スタッフレビュー詳細
生々しいボーカルと柔らかい低域表現が魅力。
USB入力のみのシンプルなDAC搭載ヘッドホンアンプです。ボーカルメインで聴きたい方やアコースティック系のサウンドを好まれる方にオススメです。
ドッシリと量感のある低域となめらかで生々しい中域の表現力が魅力です。中域が近めで他の帯域は広がって聴こえるので、ボーカルやピアノなどをメインに楽しむことができます。
HIFIMANのヘッドホンはほとんどが駆動が難しい平面駆動型のドライバーを採用していますが、EF400はそのようなヘッドホンも余裕を持って駆動できるパワーを持っています。
同メーカーのANANDAと合わせて聴いた印象では、近めに定位しつつ柔らかくリアルな中域表現をメインに、適度な低域の押し出し感と少し控えめながら煌びやかな高域が心地よく聴けます。広がりもあって聴き疲れする印象ではありませんが、低域から中域にかけての情報量が豊かです。聴く曲によっては迫力が出ますし、ゆったりした曲もじんわりとした響きが出てきます。
また、バランス接続も4.4mm/XLR4Pinと2種類対応しているため拡張性もあります。
最近では透明感の高いクール傾向な商品が多いので、ちょっと違った傾向を探している方にもぜひ聴いていただきたい商品です!
量感イメージ
この商品に対する
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
SENNHEISER
HD 800S
¥191070 税込
音を自然かつ明瞭に聴かせる優等生サウンド
HD 800Sはお家用ハイエンドヘッドホンの定番機! 据え置き環境をご検討の方、音場の広いヘッドホンをお探しの方にオススメします。 中高域の明瞭さに重きを置きつつ、外に向かってスーッと抜けていく余韻のキレイさが広い音場が印象的です。細やかな表現が生々しくも神経質にならず、ピークを感じさせない自然さと繊細さが絶妙なバランスで整っています。 HD 800Sは、パンチのある表現や印象的な響きが無くとも自然な広がりや丁寧な表現力にインパクトを感じました。低域は中高域の明瞭さを損なわない量感で出ており、スッキリと抜けの良い表現で聴きやすいです。 他の帯域をマスクしてしまうような低域の響きやパンチのある表現が、控えめに抜けの良い音になる事で、音の繊細なニュアンスを浮き彫りにし、洗練された表現を感じることができています。 モニター的ともいえそうですが、カチッとした硬い質感にはならず、あくまで自然な響きとクリアさを持ち合わせている点がHD 800Sの特徴と言えそうです。 またボーカルなどの中域の表現は適度な近さに感じますが、それ以外の帯域は定位にやや距離があります。 分離が良いのでボヤけるような表現にはなりませんが、やや分析的で客観的に聴かせるようなイメージでもあるので、ある程度曲との相性や楽しみ方の好みは出てくると思います。 例えばポップやロックなどの音数が多くノリの良い楽曲よりも、クラシックや女性ボーカルなどの音場感や中高域の描写が活きる楽曲の方が、相性が良いと思います。 音場の広い楽曲や女性ボーカル、分析的かつ自然に音楽を聴きたい方には特にオススメです! 使用機器:SENNHEISER「HDV 820」、Cayin「iDAC-6 MK2」「iHA-6」
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
audio-technica
ATH-AWAS
¥151722 税込
柔らかい響きと明瞭なボーカル表現が魅力。
ボーカルやピアノなど中域表現を生々しく心地よく聴きたい方にオススメです! 低域は量感たっぷりな響きが印象的で、中域は芯があり情報量が豊かでリアルな表現です。高域は少し控えめでやや丸みがあり聴きやすい表現です。 【装着感】 オーディオテクニカにこれまで採用されていたウイングサポートがATH-AWASでは非搭載になっており、既存モデルとは装着感が異なっています。自分の場合は普通につけると耳の下辺りにすき間ができて音が抜けてしまっていたので、バンド調整を長めにしてから短くしていくと上手くスイートスポットを見つけられました。人によっては、これでもすき間ができてしまいそうなので、購入前に確認することをオススメします。 【音質】 中域が少し近めに定位しつつ鮮やかに表現されるのが印象的でした。特にボーカル表現は他の帯域よりも明瞭にピントが合っていて細かいニュアンスまで余すことなく再現している印象です。低域は量感が多めですが、少し離れて定位しているので中域に被ることはなく、適度な広がりを持って自然に減衰していきます。高域の刺激成分も控えめやアタック感もそこまで強くないので、音が押してくるような感覚は少なくゆったりと音楽を楽しめます。 【HD 800Sとの比較】 HD 800Sとの比較では、音場の広さや開放感のある抜けの良さに開放型と密閉型の構造上の違いがハッキリと感じられます。ATH-AWASの方が低域の量感や空間表現に密閉型らしい印象を感じますが、ハウジング内である程度の広がりは感じられますし、音がこもったような表現にはなっていません。 HD 800Sが中高域の明瞭さと広い音場表現を透明感高く表現するヘッドホンに対して、ATH-AWASは中域表現の豊かな情報量を鮮やかに描写しつつゆったりと響く低域が印象的なヘッドホンだと感じました。
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
FIIO
M11Plus ESS 【FIO-M11PLES-B】
¥88000 税込
よりニュートラルでスキのない音質
M11Plusと言えば、数量限定で販売された「M11Plus LTD」で好評いただいたモデルが記憶に新しいかと思います。 「M11Plus ESS」では、ES9068ASを2基搭載になっているほか、バッテリー持続時間が4時間伸びて14時間、SN比は6db高くなって126dbとスペックだけ見てもかなりの変化が見られます。以前のLTDが数量限定品のため、通常モデルという位置付けではありますが、ESSはまた一味違う新しいモデルと言っても良いのではないかと思います。 さて、肝心の音質ですが、全帯域に透明感があり非常に歪み感の少ないサウンドに感じました。土台となる低域はしっかりとした量感がありますが、適切な距離感で定位するのでくどさがなくさらっと聴けます。この点は、印象が濃くなりすぎず他の帯域をマスクせずにできる絶妙なバランスだと思います。中高域についても正確な定位と滑らかなでピークの少ないサウンドが非常に聴きやすいです。 「M11 Plus LTD Aluminum Alloy」と「M11 Plus ESS」を比較してみると、前者はボーカルがど真ん中に定位するようにやや中央にまとまった密度感を持っていて柔らかく艶やかな質感です。後者は横方向への広がりが増しより音をより客観的に全体を見渡せるように定位し、質感は少し乾いたモニター調でフラットな印象になっています。 総合して、音源に対してより忠実な印象になっており機器の癖を極力出さずに音楽を楽しめるように感じました。合わせる機器、音楽ジャンルをあまり選ばないと思いますので、幅広い方にオススメできる商品になっていると思います。 ぜひご検討ください!
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
YAMAHA
HA-L7A(B)【~2025/1/13まで!買い替えキャンペーン】
¥396000 税込
ヘッドホンの個性を活かし、明瞭さと迫力を最大限引き出す
PURE DIRECTモード、YH5000SEでは細やかな音を非常に明瞭に表現します。立ち上がりに関しては弦が硬く張ったような硬めな印象を受けましたが、厚みや伸びも十分に出ます。音に迫力を持たせつつ滲みなど曖昧な表現を持たせない傾向に感じました。音源やヘッドホンの癖を如実に表現する印象です。 【外観/機能】 特徴的な2つのトロイダルトランスと2つのアンプが組み合わさったようなデザインで、ダイヤルにYH-5000SEと同様にイエローのアクセントが使われているのが印象的です。 機能面では、使用していない機能の回路をバイパスすることでノイズを低減するPURE DIRECT、音楽/映像などそれぞれのコンテンツに最適な音場を再現する 6 つのサウンドフィールドモードの変更、インプットとアウトプットの選択などはダイヤルとボタンに割り当てられており、直感的な操作ができるかと思います。 【音質】 冒頭に述べたPURE DIRECTの他にサウンドフィールドをYH-5000SEで聴き比べをしてみました。この機能を使うと空間表現、ボーカル、効果音の変化がかなりハッキリと反映されます。 個人的に印象的だったのはCONCERT HALLモードです。過去に一度だけ聴くことができたゲームのサウンドトラックのホールの生演奏を聴いたことがあるのですが、このモードで聴くと空間の奥行きや残響感が当時の聴いた印象とかなり近くなり、記憶が呼び起こされる感覚がありました。正確な表現とはまた異なりますが、録音された楽曲で得られる体験としては興味深い機能です。他にもOUTDOOR LIVEモードやCONEMAモードなど様々なシチュエーションに対応したモードがあるので、ぜひお試しいただきたいです。 SENNHEISER HD 800S、PURE DIRECTモードでも試聴しました。音一つ一つの分離感がさらに高くなり、アタック感の表現はよりハッキリと感じられました。これまでのイメージでは空気感を重視した音作りに感じていましたが、音の分離感や重さなどより定位に優れた方向に変化しました。 また特筆すべき点は、HD 800Sが持つ低域の奥行き感と中〜高域の明瞭さのイメージはそのままに定位が向上した点です。正直、定位感が向上するような変化はこれまでも経験したことがあったのですが、代わりにダイナミックレンジや音場が狭くなってしまう事がほとんどでした。HA-L7Aはヘッドホンが持つ個性はそのままに、迫力や定位など、ポテンシャルを最大限引き出してくれるアンプだと感じました。 【試聴楽曲】 アーシャのアトリエ オリジナルサウンドトラック「本の棺と自動人形」 シャリーのアトリエ オリジナルサウンドトラック「小手鞠」 ラリー・カールトン「Room 335」 Hoff emsemble「Dronning Fjellrose」 Ado「私は最強」 Superfly「覚醒」 稲葉曇&Neru「ロールレスウエポン」 etc. 【使用機器】 iPhone15 Plus YH-5000SE HD 800S