スタッフレビュー詳細
最高の音を抜群の取り回しで
Brise Audio「ULTIMATEシリーズ」の高い解像度と立体感を持ちつつ音のつながりが良いなめらかな表現は、NAOBI ULTIMATEでも体感できました。なおかつ柔軟でタッチノイズも少ない、取り扱いのしやすさも合わせ持ちます。
【外観、取り回し】
プラグ、コネクタ、ケーブルスライダーはいずれもOFC削り出しの金メッキ加工が施されており、かなりの高級感を感じさせます。スライダーはケーブルに合わせてスリムに作られているため、重量感を感じるほどではありません。従来のNAOBI同様に細く適度な柔らかさを持っているため、服などに当たってもタッチノイズは気になりませんでした。
【音質】
高い解像度を持ちつつ、音のつながりが良い上質な質感が感じられます。その上でこれまでのNAOBIシリーズ同様の特徴も感じられます。
NAOBI-LEでは、レンジの広さは控えめな少しタイトで繊細な鳴らし方と、量感は控えめながら芯を捉えた低域に明瞭な中〜高域が印象的でした。ニュートラルな音色と透明感が魅力に感じます。
NAOBI Ultimateでは、そうした特徴に音像の立体感と厚みが加わりました。明瞭でありながら音の輪郭にささくれ立った印象がなく、小気味良い響きになんとも言い難い中毒性を感じさせます。全体の帯域バランスこそ大きくは変わりませんが、ダイナミックレンジが広くなり柔らかい音のニュアンスが出てきたことで、より生々しい音になっていると思います。
音質にはこだわりたいけど取り回しも犠牲にしたくないという方、試さない手はないです。ぜひ聴いてみてください。
量感イメージ
この商品に対する
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
iFi-Audio
ZEN One Signature
¥53130 税込
透明感あふれるダイレクトなサウンド
iFi-Audioの「ZEN Signature」シリーズでは、これまでDACやイコライザーによって対応機器のチューニングを最適化したヘッドホンアンプが発売されてきましたが、「ZEN One Signature」はBluetooth/光/同軸/USBなどの幅広い入力に対応するBluetoothレシーバー兼USB DAC兼DDCになります。 「ZEN DAC Signature」と同じくヘッドホンアンプを搭載していないため、ヘッドホンと合わせる場合にはZEN CANなどのヘッドホンアンプを別に用意する必要があります。そのため、試聴は「ZEN DAC Signature」との比較でそれぞれ「ZEN CAN Signature」と組み合わせて試聴しました。 「ZEN DAC Signature」では、ややクールな質感と正確なレスポンスを持つ再現性の高い音が特徴です。あまり音に脚色せずそのまま変換し送るという仕事を真面目にこなす存在だと思います。 「ZEN ONE Signature」では、そこからベール剥がしたかのような、よりダイレクトなサウンドに感じました。もちろん「ZEN DAC Signature」とは全体の傾向は似通っているのですが、よりストレートなアタック感やにじみを感じさせない表現になっている印象です。 この部分の変化は、「16コアXMOSマイクロコントローラー」を採用したデータ処理能力の強化やボリューム回路を介さないことによる影響かもしれないですね。 より入出力系統が増え様々な用途に活用いただける商品になっていると思います! ぜひご検討ください!
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
qdc
Anole V14-S【QDC-ANOLE-V14-S】
¥386622 税込
オールマイティーに音楽を楽しみたい方に
4つのスイッチを駆使することで、合計16種類ものチューニングに変えて楽しめます。 スタンダードの設定では高い透明感とダイナミックレンジが広い豊かな空間表現が感じられ、深い低域から高域まで強調感なくバランス良く聴けます。空気感まで表す繊細な表現力に完成度の高さを感じました。 音質の変化に関して、チューニングのスイッチをそれぞれONにした時の印象です。 1:低域の量感が少し増え、ベースラインがより見やすくなりました。 2:中低域〜中域に厚みが出て情報量がより豊かに感じました。アタック感も少し強くなったように思います。 3:ボーカルや楽器の高域表現に鮮やかさが出てきました。高域表現がより煌びやかになります。 4:高域の響きが充実し、シンバルなどの余韻がより綺麗で伸びやかに感じられます。抜けの良さを感じる音になりました。 各スイッチは音が歪んだり粗さのある変化ではなく、透明感は維持したまま各帯域の情報量が豊かになる印象です。全てのスイッチをONにすると帯域バランスを崩すほどではありませんが、少しメリハリの付いた元気な音になり聴きごたえが出てきました。 前モデル「Anole V14」とも比較してみました。前モデルでは、全帯域の高い解像度は共通しつつもより定位感の良さを優先させたようなカッチリとした傾向です。 「Anole V14-S」では定位をしっかりと定めつつ、より空間表現が豊かになりました。音の繋がりがなめらかになり、余韻が伸びやかに感じられます。 前モデルでも優れた帯域バランスを持っていましたが、ダイナミックレンジの広い音になることで生音系なども自然に表現できるようになったと思います。 よりオールマイティーに音楽を楽しみたい方にオススメのイヤホンです!
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
Austrian Audio
The Composer
¥396000 税込
圧倒的にレスポンスが良く素直な音。
低域から高域まで圧倒的なレスポンスの良さを持ち、滲む事がありません。開放型の中では低域の量感が多く、中低域のアタックにもパワーが乗る印象です。 ロックやポップ、アニソンなど比較的何でも合う印象ですが、ライブ音源よりも収録された楽曲がオススメです。音数やスピード感、楽器、声、またそのバランス全体に忖度せず素直な音を求める方にオススメのヘッドホンです。 【外観】 全体が金属製で剛性の高さが伺えます。とはいえ無駄を感じさせないスリムなパーツで組み上げられており、期待通りの軽さがあります。 またComposerにはサイズ調整のアジャスターだけでなく、個々人の頭部形状に合わせたハウジングの角度調整の機構も備えています。洗練された機能美を持つヘッドホンだと思います。 【装着感】 イヤーパッドは比較的大きめで、多くの方の耳をすっぽりと覆えると思います。アジャスターは6段階、ハウジングの角度は4段階で調整でき、スイートスポットは狭い印象なので、試聴の際は細かなサイズ調整をオススメします。 【音質】 どの帯域にもレスポンスの良さを持ちつつ、余韻がとても伸びやかな余韻です。硬く締まりのある音だけではなく、柔らかい音や倍音成分も幅広く表現する懐の深さがあります。また低域のレスポンスの良さは特徴的で、低域の深い部分もボワつく事なく繊細に感じられます。 また、中低域のアタックも明瞭で、弦の弾く音やドラムの打ち込みの音圧感がストレートに感じられます。どの帯域もヘッドホン固有の量感や表現でマスクせず、音源の特徴をしっかりと出してくれます。声の表現も感情を込めた部分の力強さや抑揚も非常にストレートに感じられます。 また音量によるサウンドバランスの変化が少なく、低音量でも細かなニュアンスが潰れません。大きい音が苦手な方も、最適な音圧で楽しめると思います。 【HD 800Sとの比較】 比較してComposerの方が音が近く、低域部分の量感の多さとレスポンスの良さが特徴的に感じられます。 HD 800Sは低域に奥行きや広がりを感じつつ中高域には明瞭さがあり、広い空間の中に楽器や声が映える印象です。Composerは適度に近い距離感で、音の細かなニュアンスを正確に捉えることを重視した印象です。 使用機器 iPhone15Plus、RME 「ADI-2 DAC」、JR SOUND「HPA-203」、K9 Pro ESS 試聴楽曲 あたらよ「僕は…」 星街すいせい「Stellar Stellar」 電気式華憐音楽集団「prima dynamis」 Fourplay「Bali Run」 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団&カスロス・クライバー「I. Allegro moderato」
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
iFi-Audio
iCAN Phantom
¥660000 税込
残響感まで伸びよく表現する洗練された音
【外観/操作感】 アンプを上下に重ねたようなデザインですが、一体となっています。ちょうどPro iDSD&Pro iCANセットを重ね置きしたのと同程度の高さがあります。 X BassやX Space、ゲイン調整などの各機能は本体のみで操作が完結できます。もちろんリモコンでも操作可能。またボリュームノブにモーターが内蔵されていてリモコン操作で物理的に回転するのがとてもユニークです。 また静電型の各種ヘッドホンを駆動するための機能も内蔵しています。5ピンソケットSTAXの前世代モデルに対応した230Vのノーマル・バイアスの他、STAX/HIFIMAN/AUDEZEなど静電型の各種製品に対応します。本体背面に収納されているアンプカードを切り替える事で使用できます。カード自体に対応するメーカーor機種が記載されていて分かりやすくなっています。 【音質】 ソリッドステートモードでは、分離感の良さやレンジの広さがあり、音同士の質感の描き分けがより自然に感じました。硬さはあまり感じないものの一音一音を伸び伸びと表現し、音数が多くてもしっかりと聴き分けられる透明感の高さがあります。ADI-2単体と比較して上下に定位が広がるようになり、明瞭さでありつつ聴きやすい音作りに感じました。 Tubeモードでは、少し音がまとまり各音の繋がりの良い音になりました。分離感や定位の良さは失われておらず、ほんの少しだけ滑らかさが欲しい時に適度に効いてくれます。少しだけまとまりの良い音になりパンチも出てきました。 Tube+モードでは、さらに音のまとまりが良く倍音がより強く感じられるようになりました。細かい音の聴き分けよりもボーカルの艶感や響きの余韻が綺麗に表れ、音の要所や全体感を楽しめる音傾向になりました。輪郭も丸くなり過ぎる印象はなく、十分な解像度は持っています。 【STAX SRM-T8000との比較】 T8000では、パワフルで解像度が高い鮮やかなサウンドで、より臨場感高く音楽を楽しむ事ができます。細かい音、厚みのある音もしっかりと描き分け、じっくりと音楽を聴き込みたくなります。 Phantomでは、まとまりが良く優しいウォームサウンドで、ゆったりと音楽に没入できます。音のつながりが良く、音楽を全体的に聴くのに適していると思います。 【試聴機器】 DAC:ADI-2 DAC FS(XLR接続) ヘッドホン:HD 800S / THE Composer 【試聴楽曲】 宇多田ヒカル「First Love」、上原ひろみ「ムーヴ(feat.アンソニー・ジャクソン、サイモン・フィリップス)」、高橋洋子「残酷な天使のテーゼ」etc.