スタッフレビュー詳細
艶やかで躍動感のある芳醇なサウンドにうっとり
聴く人の心を揺さぶる豊かなサウンドが人気のCayinからフルディスクリート・フルバランスデザインDAP、N7の登場です。
【外観に関して】
サイズと重量の数値を見ると比較的大きめの部類に入りますが、両サイドに丸みを持たせてあるのでしっかりと手になじみ、ホールド感は良好です。大きめのロータリー式ボリュームにも高級感が漂います。
各種ストリーミングサービスにも対応しており、試しにApple Musicをインストールしてみたところ、もたつきもなくサクサクと動作しました。
【音質に関して】
3.5mm、4.4mmバランス接続とも音の厚みと実体感が豊かなサウンドで、ピアノやドラムのアタックなど、ミュージシャンの力の込めどころをとてもエネルギッシュに鳴らしてくれます。
濃厚な音色ながら解像度も高く、程よい音場に展開される定位感との相乗効果で曲のライブ感をしっかりと感じられます。この感覚は4.4mmバランス接続のほうが強く感じられる印象です。
「坂本 龍一 / Merry Christmas Mr. Lawrence」では、シンセサイザーのクールさと温かみを見事に両立。電子音の要素が多い楽曲の場合はアンプモードをAB級にすることで「静」と「動」の描き分けをより明確に感じられました。
アンプモードをA級に切り替えると、ライブ音源やアコースティックな楽曲における現場の熱量や空気感がより豊かに。
「Bill Evans Trio / My Man's Gone Now」では会場の人の声や環境ノイズまでしっかりと聴き取ることができ、まるでその場にいるかのように楽しめました。古い録音でここまでの臨場感が得られることに驚きです。
様々な楽曲を心躍るサウンドで奏でてくれるCayin N7。ぜひお手に取ってお試しくださいませ。
試聴イヤホン:TANGZU ZeTian Wu(Yongse Expert AgMax8にリケーブル)
試聴楽曲:坂本 龍一 / Merry Christmas Mr. Lawrence(DSD音源)
Bill Evans Trio / My Man's Gone Now(DSD音源)
量感イメージ
このスタッフの他のレビュー
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マヨ
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
iFi-Audio
ZEN CAN Signature Standard
¥42030 税込
ヘッドホンを選ばない「ZEN CAN signature」を待っていた!
「小型で高出力なヘッドホンアンプと言えばコレ!」というほど圧倒的な存在感を示す「ZEN CANシリーズ」。「ZEN Air CAN」「ZEN CAN」「ZEN CAN signature」の3種がリリースされている中で「signature」のみ、特定のヘッドフォンに合わせた補正を行うActiveEQ機能が搭載されており、ややユーザーを選ぶ部分がありました。 今回ご紹介する「ZEN CAN Signature Standard」はそのActiveEQ機能を非搭載とする代わりに、低域を増強するXBassを搭載したモデルです。 無印ZEN CANと比べて、よりピントの合った解像度の高い繊細な表現が得意な印象で、サウンドにモニター性を求める方におすすめです。また、スペック上の数値にはなりますが、ActiveEQ機能搭載型よりもわずかにS/N比が高くなっています。 一台でどんなヘッドホンにも対応し得る「ZEN CAN Signature Standard」をぜひお試しくださいませ。
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マヨ
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
Cleer
ARC3 Sport Black&Red
¥30110 税込
Cleer ARCシリーズがさらに進化しました!
以前のモデルと比べてフック部分の形状がより立体的になり、耳の後ろにくる部分も小型化されています。快適なかけ心地に磨きがかかりました。はじめて装着したときは、あまりの軽い装着感に「なんだかズレてきてしまいそう…」という感覚を抱きましたが、その心配をいい意味で裏切る安定性で、眼鏡をかけている私でも長時間快適に使用できました。とはいえ、耳の形には個人差がありますので、可能であれば店頭にてお試しいただくことをお勧めします。 音質は上品で、適度なアタック感のある低域と、張りがあって近く感じるボーカル、そして繊細に伸びる高域で構成された爽やかなサウンドです。楽曲によっては若干「サ行の刺さり」が気になる場面もありましたが、イコライザーで高域を調整することで抑えることができます。ベースラインはそれほど主張しませんが、その分ローエンド側のリズム帯が明確に聴こえるので、スポーツシーンに向いたチューニングとも言えそうです。音声を立体的に表現するDolby Atmosにも対応しており、対応コンテンツを再生するとボーカル周りの空間表現に前後の奥行き感が生まれ、普段とはまた違った楽しみ方ができます。 機能切り替えや各種設定は、スマホ用アプリを使わなくても充電ケースの液晶画面からタッチ操作で変更することができ、装着から初期操作までをシームレスに行えるところがとても便利です。 快適性と豊富な機能を併せ持つ『Cleer ARC3 Sport』を、ぜひ一度お試しください。 【試聴環境】 iPhone 15 (Apple Music) 【試聴楽曲】 「岸辺露伴は動かない/岸辺露伴 ルーヴルへ行く」オリジナル・サウンドトラックより「実験室のブードゥー」 松田聖子/瞳はダイアモンド BOOM BOOM SATELLITES/BROKEN MIRROR
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マヨ
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
iBasso Audio
DX180
Blue
¥78210 税込
鮮度の高いクリアサウンドが魅力
【外観・操作感について】 筐体の素材や表面の質感に変化を持たせることで、色の濃淡が生まれ、直線的でありながらもシンプルすぎないデザインとなっています。少し大きめのボリュームノブは、左右どちらの手でもスムーズに操作できました。 画面遷移などの基本動作も比較的軽快で、Google Playからインストールした各種ストリーミングサービスのアプリも、大きなストレスなく利用することができました。 ※今回はApple Musicを利用しましたが、本レビューはアプリの動作を保証するものではありません。 【音質について】 適度に弾む暖かみのある低域と、少し明るめでサラリと水々しい中域〜中高域が特徴的で、スピード感も併せ持つサウンドという印象を受けました。空間の生々しさや音の鮮度が感じやすい音質です。本機由来のホワイトノイズはほぼ感知できないレベルに抑えられており、感度の高いイヤホンやカスタムIEMをお使いの方も安心してご利用いただけます。 本機はクアッド(4基)DAC構成を採用していますが、同じDACチップをデュアル(2基)構成で搭載する同社のスティック型DAC「DC04PRO」と比べ、奥・手前方向の定位がさらに丁寧に描写されていると感じました。左右にのみ移動していると思っていた音にも、わずかな奥行きを感じられるようになり、ライブ音源やASMR的な要素を含む楽曲をより臨場感豊かに楽しむことができます。 「携帯性と音質、どちらも諦めたくない」という皆様、iBasso Audio DX180をぜひ一度お試しくださいませ。 【試聴環境】 iBasso Audio DX180→THIEAUDIO Hype4 【試聴楽曲】 「岸辺露伴は動かない/岸辺露伴 ルーヴルへ行く」オリジナル・サウンドトラックより 「実験室のブードゥー」「大空位時代」 ドレスコーズ / ドレスコーズの味園ユニバース(Live) METAFIVE / METALIVE
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マヨ
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
EFFECT AUDIO
Code 24 (ConX Basic to TermX Basic)
¥121000 税込
太く、重く、硬め。だがそれでいい。
Effect Audio「CODE24」のご紹介です。前作「Code 23」から打って変わり鮮やかで深みのあるブルーとゴールドの組み合わせが高級感と爽やかさを感じさせるデザインになっています。 中心部分には線径の太い線材を3本撚り合わせたものを配置し、その周囲に太さが12種の線材を配置。単線ケーブルの特徴と言われる躍動感や滲みの少なさ、応答の俊敏さを活かしつつも一定のしなやかさを併せ持っています。実際に音を聴いてみると銀メッキ銅ケーブルの特徴がとてもよく出ており、女性ボーカルやブラスの音など中音域~中高域が伸びやかで心地い音色に仕上がっています。 ここまでは銀メッキ銅ケーブルによくある印象なのですが、「CODE24」はそれだけに留まらず全帯域にわたってのアタック感や明瞭さ、低音域の躍動感が非常に高いと感じました。前述した単線ケーブルの特徴が色濃く反映されていて「CODE24」の“太さ・重さ・硬さ”に説得力を感じます。 エネルギッシュなピアノジャズや弾むような打楽器が複数重なる楽曲を聴くとその効果をより実感でき、音楽を楽しく聴けていると実感できました。決して取り回しが良いとは言えない「CODE24」ですが、その音をぜひ一度ご体感いただきたい1本です。 【試聴環境】 iPhone 15 (Apple Music ロスレス) → DC04PRO → CODE24 → Hype4 【試聴楽曲】 「岸辺露伴は動かない/岸辺露伴 ルーヴルへ行く」オリジナル・サウンドトラックより「実験室のブードゥー」「ピアノソナタ 第一番」「大空位時代」