スタッフレビュー詳細
FAudioの革新的なモデル
日本限定100台の限定モデルであるMezzoは、厚みを持たせながらも非常に見通しのよい中低~低域を奏でてくれており、同ブランドの名機と名高いMajorと似ている部分です。
アルミニウム筐体のMajorの時と比べ、より解像度高く描写をしてくれます。奥行きをしっかり表現しながら、中域~高域にかけては芯ががっしりとしたキツさの無い程よい分離感と定位感に長けており、全体を通してハリのあるサウンドです。
3段階のスイッチにより、サウンドを変更できます。聴く前は高中低に分かれているものと思いましたが、聴いてみると従来のような各帯域に強弱がつくようなものではなく、元のバランスを維持しつつ明瞭度を与えたり、よりタイトなサウンドに切り替えたりと今までにない変化を楽しむことができます。そのため、ジャンルに区別なく楽しませてくれます。
装着感は他社のUniqueMelodyに近く、ケーブルの取り回しは同ブランドのDarkSkyのように、太さはありますがしなやかなものになっています。
限定モデルとなっているのが惜しい製品ですので、機会があれば是非お試し&ご検討ください。
試聴環境:M11 PLUS ESS
量感イメージ
この商品に対する
他のスタッフのレビュー
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シャモ
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
FAudio
Mezzo 【FA-2514】
¥257220 税込
こだわりが詰め込まれた100台限定のイヤホン!
こちらのFAudio (エフオーディオ)のMezzoですが、ケーブルは「Tone Master Shield」と呼ばれる専用のアップグレードケーブルを付属しております。 このケーブルは外観だけでなく、芯線に黄金比率を採用、はんだ部分もハイファイオーディオ専用はんだを使用するなど、目に見えない部分に対しても並々ならぬこだわりを感じられます。 スイッチは三段階の変更が可能となっており、変更する際は細い棒状のものが必要になります。スイッチによる音の影響ですが、もともとの音の雰囲気はきちんと残しつつ、高域をよりクッキリさせたり、低域に若干のブーミーさをもたせたりなど、激的に音を変化させるというよりは「音のサポートをしてくれる」ような役割に感じました。スイッチは少々硬めのため、上下から中央に戻す際には繊細な力加減が求められるように思いました。 音の傾向として全体の解像度が高く、その中でも際立って中高域がハキハキしているように感じられました。音圧やアタック感は必要十分といった印象でクセが無く、音の雰囲気的にもリケーブルやイヤーピースによる効果を感じやすいのではないかと思います。 国内100台限定のイヤホンですので、ぜひお見逃しなく!
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りりこ
@e☆イヤホン仙台駅前店
FAudio
Mezzo 【FA-2514】
¥257220 税込
周年記念の限定モデル!
こちらの製品はFAudioの周年記念限定モデルとなっており、日本では100台限定での販売です。 はっきりとした緑と黒のマーブル模様が特徴な筐体と、青みの緑と黒のケーブルは、少し派手ではありますが男女問わず使いやすいデザインだと思います。筐体のカラーは有名なエナジードリンクからインスピレーションを得たものらしく、日夜努力する人々を応援したいという気持ちが込められているそうです。 音に関しては、とにかく解像度が高い!と感じました。音の輪郭がしっかりとしていて、立体感があります。高域~中域が目立ちつつもバランスよく鳴っているので、少し高めのギターやシンバルは特にキラキラとした音で聴こえてくるという印象です。 前述の感想は特に何も操作せずに聴いた状態で書いたものですが、こちらのイヤホンには「Personal Tuning Control」というスイッチでのチューニング機能がついています。変化後のサウンドもとても自然なので、その日の気分に合わせて、聴く曲に合わせてなど、積極的に使いたくなりました。 ロックやアニソンを聴く方には全てのスイッチを上げたモードや、1と3のスイッチを上げたモードがおすすめです!デフォルトの音に比べてかなり派手な音に変わるので常時これだとうるさく感じてしまうかもしれませんがスイッチの上げ下げは難しい操作ではないので、お気に入りの曲を聴くときや気合を入れたいときにこのモードを使用して普段はデフォルトの音で聴く、なんて使い分けるのもアリだと思います。 上記の機能を使わないままだと高域や中域が目立つ印象ですが、スイッチを入れれば音が七変化するのがこのイヤホンの面白さだと思います。自分好みにチューニングしてすべてのジャンルに対応してくれるイヤホンとなっておりますので、普段ロックを聴くことが多い方にもジャズを聴くことが多い方にもおすすめできる製品です。 国内では100台しか販売しない希少な製品ですので、機会がありましたらぜひお試しください! 【試聴環境】 iPhone13mini+Beam3S 【試聴楽曲】 カトラリー(feat.宵崎奏&朝比奈まふゆ&初音ミク)/25時、ナイトコードで。 BLACK&WHITE(feat.旭 那由多)/Argonavis
このスタッフの他のレビュー
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タナトス
@e☆イヤホン 秋葉原店
FIIO
BTR7
¥32274 税込
安定感とパワーのあるレシーバー
BTR7は据え置きアンプクラスにも搭載されている『THX AAAアンプテクノロジー』を採用しているため、同ブランドのBTR5とはまた違ったサウンドを演出してくれます。 音質は一言で表現すると「ウォームな空気感と腰の添えたダイナミックなサウンド」で、実がしっかりとした低域を持ちつつ、ボーカルから高域にかけては明瞭度が高いFiiOらしく鳴らしてくれます。 Bluetooth接続時、明瞭度は高く感じ、USB接続時ではナチュラルさがより高く感じられました。 クール寄りの空気感でさっぱりとしたサウンドの中にやや艶があるBTR5と比較すれば、前述の暖かい空気感と艶感があり、腰を添えた分の音の安定感があり、余裕の持ったサウンドを奏でてくれます。 その為、駆動力が必要な機器を鳴らしたい方や迫力のあるサウンドが好みの方はBTR7。厚みがあったり濃いタイプのイヤホンをお持ちの方、迫力よりもスッキリとしたサウンドで聴きたい方はBTR5。と言ったところでしょうか。 操作に関して、右側面の電源ボタン長押しでメニュー画面を開くことができ、電源ボタン下のボタンでメニューの決定や再生/停止が可能で、ボリュームボタンでメニューの項目選択ができます。 また電源ボタンをメニュー画面になった後も押し続けることで、電源OFFとなります。初期のペアリングは電源起動後に、再生/停止ボタン長押しで機器との接続が出来ます。 試聴環境:Galaxy S21
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タナトス
@e☆イヤホン 秋葉原店
xDuoo
XD05 PRO
¥113300 税込
多機能で味変が楽しめるポータブルDACアンプ!
【XD05 PROの音質】 DAC CARD「ES9039SPRO」使用時は、ややクールな音色で、音の輪郭を明確に鳴らしてくれます。アップテンポな楽曲を聴いても勢いに流されることなく、しっかりとした分離感が感じられます。フラットともドンシャリとも取れる絶妙な量感と帯域バランスを持っているため、ジャンルを問わず楽しめる魅力があります。音の距離感は遠すぎず近すぎず、イヤホンやヘッドホンなど出力先の特性を活かしてくれます。 また、HEED「HEDDphone」やbeyerdynamic「T1 2nd Generation」など、ある程度の駆動力が必要なヘッドホンでも試してみましたが、ゲインをTURBOに設定すれば十分な音量が確保でき、音量不足を感じることはありませんでした。 【接続方法】 豊富な入力方法に対応しており、デジタル入力ではUSB/コアキシャル/オプティカル/Bluetooth、アナログ入力では3.5mm/4.4mm/AESでの接続が可能です。今回はUSBとBluetoothでの接続を試してみました。 USB接続では、生々しさがあり、一音一音に厚みが感じられ、活き活きとした表現になります。一方、Bluetooth接続ではややサラッと軽めの鳴り方になりますが、帯域バランスや音色が大きく変わることはありませんでした。 【別売りDAC CARDでのレビュー】 「AK4499EX」では、カマボコ傾向のサウンドになり、より生々しいボーカルが際立ちます。先述した「ES9039SPRO」の分離感とは異なり、滑らかなつながりと迫力があり、長時間聴いても疲れにくい音でした。 「BD34301」での試聴では、輪郭に丸みが出て、ややウォーム寄りの音になりますが、芯はしっかり残っているため、解像度が落ちたような印象はありません。個人的には、このDAC CARDの音が好みでした。 【比較】 XD05 PROと同じように、大型で多機能なポータブルDACアンプとも比較してみました。今回は、FIIO「Q7」とONIX「Mystic XP1」を使用しました。 まず、FIIO「Q7」と比較すると、一音一音の解像度やドライさは「Q7」の方が優れていますが、「XD05 PRO」は雑味が少なく、安定感のある空間表現が魅力的でした。 一方でONIX「Mystic XP1」との比較では、リアルなボーカル表現や繊細さは、価格的にも上位の「Mystic XP1」が優位ですが、「XD05 PRO」は標準のDAC CARD「ES9039SPRO」使用時のクセのなさやアタック感が特徴的だと感じました。 【総評】 今後、新たなDAC CARDやオペアンプの登場も含め、さまざまな組み合わせによる音の変化を楽しめる数少ないポータブルDACアンプです。ぜひご検討ください。 【試聴環境】 Galaxy S21 → XD05 PRO → MDR-MV1 楽曲:Team ahamo「Boom」、Fear, and Loathing in Las Vegas「The Stronger, The Further You'll Be」
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タナトス
@e☆イヤホン 秋葉原店
Jomo Audio
Nautilus(Universal Fit)
¥126500 税込
海底のように深く、余韻のあるサウンド
スチームパンクデザインのおしゃれなイヤホンが登場しました。 金メッキが施された真鍮ボディで、片側約13gと少し重さはありますが、装着感は快適で、違和感なく音楽を楽しめます。 音質は、真鍮らしい明るさと豊かな余韻を持つ、臨場感のある厚みのあるサウンドが特徴です。高域は整っていて刺さりがなく、細かい音が把握しやすい印象です。ボーカルは近すぎず、適度にリバーブがかかった適度な距離感で、立体感を演出しています。中域は独特で、楽曲によっては横への広がりも感じられ、音楽に没入できる感覚が得られます。中低域から低域にかけては、厚みとパワフルさを備え、真鍮特有の丸みのある輪郭が心地よいです。 全体的な解像度については、ボーカルから高域にかけて明瞭感があり、低域は粒立ちが良いというよりは、近くで量感をもって鳴り響くタイプで、把握しやすい音質です。特に推しポイントは、艶のあるリバーブ感で、平面的ではなく立体的な余韻の響き方が楽しめる点です。 ケーブルは最近よく見られるスリーブタイプで、硬すぎず、取り回しやすい柔らかさがあるのも魅力です。 試聴環境:Hiby Music R6ProⅡ 試聴楽曲:ロビン, HOYO-MIX & Chevy「翼の生えた希望」、常闇トワ「Antares」
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タナトス
@e☆イヤホン 秋葉原店
ELETECH
Aristotle
Versa(2Pin & MMCX) to 4.4mm
¥119000 税込
理路整然でいながら迫力と繊細さを持つケーブル
明るい銅色と分岐・プラグ部のレッドカラーがベストマッチしたデザインの本機。 音色は銅のイメージ通りウォーム寄りで、鮮やかさと甘くなり過ぎない程よい艶感があります。帯域バランスはやや中低域寄りで、安定感のある低音を鳴らしてくれます。全体の明瞭度も向上しますが「解像度が非常に高い」というよりかは「暴れていた音を整理整頓するのが非常に上手い」ように感じました。特に低域において、締めるべきところは締め、広がるべきところは広がる絶妙なバランスで表現してくれるのが素晴らしいです。また、やや硬めの音質でボーカルやヴァイオリンが埋もれずに粒立ち良く描写されます。 ケーブルの取り回しについては、太さの割に取り回しが良く、まとめやすいです。コネクタに採用されている「Versa」ですが、ナットのようにねじで付け外しができ、工具不要で使いやすいのが魅力です。 最後に、これはあくまで個人的な感想ですが、このケーブルは特にハイブリッド型イヤホンに対して本領を発揮する印象を受けました。他のダイナミック型やBA型でも試してみましたが、ハイブリッド型が一番調律が上手く感じられました。お持ちのイヤホンでぜひ試してみてください。 試聴環境: Nostalgia Audio Camelot、Hiby Music R6 ProⅡ 試聴楽曲: Monet「空白地図」、HOYO-MIX「独り芝居」