スタッフレビュー詳細
メープルのように甘くない堅実なイヤホン
ニュートラルで抜けの良いサウンドが持ち味のハイブリッドイヤホン「Hybrid Folk-S」です。
竹の青い香りがする箱を開けると、金のカエデのエンブレムが描かれた木目調のフェイスプレートに、山吹色のシェルがかわいらしいイヤホンが顔を出します。
付属ケーブルのプラグは3.5mm/2.5mm/4.4mmの切替が可能なマルチプラグなので、簡単にバランス再生もできる優れものです。
音質としてはレスポンス良くニュートラルで、音源に忠実に再生してくれるという印象を受けました。低域はDD、中高域はBA、超高域はフラットパネル型が担当しており、低域から超高域まで丁寧にチューニングされています。
かなりテンポの速い音源でもレスポンス良く、きっちり再生してくれます。ですが決して表現力が不足しているわけではなく、シンバルのはじける音や弦の残響音などもつややかに表現しています。前述したように、ニュートラルな表現なのでモニターライクにも使用できる器用なイヤホンです。
ミドルクラスの新たな候補に名乗りを上げた金色のイヤホン。ナチュラルでオールマイティに使える1本です。ぜひご試聴ください。
再生環境:iPhone13pro→Atom3 Lightning
試聴楽曲:official髭男dism「pretender」
花譜「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」
ずっと真夜中でいいのに。「綺羅キラー(feat. Mori Caliope)」
量感イメージ
この商品に対する
他のスタッフのレビュー
-
れんれん
@e☆イヤホン
qdc
Hybrid Folk-S
¥57420 税込
「余韻」を聴き込める一品!
今回ご紹介するイヤホン「qdc Hybrid Folk-S」はクリアで立体感のあるボーカルを楽しみたい、キックドラムやベースサウンドを前面に出した音楽をこよなく愛する方にオススメのイヤホンです! 【外観】 第一印象は木目のフェイスプレートとメイプルカラーのシェルが個性的で、ハンドメイドのような懐かしさと優しさを感じられるデザインです。 フェイスプレート内部には金のカエデとqdcロゴが埋め込まれており、木目調と相まってさりげない高級感を感じます。 3種類のハイブリッドドライバーが見えるメイプルクリアのシェルは琥珀のような美しさもあり、自然的な意匠がふんだんに盛り込まれた良いデザインだと思いました! 【装着感】 個人的には「耳掛けイヤホンでばっちりフィットする!」といった製品はそこまで多くありませんでした。大きめのシェルだと着けた後にガタついたり、そもそもサイズが合わなくてケーブルが上手く耳に掛からなかったりするのですが、こちらのHybrid Folk-Sはちょうどいいサイズ感で耳にぴったりフィットしました! 【音質】 低音域はかなりキレのあるサウンドで、音の立ち上がりと引きが早くドラムやベースの迫力は前面に出しつつも余分な音が残らないので、聴き疲れしにくい絶妙なチューニングだと思いました。 ボーカルのポジションは近めで、重なっているコーラスや残響がとてもクリアに聴こえます。特にリバーブなどの空間系エフェクトの再現力が素晴らしく、音が消える最後の瞬間までしっかり追える点は本当に衝撃的でした……!! 他の楽器に重なって埋もれがちな高音のパッドサウンドやストリングスも、明瞭かつ鮮やかに鳴らしてくれます。前後の広がりに余裕があるので、全体的に自然なバランスに仕上がっていると感じました。 明瞭かつ奥行きのあるボーカル、ダイナミックレンジが広くパーカッションやベースサウンドの抑揚表現をより深く楽しめるイヤホンだと思います。明るいダンスミュージックやアグレッシブなバンドサウンドをよく聴く方はぜひ一度お試しください! 【試聴楽曲】 星街すいせい / 灼熱にて純情(wii-wii-woo) Shawn Mendes, Zedd / Lost In Japan (Remix) Oddisee / Ghetto to Meadow(feat.Freeway)
-
SASUKE
@e☆イヤホン 名古屋大須店
qdc
Hybrid Folk-S
¥57420 税込
黄金色の美しいデザインと忠実な音質
イヤホンのハウジング部分は秋をイメージした木目の美しいデザインが特徴的です。 3.5mm/2.5mm/4.4mmのマルチプラグ対応のケーブルが付属するので、初めからバランス接続可能です! 低音/中音/高音どれもバランス良く全ての音域をカバーしており、どんな曲でも相性が良く感じられました。 ボーカルとベースの距離感はそれぞれやや近めに感じられ、ギターやシンバルの音がハッキリと聴こえました。 モニターイヤホンにカテゴライズされますが、心地よい抑揚もあるのでいつまでも聴いていたくなる音でした。 眺めてもヨシ、聴いてもヨシ。色んな曲を聴いてみたくなる万能イヤホンを是非お試しください!
このスタッフの他のレビュー
-
アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
qdc
Live 5SL 【QDC-LIVE-5SL】
¥110000 税込
鋭い立ち上がりのステージモニター
より分析的で鋭い立ち上がりの低音を求める方へのモニターイヤホン「Live 5SL」です。 Liveシリーズの上位機種「8SL」と異なる点はまず、フェイスプレートです。左右別色のフェイスプレートは同じですが、L側が水晶を彷彿とさせるような非常に透明度の高いシェルとなっています。 もちろん音も異なります。「8SL」は情報量の多さを持ちつつも、くどさを感じさせない低音域を軸とした音作りが特徴的でした。それに対して「5SL」は全体的にスッキリ整いつつも、鋭い立ち上がりをした低音です。「5SL」の方がよりモニターライクではないでしょうか。 ドライバー数も大切ですが、その違い以上にチューニングの重要さが垣間見える「Live 5SL」を是非ご試聴ください。 再生環境:SP1000M→Live 5SL 試聴楽曲:KOTOKO Aiobahn「INTERNET YAMERO」 花譜「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」 ずっと真夜中でいいのに。「綺羅キラー(feat. Mori Caliope)」
-
アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
NUARL
Sound:A JAPAN Tuning Edition
¥19800 税込
重低音重視の日本モデル
低域のハリ感・量感、空間の広さを重視した「Sound Japan Tuning」モデルです。 一聴した瞬間にベースラインの唸り方が特徴的だと感じました。まるで生音のような滑らかさと重心の低いサウンドで、楽曲の下支えをしっかりしています。ボーカルも柔らかくつややかで、少し距離感はありますが聴きやすく、一歩引いた位置から鳴らすので分かりやすいです。高域も伸びやかで、天井のないような綺麗な伸び方をします。全体的に女性ボーカル向きな印象を受けます。実際に結束バンド「星座になれたら」で試聴しましたが、ピッタリだと感じました。 筐体は同じくNUARL「OverTure」と同じ形を採用しており、二回りほど縮小しているようです。全てが金属だったOverTureとは違い、内側は樹脂で成形されているので軽くて良い装着感です。長時間の試聴でも問題ないのではないでしょうか。 女性ボーカル物や低域の滑らかさを求める方にオススメです。ぜひご試聴ください。 試聴環境:AK100MKII→Sound Japan Tuning Edition 試聴楽曲:日向電工「ブリキノダンス」 ネイサン・エヴァンズ「WellerMan」 スティーヴ・アオキ「Azukita」
-
アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
FIIO
M15s 【FIO-M15S-B】
¥176000 税込
マルチでパワフルな上位機
小さいボディに圧倒的パワーと、多彩な出力で様々な用途に使える「Fiio M15S」です。 音質としては上位機種譲りの解像度の高さと前に出てくる締まったクリアな低音、空間の広さが特徴です。 今回もいつもの2曲で試聴しました。「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」ではハリのあるバスドラムに透き通ったボーカルが乗り、パッケージとしての完成度の高さが感じられました。 ナチュラルめに表現する上位のM17と違って全体的に元気なサウンドです。 「Pretender」では弾むようなピアノの音色と、つややかなベースラインが合わさりやはりこちらも全体的なまとまりがあって楽しく聴きやすいと感じました。 またハードコアやロックなどテンポの速い曲でも持ち前のパワーを生かして小気味よく聴けます。 ステップアップ先に最適なマルチに使えるDAPではないでしょうか。元気なサウンド、ノリよく様々なジャンルの曲を聴きたい方にお勧めです。ぜひお試しください。 再生環境:M15S→SE215 試聴楽曲:Ado「踊」 Official髭男dism「Pretender」 花譜「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ feat. 花譜, ツミキ」
-
アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
TAGO STUDIO TAKASAKI
T3-02
¥37400 税込
ナチュラルモニターの定番
ナチュラル系モニターイヤホンの定番「T3-02」です。定評のあるTAGO STUDIOのモニターヘッドホンである「T3-01」と同じく木のハウジングが採用されています。 T3-02には、BOX-IN-BOX構造という一般的なプロユースのレコーディングスタジオに用いられている建築構造の方式を採用しており、高い遮音性が特徴です。イヤーピースはSpinFitのシリコンイヤーチップが付属しており、装着感が良好です。 音はナチュラルで、音源に対して忠実に出してくれるように感じました。定位や空気感がしっかりしておりさすがのクオリティです。また、残響感や距離感も自然です。 ナチュラルなサウンドなので聴き疲れしにくく、長時間のリスニングにも使用できます。まさに万能という言葉がふさわしいです。 コネクタが独自規格ではありますが、純正のバランスケーブルも別売りであり、e☆イヤホン・ラボのobsidianやIoliteなども使えるのでケーブルも選べます。 ナチュラル系モニターサウンドの定番であり、優しい柔らかい音でリスニングにも使える万能派「T3-02」を是非ご試聴ください。 再生環境:SE200(ESS側)→T3-02 試聴楽曲:official髭男dism「pretender」 花譜「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」 ずっと真夜中でいいのに。「綺羅キラー(feat. Mori Caliope)」