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Typ512 【MDO-T512-AL】
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¥89,980 税込
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商品コード
4571512250826
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この商品のスタッフレビュー
すけさん
@e☆イヤホン 秋葉原店
量感イメージ
【愛用レビュー】こんな音、ほかに知らない
暴力と色気が混在する低域と、それに相反してクリアかつキレのある中高域が特徴の怪作です! 筆者の愛用イヤホンであり、とにかく愛が止まらなかったためレビューします。
もはや音以外の部分については他の方がたくさんレビューされているので省略しますね! 見た目が超クール! 以上です!
音質についてですが、タイトル通りの唯一無二のサウンドです。ドライバー構成はDDとPD(平面磁界駆動ドライバー)が1基ずつ搭載されています。他のイヤホンでは忌避されがちなドライバーごとの質感の違いがくっきりと出ています。量感についても極端に低域に振られており、バランスが良いとは言えませんが、チューニングの妙でその不自然さ、偏りに説得力が伴い、気にならないどころかむしろ惹きつけられる魅力的なサウンドです。
DDが鳴らすのは、骨の髄を突いてくるようなレベルのアタックから、イヤホンとは思えないほどの豊かな広がりを持つ低域〜中低域。この低位が絶妙で、視界ではなく喉元やみぞおちから鳴るような印象を受け、他の帯域の音を全く濁さずに音源の醸し出すグルーヴや迫力を十二分に引き出します。また、音の起こりにはコシと艶があり、ピックがベースの太い弦を引っ掛け振動する様や、バスドラの革のたわみ、サブベースのざらつきが克明に描写されます。
対してPDはその特性をそのままに非常にキレのある軽快な音を奏でます。量感としてはかなり少なめですが、音の芯を剥き出しにしたようなはっきりとした音で、低域が視界の外にいるおかげでむしろ見通しが良く感じます。低域がウォーム寄りなのに対してこちらは非常にクールです。特にカッティングギターは、これでもかというほどキレッキレにカッコよく表現してくれます。
定位は全体的に近めで、音場もやや狭めです。低域帯の余韻がやや奥寄りに広がる印象はありますが、それでようやく平均程度といった印象です。重心が低い都合上、天井も低めで、楽曲によっては窮屈に感じてしまうかもしれません。音楽を鑑賞するというより、音楽を楽しむ、体感するといった聴き方を好まれる方におすすめです。
また、Typ512はノンジャンルで音楽を楽しめるイヤホンではありません。同ジャンル、同アーティストの楽曲内でも良かったり微妙だったりとムラが激しいです。ロック系、EDM系、電子音多めかつアップテンポのポップスとの相性はそこそこに安定しますが、それ以外のハマり具合は楽曲によります。ハマる範囲としては狭い部類ですが、ハマった時のパフォーマンスが、えげつない。心に治らない傷跡を付けるがごとく、他のどんなイヤホンを聴いても忘れられない最高の音楽体験を刻みつけます。場合によっては、所持する人の音楽の趣味を歪めてしまいかねないほどの魔性を秘めたイヤホンです。
無骨な見た目に反して、装着感は良好です。しかし、筐体がかなり大きく重いため、耳の小さい方は試聴を挟んでからご検討いただくことを推奨します。
鳴りにくいドライバーを搭載している都合上、DAPやDACとの組み合わせでの使用を推奨します。ただし、スマホ直刺しでも低域の魅力は損なわれにくいので、まずはイヤホンを購入し、将来的には上流機器を整える、というアプローチも考えられます。
以上が、私が愛用している所感です! 低域が好きな方は、オススメなんてレベルじゃありません。ぜひ買ってください。一緒にTyp512という名の呪いにかかりましょう。そしてバランスが整ったイヤホンがお好きな方。これも1つのバランスの形だと思います。低域イヤホンと聞いての食わず嫌いはもったいない。ぜひ、ご一聴ください。
【試聴環境】
Astell&Kern KANN ALPHA
iPhone 13
【試聴楽曲】
ずっと真夜中でいいのに「あいつら全員同窓会」
Monkey Majik + 吉田兄弟「Change」
ポルカドットスティングレイ「テレキャスターストライプ」
宇多田ヒカル「二時間だけのバカンス(feat. 椎名林檎)」
ナキ
@e☆イヤホン 名古屋大須店
量感イメージ
「もったり」重厚サウンドの虜になれ
一聴して先ず、もったりとした超低音~中低音の重厚さに驚愕しました。
「ガツン!ドカン!」と爆発的なものではなく、下顎から後頭部に共鳴するような膨大な質量の低音が「ドッッ……………」と押し寄せてくる!
それでいて、べース・チェロ・コントラバスといった楽器の弦を滑る音までしっかりと聴き取ることができます。
お好みによってはブーミーに感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、じっくり聴き込んでいると掠れや余韻の表現も非常に好いんです。
距離として低い音ほど近く感じられる中で、挿し込むように金属筐体らしい涼やかで煌めきを感じる高音が届きます。
まろやかな音色(おんしょく)も相まって、スローテンポ〜ミドルテンポの楽曲をしっぽり聴き込むのに最高の一本。
是非店頭にて実際にお試しくださいませ!
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商品詳細
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レビュー
2022/12/23
MADOO Typ512
第1弾製品「Typ711」ではプラナードライバーにバランスドアーマチュアドライバーを組み合わせることで、適度なウェット感とクリア感のバランスを狙いましたが、『Typ512』ではプラナードライバーにダイナミックドライバーと組み合わせることで量感があり迫力がある低音でありながらも余韻に引きずられない音という相反する項目を両立させるサウンドをテーマとして目指しました。「Typ711」がバランス型のチューニングであったのに対して、『Typ512』では低音に重きを置いたチューニングとして仕立てています。スピーディなバンドサウンドではバスドラムの深く、それでいて抜けのある低音において、もたつくことなくリズム感のあるサウンドを実現し、ディープな低音でグルーヴィーなシンセサウンドはもっぱらクラブにいるかのようなライブ感がありながらも、クドさのない低音を実現します。
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- Micro Square PMドライバ “Planar”
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Micro Square Planar Magneticは原理的にはプラナーダイナミックの技術を用いたドライバになります。高度に薄板を加工した金属製の箱の内部にメンブレン形状の軽量金属合金とスーパーエンプラを組み合わせた高い剛性を持つ複合材料の振動板に平面上のコイルが接合されており、強力なマグネットにより振動板を駆動します。
コイルで振動板を直接駆動するためダイナミックのような迫力ある音色でありながら、高い剛性を持つ複合材料振動板を使用することで締りのあるクリアな音を生み出すユニークな音色を持つドライバです。
Planar -PSM30101-
低域と高域を担当するドライバです。Planarシリーズの中で非常に小型なドライバであり、音響的に緩やかなバンドストップフィルタを持つユニークな特性で突き抜けるような高音と制動の効いた低音が特徴のドライバです
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- 新開発“Belix振動板”を採用したUHDダイナミックドライバー
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『Typ512』のために振動板に大事なLight Weight、Rigidity、Soundの三要素を綿密に部材から選定し、新規設計開発を行った“Belix振動板”を採用しました。Belix振動板はベリリウム蒸着を施したエッジにマグネシウムリチウム合金の薄膜から成型したドームを貼り合わせた複合振動板となっています。
『Typ512』で使用しているマグネシウムリチウム合金は比強度と比剛性に優れ振動板に余計な響きが乗らない材質です。また、その中でも軽さの面では比重1.5g/cm3と実用金属では最軽量の物を使用しています。これにより振動板の音の透明性を確保しながら軽さを両立しています。また、エッジ部分についても医療用基材として使用される樹脂に、原子番号4番目で軽い金属であるベリリウムを蒸着することで、しなやかさと剛性を両立しながら余計な響きが乗らないように仕立てています。
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- ハイリジッドハウジング
- ハウジング剛性はドライバーユニットのポテンシャルを最大限発揮するために必要です。ハウジングはスイス製や日本製の高級時計やドイツ製自動車などの切削工具を手掛けた金属加工を熟知したエンジニアにより設計されました。これを高精度なCNC加工によりアルミブロックから削り出すことでハウジングは製造されます。MADOOではハウジングの剛性は音質に影響があるという設計思想を持っています。そのため、ハウジング表面に硬さを持たせるためのサンドブラスト処理、シェル厚を一般的なイヤホンに対して十分に厚みを持たせた設計など音質のための妥協をしない仕上げを行いました。
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- ハウジングアーキテクチャ“MIAA”と高精度に管理されたスキマティックデザイン
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信頼性を高め最大限のパフォーマンスを発揮するために独自のハウジングアーキテクチャ“MIAA:MADOO In-ear Acoustic Architecture”を「Typ711」から踏襲して採用しました。すべての製品はこのアーキテクチャに基づいて開発されます。
我々はドライバを格納する部品に対してアコースティックボックスと呼んでいます。このアコースティックボックスは3Dプリントプロセスにより製造され、スキマティックデザインと呼ばれる複雑な音響回路を有します。
市場における数多くのマルチドライバイヤホンはビニルチューブによるサウンドチューブを採用しています。しかしながら、ビニルチューブは素材自体が軟質であることや湾曲による潰れによる音のロスが大きい事、最適な設計を行っても製造上安定的でないため特性の再現性の無さなど様々な課題があります。つまり、これらのイヤホンには個体差がありユーザーはまるで楽器のように運命の巡り合わせに左右されるということです。これらの課題を解決する手段として我々はハウジングアーキテクチャ”MIAA”を開発し問題解決を図りました。
各ドライバは強固かつ正確な位置に固定され、音響工学に基づいたサウンドチューブによって音を導きます。スキマティックデザインによりデザインされたサウンドチューブは穴径や長さ、フィルタ機能やボア機能を持たせた音響的な最適化を行ったものになります。これによって素晴らしいサウンドを届けることを可能にします。今回の『Typ512』では新規に不等径チューブ、複合スプラインチューブなど音響的にユニークなチューブデザインを行っています。これにより金型やビニルチューブでは成しえなかった複雑な音響設計を可能としました。また、3Dプリント部品においても改良を行い、今回新規にプレシジョンレジンを採用しました。このレジンを最大限に生かすために製造工程におけるプレキュア、ポストキュアの硬化プロセスを見直し5μmレベルで管理されたとても精密な部品の製造を可能としました。これにより品質は厳密に管理され製造時の個体差を抑制し、ユーザーは設計で意図された音質をそのまま楽しむことが出来ます。
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- 300人の耳型から導き出された最適化形状
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欧米や欧州が国際規格では耳のベースデザインとされていますが、アジア人の耳と比較するととても大きいサイズでありフィッティングに問題が発生することが多々あります。また、実際の高級イヤホンのメインマーケットは日本、香港、中国、韓国などを中心としたアジアです。
我々はそこに着目してこれらの地域から約3年間で300人分の男性の耳型を収集し、これを基に最適な形状を導きました。これにより、上質なフィット感とデザイン性を両立したハウジングを実現しました。
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- 美観と機能を兼ね備えるサファイアクリスタル
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MADOOのデザインコンセプトは潜水艦や時計の窓をイメージしてデザインしています。これは長年にわたって使用してもらうことのできるイヤホンということがコンセプトにあるためです。我々はそこで窓にふさわしい材料を探しサファイアクリスタルに出会いました。
サファイアクリスタルはモース硬度が9と非常に傷がつきにくく、耐熱性も高い材料です。長年にわたって使用してもらうイヤホンというコンセプトにとって、ガラスやプラスチック材料では得られない耐熱性や耐腐食性を持つことは最適なマテリアルと考えました。また、機能面でも空隙によりスピーカーユニット群 の背圧を制御することでスピーカーユニット群のパフォーマンスを引き出す構造になっています。
サファイアクリスタルはガラスやプラスチックに比べ、透明性が高く美しい見た目をもち、高級な時計にも使用される素材です。
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- Acoustuneによるカスタムケーブル
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イヤホンケーブルは兄弟ブランドであるAcoustuneカスタムによるシルバーコートされた銅線の2芯x2の4芯ケーブルを採用。音質ロスを低減したケーブルによってイヤホンの性能をしっかり発揮します。コネクター部には(株)日本ディックスが設計・生産する高音質・高信頼性を誇る新IEMコネクター「Pentaconn Ear(ペンタコンイヤー)」コネクターを採用。従来型のMMCXコネクターよりも、プラグ部分とソケット部分がより密接に接触し、伝導性能に優れます。また、脱着の容易性と堅牢性の両立も実現しています。
本製品には3.5mm3極L字金メッキプラグの「MRC011」と4.4mm5極L字金メッキプラグの「MRC023」の2本のケーブルが標準で添付されます。
MADOO(マドゥー)は2021年に設立されたマルチドライバー構成に特化した日本のイヤホン専業ブランドです。
Acoustune製イヤホンや高級イヤホンのOEM/ODM開発を手掛けてきた日本人エンジニアが次世代のドライバや新しい素材を使ったイヤホンを作るという研究テーマをもとに立ち上がったプロジェクトが正式にブランド化されたという経緯をもつ新興のイヤホンブランドです。
Hi-Fiイヤホンは1981年より日本において発展がはじまり、2021年には40年の歴史を迎えました。
その中でMADOOはイヤホンの40年の歴史の中に未だかつて無く、次の10年に向けて戦えるイヤホンであり、機械式のカメラや時計のように数十年使用することが出来る製品づくりをコンセプトとしています。
様々なスピーカーユニットについて駆動方式をアナログデジタル問わずに検討し、開発を行っています。
製品仕様
■ スペック | |
---|---|
ドライバー構成 | Micro Planar Driver x1 +UHD Dymamic "Belix" Driver x1 |
インピーダンス | 32Ω |
音圧感度 | メーカー情報なし |
再生周波数帯域 | 20Hz~40KHz |
ケーブル仕様 |
MRC011 4芯ケーブル Pentaconn Ear Φ3.5mm3極 4芯銀メッキ銅線ワイヤーケーブル(日本製樹脂 不透明黒シース) プラグ:3.5mm3極L字金メッキ コネクター:Pentaconn Ear ケーブル長:約1.2m MRC023 4芯ケーブル Pentaconn Ear Φ4.4mm5極 4芯銀メッキ銅線ワイヤーケーブル(日本製樹脂 不透明黒シース) 4.4mm5極L字金メッキプラグ Pentaconn Earコネクター ケーブル長約1.2m |
重量(ケーブルを含む) | 約42g |
付属品 |
MRC011 4芯ケーブル Pentaconn Ear Φ3.5mm3極 MRC023 4芯ケーブル Pentaconn Ear Φ4.4mm5極 シリコンイヤーピース (S/M/L)各1セット フリーフォームチップ1セット イヤピースケース イヤホンケース(キャリングケース) |
商品詳細
2022/12/23
MADOO Typ512
第1弾製品「Typ711」ではプラナードライバーにバランスドアーマチュアドライバーを組み合わせることで、適度なウェット感とクリア感のバランスを狙いましたが、『Typ512』ではプラナードライバーにダイナミックドライバーと組み合わせることで量感があり迫力がある低音でありながらも余韻に引きずられない音という相反する項目を両立させるサウンドをテーマとして目指しました。「Typ711」がバランス型のチューニングであったのに対して、『Typ512』では低音に重きを置いたチューニングとして仕立てています。スピーディなバンドサウンドではバスドラムの深く、それでいて抜けのある低音において、もたつくことなくリズム感のあるサウンドを実現し、ディープな低音でグルーヴィーなシンセサウンドはもっぱらクラブにいるかのようなライブ感がありながらも、クドさのない低音を実現します。
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- Micro Square PMドライバ “Planar”
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Micro Square Planar Magneticは原理的にはプラナーダイナミックの技術を用いたドライバになります。高度に薄板を加工した金属製の箱の内部にメンブレン形状の軽量金属合金とスーパーエンプラを組み合わせた高い剛性を持つ複合材料の振動板に平面上のコイルが接合されており、強力なマグネットにより振動板を駆動します。
コイルで振動板を直接駆動するためダイナミックのような迫力ある音色でありながら、高い剛性を持つ複合材料振動板を使用することで締りのあるクリアな音を生み出すユニークな音色を持つドライバです。
Planar -PSM30101-
低域と高域を担当するドライバです。Planarシリーズの中で非常に小型なドライバであり、音響的に緩やかなバンドストップフィルタを持つユニークな特性で突き抜けるような高音と制動の効いた低音が特徴のドライバです
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- 新開発“Belix振動板”を採用したUHDダイナミックドライバー
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『Typ512』のために振動板に大事なLight Weight、Rigidity、Soundの三要素を綿密に部材から選定し、新規設計開発を行った“Belix振動板”を採用しました。Belix振動板はベリリウム蒸着を施したエッジにマグネシウムリチウム合金の薄膜から成型したドームを貼り合わせた複合振動板となっています。
『Typ512』で使用しているマグネシウムリチウム合金は比強度と比剛性に優れ振動板に余計な響きが乗らない材質です。また、その中でも軽さの面では比重1.5g/cm3と実用金属では最軽量の物を使用しています。これにより振動板の音の透明性を確保しながら軽さを両立しています。また、エッジ部分についても医療用基材として使用される樹脂に、原子番号4番目で軽い金属であるベリリウムを蒸着することで、しなやかさと剛性を両立しながら余計な響きが乗らないように仕立てています。
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- ハイリジッドハウジング
- ハウジング剛性はドライバーユニットのポテンシャルを最大限発揮するために必要です。ハウジングはスイス製や日本製の高級時計やドイツ製自動車などの切削工具を手掛けた金属加工を熟知したエンジニアにより設計されました。これを高精度なCNC加工によりアルミブロックから削り出すことでハウジングは製造されます。MADOOではハウジングの剛性は音質に影響があるという設計思想を持っています。そのため、ハウジング表面に硬さを持たせるためのサンドブラスト処理、シェル厚を一般的なイヤホンに対して十分に厚みを持たせた設計など音質のための妥協をしない仕上げを行いました。
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- ハウジングアーキテクチャ“MIAA”と高精度に管理されたスキマティックデザイン
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信頼性を高め最大限のパフォーマンスを発揮するために独自のハウジングアーキテクチャ“MIAA:MADOO In-ear Acoustic Architecture”を「Typ711」から踏襲して採用しました。すべての製品はこのアーキテクチャに基づいて開発されます。
我々はドライバを格納する部品に対してアコースティックボックスと呼んでいます。このアコースティックボックスは3Dプリントプロセスにより製造され、スキマティックデザインと呼ばれる複雑な音響回路を有します。
市場における数多くのマルチドライバイヤホンはビニルチューブによるサウンドチューブを採用しています。しかしながら、ビニルチューブは素材自体が軟質であることや湾曲による潰れによる音のロスが大きい事、最適な設計を行っても製造上安定的でないため特性の再現性の無さなど様々な課題があります。つまり、これらのイヤホンには個体差がありユーザーはまるで楽器のように運命の巡り合わせに左右されるということです。これらの課題を解決する手段として我々はハウジングアーキテクチャ”MIAA”を開発し問題解決を図りました。
各ドライバは強固かつ正確な位置に固定され、音響工学に基づいたサウンドチューブによって音を導きます。スキマティックデザインによりデザインされたサウンドチューブは穴径や長さ、フィルタ機能やボア機能を持たせた音響的な最適化を行ったものになります。これによって素晴らしいサウンドを届けることを可能にします。今回の『Typ512』では新規に不等径チューブ、複合スプラインチューブなど音響的にユニークなチューブデザインを行っています。これにより金型やビニルチューブでは成しえなかった複雑な音響設計を可能としました。また、3Dプリント部品においても改良を行い、今回新規にプレシジョンレジンを採用しました。このレジンを最大限に生かすために製造工程におけるプレキュア、ポストキュアの硬化プロセスを見直し5μmレベルで管理されたとても精密な部品の製造を可能としました。これにより品質は厳密に管理され製造時の個体差を抑制し、ユーザーは設計で意図された音質をそのまま楽しむことが出来ます。
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- 300人の耳型から導き出された最適化形状
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欧米や欧州が国際規格では耳のベースデザインとされていますが、アジア人の耳と比較するととても大きいサイズでありフィッティングに問題が発生することが多々あります。また、実際の高級イヤホンのメインマーケットは日本、香港、中国、韓国などを中心としたアジアです。
我々はそこに着目してこれらの地域から約3年間で300人分の男性の耳型を収集し、これを基に最適な形状を導きました。これにより、上質なフィット感とデザイン性を両立したハウジングを実現しました。
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- 美観と機能を兼ね備えるサファイアクリスタル
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MADOOのデザインコンセプトは潜水艦や時計の窓をイメージしてデザインしています。これは長年にわたって使用してもらうことのできるイヤホンということがコンセプトにあるためです。我々はそこで窓にふさわしい材料を探しサファイアクリスタルに出会いました。
サファイアクリスタルはモース硬度が9と非常に傷がつきにくく、耐熱性も高い材料です。長年にわたって使用してもらうイヤホンというコンセプトにとって、ガラスやプラスチック材料では得られない耐熱性や耐腐食性を持つことは最適なマテリアルと考えました。また、機能面でも空隙によりスピーカーユニット群 の背圧を制御することでスピーカーユニット群のパフォーマンスを引き出す構造になっています。
サファイアクリスタルはガラスやプラスチックに比べ、透明性が高く美しい見た目をもち、高級な時計にも使用される素材です。
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- Acoustuneによるカスタムケーブル
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イヤホンケーブルは兄弟ブランドであるAcoustuneカスタムによるシルバーコートされた銅線の2芯x2の4芯ケーブルを採用。音質ロスを低減したケーブルによってイヤホンの性能をしっかり発揮します。コネクター部には(株)日本ディックスが設計・生産する高音質・高信頼性を誇る新IEMコネクター「Pentaconn Ear(ペンタコンイヤー)」コネクターを採用。従来型のMMCXコネクターよりも、プラグ部分とソケット部分がより密接に接触し、伝導性能に優れます。また、脱着の容易性と堅牢性の両立も実現しています。
本製品には3.5mm3極L字金メッキプラグの「MRC011」と4.4mm5極L字金メッキプラグの「MRC023」の2本のケーブルが標準で添付されます。
MADOO(マドゥー)は2021年に設立されたマルチドライバー構成に特化した日本のイヤホン専業ブランドです。
Acoustune製イヤホンや高級イヤホンのOEM/ODM開発を手掛けてきた日本人エンジニアが次世代のドライバや新しい素材を使ったイヤホンを作るという研究テーマをもとに立ち上がったプロジェクトが正式にブランド化されたという経緯をもつ新興のイヤホンブランドです。
Hi-Fiイヤホンは1981年より日本において発展がはじまり、2021年には40年の歴史を迎えました。
その中でMADOOはイヤホンの40年の歴史の中に未だかつて無く、次の10年に向けて戦えるイヤホンであり、機械式のカメラや時計のように数十年使用することが出来る製品づくりをコンセプトとしています。
様々なスピーカーユニットについて駆動方式をアナログデジタル問わずに検討し、開発を行っています。
製品仕様
■ スペック | |
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ドライバー構成 | Micro Planar Driver x1 +UHD Dymamic "Belix" Driver x1 |
インピーダンス | 32Ω |
音圧感度 | メーカー情報なし |
再生周波数帯域 | 20Hz~40KHz |
ケーブル仕様 |
MRC011 4芯ケーブル Pentaconn Ear Φ3.5mm3極 4芯銀メッキ銅線ワイヤーケーブル(日本製樹脂 不透明黒シース) プラグ:3.5mm3極L字金メッキ コネクター:Pentaconn Ear ケーブル長:約1.2m MRC023 4芯ケーブル Pentaconn Ear Φ4.4mm5極 4芯銀メッキ銅線ワイヤーケーブル(日本製樹脂 不透明黒シース) 4.4mm5極L字金メッキプラグ Pentaconn Earコネクター ケーブル長約1.2m |
重量(ケーブルを含む) | 約42g |
付属品 |
MRC011 4芯ケーブル Pentaconn Ear Φ3.5mm3極 MRC023 4芯ケーブル Pentaconn Ear Φ4.4mm5極 シリコンイヤーピース (S/M/L)各1セット フリーフォームチップ1セット イヤピースケース イヤホンケース(キャリングケース) |