スタッフレビュー詳細
イヤホン界のレジェンドがカタチも音もマイルドになって登場
キレッキレのサウンドで長年にわたり名機として人気を博してきたCampfire Audio「Andromeda」の正統後継機が登場です。
外観はシャープなラインと滑らかな曲線の組み合わせが美しく、前作までのイメージを踏襲しつつも少しやわらかさを感じられる形状になりました。サイズは全体的に小ぶりになり、耳への収まりが良く快適です。
また、ケーブルはフラット形状へと変更され、サラッとした被膜とも相まって取り回し良く絡みにくい仕様となりました。3.5mm 3極、2.5mm 4極、4.4mm 5極をプラグ交換式ではなく三種類のケーブルを同梱するという豪華仕様にも音への強いこだわりが感じられます。
さらに、音質面ではより明確な変化が感じられます。個人的にAndromedaのイメージは「音の勢いと押し出しの強さ、スピード感、キレの良い高域」といった部分の印象が強かったのですが、今作「Andromeda Emerald Sea」は全体的にウォームでマイルドなサウンドへと変化。前作までの特徴は残しつつ、高域の主張が少しおとなしくなった為か中・低域がより深く量感豊かに感じられるサウンドとなっています。
音場はそこまで広くありませんが、小編成の生音など濃密な表現力と迫りくる中低音の躍動感を重視される方におすすめの1本です。
量感イメージ
この商品に対する
他のスタッフのレビュー
-
こまめ
@e☆イヤホン 秋葉原店
Campfire Audio
Andromeda Emerald Sea 【CAM-5720】
¥184900 税込
Andromedaの後継機!
ついにAndromedaの後継機が登場です! 首を長くして待っていた方もいらっしゃるのではないでしょうか? 最初に外観です。筐体は角張ったデザインから一新し、前作の面影を残しつつ丸みのあるデザインに変更されました。これにより耳との一体感が向上し、快適な装着を実現しています。 また、今作からは付属のケーブルが変更され、平面で絡みにくいTime Streamケーブルが採用されています。しなやかで取り回しも良く、3.5mm接続のほか、4.4mm、2.5mmバランスケーブルが付属しているのも魅力的です。 音質については前作の中高域の透き通るイメージから一転し、中低域にフォーカスされており、高域は繊細な印象です。 音の傾向は前作はクールな印象でしたが、ウォームな印象に変わりました。柔らかい中低域がしっかり音を支えており、余韻が心地よい高域の音作りはゆったりとした曲調や優しいボーカルの楽曲と相性が良いと思います。 ケーブルに関しては前作より左右の空間表現が向上し、情報量が増えた印象です。低域の表現が前作と異なりタイトでアタック感のあるサウンドから、やや主張は弱まったものの他の帯域を支えており、一体感を感じるサウンドだと感じました。 色々な改良が加わり誕生した“真・Andromeda”を、ぜひ店頭でお試しください! 【試聴環境】 FiiO M11 【試聴楽曲】 Orangestar:アスノヨゾラ哨戒班,DAYBREAK FRONTLINE YOASOBI:ハルカ
-
なおティー
@e☆イヤホン
Campfire Audio
Andromeda Emerald Sea 【CAM-5720】
¥184900 税込
イケてるアイツがスマートになって帰ってきた
キレッキレなサウンドで有名な「Andromeda」が帰ってきました。どんな音楽ジャンルでもカッコよく鳴らしてくれる有線イヤホン、Campfire Audio「Andromeda Emerald Sea」が登場です。 外観は前作を継承したデザインです。全体的に角張ったフォルムでメカニカルなデザインの筐体。そして、イヤホンマニアの方なら親の顔より見たであろう、貫禄のあるいつものグリーン色です。 前作と違う点としては、大幅にコンパクトかつ軽くなっています。それにより、筐体が耳に当たりにくくなったり、耳が重力に引っ張られるような感覚が少なくなったりと、耳の負担が低減されています。 音質に関しては、音楽がカッコよく聴こえるようにゴリゴリにチューニングされている印象で、高域のキレの良さとボーカル・低域のアタック感の強さが綺麗に共存しています。 音の空間を表現すると、ボーカルやドラムの金物等の中域から高域が前面・サイドに力強く鳴っている中、時折低域が中央後ろからグイっと押し出してくるような感覚です。 原音を忠実に聴くよりも、とにかくかっこいいサウンドで音楽を聴くことを重視している方におすすめできるイヤホンです。
-
アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
Campfire Audio
Andromeda Emerald Sea 【CAM-5720】
¥184900 税込
Campfireの至宝
ついにあの名機「ANDROMEDA」の正統後継機が出ました。 アンバランスで接続して聴いてみると、前作と比べて音がウォーム寄りになり、低音の押し出しが少し強くなったように感じました。 曲の雰囲気を表現するのが抜群で、低音がボーカルを包みこむように鳴っています。女性ボーカルでは繊細さを、男性ボーカルでは力強さを感じられます。個人的には音楽を選ばずに使える万能機だと思います。 バランス接続で再生すると、一気にウォーム感が薄まり、ナチュラル傾向の音に変化します。バランス接続の方が本領を発揮できるという印象を受けました。 外見は前作より角が取れて全体的に丸みを帯びています。耳にあたる部分は曲線で表現されており、耳への負担も少ないです。また、メカニカルな外見を印象付けていたフェイスプレートを固定するネジは、丸い埋め込み式のリングに替えられており、スマートで有機的なデザインになりました。 前作のエッセンスを引き継ぎつつ、Campfire Audioがさらにブラッシュアップした正統後継機「Andromeda Emerald Sea」。まさにアンドロメダの名前を引き継ぐにふさわしい製品です。ぜひご試聴ください。 再生環境:AK300 試聴楽曲:official髭男dism「pretender」 花譜「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」 ずっと真夜中でいいのに。「綺羅キラー(feat. Mori Caliope)」
このスタッフの他のレビュー
-
マヨ
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
Cayin
N7【SPK-A003】
¥272220 税込
艶やかで躍動感のある芳醇なサウンドにうっとり
聴く人の心を揺さぶる豊かなサウンドが人気のCayinからフルディスクリート・フルバランスデザインDAP、N7の登場です。 【外観に関して】 サイズと重量の数値を見ると比較的大きめの部類に入りますが、両サイドに丸みを持たせてあるのでしっかりと手になじみ、ホールド感は良好です。大きめのロータリー式ボリュームにも高級感が漂います。 各種ストリーミングサービスにも対応しており、試しにApple Musicをインストールしてみたところ、もたつきもなくサクサクと動作しました。 【音質に関して】 3.5mm、4.4mmバランス接続とも音の厚みと実体感が豊かなサウンドで、ピアノやドラムのアタックなど、ミュージシャンの力の込めどころをとてもエネルギッシュに鳴らしてくれます。 濃厚な音色ながら解像度も高く、程よい音場に展開される定位感との相乗効果で曲のライブ感をしっかりと感じられます。この感覚は4.4mmバランス接続のほうが強く感じられる印象です。 「坂本 龍一 / Merry Christmas Mr. Lawrence」では、シンセサイザーのクールさと温かみを見事に両立。電子音の要素が多い楽曲の場合はアンプモードをAB級にすることで「静」と「動」の描き分けをより明確に感じられました。 アンプモードをA級に切り替えると、ライブ音源やアコースティックな楽曲における現場の熱量や空気感がより豊かに。 「Bill Evans Trio / My Man's Gone Now」では会場の人の声や環境ノイズまでしっかりと聴き取ることができ、まるでその場にいるかのように楽しめました。古い録音でここまでの臨場感が得られることに驚きです。 様々な楽曲を心躍るサウンドで奏でてくれるCayin N7。ぜひお手に取ってお試しくださいませ。 試聴イヤホン:TANGZU ZeTian Wu(Yongse Expert AgMax8にリケーブル) 試聴楽曲:坂本 龍一 / Merry Christmas Mr. Lawrence(DSD音源) Bill Evans Trio / My Man's Gone Now(DSD音源)
-
マヨ
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
iBasso Audio
DC04PRO
グレー
¥15840 税込
上質な無音が描き出す「そこにある音」
「DC04PRO」は数多くのスティック型DACを生み出してきたiBassoAudioの経験値が凝縮されたUSB-DAC/AMPです。高いデザイン性とビルドクオリティ、そしてこの価格帯でデュアルDAC/デュアルアンプのフルバランス回路構成という贅沢仕様に所有欲を掻き立てられます。 3.5mmと4.4mmバランスジャックの両方を搭載している機種のなかでは平均的な本体サイズで、角が面取りされている上にサラッときめの細かい表面仕上げも伴ってとても手になじみます。本体側面に搭載されたハードウェアボリュームコントロールキーの押し心地もよく、音楽を聴いていない時もずっと触れていたくなります。 音質はほんの少しウォームで余韻はスッキリと歯切れ良く、味付けは少なめ。同じDACチップを採用している同社「DC03PRO」は低域に少し厚みを持たせたチューニングに感じましたが、こちらは比較的フラットな印象。ノイズフロアの低さとデュアルアンプの制動力のおかげか、全体域にわたって輪郭がさらに明確になり、左右に加えて上下方向の定位感が増しているように感じました。この感覚は4.4mmバランス接続時の方が顕著で、同一線上だと他の音に紛れてしまいそうな遠くの小さな音にも僅かな高低差がつくことにより、ディテールの損失が抑えられています。 「うちゅうひこうしのうた / 坂本真綾」では縦横の安定した定位感により、宇宙船内という小さくパーソナルな空間と船外の広大な空間を見事に表現してくれました。また、バックグラウンドノイズをほぼ感じない静寂性により、真っ暗な宇宙空間と星々の輝きのコントラストをより印象深くイメージできました。 シンプルな曲調の楽曲で一音一音をじっくり楽しむもよし、音数の多いハイスピードな楽曲を一音漏らさず存分に味わうもよし。iBassoAudio「DC04PRO」をぜひ一度お試しください。 試聴環境 イヤホン:TANGZU(T Force Audio) ZeTian Wu 試聴楽曲:うちゅうひこうしのうた / 坂本真綾(Apple Music ロスレス) TK from 凛として時雨 / first death(Apple Music ロスレス)
-
マヨ
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
EFFECT AUDIO
Code 24 (ConX Basic to TermX Basic)
¥121000 税込
太く、重く、硬め。だがそれでいい。
Effect Audio「CODE24」のご紹介です。前作「Code 23」から打って変わり鮮やかで深みのあるブルーとゴールドの組み合わせが高級感と爽やかさを感じさせるデザインになっています。 中心部分には線径の太い線材を3本撚り合わせたものを配置し、その周囲に太さが12種の線材を配置。単線ケーブルの特徴と言われる躍動感や滲みの少なさ、応答の俊敏さを活かしつつも一定のしなやかさを併せ持っています。実際に音を聴いてみると銀メッキ銅ケーブルの特徴がとてもよく出ており、女性ボーカルやブラスの音など中音域~中高域が伸びやかで心地い音色に仕上がっています。 ここまでは銀メッキ銅ケーブルによくある印象なのですが、「CODE24」はそれだけに留まらず全帯域にわたってのアタック感や明瞭さ、低音域の躍動感が非常に高いと感じました。前述した単線ケーブルの特徴が色濃く反映されていて「CODE24」の“太さ・重さ・硬さ”に説得力を感じます。 エネルギッシュなピアノジャズや弾むような打楽器が複数重なる楽曲を聴くとその効果をより実感でき、音楽を楽しく聴けていると実感できました。決して取り回しが良いとは言えない「CODE24」ですが、その音をぜひ一度ご体感いただきたい1本です。 【試聴環境】 iPhone 15 (Apple Music ロスレス) → DC04PRO → CODE24 → Hype4 【試聴楽曲】 「岸辺露伴は動かない/岸辺露伴 ルーヴルへ行く」オリジナル・サウンドトラックより「実験室のブードゥー」「ピアノソナタ 第一番」「大空位時代」
-
マヨ
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
64 AUDIO
Volür【64A-7297】
¥367314 税込
落ち着いた音色の中に宿る躍動感
64 AUDIOのユニバーサル機共通の小ぶりな筐体サイズに10ドライバー、しかもそのうち2基がダイナミック型という高密度パッケージ。同社の設計技術には毎回驚かされます。螺鈿のようなフェイスプレートはパープルに色付けされ、落ち着いた深みのある輝きに高級感が漂います。 主張の激しい帯域はありませんが、中低域から低域にかけては量感豊かに鳴らすチューニングで、アタック感も十分ありました。決して量や圧に頼る低域表現ではなく、一音一音のディテールをしっかりと描くライブ感のある表現力が魅力です。 そういった低域の下支えもあり、中域から中高域は非常に色鮮やかでクリーンな印象。すうっと伸びる高域を含め、全体的にはしっとりと落ち着いた音色にもかかわらず薄味にならない絶妙なチューニングで、激しい曲調でも刺さることなく、それでいて満足感のある躍動的な音楽体験を得ることができました。 ジャンルを問わず充実のサウンドバランスを発揮してくれる64 AUDIO Volür(ヴォリュール)をぜひお試しくださいませ。 【試聴環境】 Astell&Kern KANN ULTRA 【試聴楽曲】 鷺巣詩郎:2EM01_B01"At The Very Beginning" 菊地成孔 & ペペ・トルメント・アスカラール:Le Rita