スタッフレビュー詳細
KIMBER KABLE
AXIOS-CU AH-D9200用標準プラグ/金メッキ仕様
1.2m
¥85140 税込
明るさを抑え、腰を据えたサウンドへ変化させる。
高域の分離感は綺麗に出しつつピーキーさや過度な明るさは抑え、中低域にハリのある表現と少し量感を足したような変化を求める方にオススメです。
太めなケーブルですが、柔軟性があるため硬くてケースにしまうのに苦労することは無さそうです。作りも非常に丁寧で、編み込みの連続性の美しさに貫禄を感じます。文句なしの高級感です。
【音の変わる傾向】
全体的に音のまとまりが良くなり音像にドッシリとした存在感が出るので、低域のアタックによりインパクトを感じます。同時に定位や解像度も向上しているため荒々しい印象にはならず、質感の描き分けに丁寧さもあります。
中音域は情報量が増し、より芯のある表現に変化しました。ボーカルはブライト過ぎずやや落ち着いたトーンでしっとりと艶やかに感じられます。
高域は大人しくなったように感じましたが、量感はそこまで変わらず前に張り出してくる感覚が無くなったことで奥行きのある表現に変わりました。ピーキーに感じる歪みが減少するものの鮮やかさは失われず、分離の良さにはさらに磨きがかかっています。
【Meze Audio LIRICでの印象】
全体的に情報量が増え、音場により広がりを感じるようになりました。
低域はアタックの強さが感じられるようになり、定位もより明確になった印象です。密度感が適度で音のこもりや不要な響きは感じさせません。中音域は情報量が増えた分、より細かいニュアンスが見えやすくなりました。厚みが増し、熱量のある表現に感じられます。高域は横の広がりが増えて外に抜けていくような感覚が強くなり、開放感が増しました。分離感にも向上を感じましたが、煌びやかさは少し大人しくなり聴きやすくなった印象です。
量感イメージ
この商品に対する
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
SENNHEISER
HD 800S
¥191070 税込
音を自然かつ明瞭に聴かせる優等生サウンド
HD 800Sはお家用ハイエンドヘッドホンの定番機! 据え置き環境をご検討の方、音場の広いヘッドホンをお探しの方にオススメします。 中高域の明瞭さに重きを置きつつ、外に向かってスーッと抜けていく余韻のキレイさが広い音場が印象的です。細やかな表現が生々しくも神経質にならず、ピークを感じさせない自然さと繊細さが絶妙なバランスで整っています。 HD 800Sは、パンチのある表現や印象的な響きが無くとも自然な広がりや丁寧な表現力にインパクトを感じました。低域は中高域の明瞭さを損なわない量感で出ており、スッキリと抜けの良い表現で聴きやすいです。 他の帯域をマスクしてしまうような低域の響きやパンチのある表現が、控えめに抜けの良い音になる事で、音の繊細なニュアンスを浮き彫りにし、洗練された表現を感じることができています。 モニター的ともいえそうですが、カチッとした硬い質感にはならず、あくまで自然な響きとクリアさを持ち合わせている点がHD 800Sの特徴と言えそうです。 またボーカルなどの中域の表現は適度な近さに感じますが、それ以外の帯域は定位にやや距離があります。 分離が良いのでボヤけるような表現にはなりませんが、やや分析的で客観的に聴かせるようなイメージでもあるので、ある程度曲との相性や楽しみ方の好みは出てくると思います。 例えばポップやロックなどの音数が多くノリの良い楽曲よりも、クラシックや女性ボーカルなどの音場感や中高域の描写が活きる楽曲の方が、相性が良いと思います。 音場の広い楽曲や女性ボーカル、分析的かつ自然に音楽を聴きたい方には特にオススメです! 使用機器:SENNHEISER「HDV 820」、Cayin「iDAC-6 MK2」「iHA-6」
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
ULTRASONE
Signature PURE 【ULT-SIG-PURE】
¥29700 税込
音場感と定位に優れつつインパクトのある低域が魅力
モニター的な聴き分けに優れつつ適度な距離感があり、音を客観的に捉えやすい印象です。側圧もしっかりめなのでDJモニターやロック、EDMなどにオススメです。 【外観/装着感】 全体的にマットな質感で、黒に統一されたデザインが引き締まった印象です。外箱もあまり化粧っ気を感じさせない業務用感があり、音にこだわりたい自分としては非常に好感が持てました。 【音質】 低域はしっかりとした沈み込みと量感がありつつ、中身が読み取れる解像度があります。中〜高域は量感は控えめで距離感のある鳴らし方ですが、定位と分離感が良く物足りなさは感じませんでした。 全体的に音に締まりがあり、量感が低域寄りなため骨太な表現にも対応します。出だしのインパクトに重さが乗りますが、鋭すぎる印象はなくやや丸みがあるため聴きごたえはありつつ聴きやすくもある印象です。スピード感のある楽曲にも対応しますが、高域の量感が少なめな点は好みが分かれるかと思います。 音数の多い楽曲やベースの効いたサウンドなどのインパクトはありつつも、適度な距離感や控えめな高域が聴きやすさに繋がっている印象です。 モニターだけでなくリスニングとしてもオススメです! ぜひご検討ください!
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
Austrian Audio
The Composer
¥396000 税込
圧倒的にレスポンスが良く素直な音。
低域から高域まで圧倒的なレスポンスの良さを持ち、滲む事がありません。開放型の中では低域の量感が多く、中低域のアタックにもパワーが乗る印象です。 ロックやポップ、アニソンなど比較的何でも合う印象ですが、ライブ音源よりも収録された楽曲がオススメです。音数やスピード感、楽器、声、またそのバランス全体に忖度せず素直な音を求める方にオススメのヘッドホンです。 【外観】 全体が金属製で剛性の高さが伺えます。とはいえ無駄を感じさせないスリムなパーツで組み上げられており、期待通りの軽さがあります。 またComposerにはサイズ調整のアジャスターだけでなく、個々人の頭部形状に合わせたハウジングの角度調整の機構も備えています。洗練された機能美を持つヘッドホンだと思います。 【装着感】 イヤーパッドは比較的大きめで、多くの方の耳をすっぽりと覆えると思います。アジャスターは6段階、ハウジングの角度は4段階で調整でき、スイートスポットは狭い印象なので、試聴の際は細かなサイズ調整をオススメします。 【音質】 どの帯域にもレスポンスの良さを持ちつつ、余韻がとても伸びやかな余韻です。硬く締まりのある音だけではなく、柔らかい音や倍音成分も幅広く表現する懐の深さがあります。また低域のレスポンスの良さは特徴的で、低域の深い部分もボワつく事なく繊細に感じられます。 また、中低域のアタックも明瞭で、弦の弾く音やドラムの打ち込みの音圧感がストレートに感じられます。どの帯域もヘッドホン固有の量感や表現でマスクせず、音源の特徴をしっかりと出してくれます。声の表現も感情を込めた部分の力強さや抑揚も非常にストレートに感じられます。 また音量によるサウンドバランスの変化が少なく、低音量でも細かなニュアンスが潰れません。大きい音が苦手な方も、最適な音圧で楽しめると思います。 【HD 800Sとの比較】 比較してComposerの方が音が近く、低域部分の量感の多さとレスポンスの良さが特徴的に感じられます。 HD 800Sは低域に奥行きや広がりを感じつつ中高域には明瞭さがあり、広い空間の中に楽器や声が映える印象です。Composerは適度に近い距離感で、音の細かなニュアンスを正確に捉えることを重視した印象です。 使用機器 iPhone15Plus、RME 「ADI-2 DAC」、JR SOUND「HPA-203」、K9 Pro ESS 試聴楽曲 あたらよ「僕は…」 星街すいせい「Stellar Stellar」 電気式華憐音楽集団「prima dynamis」 Fourplay「Bali Run」 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団&カスロス・クライバー「I. Allegro moderato」
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
iFi-Audio
iCAN Phantom
¥660000 税込
残響感まで伸びよく表現する洗練された音
【外観/操作感】 アンプを上下に重ねたようなデザインですが、一体となっています。ちょうどPro iDSD&Pro iCANセットを重ね置きしたのと同程度の高さがあります。 X BassやX Space、ゲイン調整などの各機能は本体のみで操作が完結できます。もちろんリモコンでも操作可能。またボリュームノブにモーターが内蔵されていてリモコン操作で物理的に回転するのがとてもユニークです。 また静電型の各種ヘッドホンを駆動するための機能も内蔵しています。5ピンソケットSTAXの前世代モデルに対応した230Vのノーマル・バイアスの他、STAX/HIFIMAN/AUDEZEなど静電型の各種製品に対応します。本体背面に収納されているアンプカードを切り替える事で使用できます。カード自体に対応するメーカーor機種が記載されていて分かりやすくなっています。 【音質】 ソリッドステートモードでは、分離感の良さやレンジの広さがあり、音同士の質感の描き分けがより自然に感じました。硬さはあまり感じないものの一音一音を伸び伸びと表現し、音数が多くてもしっかりと聴き分けられる透明感の高さがあります。ADI-2単体と比較して上下に定位が広がるようになり、明瞭さでありつつ聴きやすい音作りに感じました。 Tubeモードでは、少し音がまとまり各音の繋がりの良い音になりました。分離感や定位の良さは失われておらず、ほんの少しだけ滑らかさが欲しい時に適度に効いてくれます。少しだけまとまりの良い音になりパンチも出てきました。 Tube+モードでは、さらに音のまとまりが良く倍音がより強く感じられるようになりました。細かい音の聴き分けよりもボーカルの艶感や響きの余韻が綺麗に表れ、音の要所や全体感を楽しめる音傾向になりました。輪郭も丸くなり過ぎる印象はなく、十分な解像度は持っています。 【STAX SRM-T8000との比較】 T8000では、パワフルで解像度が高い鮮やかなサウンドで、より臨場感高く音楽を楽しむ事ができます。細かい音、厚みのある音もしっかりと描き分け、じっくりと音楽を聴き込みたくなります。 Phantomでは、まとまりが良く優しいウォームサウンドで、ゆったりと音楽に没入できます。音のつながりが良く、音楽を全体的に聴くのに適していると思います。 【試聴機器】 DAC:ADI-2 DAC FS(XLR接続) ヘッドホン:HD 800S / THE Composer 【試聴楽曲】 宇多田ヒカル「First Love」、上原ひろみ「ムーヴ(feat.アンソニー・ジャクソン、サイモン・フィリップス)」、高橋洋子「残酷な天使のテーゼ」etc.