抜けすぎず、定位が捉えやすい適度な距離感です。 【再生環境】 RME ADI-2 DAC、Questyle QPM
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
SOUND WARRIOR
SWD-UA1 USB DAC内蔵プリメインアンプ
¥59800 税込
ヘッドホン、スピーカー環境を一台で完結
USB/光/同軸などのデジタル入力を装備し、ヘッドホンアンプ、パワーアンプを内蔵したDACアンプです。 PCやTVに「SWD-UA1」を介して、ヘッドホンやパッシブスピーカーを直接接続し運用できます。電子音の多いアニソンやポップスを聴く方にオススメです。 【外観/デザイン】 デスクトップPCの下にも置けそうなコンパクトなサイズ感です。デジタルボリュームですが、ノブは無段階で動くタイプでした。 操作系統は基本的にシンプルですが、スクリーンの輝度調整や電源のLED表示を設定で消したりできます。ずっと点灯していると意外と気になるので、ありがたい気遣いです。 【音質】 ※パッシブスピーカー環境がないためイヤホン、ヘッドホンで試聴した印象です。 音の立ち上がりが明瞭で余韻はスッキリとした印象です。細かい微細な音も逃さず聴き分けて聴けます。低域の量感は控えめながら、中低域のアタックは適度に出ています。ロックなどでは低域が薄くなりすぎることはありませんでした。 音のメリハリを良く表現するタイプなので、電子音の多いアニソンやPOPな曲と特に相性が良いと思います。MAISONdes「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ(feat.花譜&ツキミ)」は散りばめられた音が軽快に歯切れ良く感じられ、とても楽しく聴けます。 【使用機器】 Mac USB接続→本機 イヤホン:64audio N8 ヘッドホン:HD 800S、LCD-XC 2021 【楽曲】 MAISONdes「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ(feat.花譜&ツキミ)」 L'Arc〜en〜Ciel「HONEY」 etc…
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
iBasso Audio
AMP14
ブラック
¥39600 税込
立体的で厚みのある音に浸りたい方に。
より深い低域や生々しいボーカル表現を求める方、音楽により豊かな演出を求める方にオススメのモジュールです。 標準の「AMP11 MK2」に比べ、低域の立体感と響きが増しています。ボーカル表現は濃厚な低域の少し奥に定位しますが、より艶やかにしっとりとなる印象。中高域は輪郭のなめらかさはそこまで変わらず適度な粒立ちがあり、より耳当たりが優しくなっています。 標準の「AMP11 MK2s」では、厚みがありながら膨らみすぎない制動力のある低域にみずみずしいボーカル表現、なめらかな高域が印象的でした。それぞれが明瞭な音像感でバランス良く鳴る印象です。 「AMP14」では、より音の沈み込みが深くインパクトも十分に感じられます。耳を突くような荒々しい表現ではなく絶妙な丸みのある輪郭表現と深い余韻が、音楽をより心地良くドラマチックに演出します。 一聴した時点では低域の主張が強く感じられ、相対的に中〜高域は量感が少なく感じます。全体的に丸みのある柔らかい音ですが、細かな音を潰している感覚はあまり感じませんでした。ボーカルは声色の違いまで感じられる明瞭さがありますし、高域も曇らず清涼感が感じられます。 演出感が強いですが、くり返し聴くたびにスルメのように味が出る癖になる音作りです。オーディオってこういう表現もありだよなって思わせてくれるような楽しい音でした。 合わせる楽曲はどちらかと言うとしっとりと落ち着いた曲や、Madonna「Material Girl」などのちょっと古い曲も良かったです。あとはnano.RIPE「ハナノイロ」などノスタルジーな曲と相性抜群でした。ぜひ一度お試しください 【使用機器】 イヤホン:64audio N8 ケーブル:<楽-Raku 2pin→4.4φ-5極 For IEM> 【楽曲】 Madonna「Material Girl」 nano.RIPE「ハナノイロ」 etc...
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
FIIO
R7 【FIO-R7-B】
¥120390 税込
一台で完結も良し、拡張も良しなオールインワンデバイス
プレイヤー、DAC、トランスミッターなど複数の機能を集約させ、その時々で最適な機能を選んで使える非常に利便性の高い商品です。 鮮やかで定位をハッキリと捉えやすい傾向がありながら、そこまで硬さは感じませんでした。逆ピラミッド型な傾向ですが、中低域に適度な厚みがあり聴きごたえもある印象です。 【外観/操作感】 デスクトップに置く小型ブックシェルフ型スピーカーのような存在感で、豊富な機能を備えることを考えると、とてもコンパクトに思います。機能の使い方に関して、できる事が多いため操作が難しそうなイメージがありましたが、UIが整理されているため想定よりもスムーズに扱えました。多くの機能を7つあるモードで区分けしており、最初にモード切替画面を開くようにすれば混乱する事は少なそうです。 【音質】 全体的に定位がしっかりと定まり、音像を非常に捉えやすい印象です。特に中音域の描写は正確で、ほぼにじみを感じさせない部分に表現力の高さを感じました。音場はそこまで広く表現せず、頭外のすぐそばで鳴っている感覚です。音が散らず繊細な表現も捉えられるので、細かいニュアンスの聴きやすさにつながっている印象です。 低域の量感は少なめですが、中低域は立体感がありつつアタックに適度な重さを感じました。合わせるヘッドホンによっては音にやや硬さを感じるかもしれません。 【SENNHEISER HD 800Sと合わせた印象】 中高域はイメージ通り綺麗に出るものの、煌びやかになり過ぎる印象はなく音のつながりの良さも残しています。低域の量感は少なめ、中低域にやや音圧感があるものの、ソフトに聴きやすい印象です。音場に関しては頭の中で鳴っているほどではないですが、やや近めに感じました。HD 800Sは音場の広いヘッドホンという印象でしたが、定位の正確な表現に寄った印象です。 【Focal Clear Mg Professionalと合わせた印象】 中低域の音像感に立体感があり中高域にも明瞭さが感じられ、全体的にバランスの良く鳴りました。深い部分の低域は出ているものの量感は少なめです。Clear Mg Proは低域の量感が多い分中高域の表現はやや見えづらい印象でしたが、R7との組み合わせではニュートラルなキャラクターに変化しました。音場感は適度な距離感で鳴る表現は変わらず、近くなり過ぎる印象もありませんでした。 音に個性はあるものの、聴きやすくまとまりのある傾向です。中高域の表現をより重視して聴きたい方には特にオススメです。
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
qdc
Anole V14-S【QDC-ANOLE-V14-S】
¥386622 税込
オールマイティーに音楽を楽しみたい方に
4つのスイッチを駆使することで、合計16種類ものチューニングに変えて楽しめます。 スタンダードの設定では高い透明感とダイナミックレンジが広い豊かな空間表現が感じられ、深い低域から高域まで強調感なくバランス良く聴けます。空気感まで表す繊細な表現力に完成度の高さを感じました。 音質の変化に関して、チューニングのスイッチをそれぞれONにした時の印象です。 1:低域の量感が少し増え、ベースラインがより見やすくなりました。 2:中低域〜中域に厚みが出て情報量がより豊かに感じました。アタック感も少し強くなったように思います。 3:ボーカルや楽器の高域表現に鮮やかさが出てきました。高域表現がより煌びやかになります。 4:高域の響きが充実し、シンバルなどの余韻がより綺麗で伸びやかに感じられます。抜けの良さを感じる音になりました。 各スイッチは音が歪んだり粗さのある変化ではなく、透明感は維持したまま各帯域の情報量が豊かになる印象です。全てのスイッチをONにすると帯域バランスを崩すほどではありませんが、少しメリハリの付いた元気な音になり聴きごたえが出てきました。 前モデル「Anole V14」とも比較してみました。前モデルでは、全帯域の高い解像度は共通しつつもより定位感の良さを優先させたようなカッチリとした傾向です。 「Anole V14-S」では定位をしっかりと定めつつ、より空間表現が豊かになりました。音の繋がりがなめらかになり、余韻が伸びやかに感じられます。 前モデルでも優れた帯域バランスを持っていましたが、ダイナミックレンジの広い音になることで生音系なども自然に表現できるようになったと思います。 よりオールマイティーに音楽を楽しみたい方にオススメのイヤホンです!
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
Brise Audio
NAOBI-Ultimate
2pin 4.4mm 5極 L字
¥140000 税込
最高の音を抜群の取り回しで
Brise Audio「ULTIMATEシリーズ」の高い解像度と立体感を持ちつつ音のつながりが良いなめらかな表現は、NAOBI ULTIMATEでも体感できました。なおかつ柔軟でタッチノイズも少ない、取り扱いのしやすさも合わせ持ちます。 【外観、取り回し】 プラグ、コネクタ、ケーブルスライダーはいずれもOFC削り出しの金メッキ加工が施されており、かなりの高級感を感じさせます。スライダーはケーブルに合わせてスリムに作られているため、重量感を感じるほどではありません。従来のNAOBI同様に細く適度な柔らかさを持っているため、服などに当たってもタッチノイズは気になりませんでした。 【音質】 高い解像度を持ちつつ、音のつながりが良い上質な質感が感じられます。その上でこれまでのNAOBIシリーズ同様の特徴も感じられます。 NAOBI-LEでは、レンジの広さは控えめな少しタイトで繊細な鳴らし方と、量感は控えめながら芯を捉えた低域に明瞭な中〜高域が印象的でした。ニュートラルな音色と透明感が魅力に感じます。 NAOBI Ultimateでは、そうした特徴に音像の立体感と厚みが加わりました。明瞭でありながら音の輪郭にささくれ立った印象がなく、小気味良い響きになんとも言い難い中毒性を感じさせます。全体の帯域バランスこそ大きくは変わりませんが、ダイナミックレンジが広くなり柔らかい音のニュアンスが出てきたことで、より生々しい音になっていると思います。 音質にはこだわりたいけど取り回しも犠牲にしたくないという方、試さない手はないです。ぜひ聴いてみてください。
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
YAMAHA
YH-5000SE(B)
¥409500 税込
音楽の躍動感や微細な音を表現する
音源の情報や上流の機器の音を丸裸にするようなその音は、何でも良い音に聴こえるような演出をせずありのままを聴かせてくれます。全帯域を余す事なく詳細に聴く解像度を求める方や、素直な音を求める方に向いていると思います。 【外観】 黒で統一された外観、ハウジングフレーム部のメタルフレームには、剛性と品質の高さを感じます。 手にして見ると、まず本体の軽さに驚きました。外から見ると厚みがありそうな見た目ですが、内部空間が広く耳を入れるのにもかなり余裕があります。ドライバーは背面のハウジングに貼り付くように設置されていて、耳との距離を出来るだけ広く確保しているように見えます。また頭部のサイズ調節も無段階で調整でき、細かいフィッティングがしやすいです。イヤーカップを垂直方向に回転させるスィーベル機構や頭頂部に圧が集中しない柔軟な形のヘッドバンドなど、とにかく装着にストレスを感じません。素晴らしい装着感です。 【音質】 2022年開催のポタフェス冬の試聴でも使われたRME「ADI-2 DAC」で聴いてみます。低域から高域まで、音の響きを削ったりどこかの帯域を強調することなく克明に描き出す解像度に圧倒されました。音の太さや硬さ、響きの量など温度感までイメージできるような鮮明な音。ダイナミックでありつつ繊細さも兼ね備えています。 もう少し聴きこんでみます。低域は抜けが良く十分な量感があります。中域は音階の表現に明瞭さが感じられ、高域は金属的な音の硬い質感の描写をストレートに感じます。音場は縦方向が近く、横に大きく広がりを感じます。ボーカル曲を聴くと何のフィルターも無く目の前で歌っているような、むき出しの声を感じます。 ですが、どこか音楽に没頭できない感覚もありました。プロのオーディオインターフェースの音を持つADI-2 DACに繋いでいるからでしょうか。とても客観的で音楽ではなく音を聴いているようです。しかし、この組み合わせは非常に分析的に聴く良さを感じます。 機器を変えて聴いてみます。 SENNHEISER「HDV 820」では少し落ち着いたトーンに感じられ、響きの表現が伸びやかになりリラックスして聴こえます。ハキハキとした音の立ち上がりはあまり変わりませんが、中高域以上は丸くなりよりなめらかな表現に感じました。音場に関しては思ったほどの変化はなく、横方向に少し広がる印象でした。 また付属の4.4mmバランス接続でも聴いてみました。全体の印象や音場は大きく変わりませんが、音がよりなめらかに柔らかく感じました。比較するとアンバランスでは少し中央に定位が集中することで音の立ち上がりが重なりアタックや密度が強く感じるのに対して、バランスでは定位がまんべんなく広がる印象です。リスニングとして聴きやすくなるので、ぜひ試聴の際にはお試しください! 他にも複数の機器(レビュー下部に記載)に繋いで聴いてみました。音場の広さは奥行き方向はほぼ変わらず、横方向に少し伸びます。そのほかの質感、特に音の余韻の表現は上流の音に対してとても素直に変化するヘッドホンでした。 音場は広く解像度を詳細に引き出すという仕事を忠実にこなす真面目な音作りと、そこに凝り固まり過ぎず、時に躍動的に静的に表現する柔軟さが「YH-5000」の魅力です。機会があれば、ぜひ聴いてみてください! 使用機器:QPM/HDV 820/ADI-2 DAC FS/Tradutto & CH-AMP
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
SHANLING
M3 Ultra
ブラック
¥64683 税込
ES9219Cの扱いに長けたSHANLINGだから出せる音
最低限の高域が出つつ低〜中音域を重視する方にオススメです!やや奥行きのある音場感は元気がありつつも、うるさくは感じにくい聴きやすさがあります。 【外観】 筐体設計は同社「M6 Ultra」などにも採用されたアルミニウム-マグネシウム合金を切削加工で作られています。滑らかな仕上がりで手の収まりも良いです。 【音質】 豊かな情報量を持ちつつ暖かみのある音質です。元気なノリの良さがあるのに耳触りが良く聴きやすさがあります。 バンドサウンドを聴くとバスドラムの押し出し感に心地よい音圧を感じます。音に密度があり定位の良さを感じますが、輪郭には丸みがあり硬い印象にはなっていません。 シンバルなどの高域表現は鮮やかですが、やや距離が遠く感じます。音の分離感は備えているので聴き分けに苦労はありませんが、控えめに感じる点は好みが分かれそうです。 ボーカルラインは適度な距離感で情報量の豊かさを感じます。適切なトーンでアーティストの声を自然に感じられる安心感があります。 オーケストラを聴くと横の広がりにはやや狭さを感じますが、迫力と豊かな余韻が感じられハーモニーがキレイに感じました。 個々の音を分離して聴くよりも、全体のまとまりが上手く表れているタイプだと思います。 情報量や迫力がありノリ良く聴ける要素を持ちながら、暖かみのあるオールジャンルなサウンドです。 ぜひこの絶妙なチューニングを店頭でも聴いてみてください!
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
aune audio
Flamingo
¥38500 税込
オペアンプ、真空管が切り替え可能な良コスパ機
真空管に興味のある方、デスクに置けるコンパクトなDACアンプをお探しの方にオススメです。 幅約13cm、奥行き約10cm、高さ約3cmと非常にコンパクト。真空管も本体内部に収まっているので、高さも抑えられています。真空管は手を近づけるとしっかり熱を発しているので、上に物を置かないようにした方が良さそうです。 またオペアンプと真空管、7つの切り替え可能なデジタルフィルターなど音に関する多彩な機能を持っています。 【音質】 オペアンプの設定では、中〜高域までを癖なく表現しつつ、中低域のアタックがハッキリと主張する印象です。 音場は奥行きは狭めで横一列に並ぶように広がります。 真空管の設定では、オペアンプに比べ中低域の主張が抑えられます。音場に奥行きが出てきて低域の余韻がより感じられるようになりました。 【オススメジャンル】 オペアンプは、リズム隊やベースがハッキリと聴こえるのでEDMやロックなどの楽曲がオススメです。 真空管では、音場に奥行きがあり全体の印象がスッキリしているのでクラシックやジャズなど生音系に相性が良いと思います。ですが、オペアンプよりも全域が自然に聴こえるのでジャンルの相性はあまり気にしなくて良いかもしれません。 Flamingoは解像度を犠牲にしない範囲で少しウォームな耳当たり良いチューニングです。 柔らかい聴き心地を求める方は、ぜひご検討ください!
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
Meze Audio
109 Pro
¥120000 税込
柔らかい中~低域、明瞭な高域に全体の伸びやかな余韻が印象的
ジャズ/クラシック/ポップなど比較的ジャンルを選ばない印象がありますが、 特にゆったりしたペースのボーカル曲を聴くのにはたまらないヘッドホンです! 【音質】 柔らかく適度な押し出し感がある低域に温かみのある生々しい中域がすっと沁みこみます。さらに粒立った高域がよりクリアさを感じさせてくれます。 全体的に聴いてみると高域を意識してしまいがちですが、非常に鮮やかで洗練された表現なので金属的な音が曇らずに透明感を持ったまま鳴ってくれるのに驚きました。 相性の良いゆったりしたペースのボーカル曲で聴くと余韻の綺麗さと声の温かみ、生々しさが沁み渡ります。少しペースを上げたノリの良い楽曲で聴いてみたところ、残響もつぶさにだしてくれながら、他に潰されずに最後まで楽しめる様が秀逸だと感じました。端から端までしっかりと鳴らしてくれるというだけで安心感も抜群です。 メタルのような曲でも情報量や高域表現に不足は感じませんでした。インパクトは少し軽く感じましたが、開放型特有の外に抜ける感じで脳内定位を避けた結果のように思えます。重たく鋭い低域表現も好きな私はスピード感もややスローに感じました。 どちらかと言うと後ノリのグルーブ感が目立つ印象です。横に適度に広がるので迫力を損なうことはありません。低域表現に関しては暖色系の豊かな響きを重視しているように感じました。 【デザイン】 109 Proはドライバーの一部を除き手作業でくみ上げられていることから、修理時のメンテナンス性の高さもうかがえます。イヤーパッド交換やリケーブルも可能なようです。リケーブルは99Classicsの構造に似ておりヘッドホン側の端子が奥まっています。細身の径であれば他社製リケーブルも挿入できそうです。当店で人気のバランスケーブル「霧降」も使用することができました。
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
DUNU-TOPSOUND
VULKAN【DK-X6】
¥60470 税込
色々な曲を聴きたくなる透明感が高い丁寧な表現力
ロック、POPやアコースティック系など様々なジャンルに合いますが、音の響きがスッキリとしているので濃厚な情報量を求めるよりもあっさりとした聴き心地を求める方に向いていそうです。 【音質】 低域表現の制動の効いた表現と透明感が高い生々しいボーカル、細やかで比較的情報量が多く抜けの良い高域が、全体的に聴くとスッキリとした印象にまとめられています。定位も正確で高い分解能を持っていますが、ある程度の沈み込みもありロックなど聴いてもパンチを感じます。音の立ち上がりが明確なので、ドラムなどのリズム隊が見えやすい印象もあります。 また最初の印象では高域の細かい描写と中音域の生々しさが特に意識され、印象のメイン要素になっていると感じました。ですが聴けば聴くほど量感は控えめながら低域の締まりの良い丁寧な質感が心地よく感じました。生音を聴いてもキレの良さはありつつ音の芯が痩せず、最低限の厚みを持っていると感じました。 ダイナミックとBA型のハイブリッド機ですが、高解像で音のつながりが良くピーキーさも感じさせない部分に完成度の高さを感じました。音数の多い楽曲では情報量が少なく感じる所はありましたが、基本的にはバランス良くニュートラルな傾向なので色々な曲で聴いてみたいイヤホンです。
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
GRADO
GS3000x
GS3000x(6.3mm標準プラグ)
¥380600 税込
ダイレクトな中低域と少し硬質で抜けが良い中~高域が魅力。
ロックやジャズ、ポップスなどを聴かれる方、低域に密度のあるアタック感と中~高域に広がりや抜けの良さの求める方にオススメです。 ドライバーには第4世代である大型の「X ドライバー」、ハウジングはココボロ材に囲んだメタルチャンバーで構成されています。GRADOでは、木材や金属など異種素材を組み合わせたヘッドホンを手掛けてきましたが、金属素材をドライバーの前側に持ってくるのは初めてではないでしょうか。その作りはサウンドにも反映されているように感じられました。 【音質】 全域を見渡せる音場の広さがありつつ、密閉型を思わせるような密度感やハリのある中音域のアタック感が中央に明瞭に定位するのが印象的でした。中音域は十分な情報量や艶を感じさせますが、抜けも良いからか少しあっさりめに聴こえます。高域は広がりがあり、鮮やかに分離し外に抜けていく印象です。 スピード感のある曲では中低域のノリの良さが際立ち、ライブ感のある表現に没入感を感じました。静かな曲では細やかな表現が心地よく、ほどけるようにキレイに減衰していくさまに美しさを感じました。適度な低域の量感と中域の生々しさがありつつ、音抜けの良さがサラッとした聴き心地に繋がっています。 【HD 800Sとの比較】 GS3000Xは、中低域が定位も近く密閉型を思わせるダイレクトな鳴り方でHD 800Sとは対照的に感じました。深い低域や中高域の量感や音場の広さは比較的HD 800Sに近い印象でしたが、GS3000Xの方が、中音域はやや主張が控えめであっさりとしていて、高域はやや硬質でハッキリとした分離感を感じました。 GS3000Xは、開放型でありながら中低域のダイレクトな質感と中高域の広がりがありつつ分離の良い表現を持つ、他にはない個性を持ったヘッドホンだと思います。 試聴環境 HDV 820、QPM 試聴曲 リモ(花守ゆみり)「夢の蕾」 TRI4TH「Black Crows」 南壽あさ子「On My Way」 岸田教団&THE明星ロケッツ「天鏡のアルデラミン」 etc…
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
Meze Audio
LIRIC
¥264000 税込
整理された定位と美しく生々しい質感。
音の立ち上がりが正確でしっかりとした密度感があり、不要な反響やにじみは感じられません。音それぞれを混濁なく定位させながら、それぞれの響きは失わず丁寧に伸びていく印象です。 もう一つ注目したいポイントは高域です。密閉型らしい低域の押し出し感もありながら、とても澄みきった抜けの良い高域を持っています。 頭の中で響くような印象ではなく、少し距離をとって鳴っているような感覚なので聴きやすさもあります。オーケストラを聴いても、開放的で充実した音の密度感が感じられる点は本当に素晴らしいです。 同じMEZE Audioの「99classics」と比較すると、低域の適度なまとまりや押し出し感、中音域の生々しさは引き継ぎながら、より細やかな表現になり高域への伸びや音抜けの良さに違いがみられます。 より細かな情報も逃さず表現するようになっているため音楽ジャンルも、より多くのものに合わせられるようになっている印象ですが、生音系の方が音の滑らかさや響きの豊かさがよりよく感じられるのでオススメです。 【HD 800Sとの比較】 LIRICは、開放型のHD 800Sほどではありせんが中高域の伸びや広がりが優れています。低域は距離が近すぎることはありませんが、密閉型らしい押し出し感や頭の中央に定位する感覚がしっかりと感じられます。 HD 800Sでは広い音場に適度な明瞭さを持った中高域が印象的ですが、LIRICは抜けが良く繊細で華やかな高域と量感は控えめながらしっかりと主張する密閉型らしい低域の出し方が印象的でした。
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
HIFIMAN
EF400
¥51800 税込
生々しいボーカルと柔らかい低域表現が魅力。
USB入力のみのシンプルなDAC搭載ヘッドホンアンプです。ボーカルメインで聴きたい方やアコースティック系のサウンドを好まれる方にオススメです。 ドッシリと量感のある低域となめらかで生々しい中域の表現力が魅力です。中域が近めで他の帯域は広がって聴こえるので、ボーカルやピアノなどをメインに楽しむことができます。 HIFIMANのヘッドホンはほとんどが駆動が難しい平面駆動型のドライバーを採用していますが、EF400はそのようなヘッドホンも余裕を持って駆動できるパワーを持っています。 同メーカーのANANDAと合わせて聴いた印象では、近めに定位しつつ柔らかくリアルな中域表現をメインに、適度な低域の押し出し感と少し控えめながら煌びやかな高域が心地よく聴けます。広がりもあって聴き疲れする印象ではありませんが、低域から中域にかけての情報量が豊かです。聴く曲によっては迫力が出ますし、ゆったりした曲もじんわりとした響きが出てきます。 また、バランス接続も4.4mm/XLR4Pinと2種類対応しているため拡張性もあります。 最近では透明感の高いクール傾向な商品が多いので、ちょっと違った傾向を探している方にもぜひ聴いていただきたい商品です!
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
KIMBER KABLE
AXIOS-CU AH-D9200用標準プラグ/金メッキ仕様
1.2m
¥85140 税込
明るさを抑え、腰を据えたサウンドへ変化させる。
高域の分離感は綺麗に出しつつピーキーさや過度な明るさは抑え、中低域にハリのある表現と少し量感を足したような変化を求める方にオススメです。 太めなケーブルですが、柔軟性があるため硬くてケースにしまうのに苦労することは無さそうです。作りも非常に丁寧で、編み込みの連続性の美しさに貫禄を感じます。文句なしの高級感です。 【音の変わる傾向】 全体的に音のまとまりが良くなり音像にドッシリとした存在感が出るので、低域のアタックによりインパクトを感じます。同時に定位や解像度も向上しているため荒々しい印象にはならず、質感の描き分けに丁寧さもあります。 中音域は情報量が増し、より芯のある表現に変化しました。ボーカルはブライト過ぎずやや落ち着いたトーンでしっとりと艶やかに感じられます。 高域は大人しくなったように感じましたが、量感はそこまで変わらず前に張り出してくる感覚が無くなったことで奥行きのある表現に変わりました。ピーキーに感じる歪みが減少するものの鮮やかさは失われず、分離の良さにはさらに磨きがかかっています。 【Meze Audio LIRICでの印象】 全体的に情報量が増え、音場により広がりを感じるようになりました。 低域はアタックの強さが感じられるようになり、定位もより明確になった印象です。密度感が適度で音のこもりや不要な響きは感じさせません。中音域は情報量が増えた分、より細かいニュアンスが見えやすくなりました。厚みが増し、熱量のある表現に感じられます。高域は横の広がりが増えて外に抜けていくような感覚が強くなり、開放感が増しました。分離感にも向上を感じましたが、煌びやかさは少し大人しくなり聴きやすくなった印象です。
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
HIFIMAN
HE1000 V2
¥330000 税込
広めの音場と空気の押し出し感が生音に合う。
クラシックやアコースティック系を聴かれる方にオススメです。音場の広さや全体の解像度、インパクトや響きを自在に表現するコントロールされた低域が音楽を生々しく表現します。 【装着感】 ややしっかりめの側圧ですが、イヤーパッドの当たりが広く適度な柔らかさがあるので窮屈には感じませんでした。頭頂部のバンドも広さがあり、装着による疲れを軽減してくれます。 【音質】 特に印象的なのは低域表現です。低域の分離しすぎない適度なまとまりのある表現がアタックに密度を持ったインパクトと生々しい実在感を与えてくれます。とはいえ音場の広さや広がりの良さもあるので、重々しさを感じたりや聴き疲れるほどではないと思います。やや低域が主張しますが、中域から高域にかけてキレイに伸びます。高域の細かい描写も繊細かつ煌びやかに表現します。全体的な帯域バランスはそこまでドンシャリというわけではないのですが、低域の密度感と高域の細かなニュアンスの印象が強く、下から上まで伸び伸びと鳴っているように感じました。 【HD 800Sとの比較】 音場の広さに関してはHD 800Sに軍配が上がりますが、よりダイレクトな聴き心地というとHE1000 V2がより好ましく感じました。 一番に違いを感じた部分は低域の強さと広がり方です。HD 800Sも量感はそれなりに出ていますが外方向へ広がるように定位するのでそこまで強くは感じませんでした。HE1000 V2では、中央にまとまって定位するので比較すると強めに感じます。 中域に関してはHD 800Sの方がほんの少しだけ情報量が多く感じました。高域に関してはHE1000 V2はよりハッキリとしていて、HD 800Sは外に抜けていくようなスッキリとした表現です。 より豊かな情報量と音楽をよりダイレクトに楽しむのであればHE1000 V2がオススメです。
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
AKG
K812-Y3
¥174800 税込
澄んだ空間表現に浮き上がる美音系サウンド
小編成のクラシックやPOP、女性ボーカルなど高域まできれいに表現しつつ聴きやすいサウンドを好まれる方にオススメです。またイヤーパッドが深く耳とパッドの間に空間が広めにとれるので、比較的良好な装着感を持っています。 【音質】 帯域バランスは低域がややスッキリめに感じますが、全体的に聴くと中域から高域が見えやすいちょうど良い量感です。質感は細部をクッキリと表現しつつ、輪郭には絶妙な丸さがあるので耳につくようなピーキーな印象にはなっていません。音に余計なベールを感じさせず、非常に臨場感ある鮮やかなイメージで高い解像度を持ちながら心地よく聴きやすい印象になっています。 またスッキリとしている音のイメージはあるのですが、実際に詰まっている音の情報量は確かなもので音源の細かなニュアンスまで繊細に表現する豊かさがあります。特にボーカルの息遣いや抑揚などの精密な表現力はぜひ聴いていただきたいです。 【HD 800Sとの比較】 HD800SとK812-Y3では、どちらも低域がスッキリとしていて中高域の定位が明瞭なイメージは似ている印象があります。 大きな違いは音場の広さと低域の質感や定位の仕方に感じられました。 HD 800Sでは、音が縦横どちらにも広がりがあり低域の量感がありつつもそれが外に向かって抜けていくので、中域~高域の表現をマスキングせずまんべんなく聴くことができます。 K812-Y3では、HD 800Sほどではありませんが音場の広がりがありつつ、音の立ち上がりがハッキリしているので定位がより明瞭に感じます。情報量があっても音が混じり合わずに個々それぞれを聴き分けらます。
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
audio-technica
ATH-AWAS
¥176000 税込
柔らかい響きと明瞭なボーカル表現が魅力。
ボーカルやピアノなど中域表現を生々しく心地よく聴きたい方にオススメです! 低域は量感たっぷりな響きが印象的で、中域は芯があり情報量が豊かでリアルな表現です。高域は少し控えめでやや丸みがあり聴きやすい表現です。 【装着感】 オーディオテクニカにこれまで採用されていたウイングサポートがATH-AWASでは非搭載になっており、既存モデルとは装着感が異なっています。自分の場合は普通につけると耳の下辺りにすき間ができて音が抜けてしまっていたので、バンド調整を長めにしてから短くしていくと上手くスイートスポットを見つけられました。人によっては、これでもすき間ができてしまいそうなので、購入前に確認することをオススメします。 【音質】 中域が少し近めに定位しつつ鮮やかに表現されるのが印象的でした。特にボーカル表現は他の帯域よりも明瞭にピントが合っていて細かいニュアンスまで余すことなく再現している印象です。低域は量感が多めですが、少し離れて定位しているので中域に被ることはなく、適度な広がりを持って自然に減衰していきます。高域の刺激成分も控えめやアタック感もそこまで強くないので、音が押してくるような感覚は少なくゆったりと音楽を楽しめます。 【HD 800Sとの比較】 HD 800Sとの比較では、音場の広さや開放感のある抜けの良さに開放型と密閉型の構造上の違いがハッキリと感じられます。ATH-AWASの方が低域の量感や空間表現に密閉型らしい印象を感じますが、ハウジング内である程度の広がりは感じられますし、音がこもったような表現にはなっていません。 HD 800Sが中高域の明瞭さと広い音場表現を透明感高く表現するヘッドホンに対して、ATH-AWASは中域表現の豊かな情報量を鮮やかに描写しつつゆったりと響く低域が印象的なヘッドホンだと感じました。
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
AUDEZE
LCD-XC 2021
¥198000 税込
丁寧に描く音像と透明感に優れる。
どの帯域も強調しないニュートラルな音傾向と、正確な定位を持つ密閉の平面駆動型ヘッドホンです。特に適度な距離感を持ってきれいに減衰していく高域が聴き分けられるのは密閉型とは思えないほど澄んだ空間表現に感じました。 前モデルの2021ではない「LCD-XC」よりも音の立ち上がりが早くなり、音数の多い曲の聴き分けにもより対応できるようになった印象です。高域表現も鮮やかさを感じる帯域まで良く伸びるようになりましたが、歪みが少なくきれいに減衰していきます。細かい音まで繊細に表現し、音の重なりを正確にレイヤー分けできる優れた定位を持っています。 見通しに優れた音質はモニターとしてその威力を発揮しますが、リスニングとしても心地良いものでした。全体のイメージはスッキリと透明感に優れていますが、音に硬さを感じたり余韻が極端に少ないような印象はなく、なめらかで自然な表現に感じました。 【HD 800Sとの比較】 LCD-XCは、開放型のHD 800Sほどでありませんが広がりがあり、横方向に広さを感じました。 全体的な質感に関して、HD 800Sでは定位に少し距離や広がりがあるものの音場そのものが広く音同士が重ならない印象でした。 LCD-XCでは、音場自体は比較して狭めですが、音像定位がより明確なので聴き分けがしやすい印象でした。特に低域表現は量感や反響は抑えつつ弾力を持たせた聴き心地の良さがあり、高域表現はよりハッキリとした鮮やかさと耳触りの良いなめらかさが特徴に感じました。
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
Ferrum Audio
OOR 【FER-OOR-B】
¥396000 税込
ヘッドホンの個性を活かし、詳細な表現力を与える。
音楽をより詳細に聴き込みたい方にオススメです。どこかを強調するのではなく全帯域をニュートラルに描き、意識を回せばどの帯域も手に取るように把握できます。 1番印象的だったのは、全帯域の音が明瞭に詳細に把握できるのに、何か特定の癖や強調感をほとんど感じなかったことです。ヘッドホンの個性を明確に反映させる非常に優秀なヘッドホンアンプです。 【音質】 音像がボヤけず自然な定位感を持っています。低域は丁寧ながら伸びやかさも感じる鳴らし方。ボーカルなどの中域は強調こそ感じませんが、なめらかで薄く艶が乗った上品な質感です。高域は情報量が豊かなのにブライト過ぎない印象。細かな響きの粒感とまとまりの塩梅が絶妙です。 【HD 800Sでの印象】 全体的に音像がハッキリとします。余韻など情報量は削らず立ち上がりが明確になる印象です。帯域バランスはそこまで変わらず、音場は左右と奥行き共に広がりが出ました。定位が明確になるので少し距離感がある低域の把握がしやすく、中域は艶があり高域までの繋がりがスムーズで伸びやかです。高域は派手すぎない鮮やかさがあります。 XLRバランス接続でも聴いてみました。 アンバランスと比較すると、真ん中に寄っていた定位に少し距離ができて、さらに横に広がった印象。厚みが少し減って全体にまんべんなく音が広がった事で、音の詳細がより客観的に捉えやすくなりました。 【HYPSOS × OOR × HD 800S】 同Ferrum Audioの高品質DCパワーサプライHYPSOSと合わせてみました。 奥行きの広がり、わずかに低域の量感や芯の厚みが出てきました。聴き込めば聴き込むほど、より腰を据えた堂々とした鳴りに浸れます。激しい曲はその勢いを活かし存分にダイナミックに鳴らしますし、静かな曲はその通りリラックスした鳴りに変わります。音源に対して癖がなく素直です。決して荒々しさはなく、またその機器の音色に染める事なく音源のそのままを描き出しています。それなのにまた同じ曲を聴きたくなるのは、やはり分析的に詳細にも聴ける楽しさがあるからだと思います。 音にこだわるなら、これを聴かないのは非常にもったいないです。機会があればぜひ聴いてみてください。
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
Brise Audio
YATONO-DC-21
1.5m
¥110000 税込
さらに洗練された表現を求める方に。
「HYPSOS」は、スイッチング電源とリニア電源のハイブリッド構成を採用した音響機器用高性能DCパワーサプライです。5~30Vを可変して、DCプラグを採用した様々な機器との接続を可能にしているほか、細かな電圧調整を行うことで音質の変更ができるというユニークな商品です。 HYPOSは特別な設定をせずともダイナミックレンジの向上やより広い音場、生々しい臨場感を与えてくれますが、HYPSOSと機器間の接続ケーブルをBrise Audio「YATONO-DC」に変えると、表現にさらなる変化を与えます。 メーカー純正品の「DC JACK Powering Cord」では上記の変化のほか、ヴァイオリンなど音程のなめらかな推移をつながり良く若干の温かみを持った表現に感じました。音と音の間に空間の余裕が感じられるので、流動的な表現がありつつも音同士が被らない見通しの良さを合わせ持ちます。 YATONO-DCに変えると、そこからさらに音を鮮やかに彩るように変化しました。奥行きの表現が広がってより詳細にレイヤー分けされるようになり、細かいニュアンスがより見えやすくなります。音の一つ一つの表現が意識せずとも浮き上がってくるような印象です。音の立ち上がりがハッキリとしたクール寄りな表現になっていますが、硬さのある音ではなくなめらかな表現や余韻はそのままに、より澄んだ空気感になったように感じました。 まとめると、音楽的な聴き心地の良さを残しつつ、よりダイレクトなライブ感が感じられるようになりました。HYPSOSを使用される方には、ぜひ一度試していただきたい商品です。 試聴環境 ①HYPSOS → DC JACK Powering Cord→ RME「ADI-2 DAC FS」→ HD 800S、Clear MG PRO ②HYPSOS → DC JACK Powering Cord→FiiO「M17」→ HD 800S、Clear MG PRO ③HYPSOS → YATONO-DC → RME「ADI-2 DAC FS」→ HD 800S、Clear MG PRO ④HYPSOS → YATONO-DC →FiiO「M17」→ HD 800S、Clear MG PRO
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
Brise Audio
YATONO-DC-25
1.5m
¥110000 税込
さらに洗練された表現を求める方に。
「HYPSOS」は、スイッチング電源とリニア電源のハイブリッド構成を採用した音響機器用高性能DCパワーサプライです。5~30Vを可変して、DCプラグを採用した様々な機器との接続を可能にしているほか、細かな電圧調整を行うことで音質の変更ができるというユニークな商品です。 HYPOSは特別な設定をせずともダイナミックレンジの向上やより広い音場、生々しい臨場感を与えてくれますが、HYPSOSと機器間の接続ケーブルをBrise Audio「YATONO-DC」に変えると、表現にさらなる変化を与えます。 メーカー純正品の「DC JACK Powering Cord」では上記の変化のほか、ヴァイオリンなど音程のなめらかな推移をつながり良く若干の温かみを持った表現に感じました。音と音の間に空間の余裕が感じられるので、流動的な表現がありつつも音同士が被らない見通しの良さを合わせ持ちます。 YATONO-DCに変えると、そこからさらに音を鮮やかに彩るように変化しました。奥行きの表現が広がってより詳細にレイヤー分けされるようになり、細かいニュアンスがより見えやすくなります。音の一つ一つの表現が意識せずとも浮き上がってくるような印象です。音の立ち上がりがハッキリとしたクール寄りな表現になっていますが、硬さのある音ではなくなめらかな表現や余韻はそのままに、より澄んだ空気感になったように感じました。 まとめると、音楽的な聴き心地の良さを残しつつ、よりダイレクトなライブ感が感じられるようになりました。HYPSOSを使用される方には、ぜひ一度試していただきたい商品です。 試聴環境 ①HYPSOS → DC JACK Powering Cord→ RME「ADI-2 DAC FS」→ HD 800S、Clear MG PRO ②HYPSOS → DC JACK Powering Cord→FiiO「M17」→ HD 800S、Clear MG PRO ③HYPSOS → YATONO-DC → RME「ADI-2 DAC FS」→ HD 800S、Clear MG PRO ④HYPSOS → YATONO-DC →FiiO「M17」→ HD 800S、Clear MG PRO
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
MYTEK Digital
Liberty HPA 【MTK-AM-LBH-B】
¥264000 税込
あらゆるヘッドホンを適切に駆動する万能ヘッドホンアンプ!
THX AAA-888アンプテクノロジーを搭載し、同社フラッグシップモデルManhattanシリーズでのみ採用されてきたトロイダルトランス電源を採用しているなど、スペックだけ見ても相当興味を惹かれますね…!端子もアンバランスでは3.5mmと6.3mm、バランスでは4.4mmとXLR4pinと幅広く対応しています。 また単体のヘッドホンアンプでは、ヘッドホンとの相性によってボリュームノブを少し回しただけで爆音になってしまう出力の高いものがあります。このヘッドホンアンプも非常に高出力ですが、幅広いゲイン調整が可能なので、大体のヘッドホンは適切な音量で再生できるのも良いですね! 実際に聴いてみましたが、透明感のある歪みの少ない音でDACやヘッドホンを変えれば、それを正確に出音に反映してくれます。線の細い繊細な音ではなく、どちらかというとしっかりと音に厚みを持たせて余韻まできっちり描くタイプです。どこかの帯域に強調感を与えずとてもリニアに増幅してくれるので、色々なDACやヘッドホンを合わせたくなります。 デスクの幅をとらないコンパクトなサイズ感も導入しやすい、非常に魅力的なアナログヘッドホンアンプです! ぜひ、一度ご検討ください!
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
FIIO
M11S 【FIO-M11S-B】
¥71330 税込
FiiOの新定番DAP
「M11」を踏襲したモデルとのことでサイズ感は近いですが、シーソー式のボリュームや六角形の物理ボタンなど、全体的な外観はむしろ現行モデルの「M11Plus ESS」(以下、Plus ESS)の方に似ています。 また音の傾向的に、電子音を含むアニソンやEDMを聴かれる方にオススメのDAPです。 全体的に音の輪郭がハッキリとしたクールな質感です。ボーカルやギターなどの描写は細かい部分まで表現されており、音の左右や奥行の広がりも感じます。音数の多い曲を聴いてもゴチャゴチャにならず、聴き分けができる明瞭さもあります。 押し出しや粒感の主張が明確で、音の立ち上がりはシャープな印象ですが、低域の深い部分の響きもしっかりと出ています。硬く量感が削れているような印象にはなっていません。 Plus ESSとの比較では、M11Sはボーカルがやや中央で近めになりつつ楽器は一歩下がって横並びにキレイに定位しています。音の輪郭はシャープになり音同士のすき間を意識できるようになっています。 Plus ESSだと、ボーカルも楽器も横並びに広がる音場感で、全体的な透明感がありつつも輪郭はやや丸く、音のつながりもなめらかで聴きやすい印象です。 それぞれ搭載するDACチップもアンプ回路も異なりますので同メーカー製DAPとはいえ、その違いが音作りにも反映されているようです。 M11Sはよりエネルギッシュな迫力がある音作りになっていますので、ぜひ聴いてみてください!
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
Campfire Audio
Supermoon
¥209800 税込
立体的な表現力と適度な芯の太さが心地良い
解像度の高さを求めつつ、ピーキーにならない聴きやすさと適度な迫力を求める方にオススメな商品です。 平面磁界型ドライバーはどちらかと言えばヘッドホンに採用されているモデルが多く、 高い解像度と正確な定位、1つのドライバーで広い帯域をカバーできるなどの特徴があります。 Supermoonはレスポンスが良く芯のある低域やきらびやかな高域を特徴としつつ、全体的にはバランス良くまとめられた正統派なイヤホンです。 どの帯域も曖昧な表現がなく、全域にピントが合っているように感じました。高域が鮮やかで抜けも良いのでスッキリとした印象に感じますが、低域もしっかりと出ており適度な押し出し感も感じます。 音場は近すぎず遠すぎず一定の距離感で正確に配置されており、特定の帯域が目立ちすぎる事もなく聴きやすく整列されている印象です。 個人的には、細やかに分離して聴こえる小気味良さや低域の音圧がしっかりと感じられる芯のある鳴り方が非常に魅力的に感じました。ポップスやロックなど声や音それぞれの質感が透明感高く正確に描写されている様を聴き分けつつノリ良く聴けるのが楽しいです。 基本的に音源に対して素直な鳴り方なので、合わせる音楽ジャンルは選ばない印象ではありますが、 特徴として音の響きや倍音が重視されるような音源だと少しスッキリと聴こえてしまう場合はあると思います。 ニュートラルで解像度が高い音を求める方には、ぜひ聴いていただきたいイヤホンです。
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
SENNHEISER
HD 800S
¥231660 税込
音を自然かつ明瞭に聴かせる優等生サウンド
HD 800Sはお家用ハイエンドヘッドホンの定番機! 据え置き環境をご検討の方、音場の広いヘッドホンをお探しの方にオススメします。 中高域の明瞭さに重きを置きつつ、外に向かってスーッと抜けていく余韻のキレイさが広い音場が印象的です。細やかな表現が生々しくも神経質にならず、ピークを感じさせない自然さと繊細さが絶妙なバランスで整っています。 HD 800Sは、パンチのある表現や印象的な響きが無くとも自然な広がりや丁寧な表現力にインパクトを感じました。低域は中高域の明瞭さを損なわない量感で出ており、スッキリと抜けの良い表現で聴きやすいです。 他の帯域をマスクしてしまうような低域の響きやパンチのある表現が、控えめに抜けの良い音になる事で、音の繊細なニュアンスを浮き彫りにし、洗練された表現を感じることができています。 モニター的ともいえそうですが、カチッとした硬い質感にはならず、あくまで自然な響きとクリアさを持ち合わせている点がHD 800Sの特徴と言えそうです。 またボーカルなどの中域の表現は適度な近さに感じますが、それ以外の帯域は定位にやや距離があります。 分離が良いのでボヤけるような表現にはなりませんが、やや分析的で客観的に聴かせるようなイメージでもあるので、ある程度曲との相性や楽しみ方の好みは出てくると思います。 例えばポップやロックなどの音数が多くノリの良い楽曲よりも、クラシックや女性ボーカルなどの音場感や中高域の描写が活きる楽曲の方が、相性が良いと思います。 音場の広い楽曲や女性ボーカル、分析的かつ自然に音楽を聴きたい方には特にオススメです! 使用機器:SENNHEISER「HDV 820」、Cayin「iDAC-6 MK2」「iHA-6」
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
Flipears
AISHA
¥90200 税込
ニュートラルで優しい聴き心地のモニターサウンド
低域の芯の太さやアタックの強さが適度にありつつ、明瞭な中音域、控えめな量感ながら鮮やかさもある高域が印象的でした。 定位は前方半円状に広がるイメージで一定の距離感を保っており、分離もしっかりしているので音一つひとつが捉えやすく分析的にも聴きやすいです。 ハッキリとした音の立ち上がりやメリハリも感じられる表現ですが、スッキリしすぎているような印象はなくある程度の厚みや量感も適度にあるためニュートラルに聴けます。 また少し距離感のある鳴り方をするため、近い音や高い解像度を求めつつ聴きやすさも欲しいという方にオススメのイヤホンです。 基本的にバランス良くニュートラルに聴かせるのであまり相性は選びませんが、ロックやポップスなどはメリハリのある表現を活かせるのでより良いと思います。 ぜひご検討ください。
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
EMPIRE EARS
Hero
¥247000 税込
むっちりと肉厚な低域と、にじまず丁寧な描写の中高域
低域に設けられたダイナミックドライバーの空気感のある肉厚な低域と、正確にクロスオーバーされた3基のBAユニットの繊細な描写がバランス良く整えられておりハイブリッド型構成の良さを生かしつつ、丁寧な優等生サウンドという印象です。 低域は骨太で芯が詰まっておりボワつく印象はありません。 低域に関しては立ち上がりが早いわけではありませんが、しっかりと沈み込み余計な響きは無いのでもたつきは気になりませんでした。 中高域はどの帯域にもピーキーな部分がなく、非常に聴きやすいバランスの良い音にまとまっています。 音一つひとつがにじまずとても鮮やかに鳴るので、ボーカルや楽器の表現をストレートに感じます。 定位もはっきりとしていて、音同士のレイヤーも明確に聴き分けられるほど解像度も高いです。 合わせるジャンルをあまり選ばないバランスの良さとノリの良さを兼ね備えているので、価格帯が合えば、ぜひ候補に入れてみてください!
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
VISION EARS
VE2
¥165000 税込
早い楽曲にも対応するスピード感と正確な定位。
立ち上がりはハッキリと響きは少なめ、スッキリとしつつカチッと硬質な質感が特徴のイヤホンです。 やや中域と中低域に量感のある帯域バランスで、音が薄くなり過ぎない印象があります。 高い解像度と定位も正確なので、音数の多い曲もゴチャゴチャにならず丁寧に聴かせます。 高域にいくにつれ線は細く量も少なくなっていきますが、明瞭さもありしっかりと聴きとれます。 定位は横に広く縦に狭めで、ボーカルは楽器よりも一歩近め。全体的に音が近くはありますが、外に広がっていくような音の抜け方なので、キツさを感じる事は少ないです。 VISION EARSのイヤホンは音の立ち上がりの速いモデルが多く、ロックやメタルなどのスピード感のある曲と相性が良いイメージが強いですが、VE2も例外ではありません。 アタック感がしっかりと音圧を強めに感じるため聴きごたえも十分あり、音数の多い曲もタイトにハッキリと捉えられます。 少しスッキリとはしていますが、どこかの帯域が抜けているようなこともなくどの帯域も明瞭に聴かせるので、そこまでジャンルを選ぶこともないと思います。 エントリーモデルとはいえVEらしい音作りはしっかりと感じられますし、聴きやすくも楽しい音作りです。 VISION EARSをご検討であれば、まずはVE2を聴いてみてください!
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
EMPIRE EARS
BRAVADO MKII
¥187000 税込
肉厚な低域と煌びやかな高域が最高に気持ち良いリスニングサウンド!
厚い低域といっても粗さがあったり不自然な量感は無く、しっかりとした立ち上がりから余韻まで丁寧に聴かせてくれます。 高域の質感は煌びやかで冷たい温度感まで感じるような鮮やかさがあります。非常に繊細に高解像度に聴こえますが、ある程度の距離感で鳴っているので聴き疲れするようなピーキーさをあまり感じさせません。 音場の広さもあるため、音同士が重ならず、すき間に余裕があり定位もしっかりと把握できます。 また、低域の支えがしっかりしているので広さがありつつも肉厚で、情報量に不足を感じさせません。 ボーカルなどの中音域に関しては低域、高域に埋もれる事はありませんが、少し遠くで鳴っているように感じます。ボーカルよりも、やや楽器メインで全体を聴くというイメージです。 低域の肉厚さと高域の煌びやかさが音楽を楽しく聴かせてくれます!EDMやロック、ジャズなどのアップテンポなノリの良い楽曲は最高に乗りやすいです!
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
Lime Ears
PNEUMA
¥310000 税込
さっぱりした高域とパンチのある低域の爽快サウンド!
PNEUMAは明瞭感がありつつもピーキーにはならず、爽やかな伸びが心地良いイヤホンです。 また全体的な密度感を、音の出だし部分に少しギュッと凝縮したように感じます。完全に硬い印象ではなく適度な空気の弾力感もあるので、 少しのなめらかさと音の余韻もある絶妙な加減で調節された質感です。 PNEUMAはサブウーファーに使われているダイナミックドライバーの量感を調整した 「アップ(鮮明な高音を伴うジューシーでパワフルなベースサウンド)」と、 「ダウン(パンチと明瞭さを保ちながら、中高域が自然なサウンド)」の 2種類のチューニングがあり、オーダー時にはいずれかをお選びいただけるようになっています。 ダウンでは、比較して中高域の質感が自然でありながら、よりキレイに際立つようになります。低域はスッキリとして空気が押し出してくるような音圧はそこまで感じないものの、 アタックや響きは適度に感じるため、より整ったニュートラルサウンドが良ければ ダウンがオススメです。楽器よりもボーカルや音抜けの良さを重視する方は、ぜひお試しを。 アップでは、定位の良さや中高域の爽やかさは保ちつつ低域の量感や押し出しが強くなります。 強くなると言ってもブーミーな鳴り方ではありませんが、ダウンの時と比較すると少しゲインがかったような元気な鳴り方になります。 高域の爽やかさを残しつつ、よりリズムに乗りやすいパンチのある表現を求めるのであれば「アップ」がオススメです。 ロックやEDMなど、楽器隊の音も重視したい方は、コチラをお試しください。 個人的に、最初はシンバルの冷たい金属的な響きがありつつも適度な低域の厚みや空気感のある表現が両立しているアップが気に入っていたのですが、聴き込むほど中高域の表現により集中できるダウンもとても心地良く聴けました。ダウン、アップどちらのチューニングも素晴らしいです! 爽やかでパンチの聴いた音でありながら、空気感を含んだ滑らかで柔らかい表現も感じる絶妙なバランスで仕上げられています。 この音のバランスや質感はLime Earsならではの個性だと思います! ※量感の項目はスイッチをアップにした時の印象です。ダウンの場合は中低域の量感が項目の2つぶん少なくなります。
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
64 AUDIO
N8
¥324900 税込
生々しく情報豊かな中音域と深く響く低域が魅力。
情報量が豊かで細かな声色の変化まで描く中音域と、たっぷりとした量感と押し出しの強さを持ちつつ抜けの良い低域表現が絶品のイヤホンです。高域もしっかりと出ていて抜けが良く煌びやかな質感ですが、線は細めで全体的にみれば量感は控えめです。音場は広く、楽器隊はほど良い距離感で鳴りボーカルは一歩前にいるようなイメージです。 N8で特にすごいと思ったところは2つあり、1つは低域の量感や押し出しの強さがありつつも圧迫感を感じさせない抜けの良さがある点です。この部分は64 AUDIOの独自技術 「apex テクノロジー」による恩恵も大きそうです。音質の改善だけでなく、疲労感や難聴リスクの軽減にもつながっているスゴイ技術です。 もう1つは、生々しい表現力を持つ中音域です。情報量が多く立体的なので、一瞬めちゃくちゃ近くでなっているのかと思いましたが、少し近めではありますが適度な距離感で鳴っているので、耳に刺さるようなことはなく聴きやすさもありました。全体を見通せる透明感がありつつ、声の細かい抑揚を高い解像度や厚み、正確なレスポンスで克明に描き出しています。 まさに聴きごたえと聴きごこちを両立しているイヤホンだと思います。比較的、音楽ジャンルの相性は選ばない機種ですが、N8は「Nathan East(ネイザン ・ イースト)」氏のシグネチャーモデルなだけあって、ジャズやフュージョンとの相性は抜群です。 特に魅力を感じたたっぷりと響きつつ抜けの良い低域とリアルな中音域を実現したチューニングや、迫力をもたせつつ耳への負担を軽減させる排圧を考慮した設計はネイザン ・ イースト氏と64 AUDIOが共同開発した「N8」だから実現できたものだと思います! じんわりと生々しく響く音にずっと浸りたくなるような、魔性のイヤホンです。
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
カナルワークス
CW-S17QD (セミカスタム)
¥101200 税込
全体のバランス、高域の煌びやかさと聴きやすさを両立。
CW-S17QDは主張のハッキリした中低域と、煌びやかで抜けの良い高域が非常に良いです。特に高域は繊細でありつつ分離が良く、外に抜けていくような鳴り方で鮮やかさと聴きやすさを両立しています。 低域も量感はスッキリめですが、立ち上がりが明確なので薄くは感じられずバランスは取れている印象です。 ロック、ポップ、ジャズなどと相性が良いと思います。ただ、低域もそれなりに出ているとはいえ響きの量や重さは控えめです。高域の繊細な質感、明瞭なボーカル表現を重視しつつ、低域もある程度出ていて欲しい方にオススメしたいイヤモニですね。 ぜひご検討ください!