スタッフレビュー詳細
澄んだ空間表現に浮き上がる美音系サウンド
小編成のクラシックやPOP、女性ボーカルなど高域まできれいに表現しつつ聴きやすいサウンドを好まれる方にオススメです。またイヤーパッドが深く耳とパッドの間に空間が広めにとれるので、比較的良好な装着感を持っています。
【音質】
帯域バランスは低域がややスッキリめに感じますが、全体的に聴くと中域から高域が見えやすいちょうど良い量感です。質感は細部をクッキリと表現しつつ、輪郭には絶妙な丸さがあるので耳につくようなピーキーな印象にはなっていません。音に余計なベールを感じさせず、非常に臨場感ある鮮やかなイメージで高い解像度を持ちながら心地よく聴きやすい印象になっています。
またスッキリとしている音のイメージはあるのですが、実際に詰まっている音の情報量は確かなもので音源の細かなニュアンスまで繊細に表現する豊かさがあります。特にボーカルの息遣いや抑揚などの精密な表現力はぜひ聴いていただきたいです。
【HD 800Sとの比較】
HD800SとK812-Y3では、どちらも低域がスッキリとしていて中高域の定位が明瞭なイメージは似ている印象があります。
大きな違いは音場の広さと低域の質感や定位の仕方に感じられました。
HD 800Sでは、音が縦横どちらにも広がりがあり低域の量感がありつつもそれが外に向かって抜けていくので、中域~高域の表現をマスキングせずまんべんなく聴くことができます。
K812-Y3では、HD 800Sほどではありませんが音場の広がりがありつつ、音の立ち上がりがハッキリしているので定位がより明瞭に感じます。情報量があっても音が混じり合わずに個々それぞれを聴き分けらます。
量感イメージ
この商品に対する
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
FiiO
R7 【FIO-R7-B】
¥112200 税込
一台で完結も良し、拡張も良しなオールインワンデバイス
プレイヤー、DAC、トランスミッターなど複数の機能を集約させ、その時々で最適な機能を選んで使える非常に利便性の高い商品です。 鮮やかで定位をハッキリと捉えやすい傾向がありながら、そこまで硬さは感じませんでした。逆ピラミッド型な傾向ですが、中低域に適度な厚みがあり聴きごたえもある印象です。 【外観/操作感】 デスクトップに置く小型ブックシェルフ型スピーカーのような存在感で、豊富な機能を備えることを考えると、とてもコンパクトに思います。機能の使い方に関して、できる事が多いため操作が難しそうなイメージがありましたが、UIが整理されているため想定よりもスムーズに扱えました。多くの機能を7つあるモードで区分けしており、最初にモード切替画面を開くようにすれば混乱する事は少なそうです。 【音質】 全体的に定位がしっかりと定まり、音像を非常に捉えやすい印象です。特に中音域の描写は正確で、ほぼにじみを感じさせない部分に表現力の高さを感じました。音場はそこまで広く表現せず、頭外のすぐそばで鳴っている感覚です。音が散らず繊細な表現も捉えられるので、細かいニュアンスの聴きやすさにつながっている印象です。 低域の量感は少なめですが、中低域は立体感がありつつアタックに適度な重さを感じました。合わせるヘッドホンによっては音にやや硬さを感じるかもしれません。 【SENNHEISER HD 800Sと合わせた印象】 中高域はイメージ通り綺麗に出るものの、煌びやかになり過ぎる印象はなく音のつながりの良さも残しています。低域の量感は少なめ、中低域にやや音圧感があるものの、ソフトに聴きやすい印象です。音場に関しては頭の中で鳴っているほどではないですが、やや近めに感じました。HD 800Sは音場の広いヘッドホンという印象でしたが、定位の正確な表現に寄った印象です。 【Focal Clear Mg Professionalと合わせた印象】 中低域の音像感に立体感があり中高域にも明瞭さが感じられ、全体的にバランスの良く鳴りました。深い部分の低域は出ているものの量感は少なめです。Clear Mg Proは低域の量感が多い分中高域の表現はやや見えづらい印象でしたが、R7との組み合わせではニュートラルなキャラクターに変化しました。音場感は適度な距離感で鳴る表現は変わらず、近くなり過ぎる印象もありませんでした。 音に個性はあるものの、聴きやすくまとまりのある傾向です。中高域の表現をより重視して聴きたい方には特にオススメです。
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
SOUND WARRIOR
SWD-UA1 USB DAC内蔵プリメインアンプ
¥59800 税込
ヘッドホン、スピーカー環境を一台で完結
USB/光/同軸などのデジタル入力を装備し、ヘッドホンアンプ、パワーアンプを内蔵したDACアンプです。 PCやTVに「SWD-UA1」を介して、ヘッドホンやパッシブスピーカーを直接接続し運用できます。電子音の多いアニソンやポップスを聴く方にオススメです。 【外観/デザイン】 デスクトップPCの下にも置けそうなコンパクトなサイズ感です。デジタルボリュームですが、ノブは無段階で動くタイプでした。 操作系統は基本的にシンプルですが、スクリーンの輝度調整や電源のLED表示を設定で消したりできます。ずっと点灯していると意外と気になるので、ありがたい気遣いです。 【音質】 ※パッシブスピーカー環境がないためイヤホン、ヘッドホンで試聴した印象です。 音の立ち上がりが明瞭で余韻はスッキリとした印象です。細かい微細な音も逃さず聴き分けて聴けます。低域の量感は控えめながら、中低域のアタックは適度に出ています。ロックなどでは低域が薄くなりすぎることはありませんでした。 音のメリハリを良く表現するタイプなので、電子音の多いアニソンやPOPな曲と特に相性が良いと思います。MAISONdes「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ(feat.花譜&ツキミ)」は散りばめられた音が軽快に歯切れ良く感じられ、とても楽しく聴けます。 【使用機器】 Mac USB接続→本機 イヤホン:64audio N8 ヘッドホン:HD 800S、LCD-XC 2021 【楽曲】 MAISONdes「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ(feat.花譜&ツキミ)」 L'Arc〜en〜Ciel「HONEY」 etc…
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
iBasso Audio
AMP14
ブラック
¥39600 税込
立体的で厚みのある音に浸りたい方に。
より深い低域や生々しいボーカル表現を求める方、音楽により豊かな演出を求める方にオススメのモジュールです。 標準の「AMP11 MK2」に比べ、低域の立体感と響きが増しています。ボーカル表現は濃厚な低域の少し奥に定位しますが、より艶やかにしっとりとなる印象。中高域は輪郭のなめらかさはそこまで変わらず適度な粒立ちがあり、より耳当たりが優しくなっています。 標準の「AMP11 MK2s」では、厚みがありながら膨らみすぎない制動力のある低域にみずみずしいボーカル表現、なめらかな高域が印象的でした。それぞれが明瞭な音像感でバランス良く鳴る印象です。 「AMP14」では、より音の沈み込みが深くインパクトも十分に感じられます。耳を突くような荒々しい表現ではなく絶妙な丸みのある輪郭表現と深い余韻が、音楽をより心地良くドラマチックに演出します。 一聴した時点では低域の主張が強く感じられ、相対的に中〜高域は量感が少なく感じます。全体的に丸みのある柔らかい音ですが、細かな音を潰している感覚はあまり感じませんでした。ボーカルは声色の違いまで感じられる明瞭さがありますし、高域も曇らず清涼感が感じられます。 演出感が強いですが、くり返し聴くたびにスルメのように味が出る癖になる音作りです。オーディオってこういう表現もありだよなって思わせてくれるような楽しい音でした。 合わせる楽曲はどちらかと言うとしっとりと落ち着いた曲や、Madonna「Material Girl」などのちょっと古い曲も良かったです。あとはnano.RIPE「ハナノイロ」などノスタルジーな曲と相性抜群でした。ぜひ一度お試しください 【使用機器】 イヤホン:64audio N8 ケーブル:<楽-Raku 2pin→4.4φ-5極 For IEM> 【楽曲】 Madonna「Material Girl」 nano.RIPE「ハナノイロ」 etc...
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
qdc
Anole V14-S【QDC-ANOLE-V14-S】【~4/30まで!買い替えキャンペーン!】
¥399960 税込
オールマイティーに音楽を楽しみたい方に
4つのスイッチを駆使することで、合計16種類ものチューニングに変えて楽しめます。 スタンダードの設定では高い透明感とダイナミックレンジが広い豊かな空間表現が感じられ、深い低域から高域まで強調感なくバランス良く聴けます。空気感まで表す繊細な表現力に完成度の高さを感じました。 音質の変化に関して、チューニングのスイッチをそれぞれONにした時の印象です。 1:低域の量感が少し増え、ベースラインがより見やすくなりました。 2:中低域〜中域に厚みが出て情報量がより豊かに感じました。アタック感も少し強くなったように思います。 3:ボーカルや楽器の高域表現に鮮やかさが出てきました。高域表現がより煌びやかになります。 4:高域の響きが充実し、シンバルなどの余韻がより綺麗で伸びやかに感じられます。抜けの良さを感じる音になりました。 各スイッチは音が歪んだり粗さのある変化ではなく、透明感は維持したまま各帯域の情報量が豊かになる印象です。全てのスイッチをONにすると帯域バランスを崩すほどではありませんが、少しメリハリの付いた元気な音になり聴きごたえが出てきました。 前モデル「Anole V14」とも比較してみました。前モデルでは、全帯域の高い解像度は共通しつつもより定位感の良さを優先させたようなカッチリとした傾向です。 「Anole V14-S」では定位をしっかりと定めつつ、より空間表現が豊かになりました。音の繋がりがなめらかになり、余韻が伸びやかに感じられます。 前モデルでも優れた帯域バランスを持っていましたが、ダイナミックレンジの広い音になることで生音系なども自然に表現できるようになったと思います。 よりオールマイティーに音楽を楽しみたい方にオススメのイヤホンです!