スタッフ詳細
スタッフレビュー
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beyerdynamic
DT 1990 PRO (250 Ohm)
¥79800 税込
ステレオ感の表現に優れた1台
ミキシングからマスタリング、はたまたリスニングまで幅広く使えるモニターヘッドホン、それがこのDT 1990 PROです。 ヘッドバンドやエンドピースの金属部分まで、しっかりとしたパーツ達で構成されています。モニターヘッドホンは長い間共に音楽を創っていくパートナーでもありますから、DT 1990 PROのそれは長期間の使用に耐えうる非常に頼もしいものになっているでしょう。 DT 1990 PROには2種類のイヤーパッドが付属しており、それぞれ音が異なります。 ・バランスタイプ装着時の音質 非常にワイドなダイナミックレンジを実現し、空間表現の豊かさが非常に印象的です。帯域のバランスも非常によく、過不足なく鳴らしてくれます。 より音楽を分解して細かく見るということであれば後述のアナリティカルタイプがおすすめですが、リファレンスサウンドとしてこちらのタイプでのチェックも非常に有益なものになるのは間違いないと思います。音楽鑑賞として使用するのであればこちらがおすすめ。 ・アナリティカルタイプ装着時の音質 名前の通りではありますが、私としてはこちらの方がよりモニター的な音作りになっていると感じました。空間表現は空気孔が少ないタイプに比べ少しコンパクトな表現となりますが、その分解像度が非常に高く、1音1音聞きの聞き取りがとてもやりやすい。 パン振りでの位置関係、シンセサイザーのカットオフの処理とかも非常にやりやすく、音そして音楽を創り上げることに対して、1つだけ気になる部分があるとすれば、解像度が高いぶん高域がだいぶ刺さりやすくなることです。歯擦音などのチェックにはいいかもしれませんが、音楽鑑賞としての長時間使用は少しつらいかもしれません。 癖がなく、汎用性の高い1台を探している方はぜひチェックしていただきたい1台です! 試聴環境 PAW6000 ADI-2 DAC FS 試聴音源 星街すいせい「みちづれ」 fox capture plan「Butterfly Effect」 Sound Horizon「愛という名の咎」 黒沢ダイスケ「INSPION」 下村陽子「Vector to the Heavens」 ベートーヴェン「交響曲第3番 変ホ長調 作品55『英雄』」
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qdc
Hybrid Uranus-S【QDC-HYBRID-URANUS-S】【~5/31まで!買い替えキャンペーン!】
¥34650 税込
POPsと相性◎。中低域を中心とした汎用性の高い1台
前モデルからの主な変更点はケーブル。ケーブルも被膜の色こそ変更されましたが、銀メッキ銅線という素材は変わらず、プラグが3.5mm、2.5mm、4.4mmの3種から付け替えられるようになりました。 現状qdc2pinはMMCX等と比べるとリケーブルの選択肢がどうしても少なくなってしまうので、今回のケーブル変更は純正のイメージを崩さずバランス化ができるため、とてもうれしい変更点です。 ・音質について 従来通りのアンバランス接続は、低域は締まりのあるハキハキとした鳴らし方で、ボーカルから下の中低域がより前に出てくるようなバランスです。ボーカルとベースラインがノリ良く響いてくれるのでPOPs系と相性良く、楽しく聴けます。 そして、肝心の変更点であるバランス接続での音質は、よりダイナミックレンジが広がり分離感の良いサウンドとなり、クラシックを始めとしたオーケストラサウンドを主に聴かれる方は、バランス接続の方がうま味を味わえると思います。 帯域バランスも広がりを持ったおかげか、低域がアンバランス再生時よりも相対的に少なくなり、高域やバイオリンの伸びも細やかに聴こえるようになります。 音も造りも汎用性に富んだものが欲しい方は是非試聴して欲しい1台です。 試聴環境 PAW6000 試聴音源 星街すいせい「みちづれ」 fox capture plan「Butterfly Effect」 Sound Horizon「愛という名の咎」 黒沢ダイスケ「INSPION」 下村陽子「Vector to the Heavens」 ベートーヴェン「交響曲第3番 変ホ長調 作品55『英雄』」
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iFi-Audio
Uno
¥14300 税込
PCにもスマートフォンにも。超お手軽DACアンプ
Unoおすすめポイント ・小さくて、軽い ・バスパワー駆動でコンセントいらず ・3つのEQモード搭載で、より最適化された音をお届け iFi-Audioの低価格帯のDACといえば、非常に人気のあるZENシリーズが思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか。 Unoは価格面でZENシリーズを超えるお手軽さを実現したエントリークラスのDACアンプです。 バスパワー駆動式の電力供給だとスマートフォンは上手く認識しないDACアンプも多々ありますが、Unoはスマートフォンを繋げても問題なく動きました。(Google Pixel7、iphone13 pro maxで動作確認済み) 音質についてはEQモード3種とデフォルトの計4つを備えており、簡単ではありますが、傾向をまとめました。 デフォルト iFi-Audioらしい明瞭度の高い音質となっています。帯域のバランスも良く様々な音源や環境に合わせやすい音作りです。 ゲームモード デフォルトから高域がより出るようになり、パキッとした仕上がりに。銃声やコツコツッといった軽めの足音はその方向がかなりわかりやすくなります。 映画モード ダイナミックレンジが広くなり、映画鑑賞にさらなる没入感をプラスしてくれます。映画鑑賞はもちろん、ライブ映像を鑑賞するのにも相性がいいと思います。 音楽モード 低域がより豊かさを増し、音楽に迫力と臨場感をプラスしてくれます。RockやEDMをノリよく楽しみたい人はこのモードがオススメ! 汎用性が高く、様々な試聴環境に取り入れやすい設計になっているので、初めてDACアンプを検討されている方には一押しの商品です!
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final
ZE8000
ブラック
¥36800 税込
魂を揺さぶる低域と透き通る高域
このイヤホンを一言で表すなら 「圧倒される程の情報量の多さ」 これでしょう。 量感としてはかなり低域が前に押し出されるような音作りをしていますが、音楽全体が低域に支配されることはなく、高域、例えばバイオリンの響きや余韻もしっかりと表現しきれています。低域のルーズな響きから高域の細かいパッセージも歯切れよくはきはきと鳴らしきる……一音一音を事細かに表現しうる情報量の多さは圧巻です。 この絶妙なバランスは空間の表現にも影響を与えています。これだけ低域がしっかり出ていると、全体的にコンパクトにまとまってしまいがちになりますが、それを高域の余韻をしっかりと表現する事で、より自然な音の広がりへと中和してくれています。 そしてこの空間表現の優秀さを支えるのはノイズキャンセリングの力でしょう。空間表現、いわゆるダイナミックレンジは小さい音から大きい音までの出力の幅の事を言いますが、屋外での試聴は常に騒音との戦いです。小さい音は騒音に負けてしまい結果として空間表現はどうしてもコンパクトになってしまいます。 ZE8000のノイズキャンセルはその小さい音がしっかりと聞こえうるほどに周囲の音をシャットアウトしてくれつつも、強いノイズキャンセル特有の圧迫感を全くと言っていいほど感じさせない、自然に周りの音を減衰してくれている感覚でした。 イケイケガンガンでノリよく聴きたい人もゆったりしっとり浸りたい人もどちらの要望にも応えうる表現力がこのイヤホンには込められています。 H ZETTRIO 「Neo Japanesque」 光田康典「CRONO CROSS~時の傷跡~」 少女病「ラストピース」 大和「NO ONE LIVES FOREVER」 Snail's House 「Pixel Galaxy」 ベートーヴェン「交響曲第3番 変ホ長調 作品55『英雄』」
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Acoustune
RS THREE Translucido 【RS-THREE-CLR】
¥15180 税込
ヘッドホン、スピーカーと併用することでモニター環境に+αをもたらす1台
スピーカーやヘッドホンで作曲、MIX作業を行う方が多いのではないかと思いますが、その環境にイヤホンという選択肢の追加はいかがでしょうか? RS THREEはイヤホンとしての特徴を十二分に利用し、定位感に優れたモニターイヤホンです。 私の普段の制作環境 スピーカー YAMAHA HS5 ヘッドホン FOCAL Clear Professional、NEUMANN NDH30、YAMAHA HPH-MT8 ・音 帯域のバランスは非常にモニターらしい実直さがあります。歯擦音などもしっかり出してくれつつも、ちゃんと刺さらないように処理した音は不快感なく鳴らしてくれます。モニターという言葉でよくイメージされる淡々と音を鳴らすような表現を地で行くその姿、非常に好きです。 特に低域の表現はベースモデルであるRS ONEと比べてもかなりしっかり出るようになってます。ただ個人的にはもっと低いところまで出ててもいいかな?と思いましたが、そこはヘッドホン達に任せましょう。 そして特筆すべき点としては定位の正確さです。まず前提として、イヤホンは物理的特性の仕様上ヘッドホンと比べると音場やダイナミックレンジはどうしてもコンパクトに収まりがちですが、ここはヘッドホン(特に開放型)とイヤホンの特性違いとして割り切ります。 音場が狭いと定位も少しぼやけがちになってしまうのがどうしてもしょうがない部分ですが、RS THREEはそこをいい意味で裏切ってくれました。右から左へ音が移動するような表現や、パン振りのパラメータに対する音の位置も非常に自然かつ正確に感じ取る事が出来ました。これはヘッドホンやスピーカーよりもモニタリングしやすい部分だと思います。 ・個人的一押しポイント:ケーブル タッチノイズが少なく、取り回しも良いのでシンプルに作業に集中しやすいケーブルになっていますが、一番ありがたいのはケーブル長が1.8mということです。 個人的な環境ではありますが、スピーカーやPCなどと接続する都合上オーディオインターフェイスが机の奥側に設置されているため、一般的なイヤホンケーブルの長さである1.2mだとどうしても窮屈になってしまいます。 RS THREEの付属ケーブルは1.8m。1.8mって結構絶妙な長さでして……PCに向かって作業する時は長すぎず、ギター等で雑にコード進行考えたりする時もイヤホンを着けた状態で行えるくらいの余裕はある長さなので非常に作業がはかどります。 サードパーティー製のケーブルも色々ありますが、基本1.2mの物がほとんどで長めのケーブルの選択肢は限られており、延長ケーブルを使うのも線材が変わったり接点が増えたりとあまり良いことはありません。その為、最初から長めのケーブルが付属しているというのは非常に助かるポイントになってます。 ・さいごに 単体の性能もかなり高いパフォーマンスをしていますが、イヤホンならではがしっかり表現された音作りなので、ヘッドホンやスピーカーと併用するとよりその性能が輝く1台だと思います。クリエイターの方はぜひ聴いてみてください。
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Astell&Kern
A&ultima SP3000【~5/31まで!買い替えキャンペーン!】
Silver
¥593980 税込
空間を自在に操る魔術師
Astell&Kern(以下AK)、音楽プレイヤー(DAP)を語るうえで外すことは出来ないメーカーですが、 さらに今後DAPを語るうえで外すことができなくなるであろう機種、それがSP3000です。 このレビューでは、 1.音質 2.おすすめ機能 3.UI周り この3つに焦点を当てて紹介していきます。 ・音質 フラグシップを冠するにふさわしい解像度や空間表現等を持ち合わせていることは前提として、 解像度重視の粒立ちの良い音、というよりは空気感をとことん追求し、音に包まれるような、 イヤホン、ヘッドホンを着けていることを忘れるようなすっと抜ける自然な表現に重きを置いた音作りという印象を受けました。 この雰囲気はアンバランス下での試聴の際に顕著に見受けられ、バランスでの試聴の際はより細かい表現力に富んだ音へと変化します。 バランス接続の恩恵であるS/N比の向上で空間表現の正確さにより磨きがかかり、常套句ではありますが、本当にそこにアーティストやオーケストラがいるのではないかと思うほどです。 サブベースの振動に近いレベルの低域の表現、ティンパニーなどの打楽器が発する音の躍動感等生々しさがビリビリと伝わってくるくらい音を浴びることができます。 ・クロスフィード機能による空間演出 こちら個人的一押しポイントです! 様々なジャンルの楽曲を試しに流してみましたが変な歪みや違和感は一切見られなかったです。 長時間の試聴の快適性の確保はもちろん、普通の音源にライブ感やホールで鳴っているような感じをプラスするようなちょっとした遊びも可能とし、 SP3000が得意とする空間表現を多分に活かした機能だと感じました。細かい設定も出来るので自室のスピーカー環境の再現といったことも出来てしまうのではないでしょうか。 就寝前、クロスフィード機能をONにした状態でウイスキー片手にアンビエントを聴く……その時間は間違いなく至高の時間となる事でしょう。 ・UI周り 既存AK製品から少し画面変化がありました。 下にホームボタンやバックボタンが追加され他社のAndroidDAPのようによりスマートフォンの画面に近くなったといえばいいでしょうか。 UI周りで個人的にいいなと思ったのは、ボタンの1つにストリーミングサービスへのアクセスボタンがあることです。 以前までのAKのUIですとApple MusicやAmazon Musicなどのストリーミングサービスを開こうと思った時、メニュー→サービスと2段階の動作が必要でしたが、 ストリーミングサービスへのショートカットが新設されたことにより、ワンタッチでストリーミングサービスの場所へアクセスが可能となっています。 最近はストリーミングサービスは音楽を聴く上で欠かせない物の1つになりつつあるので、 頻繁に使うであろう機能へのショートカットというのは地味ではありますがかなり重要なことであり、長い年月使えば使うほどこのボタンのありがたさを感じるのではないかと思います。 ・まとめ Astell&Kernがすべてを持って作り上げた集大成ともいえるプレイヤー。 それぞれの視聴環境に寄り添ってくれる機能も充実しており、まさに一生を添い遂げる相棒として頼もしい機種となっているのではないでしょうか。 音とは何か。音楽とは何か。 その答えの1つがここにはある。 試聴環境 イヤホン DUNU EST112(3.5mm、4.4mm) ヘッドホン NEUMANN NDH30(3.5mm) 主な試聴音源 光田康典 CHRONO CROSS ~時の傷痕~ fox capture plan Butterfly Effect Snail’s House Pixel Galaxy Sound Horizon 愛という名の咎 ベートヴェン 交響曲 第3番 変ホ長調 作品55《英雄》: 第1楽章 Nhato Logos
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FOCAL
Clear Mg Professional
¥188100 税込
The Professional
Focalが送るクリエイター向けのヘッドホンとしてClear Professionalがありました。Clear Professionalはその音源の再現性の高さからモニターヘッドホンとしてはもちろん、リスニング用途としても人気の名機でした。それがClear Mg Professionalとして新たに生まれ変わりました! 大きな変更点としては、旧モデルはドライバーがアルミニウムとマグネシウムの2種の金属で構成されていましたが、Clear Mg Professional(以下MG)はその名の通りマグネシウムのみに変更され、解像度のさらなる向上を目指したモデルとなります。 ・造形について 旧モデルとほぼ変わらず。450gという比較的重いヘッドホンになりますが、頭にピタッとくるデザインとクッション性の高いイヤーパッドとヘッドバンドのおかげで、着けているのを本当に忘れてしまうほどの装着感の良さ。開放型というのもあり、より自然な形で音楽を聴くことができます。 ・音質について 旧モデルは、開放型でネックになりやすい低域の表現力の高さ、サウンドフィールドの正確さが優秀な部分でした。ただ少しだけ癖があり、扇状のサウンドフィールドにおいて中心角付近が削られ、ボーカル等の本来センターの近くに置いてある音が一歩距離を置いた所で鳴っている印象でしたが、MGはしっかりとした扇状のフィールドになっており、センター付近のサウンドフィールドの表現がグッと広がった形になります。より正確性の増した定位感と純粋に解像度が上がったことで情報量が増えた感じですね。抜けの良い高域やしっかりと迫力をもたらしてくれる低域等、音源に対する再現性の高さがしっかりとうかがえる音質となっています。 ただ、開封してからそこまで時間が経っていない時点でのレビューになるので微妙な周波数帯域のバランスに関しては要検証となります。旧モデルを持っている私でも欲しくなってしまったClear Mg Professional、是非1度ご試聴ください。 試聴音源 [Mili:String Theocracy] [黒沢ダイスケ:INSPION] [下村陽子:Vector to the Heavens] [fox capture plan:Butterfly Effect] [樽屋雅徳:エストレア] [バッハ:G線上のアリア]
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SHURE
SRH840A 【SRH840A-A】
¥21780 税込
これぞモニター
SRH840が色々な部分をブラッシュアップして帰ってきました! 音のバランスに関しては、不足していると感じる部分はなく、旧ver.と比較しても帯域バランスに優れた1台という印象です。個人的にはあと本当にもうちょっとだけ低域出てくれたら完璧でした。 また、多少音量を上げたとしても歪みのない音を再生してくれるので、音量大き目で聴きたい人にもマッチしてくれるのではないかと。全体的にタイトめな表現で、はきはきと鳴らしてくれるので音源に対して忠実なサウンドフィールドを再現してくれます。そのおかげで綺麗に伸びる高域はぜひ一聴して欲しいです。 そしてなによりリニューアルされて「いいな!」と感じた部分はデザインです。ヘッドバンド部分が大きく変更され、フィット感の向上とより堅牢な造りになっております。←ここが本当に良かった! 旧ver.から引き継いだ大きめのイヤーパッドは遮音性の高さと装着感の良さの両立を実現したものとなっており、長時間の使用、ハードな使用にもしっかり耐えうる構造になっていると思います。 旧ver.も優れたモニターヘッドホンには違いなかったですが、それをしっかりと上回ってきたハイクオリティーのヘッドホン。モニターヘッドホンにもリスニング用途にもおすすめな1台です。 試聴音源 [Mili:String Theocracy] [黒沢ダイスケ:INSPION] [下村陽子:Vector to the Heavens] [fox capture plan:Butterfly Effect] [樽屋雅徳:エストレア] [バッハ:G線上のアリア]
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SONY
NW-WM1AM2
¥157262 税込
ストレスフリーなハイパフォーマンスプレイヤー
使用イヤホン DUNU-TOPSOUND EST112 試聴楽曲 fox capture plan「Butterfly Effect」 Sound Horizon「愛という名の咎」 黒沢ダイスケ「INSPION」 下村陽子「Vector to the Heavens」 ベートーヴェン「交響曲第3番 変ホ長調 作品55『英雄』」 ・音質 EST112はESTドライバーによる高域の粒立ちの良さやダイナミックレンジの広さが特徴のイヤホンになりますが、WM1AM2につなぐとより1つ1つの音が際立ち、情報量の多さに息をのみました。軽快なノリでハキハキと刻むように音楽を鳴らすので、私の試聴楽曲の中でも「INSPION」「愛という名の咎」は非常に気持ちよく聴けました。ディストーションギターの歪みの色にツインボーカルのしっかりとした棲み分け、サブベーズの唸りに近い低域の表現等々、音源のクオリティをしっかりと引き出すその実力は確かなものです。逆に「英雄」は1音1音の繋がりに関して少しばらつきを感じるような部分もあったので、クラシックのようなハーモニーを基調とする部分も多く含まれるジャンルへの親和性の高さ、音楽がスッと入ってくるような滑らかさ、気持ちよさを求めるかたは上位機種のWM1ZM2をオススメします。 ・ハードウェア 手に持った感じも非常に心地よく、NW-WM1Aが267g、NW-WM1AM2が299gと前モデルから約30gほど重くはなっていますが、本体が大きくかつ薄くなったことでかえって手に収まりの良いサイズとなり、しっかりと手になじみ、個人的にはむしろ軽くなったんじゃないか?と感じるほどでした。最大40時間の連続再生も個人的にはうれしい。本当にうれしい。 ・ソフトウェア DSEE Ultimateは純正アプリケーション以外でも稼働するようになり、ワイヤレスイヤホンで音楽を聴くときにも反映されるようになり…有線無線を状況によって使い分ける方にも嬉しい要素が新規搭載。ZX507やA100シリーズ同様アプリケーションのサポートも充実しているので多くのストリーミングサービスが安心して利用できるという強みもあります。 WM1ZM2と比べると下位のモデルにはなりますが、SONYの新たなシグネチャーモデルにふさわしい1台だと思います。ぜひ、ご自身の目と耳でお確かめください。