スタッフレビュー詳細
ノイキャンだけじゃない!機能特盛の超優秀イヤホン!
強力なノイズキャンセリング搭載機であると同時に、低音ジャンキーの新たな選択肢ともなり得る超絶ハイコスパモデルが登場しました!
サウンドの迫力と機能の充実、どちらにフォーカスしても手に取る理由としては十分すぎるクオリティだと感じています。以下にその特徴を列挙いたします!
まず外観について、手で握りやすい大きさのケースで、厚みもそこまでありません。ポケットにすっぽりと収まるようなサイズ感は、女性のお客様でも大きすぎると感じることはあまりないかと思います。
正面のボタンをワンタッチでケースが開くのですが、こちらのボタン一つでケースの開閉、ペアリング、リセットの3つの役割を担っているのが、使用感としてとてもスマートに感じました。ケースを開けた時の立体的なビジュアルも好印象で、それによってイヤホンがとても取り出しやすいのも◎
私の耳にはイヤホン本体がすっぽり収まり、なんなら吸い付いてくるような感覚にもなれる、非常に良好なものでした。あまり人を選ばない装着感は、スティック型である恩恵の一つだと思います。
ここで、具体的な機能の話に移る前に、アプリの優秀さについて触れておきたいと思います。まず、音質変更にあたってプリセットイコライザーが22種類用意されています。アプリで音質のプリセットを切り替えられるイヤホンは多く存在しますが、それが22種類となると話は別です。これだけ多種多様なチューニングが用意されているのは、Anker製品の大きな強みの一つと言っていいでしょう。それぞれの変化量も確かなものがあるので、楽曲や好みに合わせてお試しされることをおすすめします!
また、プリセットだけでなく自分好みの音質をオリジナルで作成できるカスタムEQにも対応しています。音をさらに作り込みたい方のニーズにもしっかりと寄り添っているのが好印象です。
その他にも、3Dオーディオやノイズキャンセリング・外音取り込みのモード切替など、できることが多岐に渡りますので、時間をかけて使い込んでいく楽しさがあります。(ノイキャンは周囲のノイズに合わせて強弱をつける自動設定モードや各交通機関によって効き方を手動で調節できる移動モードなど。外音取り込みは全ての外音を取り込むのか、音声にフォーカスして取り込むのかをそれぞれ選択できます。凄い。)
次に、商品名にも入っているノイズキャンセリングの性能について、価格を考えるとその破格の強さに驚かされます。低域のノイズカットに関してはお見事としか言いようがなく、空調や車の走行音などはその存在を認識するのが極めて困難になります。それでいて中高域へのアプローチも鮮やかで、店内BGMやキーボードのタイプ音などもかなり小さくなったように感じられました。上から音楽を鳴らしてしまえば、雑音に集中しない限り把握できないレベルまでは遮音してくれたと感じます。
このように、非常に優秀なノイズキャンセリングを搭載している本機ですが、あえて一つ注意点を挙げるとするなら外音取り込み性能でしょうか。こちらも十分実用的ではあるのですが、正直マイクで集音している感は否めず、自身の声がこもり気味になります。そのため、小音量で音楽をかけた状態だと、アナウンスを聴いたり人と会話をするのは難しいと感じました。ですので、外音取り込みを使用する際は音楽を一度止めることをおすすめします。
さて、メインの音質について、第一印象としては「ベースの迫力!」が脳内に太字で来ました。個人的には、このふくよかで厚みのある低域がSoundcore Liberty 4 NCのキャラクターを表す上での最重要ポイントであると思います。体に響き渡るようなあの低域に心を奪われる方はきっといるはず! そう思える迫力でした。
一方で、このように低音が効き過ぎていると、時に高域やボーカルが曇って感じられるという声もあります。しかし、このイヤホンはまったくそんなことはなく、中高域帯の抜けてほしいところはスッキリと届いてくる上、ボーカルは中央付近に近すぎず遠すぎない絶妙な距離感で、どっしり存在しているという感じがしました。あくまでキャッチャーな低域の鳴りと量感であり、過多にはなっていません。とはいえ迫力にかなり振っている分かりやすい傾向のある音なので、マッチするジャンルを選ぶ印象を持ちました。
こういった音の機種に対して「ロックやEDMにピッタリ!」というような表現をよく目にします。本機もご多分に漏れずという感じではあるのですが、個人的にこのイヤホンに関しては上記の2ジャンルが並列だとは思っていません。私の中では圧倒的に「EDMに軍配‼」という感じです。「ノれる低域と全身を満たすシンセの鳴りが気持ちいい‼」となり、試聴時に音楽を止めたくないと思ったことを記憶しています。更に言えば、ダブステップとの相性が震えるほどよく、専用機かと思えてくる程でした。こちらはEDMより一層低域の活躍が顕著なので、臨場感が途轍もないことになります。これらのダンスミュージックに位置付けられるような楽曲を普段から好んでお聴きになる方には、強くおすすめしたい一台です。
このようなご紹介の仕方をすると、ポップスやアコースティックな楽曲は不向きなのではと危惧されるかもしれません。そこで大活躍するのが、先述のアプリです。デフォルトのサウンドだと、たしかに楽曲によってはブーミー過ぎることもあるのですが、自在に音質を変更できる本機に死角はありません。プリセットやカスタムEQを駆使することで、迫力重視のサウンドから明らかなミスマッチとは無縁の万能機へと姿を変えました。
以上のことから、全方位的にとてつもなく優秀と言えるこちらのイヤホン。この仕上がりでコスパ面も大変優れておりますので、どんな方でもご満足いただけるのではないかと思っております!
特に、1万円台で強力なノイズキャンセリング搭載機をお探しの方や、ダンスミュージックを愛する皆様、是非一度お手に取ってみてください!
Soundcore Liberty 4 NC、イチオシでございます‼
量感イメージ
このスタッフの他のレビュー
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えんじ
@e☆イヤホン 秋葉原店
SIMGOT
EA500 LM
¥15300 税込
どんな自分もこれ一本で!一面では魅力が測れない、もっと知りたくなるイヤホンです!
「EA500の後継機」で片付けてしまうのはもったいない! 様々な表情を見せてくれる新作イヤホン「EA500 LM」のご紹介です。 こちらの製品、付属してくるのはイヤホンとケーブル、キャリングケース、イヤーピースとノズルがそれぞれ3ペアと、一見シンプルな内容です。ただ、この「三種のノズル」が本機の肝となり、多様な表現を聴かせてくれます。 前作「EA500」でも二種のノズルが付属していましたが、本機のノズルをそれぞれ試してみた結果、交換による変化を楽しむという意味で、付属の本数が増えたこと以上の満足感を得ることができました。 ですので、本機は特に、イヤホンのカスタマイズに馴染みがない方にこそおすすめしたい逸品です。 ノズルを換えたところでそこまで変わる? 本体部分は同じなのに? と思われる方もいらっしゃるでしょう。私も最初はそう思っていました。 そんな方にこそ、ほんの一手間でその日の気分やシーンにアジャストできるこのイヤホンの強みをお伝えしたいと思います。 まず、イヤホンそのものの仕上がりは、バランス感覚に優れた苦手の少ない優等生という感じです。「EA500」よりも中低域の量感が少し増し、描写力も向上したように感じますが、帯域バランスは比較的整っています。意図的に特徴を作らず、特定のジャンルに特化させないところに好感が持てました。細やかな表現も上手ですが、空間がややコンパクトなので、密度感も損なわれることがないのが絶妙です。 上記のような性質ゆえ、ノズルを換えたからといって繊細で優しい美音系から重低音ゴリゴリ極太サウンドに変身!というような極端な変化量とは違います。例えるなら、一人の人間の会社での顔、休日自宅でのんびりしている時の顔、友人とランチに出掛けた時の顔、のように、同じ人にも様々な表情がある、といった雰囲気が近しいでしょうか。それでは、各ノズルの個人的な分析を列挙していきます。 【金色ノズル/赤色リング】 明るい音という印象です。全体として柔らかめの音色ですが、音の芯の部分は的確に捉えてくるのできっちりとした印象を覚えます。清々しく伸びやかな中高域はまさに華やかです。余韻感もありますが残り過ぎず、輪郭がぼやけることがありません。対して低域は、量感こそしっかりしていますが、決して前に出過ぎることはなく、あくまで主役は上の帯域であるとの意思表示かのようです。「縁の下の力持ち」という佇まいでした。このような可憐且つ上品な音色はクラシックやジャズテイストのインスト楽曲との相性が抜群でしたが、そこに歌が加わることで、また違った表情を見せてくれます。歌声の距離が近く描写は細やかなので、ボーカリストそれぞれの表現や感情が流れ込んでくるかのようでした。言葉の力を感じられる表現です。そしてそれらを前述の特性を持つ楽器隊が品良く飾り立てる様は、時に目を閉じて聴き入りたくなるようなドラマチックな仕上がりとなっていました。 【銀色ノズル/赤色リング】 ニュートラルサウンドという印象です。残響感も少なく、質感、定位含めて正確な音を出してくれます。聴き手の感情が持っていかれすぎないので、楽曲の構成を把握したり、分析的に聴きたい時にうってつけのサウンドであると言えるでしょう。リスニング時は、個人的にはテクノの鳴りが特に好印象でした。小気味良さがクセになるサウンドで、電子音との親和性は抜群です。このリズムの取りやすさ、というより思わずリズムを刻みたくなる要因は、このノズルの低域の締りも一役買っているのでしょう。スマートな歯切れの良さが気持ち良く、このまま作業やワークアウトに出掛けたい気分になりました。捗ること間違いなしです。 【銀色ノズル/黒色リング】 最も弾力感のあるサウンドです。全ての音が弾むようで、これぞ元気サウンド!といった感想です。アタック感が強く、分離感も確かなものがあるので、ロック全般が得意です。ロックであれば、疾走感のある爽やかなものから、激しく重たいハードなものまで網羅できる印象でした。また、EDMなどのダンスミュージック系の、特にテンポが速めのものともピッタリです。跳ねるような音の質感が、トランスと呼ばれるような楽曲の中毒性をさらに高めてくれました。上記の質感ゆえ、ヒップホップとの相性も素晴らしいものがあります。そもそも曲全般がリズミカルなものがほとんどなので、ボーカル、演奏共に聴き応え十分です。三種のノズルの中で最も活きが良いので、ボルテージを上げてくれるような楽曲での運用を特におすすめします。 以上が各ノズルのざっくりとした所感となります。同じイヤホンでもここまで風合いを変えられるので、毎朝コーディネートを選ぶように、「今日はどの音にしよう?」なんて胸躍る生活も楽しそうだなぁと想像を巡らせながら聴いていました。皆様それぞれのご感想も是非お聞かせいただければと思いますので、この機会に是非、イーイヤホン店頭でお試しください!全店でご試聴可能です! 「EA500 LM」、私の今のイチオシでございます!
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えんじ
@e☆イヤホン 秋葉原店
MONDO BY DEFUNC
モンド フリースタイル
トランスペアレント
¥12800 税込
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えんじ
@e☆イヤホン 秋葉原店
AVIOT
TE-ZX1
¥47850 税込
まさに死角なし。ワイヤレスイヤホンの到達点。
長らく待ち望まれていたイヤホンが、ついにそのベールを脱ぎました。そんなAVIOT「TE-ZX1」について深堀りします。 まず一聴してみると、響き方からその空間の広さを感じます。ただ、際限なく広がっていくという感じではなく、明確なスケール感がある一方で、空間の広さを表現するために音の出所がやたら遠くに設定されているという訳でもありません。目一杯の距離から鳴ってくるものもあれば、中間距離、間近から発せられるものもありました。ただ広いというよりも、空間の広さをフルに使った立体的な音像のようなイメージです。定位と呼ばれる音の位置、距離感に気を配ってチューニングされたのではと推察されます。 このように立体的な音作りがされている中でも、楽曲としてのまとまりは確実に担保されているどころか、その3D的なグルーヴにハッとさせられる音楽体験をもたらしてくれるところが、このイヤホン最大の武器だと思います。 具体的には、音の出所はある程度遠いものの空間に満ちる豊潤な低域、それよりはいくらか近い中距離ラインをベースに、前後左右様々な位置から鳴ってくるピアノやギターのハーモニーで耳が退屈することがありません。かと思えば密度感の高いボーカルホンの如く、眼前で発せられる歌声に耳を奪われることもしばしばです。 この波状攻撃のような音のミルフィーユは、従来のワイヤレスイヤホンでは到底体感できなかったもののように思えました。音楽を聴いているというより、体験しているという表現がしっくりくるようにさえ感じられます。この仕上がりであれば価格設定にも素直に頷けるというものです。 こういった音の特性上、「こういう曲を聴くといいですよ!」というのは申し上げづらいというのが正直なところなのですが、それはもちろんいい意味で、です。ジャンルに対する向き不向きがあるようなタイプの仕上がりではないためですね。 あえて申し上げるとすれば、先述の通り音の立体感を存分に楽しむことができるので、音数が多かったり複雑な構成が目立つような楽曲を聴くと、まさに鳥肌ものです。もちろんテンポの速さにまったく気圧されないレスポンスの良さや粒立ちの細やかさも持ち合わせていますので、激しめの楽曲もお手のものでした。 加えて、先述の通りボーカル表現の生々しさにはワイヤレスならざるものがありますので、歌ものがお好きな方には一度お試しいただくことをお勧めします。……やはり絞りようがないですね。それほどにオールマイティであると、私は感じました。 そんな全能感のある本機ですが、強いて懸念点を挙げるとすれば、高音域の鋭さが顕著であることでしょうか。ジェラートのように滑らかで豊かな低域とのコントラストも魅力の一つであるという捉え方もできますが、聴き手によってはシンバルの炸裂音やボーカルの特にサ行などが少し耳に突き刺さると感じるかもしれません。とはいえこれも好みの問題のような気もするので、兎にも角にもサウンドをご体感いただいて、是非とも皆様のご判断を伺えればと思っております。 ここからは、音以外の特徴もいくつか紹介させていただきます。 まず、ケースの外観と質感に唯一性を感じます。全体が少し陰のある赤色で、上面にスピン加工の施された金属製のケースからは、確かな剛性が見て取れます。イヤホン本体もケース同様赤を基調としたデザインで、クールかつ武骨。この華のあるキャッチーなビジュアルは、無難とは無縁の刺さる方にはとことん刺さる仕上がりだと思います。 本体のサイズ感は大きめで、このイヤホンの特徴である3種類5基のドライバーがしっかりと収まっています。そのため装着時に耳からの飛び出しはそれなりにありますが、形状にカスタムIEMの技術が用いられているので、その大きさを全く感じさせない密着感、そこに起因する確かな遮音性が得られます。その上からノイズキャンセリングをかけてしまえば、よほどの轟音が鳴り響いていない限り集中を乱されることはないでしょう。 また、アニメーション作品『カウボーイビバップ』をイメージソースとしたデザインということも特筆すべきポイントです。先述のケース・本体デザインも作中の戦闘機をモチーフとしており、何より接続時やモード切替時のアナウンスには作品登場キャラクターのボイスが搭載されているので、作品ファンの方々の心を躍らせるのではないでしょうか。それらの要素で既に十二分にファン垂涎のアイテムの一つとなること間違いなしなのに、ひとたび音楽を鳴らせば、あのクオリティです。注文をつける方が難しいと思います。 ちなみに上記以外にも、外音取り込みや通話性能等の質も高いのでガジェットとしても優秀、様々なサイズ・異なる材質のイヤーピースやセミハードケースも同梱する等付属品類も至れり尽くせりとなっています。本当に文句のつけようがないなというのが私の最終的な感想です。 以上、「TE-ZX1」の紹介でした。いつもならこの辺りで「こんな方にオススメです!」というのをまとめて締めているのですが、本機に関してはあらゆるニーズに応え過ぎているので、絞れませんというのが正直なところです。このレビューをここまでご覧いただいた皆様には、兎に角一度お試しいただきたいと強く強く、願います。
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えんじ
@e☆イヤホン 秋葉原店
CTM
CE110 CLEAR
¥14850 税込
聴き入るも聴き込むもあなた次第!
モニターもリスニングも自由自在! 何でもこなす実力者がエントリークラスに現れました。 全帯域通して歯切れのいいサウンドでどこで何が鳴っているかが分かりやすく、特にリズム隊のパフォーマンスがものの見事に見えてきます。ドラムのインパクトの瞬間や、ベースやギターの弦が弾かれた瞬間などを明確に把握できる描写力と、過不足のない余韻感のバランスがまさにちょうど良く、個人的にはリズム隊を中心に楽曲を追うのに有用だなと感じました。 ただ、「The モニターサウンド」のようなどこまでも分析的で淡白な鳴りとも違い、リスニング用途としてもその力を存分に発揮しています。 特に低域の表現が秀逸で、イメージ的には「大きな波のように押し寄せてくる」「包み込まれる」といった印象でした。映画館の地鳴りのような低域と近い音像です。どこで何が、というよりも頭から音をかぶっているような、浴びるような感覚に近いかもしれません。それを背中で感じながら、他の帯域は低域の出どころより前方で音を奏でているので、飲まれることなく全てがハッキリと聴き手まで届いてきます。 見通しが良いのにバランスは映画的。お察しの通り、音楽のリスニングはもちろんライブ映像や映画、ドラマなどのコンテンツ視聴との相性も抜群です。 サウンド以外の個人的推しポイントもいくつかございます。 まずは、兎にも角にもバチっと決まる装着感です。数多のステージモニターを世に送り出しているCTM。エントリーモデルでも、やはりさすがのビルドクオリティと言う他ありません。一見何の変哲もない形状に思えるのですが、一度装着してしまえばテコでも動かない、そんな安定感や安心感がありました。それに伴った遮音性も見事なものです。 また、デザインもとても気に入っていて、クリアofクリアな見た目が非常にシンプルかつとびきりキュートです。好きですね。同梱されているキャリングケースも非常にシンプルかつカッコいい仕上がりで、メーカーのロゴが映えています。サイズ感もちょうど良く、バッグに潜ませて持ち歩くのにピッタリです。 以上、「CTM CE110」のご紹介でした! 楽曲を分析的に追いかけるも良し、目を閉じて音に身を委ねるも良し、思い思いの使い方で存分にお楽しみいただければと思います!