スタッフレビュー詳細
ボーカル曲聴くなら、これ!
以前にM11 Plus LTD Aluminum Alloy(以下M11 Plus)を使用していた時期があり、今回のM23が後継にあたるということで気になっておりました。
音質に関して、それぞれのモードで聴いてみました。
【Pure Musicモードでの試聴時】
実際のサウンドはM11 Plusに近い音色で、クールさと艶のある明るさが合わさった音になっています。特に中域〜高域にかけての解像度がかなり向上しており、表現方法がより繊細で隈なく聴き取りやすく、M11 Plusに感じていた荒っぽさが無くなっています。個人的に女性ボーカルを多く聴くので、そういったニーズにより応えたDAPだと感じました。低域に関しては、以前と比べてやや控えめになったように感じており、量感が欲しい方は残念かもしれませんが、解像度と見通しの良さは向上しました。
【Androidモードでの試聴時】
音色は変わらずですが、シャキっとした音が全体的に緩くなったように聴こえます。これは単純に解像度が落ちたからかもしれませんが、逆に輪郭を暈したりとマイルドさを求める方にはこのモードがオススメです。普段はYouTube Musicを使用しており、M11 Plusの時と同じ程度に動作していました。
【Desktopモードでの試聴時】
Pure MusicモードとAndroidモード時と色合いの変化はあまり感じられませんが、使用前に比べて安定感のある音になり、レンジが広がって細く物足りなかった描写に厚みが増しました。聴き応えのある表現ができるようになります。レンジが広がった分、空間描写力もやや上がり、電源を変えた際に生じる特有の音の明瞭感も出て、よりクリーンに見通し良く音楽を楽しむことができます。同社のM15S(DC給電モード)との比較では、全体的な明瞭感や能率の良さは、若干M15Sの方が上ですが、ボーカルメインや生っぽい描写を好む方にはM23がオススメです。
操作感に関しては、Android特有の敏感なタッチ感はありますが、FIIOのDAP全体で言えるところですので、特に使いづらい点はありませんでした。個人的に改善された点として、アナログ端子の差込口が上部に配置されたことが挙げられます。これにより、Astell&KernのDAPのような使い心地で、スマホスタンドなどに置きながら試聴する際に便利です。
試聴環境:EMPIRE EARS Legend X,EFFECT AUDIO Ares S/8wire
試聴楽曲:星街すいせい『StellarStellar/THE FIRST TAKE』
量感イメージ
この商品に対する
他のスタッフのレビュー
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たっつん
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
FIIO
M23 【FIO-M23-B】
¥121140 税込
高出力かつ万能なプレイヤー
パワフルで多彩な使い方ができるDAPです。 サイズ、重量感、外観などは従来の同社M11シリーズの各モデルと大きくは変わりません。 ボリュームはサイドのパネルを上下にスライドすると操作できます。 その他、画面のタッチやサイドの物理ボタン操作は特に問題なく動きます。 注目のDESKTOP MODEについては、音が明るくなり広がりが出たような印象です。 音の傾向的には据え置きアンプに切り替わるような感覚に近いです。 バッテリーについてはハイレゾ音源をハイゲインで一時間ほど鳴らし続けて10%程の使用でした。 バックグランドで動くアプリや、WiFiを接続してる状態だともう少し減りは早いかと思います。発熱はそこまでなく、ほんのり温まる程度でした。 各モード共通している音の特長として、音が近く迫力があります。 特にベースの押し具合とボーカルはかなりグルーブ感があり、ノリの良い曲との相性が非常に良いと感じました。 M11 Proと比べて出力の強さが段違いなので、能率の低いイヤホンでも余裕がある印象です。 イヤホンできめ細かい音質で音楽を聴きたいときは、Pure Musicモード、もしくはAndroidモードでゲイン・ボリュームを調整して聴けます。 出力を要する海外製のヘッドホンなどを使用する場合はPD対応の充電環境を用意の上、DESKTOP MODEで力強く出音することをお勧めします。
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わか
@e☆イヤホン
FIIO
M23 【FIO-M23-B】
¥121140 税込
フラグシップDACを搭載して生まれ変わったFIIOのミドルクラスDAP
【ポイント】 中高音域の繊細さ 高出力な「DESKTOP MODE」搭載で、ヘッドホンもイヤホンも存分に楽しめる 【音の印象】 音の輪郭がはっきりとしていて、解像度の高いサウンドを奏でます。特に中高音域の繊細さが好印象でした。全体的にはクール寄りの印象を受けましたが、ボーカリストの声に関しては、人間味を感じる暖かさがありました。ボーカルが近く感じられ、ボーカルにフォーカスを当てて音楽を楽しみたい方にもおすすめなDAPです。 【Stainless Steelモデルとの比較】 「Stainless Steelモデル」と比較すると、こちらの通常モデルは全体的にクールで見通しの良さが特徴的だと感じました。音の濃さをより感じたい方には「Stainless Steelモデル」がおすすめです。本体の重さが100gほど軽く、外出時に持ち出しやすいという点は通常モデルの大きなアドバンテージです。ジャンルを問わず、どの楽曲を再生しても「良い音」と感じられる万能なDAPを探している方には通常モデルをおすすめします。 ぜひ店頭にて聴き比べしてみてください! 【試聴環境】 FIIO M23→AAW ASH(カスタムIEM) 【試聴楽曲】 YOASOBI - アイドル あいみょん - ハルノヒ
このスタッフの他のレビュー
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タナトス
@e☆イヤホン 秋葉原店
DUNU-TOPSOUND
DTC480
¥13090 税込
堅牢なデザイン堅牢なサウンド
試聴環境:DAP「Galaxy S21」、イヤホン「EMPIRE EARS Legend X」 DTCシリーズの新しいモデルが発売されました。 近未来的なデザインの「DTC 500」と武骨で堅牢なデザインの「DTC 480」、どちらも異なる外観の魅力があります。 音質について、高域にかけてのスッキリ感と音の伸びは「DTC 500」に軍配が上がりますが、ボーカルがやや近めで低域の厚みは「DTC 480」の方が優れています。 音色はややクール寄りでドライ、若干硬質なサウンドとなっています。使用していたイヤホンが「Legend X」なのも相まって、低域のアタック感を持ちながらも声は聴きやすく、平面的ではありますが見通しの良い表現ができるようになりました。高中低の音の分離をしっかりとしたい方にお勧めしたいスティック型DACです。 使用時の取り回しですが、サイズが43mm×22mmとMONO消しゴムくらいの大きさのため、比較的コンパクトでポケットに入れた際や収納時もかなり楽に使用できました。
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タナトス
@e☆イヤホン 秋葉原店
CTM
CE320
SMOKE
¥52800 税込
ステージモニターに最適!
かなりマイルドな味付けの聴き疲れしにくいモニターイヤホンという立ち位置です。 パッと聴いた瞬間はモコモコ感のある低域が印象深いものの、長く聴くと分かりますが実際のサウンドバランスは“かまぼこタイプ”で、中〜低域の表現力が高いです。 音色はドライで、定位は手前にあるボーカルを中心に豊かなで量感のある低域が優しく包み込んで配置しており、音の遠さは感じず、捉えやすいサウンドです。リスニングで使用する際は、迫力がありながらも圧迫感がないため、長時間でも聴ける良さがあります。 また、本体が片耳約5gと軽量なので重さの面で装着疲れしにくく、イヤーピースが合えばしっかり固定ができます。 縦の奥行きがタイトで横の広がりがあるサウンドなので、装着のしやすさと軽量さを考慮すると、動けるステージモニターをお求めの方には特にオススメです。 試聴環境:Galaxy S21
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タナトス
@e☆イヤホン 秋葉原店
aune audio
AR5000
¥46900 税込
整った定位とボーカルが秀逸
シルバーカラーのシンプルで無骨な外観から、「どんな音なのだろう?」と興味がそそられます。 まずは装着感に関して、ハウジングの大きさやデザインから受ける印象とは裏腹に、おおよそ350g前後と軽量です。さらに、軽量でありながらも側圧は程よいと感じました。イヤーパッドのカバー「EarProfit」を付ける際にはL70のサイズがおすすめです。 また、リケーブルに関しては、3.5mm両出しとなっているものの、他社製品のケーブルの相性によっては挿さりがキツく感じられる場合があります。なので、リケーブルの際は思いっきり挿すのではなく、ゆっくり挿して行うことをオススメします。 そして、音質についてはやや中域が前にくる、全体的に透明度の高いサウンドです。ボーカルから高域にかけては、開放型ヘッドホンの中でも比較的あっさり目な位置づけだと感じます。中低域はキックやアタックが心地よく響いており、低域は量感で押し切るのではなく、澄んで見通しよく鳴らしてくれています。 音の立ち位置は近めで聴き取りやすいところにあり、特に女性ボーカルが前に来てくれます。音の近さ故に迫力があったり、パワフルに聴こえる部分もありますが、先述の通り量感で押し切る感じではないので、厚ぼったくはならずリズムよく聴ける楽しさがあります。 音が整っていて聴き取りやすく、透明度のある奥行きを感じたい……でもある程度はパワフルさが欲しい! そんな方におすすめしたいヘッドホンです。 試聴環境:Hiby R6 proⅡ
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タナトス
@e☆イヤホン 秋葉原店
TANCHJIM
ONE
3.5mm(マイク無し)
¥5490 税込
音と見た目でスマートに聴けるイヤホン
コンパクトな外見でいろんな服装でも使え、2pin仕様と汎用性の高いリケーブルに対応している点が魅力のイヤホン。DSP(TYPE-C)やマイク付きモデルが別であり、今回はマイクなしでのレビューになります。 ボーカル〜ベース・ドラムにかけての描写が特徴的で柔らかくもしっかりと出ており、ギターやトランペットの音は刺さらず丸みがあるので、子音がきつくなく非常に聴きやすい印象です。 また、男性ボーカルは聴いた時の表現が良く、立ち位置が近くやや暖色な空気感のサウンドなので、生っぽさやつややかさがある男性ボーカルが聴ける醍醐味があります。 個人的にハードロックやメタルなどはスピード感が欲しいと感じたので、ジャズやバラードといった楽曲のボーカルものが一番よく映えました。 しつこくなく癖のないサウンドで素直に奏でてくれる上に、前述した音に刺さりのない丸みがあるため、ハードロックやメタルの楽曲を長時間聴いていても疲れない強みもあります。 再生環境:Galaxy S21