スタッフ詳細
ナキナキ
@e☆イヤホン 名古屋大須店
名古屋大須店の泣き虫、有線イヤホンに夢中。
程度の低い絶対音感<相対音感(譜面固定ド型)
+薄れつつある共感覚(色聴)
音を周波数で捉える癖があります。
以前に音楽を少々嗜んでおりました。
Gear:Galaxy 10V, KANN MAX
SE215, SE215spe, SE846, eA-R C
MDR-CD900ST, MDR-7506, HPH-MT8
Fav.:VIXX, Gamma Ray, AVANTASIA(EDGUY), Toby Fox, DAgames, galneryus(小野正利) ,摩天楼オペラ, アルルカン etc.
スタッフレビュー
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BQEYZ
Spring 2
グリーン
¥18600 税込
高音重視のドンシャリ好き、一聴の価値アリ
音場が広く開放的で、外音を取り込みながら鳴らす明度の高い高音域がとにかく印象的です。かなり上の周波数帯までカバーし、一体どこまで伸びるのかと驚愕してしまうほど…… 中音域は全体的にぐっと近く、花形の楽器や男声・女声のボーカルの存在が際立っています。音色的には明るく、冷たい印象で、「さらさら」「しゃらしゃら」とした爽やかな雰囲気です。 前述した高音域〜中音域と合わせて、個人的には最たる個性に感じられますが、開放的な音作りであるにも関わらず低音もよく出ており、「高音重視のドンシャリ」と言い切るには勿体ないほど個性的な一本です。故に、ヒットする方には大ヒットする一本だと思います。 試聴環境:KANN MAX 試聴楽曲:楽園プロジェクト/Ray、EXTREME MGG★★★/ZUNTATA
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634ears
MIROAK-II Japan Limited
¥52800 税込
低音重視ウォーム系、でも他を御座なりにしない。
ステムに太さがありますが長さは短めで、筐体の軽量さも相まって快適な装着感です。 「ズシッ」とした低音域と、重厚なアタック感の低め中音~中音域が印象的で、ストリングス三重奏の音源を試聴した際には後方に配置されたコントラバスの音色が音階問わず最も目立って感じられました。 高め中音~高音域は控えめながらさっぱりとして、ヴォーカルのブレスや掠れなど歌唱表現の繊細さはしっかりと写すので思わずじっと聴き入ってしまいます。 いわゆる「ウォーム系」のイヤホンにおいて、音色の味付けが濃くてくどさが出てしまったりということが稀にありますが、本機ではそれを全くといって良いほど感じなかったので驚きました。低音域が印象的でありつつも、高め中音~高音域の軽やかな風合いが対比となり、全体の音色が暗く落ち込むのを防いでくれています。 また、音場は広い方ではありませんが、定位感が良く、特に前後の振りはかなり鮮明に感じられました。 個人的には、電子音よりもアコースティック、スローかミドルテンポの楽曲がよくマッチするように感じましたが現代的な楽曲も相性が悪いことは決してなく、音数の多さも優れた定位表現でもって見事に聴かせてくれます。そういった面では、音色の好みさえ合えばどんな楽曲を聴いても楽しませてくれる一本ではないでしょうか。 試聴環境:KANN MAX 試聴楽曲:未だ降りつもる雪/Crustacea 追憶/Kalafina 표정관리(Fronting)/SEVENTEEN
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SoundsGood
Arianrhod
MMCX to 4.4mm Balanced
¥15800 税込
コスパ破壊神、お上品な味変ケーブル
白銀色の美しい見目から、ド派手で煌びやかな音を想像しましたが、確かにイヤホンの印象は大きく変わるものの、方向性としてはしっとりとした“お高級な味変”が叶う、価格に対してコストパフォーマンスに優れた一本でした。 女性ヴォーカルはやや落ち着いた位置に控え、まろやかでシルキーかつ「ぽわっ」と浮かんでいるように感じられるのが印象的です。“するーーーっ”と伸びていき、馴染んでフェードアウトしていくような高音のなんと優しいこと……普段であれば刺さりが気になる音源も非常に聴きやすかったです。 自分を中心にオーケストラが取り囲むような、バランス特有の定位感に、芯数・本数の多さによってか低めの中音〜低音域はやや質量と主張を増します。そこに余韻が加わってしっとりとした没入感が演出されており、アーティストによっては男性ヴォーカルがぐっと前面に出て、試聴した楽曲のジャンルによっても顔が変わるのが新鮮でした。 また、芯数の多さに対してケーブルは柔らかく、取り回しに苦労することはなさそうです。パーツ部等に重量が感じられるので、音色的にも腰を据えて聴くのが合いそうです。 エントリーモデルから一歩前進したい、リケーブルでイヤホンの味変ならぬ音変を楽しみたい方にお勧めいたします。 試聴環境:KANN MAX, SE846, SE215 試聴楽曲:君が手を伸ばす先に/藤田舞衣子 Ciao/Sonohra Chemical/VIXX
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Jabra
Elite 10
Titanium Black
¥39600 税込
元来のJabraファンは勿論、新規ユーザーにも!
個人的に音質面で言及したいのが、奥行きと臨場感の表現の素晴らしさ! 眼前から奥に向かって広がる、迫力を兼ねつつも開放的な鳴りによる臨場感の演出が印象的です。 震えるような低音域は健在で、中音~高音域は輪郭が非常に鮮明で、歯切れが良くサッパリとしています。 しかし既存モデルと比較したとき、圧倒的に高音の量と存在感が増しました。しゅわりとした余韻が僅かに感じられ、高音域と低音域の対比でお互いを引き立て合っているように感じられます。 シリコンラバーコーティングによる快適な装着性に加え、形状は既存モデルと比較するとノズルが短くなり、耳介に据わるような装着感でインナーイヤーとカナル型の間のような形状に生まれ変わりました。 軽く、圧迫感の無い快適な装着感を叶えた上で、それでもアクティブノイズキャンセリング性能が「ごく自然・でもしっかり」なので驚きですね。音楽停止時でも、装着するだけで空調の音や人の雑踏が殆ど聴こえなくなります。また、音楽再生時にはカフェや商店会での人の話し声も殆ど気にならないほど低減されました。 最早お墨付きのマイク品質もテストしましたが、音声に嫌な鋭利さがなく、あくまでもナチュラルな風合いで相手方に音声を届ける力に長けているように感じました。 是非店頭にて実際にお試しくださいませ。 【試聴楽曲】 心誰にも/ゲーム実況者わくわくバンド Scentist/VIXX 疾る黒き獣魔/メギド72より
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SHANLING
SONO
¥13860 税込
良い意味で、少しクセのあるイヤホン
良い意味でややクセのある音色に感じます。アンバランスでも楽器が斜め後方から覆うような鳴り方で、サウンドステージの表現が面白いですね…… 楽曲にもよりますが、ボーカルが一歩奥に位置するのでビートやグルーヴを楽しむEDMや打ち込み、VOCALOID楽曲、それからシンフォニックやインストゥルメンタルの楽曲と非常に相性良く感じました。 ダイナミックドライバーを2基搭載していることもあり、インピーダンス値に対して若干の鳴らしづらさはあります。スマートフォンに直挿しで聴いてみると、音数の多い楽曲や重厚な曲ではやや低めの中音域に靄がかかったような嵩張りを感じますが、DACやDAPを使用して少しパワーをかけてやると、質量のある低音が変に膨らむことなく、爽やかな中~高音をより楽しむことができました。また、高音域は金属筐体らしい涼やかな響きが印象的ですが、存外刺さりは気になりません。 是非店頭にてご試聴くださいませ。 試聴楽曲:ネオメロドラマティック/ポルノグラフィティ INTO THE VOID/VIXX ヴァイガルド防衛戦/メギド72より
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SONY
WF-1000XM5
ブラック
¥34020 税込
音質と、機能と、その全て。
前モデルであるWF-1000X M4では迫力と臨場感に定評がありましたが、後継モデルにあたるWF-1000X M5は「迫力+解像度が演出する没入感」がとても印象的で、昨今の流行を汲み取ったかのような、迫力と繊細な表現の両立を叶える音作りに感じました。 質量のある低音とブランドらしい中央一歩奥に座すボーカル、聴者を中心に構築されるサウンドステージの表現は継承しつつもより音粒ひとつひとつの輪郭が鮮明になり、帯域毎の描き分けと分解能が圧倒的に向上しています。 全帯域を通して音が嵩張るような感じがなく、それでいて、大きなひとつのまとまりである「音楽・楽曲」として楽しませてくれるので流石の一言ですね。 アクティブノイズキャンセリング性能に関しては前身モデルの頃よりその強力さに定評がありましたが、オンにした瞬間の深海に沈むかのような閉塞感が随分と軽減され、その感覚がかなり苦手な私でも違和感なく使用できました。 中でも低い周波数帯域に対して強力なノイズキャンセリング性能を発揮し、車両の通行する音や、街の雑踏、地下鉄車内など……非常に日常的かつ実用的なシーンの中で、音楽に没頭できるだけの感覚を与えてくれます。 機械的なノイズや、若い女性の話し声など、比較的高い周波数帯のアンビエントノイズに対しては自然な低減に留まっているように感じましたが、それも音楽を流せば全く気にならないほどでした。 ハイレゾ再生・片耳使用・マルチポイント・ワイヤレス充電を始め、利便性が求められる現代で活躍間違いなしの機能もしっかり搭載。自社の歴史すら堂々塗り替えようかといわんばかりの進化を遂げた、次世代の逸機です。
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Technics
EAH-AZ60M2
ブラック
¥27720 税込
毎日音楽でブチ上がりたい方、絶対コレ。
一聴しての第一印象は、女性ボーカルが落ち着いた距離を保ち、低音と高音が一歩前に出るような「お手本のようなノれるサウンド」でした。 聴き込んでいくとクールな音粒がひとつひとつが良く立っており、巧みな奥行きや左右の分離の表現も相まって、各帯域の見通しがよく非常に鮮明かつクリア。細部の描写にも余念がなく、思わず様々なジャンルの音楽に聞き入ってしまいました。 高めの中音域から高音域にかけての鮮明さと爽快感が印象的で、投げっぱなしの荒っぽさがなく「鋭利」「刺さる」と一蹴させない絶妙な鳴り方が非常に癖になります。 イヤホンユニットの重量が片側7gと、スペック上は決して超軽量とは言い難いはずなのですが、すっかり試聴に夢中になり、後から製品スペックを確認して「絶対に7gもないよ!」と驚いてしまうほど、個人的には違和感がなく軽い着け心地です。 ノイズキャンセリング性能は十分すぎるほど高く感じました。建物内の空調の音や車両が通行する低い音など、音楽に没頭したい時に気になる環境音が特にしっかりと打ち消される印象です。また、外部音取り込みモードでは人の声が聞き取りやすく、それでいて特有の露骨な集音感も感じませんでした。 筐体背面のタッチセンサーはやや高感度で、ちょっとコンビニに寄ってお会計……というシーンでも不便しませんでした。 私のように、クールトーンで描写力の高い音作りがお好みの方や、毎日音楽でブチ上がりたい方には、絶対にコレです。
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GEEK WOLD
GK100
¥23330 税込
圧巻のコストパフォーマンスを誇る一本。
この価格帯では驚異のドライバー搭載数を誇る GK100…… 俗に「変態的な構成」と言われることもありますが、一聴して私の偏見は打ち砕かれました。 全体が非常に巧くまとめられており、様々な楽曲を聴き応えたっぷりに鳴らしてくれます。量感は低音が最も多く感じますが、締まりの良い弾むような風合いのもので、あくまでも他の帯域を阻害しません。 ボーカルは落ち着いた距離を保っているものの、じっくり聴いていると刺さりづらくも明瞭な中高音や楽曲細部の描写・表現に至るまで余念がなく、そういった部分でピエゾドライバーの恩恵を大いに感じました。 ドライバーを複数搭載していることもあってか筐体の厚みがあり、耳から飛び出すような装着感ではあるものの決して耳への収まりが悪いということはなく、全体的な収まりにはメーカーの多大な努力が感じられます。また、重さに関してはほとんど気にならないほどでした。 ケーブルにはHAKUGEIのWhite Peonyが起用され、イヤーピースは発売から大人気のVELVETが付属。圧巻のコストパフォーマンスを誇る一本です。
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Whizzer
Kylin HE10
¥26500 税込
濃い味ではないが、大人しさにも留まらない
Whizzer 創立6周年記念モデルということで、過去のKylinシリーズを踏襲しつつ高級感のあるデザイン。筐体は非常に軽く、しっくりくる角度に調整すると抜群の着け心地で長時間のリスニングが苦になりません。 この筐体から繰り出される、底から湧いてくるような、しんとした低音には驚きです。明瞭な左右の分離といやらしくない奥行きの描写が相まって、あぐねるような濃い味ではありませんが、飽くほどの大人しさにも留まりません。七味マヨネーズでいただくスルメのような個性を持ち合わせ、純粋に価格を疑うクオリティです。 また、個人的に印象的だったのは低めの中音の存在感です。この帯域の存在をしっかりと感じられることで、「音楽」の厚みや迫力の演出に一役買っており、どうしても削られがち、引っ込みがちな男性ボーカルなどが半歩前に出てくる新鮮さによって、楽しく聴けました。
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Bowers & Wilkins
Pi5S2
ストーム・グレー
¥19800 税込
どんな楽曲も「Pi5S2流」にこなしてしまう賢さ。
なんといっても、厚みのある低音〜中低音域が魅力的。しかし、それに負けず劣らず巧みな奥行きの表現にも驚きました。 Bowers & Wilkinsらしい少しウォームなサウンドで、ボーカルは一歩奥に位置しているのでインストゥルメンタル楽曲との相性が良いと感じました。 低音はボリューミーながらも他の帯域を食ったりせず、むしろ中音域の鮮明感と引き立て合っています。激しい楽曲でも音のひとつひとつが潰れたり埋もれたりすることなく楽しめました。 量感としては高音に向かってすぼまっていくような、いわゆるピラミッド型のバランスをしていますが、欲しい分だけ鳴らしてくれるので、高音域に関しても物足りない感じがありません。 やや感度高めなタッチセンサーの操作性、実用性は十分かつ疲れづらい自然なノイズキャンセリング性能も前モデルから継承しています。 そして、個人的に驚いたのは「音を鳴らす」ことにおいての賢さです。 ある楽曲の前奏でクリックノイズとヒスノイズを合わせたような音が流れる演出があったのですが、それが聴き取れないほどに低減されていたのです。 レトロでノスタルジックな表現であったり、機械的で冷たい印象を与えるフレーバーにもなり得る「ノイズ」の表現ですが、比較するべく激しめのエレクトロニクスを試聴してみると、電子音のうまみは死んでいないのに程よくクリーンな印象に。 再現性という観点では良くも悪くも捉えられる特徴かもしれませんが、音源データに左右されづらいということに間違いなく繋がっていると思います。 是非店頭にてご試聴くださいませ。