スタッフレビュー詳細
さっぱりした高域とパンチのある低域の爽快サウンド!
PNEUMAは明瞭感がありつつもピーキーにはならず、爽やかな伸びが心地良いイヤホンです。 また全体的な密度感を、音の出だし部分に少しギュッと凝縮したように感じます。完全に硬い印象ではなく適度な空気の弾力感もあるので、 少しのなめらかさと音の余韻もある絶妙な加減で調節された質感です。
PNEUMAはサブウーファーに使われているダイナミックドライバーの量感を調整した 「アップ(鮮明な高音を伴うジューシーでパワフルなベースサウンド)」と、 「ダウン(パンチと明瞭さを保ちながら、中高域が自然なサウンド)」の 2種類のチューニングがあり、オーダー時にはいずれかをお選びいただけるようになっています。
ダウンでは、比較して中高域の質感が自然でありながら、よりキレイに際立つようになります。低域はスッキリとして空気が押し出してくるような音圧はそこまで感じないものの、 アタックや響きは適度に感じるため、より整ったニュートラルサウンドが良ければ ダウンがオススメです。楽器よりもボーカルや音抜けの良さを重視する方は、ぜひお試しを。
アップでは、定位の良さや中高域の爽やかさは保ちつつ低域の量感や押し出しが強くなります。 強くなると言ってもブーミーな鳴り方ではありませんが、ダウンの時と比較すると少しゲインがかったような元気な鳴り方になります。 高域の爽やかさを残しつつ、よりリズムに乗りやすいパンチのある表現を求めるのであれば「アップ」がオススメです。 ロックやEDMなど、楽器隊の音も重視したい方は、コチラをお試しください。
個人的に、最初はシンバルの冷たい金属的な響きがありつつも適度な低域の厚みや空気感のある表現が両立しているアップが気に入っていたのですが、聴き込むほど中高域の表現により集中できるダウンもとても心地良く聴けました。ダウン、アップどちらのチューニングも素晴らしいです!
爽やかでパンチの聴いた音でありながら、空気感を含んだ滑らかで柔らかい表現も感じる絶妙なバランスで仕上げられています。
この音のバランスや質感はLime Earsならではの個性だと思います!
※量感の項目はスイッチをアップにした時の印象です。ダウンの場合は中低域の量感が項目の2つぶん少なくなります。
量感イメージ
このスタッフの他のレビュー
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
SHANLING
M3 Ultra
ブラック
¥65340 税込
ES9219Cの扱いに長けたSHANLINGだから出せる音
最低限の高域が出つつ低〜中音域を重視する方にオススメです!やや奥行きのある音場感は元気がありつつも、うるさくは感じにくい聴きやすさがあります。 【外観】 筐体設計は同社「M6 Ultra」などにも採用されたアルミニウム-マグネシウム合金を切削加工で作られています。滑らかな仕上がりで手の収まりも良いです。 【音質】 豊かな情報量を持ちつつ暖かみのある音質です。元気なノリの良さがあるのに耳触りが良く聴きやすさがあります。 バンドサウンドを聴くとバスドラムの押し出し感に心地よい音圧を感じます。音に密度があり定位の良さを感じますが、輪郭には丸みがあり硬い印象にはなっていません。 シンバルなどの高域表現は鮮やかですが、やや距離が遠く感じます。音の分離感は備えているので聴き分けに苦労はありませんが、控えめに感じる点は好みが分かれそうです。 ボーカルラインは適度な距離感で情報量の豊かさを感じます。適切なトーンでアーティストの声を自然に感じられる安心感があります。 オーケストラを聴くと横の広がりにはやや狭さを感じますが、迫力と豊かな余韻が感じられハーモニーがキレイに感じました。 個々の音を分離して聴くよりも、全体のまとまりが上手く表れているタイプだと思います。 情報量や迫力がありノリ良く聴ける要素を持ちながら、暖かみのあるオールジャンルなサウンドです。 ぜひこの絶妙なチューニングを店頭でも聴いてみてください!
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
FiiO
R7 【FIO-R7-B】
¥112200 税込
一台で完結も良し、拡張も良しなオールインワンデバイス
プレイヤー、DAC、トランスミッターなど複数の機能を集約させ、その時々で最適な機能を選んで使える非常に利便性の高い商品です。 鮮やかで定位をハッキリと捉えやすい傾向がありながら、そこまで硬さは感じませんでした。逆ピラミッド型な傾向ですが、中低域に適度な厚みがあり聴きごたえもある印象です。 【外観/操作感】 デスクトップに置く小型ブックシェルフ型スピーカーのような存在感で、豊富な機能を備えることを考えると、とてもコンパクトに思います。機能の使い方に関して、できる事が多いため操作が難しそうなイメージがありましたが、UIが整理されているため想定よりもスムーズに扱えました。多くの機能を7つあるモードで区分けしており、最初にモード切替画面を開くようにすれば混乱する事は少なそうです。 【音質】 全体的に定位がしっかりと定まり、音像を非常に捉えやすい印象です。特に中音域の描写は正確で、ほぼにじみを感じさせない部分に表現力の高さを感じました。音場はそこまで広く表現せず、頭外のすぐそばで鳴っている感覚です。音が散らず繊細な表現も捉えられるので、細かいニュアンスの聴きやすさにつながっている印象です。 低域の量感は少なめですが、中低域は立体感がありつつアタックに適度な重さを感じました。合わせるヘッドホンによっては音にやや硬さを感じるかもしれません。 【SENNHEISER HD 800Sと合わせた印象】 中高域はイメージ通り綺麗に出るものの、煌びやかになり過ぎる印象はなく音のつながりの良さも残しています。低域の量感は少なめ、中低域にやや音圧感があるものの、ソフトに聴きやすい印象です。音場に関しては頭の中で鳴っているほどではないですが、やや近めに感じました。HD 800Sは音場の広いヘッドホンという印象でしたが、定位の正確な表現に寄った印象です。 【Focal Clear Mg Professionalと合わせた印象】 中低域の音像感に立体感があり中高域にも明瞭さが感じられ、全体的にバランスの良く鳴りました。深い部分の低域は出ているものの量感は少なめです。Clear Mg Proは低域の量感が多い分中高域の表現はやや見えづらい印象でしたが、R7との組み合わせではニュートラルなキャラクターに変化しました。音場感は適度な距離感で鳴る表現は変わらず、近くなり過ぎる印象もありませんでした。 音に個性はあるものの、聴きやすくまとまりのある傾向です。中高域の表現をより重視して聴きたい方には特にオススメです。
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
qdc
Anole V14-S【QDC-ANOLE-V14-S】
¥399960 税込
オールマイティーに音楽を楽しみたい方に
4つのスイッチを駆使することで、合計16種類ものチューニングに変えて楽しめます。 スタンダードの設定では高い透明感とダイナミックレンジが広い豊かな空間表現が感じられ、深い低域から高域まで強調感なくバランス良く聴けます。空気感まで表す繊細な表現力に完成度の高さを感じました。 音質の変化に関して、チューニングのスイッチをそれぞれONにした時の印象です。 1:低域の量感が少し増え、ベースラインがより見やすくなりました。 2:中低域〜中域に厚みが出て情報量がより豊かに感じました。アタック感も少し強くなったように思います。 3:ボーカルや楽器の高域表現に鮮やかさが出てきました。高域表現がより煌びやかになります。 4:高域の響きが充実し、シンバルなどの余韻がより綺麗で伸びやかに感じられます。抜けの良さを感じる音になりました。 各スイッチは音が歪んだり粗さのある変化ではなく、透明感は維持したまま各帯域の情報量が豊かになる印象です。全てのスイッチをONにすると帯域バランスを崩すほどではありませんが、少しメリハリの付いた元気な音になり聴きごたえが出てきました。 前モデル「Anole V14」とも比較してみました。前モデルでは、全帯域の高い解像度は共通しつつもより定位感の良さを優先させたようなカッチリとした傾向です。 「Anole V14-S」では定位をしっかりと定めつつ、より空間表現が豊かになりました。音の繋がりがなめらかになり、余韻が伸びやかに感じられます。 前モデルでも優れた帯域バランスを持っていましたが、ダイナミックレンジの広い音になることで生音系なども自然に表現できるようになったと思います。 よりオールマイティーに音楽を楽しみたい方にオススメのイヤホンです!
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
Brise Audio
NAOBI-Ultimate
2pin 4.4mm 5極 L字
¥125000 税込
最高の音を抜群の取り回しで
Brise Audio「ULTIMATEシリーズ」の高い解像度と立体感を持ちつつ音のつながりが良いなめらかな表現は、NAOBI ULTIMATEでも体感できました。なおかつ柔軟でタッチノイズも少ない、取り扱いのしやすさも合わせ持ちます。 【外観、取り回し】 プラグ、コネクタ、ケーブルスライダーはいずれもOFC削り出しの金メッキ加工が施されており、かなりの高級感を感じさせます。スライダーはケーブルに合わせてスリムに作られているため、重量感を感じるほどではありません。従来のNAOBI同様に細く適度な柔らかさを持っているため、服などに当たってもタッチノイズは気になりませんでした。 【音質】 高い解像度を持ちつつ、音のつながりが良い上質な質感が感じられます。その上でこれまでのNAOBIシリーズ同様の特徴も感じられます。 NAOBI-LEでは、レンジの広さは控えめな少しタイトで繊細な鳴らし方と、量感は控えめながら芯を捉えた低域に明瞭な中〜高域が印象的でした。ニュートラルな音色と透明感が魅力に感じます。 NAOBI Ultimateでは、そうした特徴に音像の立体感と厚みが加わりました。明瞭でありながら音の輪郭にささくれ立った印象がなく、小気味良い響きになんとも言い難い中毒性を感じさせます。全体の帯域バランスこそ大きくは変わりませんが、ダイナミックレンジが広くなり柔らかい音のニュアンスが出てきたことで、より生々しい音になっていると思います。 音質にはこだわりたいけど取り回しも犠牲にしたくないという方、試さない手はないです。ぜひ聴いてみてください。