スタッフレビュー詳細
ちいこパワフル!「ZEN CAN Signature」の新たなスタンダード
登場して以降様々な派生モデルや『ZEN DAC Signature』とのバンドルモデルが展開されてきた『ZEN CAN Signature』は、大きな特徴として「ActiveEQ」という機能が搭載されていました。SENNHEISERやHIFIMAN、Meze Audioなど特定のヘッドホンに焦点を置いてチューニングされたイコライザー機能です。
一方でこの「ActiveEQ」を搭載しているがゆえに、多種多様なヘッドホンを使い分ける方には少々使いづらくむずがゆい思いをされた方もいらっしゃるかと思います。
『ZEN DAC Signature Standard』はこの「専用」という諸刃の剣から、使うヘッドホンを選ばない片刃の刀へと研ぎ直され、「XBass」というiFi-Audioの持つ新たな切れ味を得た、まさに「最強」が相応しい据え置きアンプです。
入力端子は「RCAシングルエンド」「3.5mmシングルエンド」「4.4mmバランス」の3種類で、ボタンひとつで切り替えられる構造になっています。
対して出力端子は本体前面の「6.3mmシングルエンド」「4.4mmバランス」と本体背面の「4.4mmバランスライン出力」の3種類。こちらは切り替え用のボタンなどは無く、入力方法を問わず全ての出力端子から同時に音を聴くことが可能です。
音の性質を知るために今回はiPhone13からApple純正変換コネクターとOYAIDEのミニミニケーブル『HPSC-SS』を用いて3.5mmシングルエンドに入力しました。ZEN DAC Signatureであることを考えると少々手荒な接続方法ですが、その分アンプならではの音は分かりやすかったです。
iPhoneに変換ケーブルで直接ヘッドホンを繋いで聴く際と比べて明らかに音の輪郭が滑らかになり、音場も広がり豊かになりました。
また、この接続状態であればインピーダンスの高いヘッドホンでも余裕を持って鳴らすことができ、iPhone直挿しでは到底鳴らし切ることの出来ない『DT 990 PRO (250 Ohm)』でも4段階で調整できるゲインの最低値「0dB」の状態で正面のボリュームノブを60%程度まで上げれば思い通りに鳴らすことが可能です。
ちっちゃいのにハイパワー。自動車で例えると「BMW M2」や「トヨタ GRヤリス」といったところでしょうか。扱いやすく生まれ変わったところを踏まえるとRE雨宮の「雨さんシャンテ」なんかがピッタリかも知れませんね(笑)
スマホ直挿しでも十分すぎるほどの恩恵を得られる「最強」の据え置きアンプです。DAPのライン出力機能を用いたり、『ZEN DAC Signature』と組み合わせれば更なる音楽の楽しさを掴むことが出来るかもしれないですね。
ぜひ店頭にてお試しくださいませ!
試聴音源
・You're Mine - Vestia Zeta
・She's a Lover - Red Hot Chili Peppers
量感イメージ
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Hulk
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Hulk
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