スタッフレビュー詳細
鋭い立ち上がりのステージモニター
より分析的で鋭い立ち上がりの低音を求める方へのモニターイヤホン「Live 5SL」です。
Liveシリーズの上位機種「8SL」と異なる点はまず、フェイスプレートです。左右別色のフェイスプレートは同じですが、L側が水晶を彷彿とさせるような非常に透明度の高いシェルとなっています。
もちろん音も異なります。「8SL」は情報量の多さを持ちつつも、くどさを感じさせない低音域を軸とした音作りが特徴的でした。それに対して「5SL」は全体的にスッキリ整いつつも、鋭い立ち上がりをした低音です。「5SL」の方がよりモニターライクではないでしょうか。
ドライバー数も大切ですが、その違い以上にチューニングの重要さが垣間見える「Live 5SL」を是非ご試聴ください。
再生環境:SP1000M→Live 5SL
試聴楽曲:KOTOKO Aiobahn「INTERNET YAMERO」
花譜「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」
ずっと真夜中でいいのに。「綺羅キラー(feat. Mori Caliope)」
量感イメージ
この商品に対する
他のスタッフのレビュー
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マルフォイ
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
qdc
Live 5SL 【QDC-LIVE-5SL】
¥110000 税込
モニターサウンドをお探しの方に。
ファーストインプレッションは「やっぱりqdcのイヤホンはどれも装着感が良い」。そんな事を思いながらの試聴です。 モニターサウンドらしさ全開の、やや硬めでありながら分離感の良いサウンド。サウンドステージは横に広く感じるタイプで、全体的にはやや狭めな印象です。 特に低域の表現力に優れており、ベースラインやドラムのキックなどの表現力がとても高く感じました。ズシンと存在感を感じさせてくれますが、くどさがないのが個人的に好印象です。 中域や高域の表現力は、低域に比べると量感は少ない印象ですが、あくまでも低域の表現力の高さ故だと思います。 傾向としてはシャキシャキとしたサウンド。量感ではなく、キレで存在感をしっかりと感じ取れました。女性ボーカルのバンド楽曲を何曲か試聴しましたが、前に来る低域を上手く中高域が支えているような印象を持ちました。 低域好きな方にはもちろんおすすめしたいイヤホンではありますが、低域が強いイヤホンに苦手意識のある方にもぜひ一度試していただきたいです。ロック系や楽器数の多い楽曲などとの相性は抜群です。 試聴楽曲 結束バンド/光の中へ Lyn/Wake Up, Get Up, Get Out There 初音ミク/Tell Your World Longiness/SugLawd Familiar W●RK/millennium parade × 椎名林檎 etc.
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みかげ
@e☆イヤホン仙台駅前店
qdc
Live 5SL 【QDC-LIVE-5SL】
¥110000 税込
持ち運べる自分だけのライブ会場
中国国内でステージモニター用のカスタムIEMとして70%のシェアを誇る老舗「qdc」から6機種一斉リリースとなったユニバーサルモデル。「Live 5SL」はそのライブステージでの使用を想定したモデルです。 左右で色の違うフェイスプレートは視認性が良く、色さえ覚えれば一目で判別できるのはとても嬉しい点。「他の人があまり使ってないようなモデルを使ってるぞ」と音楽を聴く度に少し嬉しくなりますね。 音に関して書く前にこれだけは書かせてください。筐体が少し大きめでも、カスタムメーカーのユニバーサル機なだけあってフィット感が非常にいいんです‼ 音楽を聴いてるとき、あまりにも楽しくなってヘドバンしても落ちる気配すらありません! 長時間の使用でも付属のイヤーピースが柔らかいため耳が痛くなりにくいのも良い点です。 肝心の音質については音と音に適度な距離感があり、一つひとつの音がしっかりと把握できます。ステージでの使用を想定していることもあり、低音が強めでアタック感と沈み込みがしっかりあるのですが、余分に出している感じの全くない引き締まった低音です。 聴きこんでいくにつれ、低音の動きの鮮明さに「この低音は生きている‼」と感じるほどでした。中高域は低音に負けずキレッキレの音で、ギターやハイハットの音のソリッドさとボーカルの鮮明さがはっきりと伝わってきます。味付けは少ないながらも噛めば噛むほど味の出てくるスルメのようなサウンドです。 基本的に全ジャンル楽しく聴けますが、ハードコア、ロック、EDMが特にオススメです。ステージモニター機ですが、普段音楽を聴くときにこのイヤホンで自分だけのライブ会場にいる感覚に浸ってみてください! 試聴楽曲 macrocosmos/Leaf 闘いの詩/THE NEUTRAL TiamaT:F Minor-Zeit Ende-/Team Grimoire
このスタッフの他のレビュー
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アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
SIVGA
SO2
ブラック
¥11980 税込
音のバランスのいいながら聴き
軽量でコスパの良いながら聴きイヤホン「SO2」がSIVGAから登場しました。SIVGAと言えば有線ヘッドホン・イヤホンなどを発売しているイメージが強いメーカーで、主に木を使用した商品が多いです。 そのSIVGAから新たにながら聴きの商品が発売されました。 前作であるSO1より少し軽量になった筐体は装着感が良く、耳にあたる部分もシリコンで覆われているので、肌馴染みも良く長時間の使用でも問題なさそうです。また、バッテリーは本体のみで約10時間とされているので安心です。 音に関しては中高域の通る綺麗なサウンドながらも、低音もしっかり聴こえるバランスの音だと感じました。ながら聴きはその特性上低域が抜けることが多いですが、このモデルはしっかり押し出しの強い低音を感じることができます。中高域のボーカルなどもつややかに聴こえるので、ノリよく様々な音楽を聴くのにぴったりです。 コスパが良く、いい音のながら聴きイヤホンが欲しいという方にオススメの「SO2」。是非ご試聴ください。 試聴環境:iPhone13pro→SO2 試聴楽曲:日向電工「ブリキノダンス」 Heux「CupHead2018」 COMPLEX「1990」
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アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
ETYMOTIC
ER4SR
¥43780 税込
シャープなモニター
BAのシャープさとドライなモニターサウンドを提供する「ER4SR」です。 ETYMOTICの特徴は徹底された無駄のなさです。外観にも音にもそれは表れています。円筒状のハウジングからステムが生えている外観は、最近あまり見ない※実にシンプルな構造です。(※2023年5月のレビュー投稿時点) 装着感は良好で、軽い筐体のおかげもあり長時間のモニター作業などにも適しています。 音質としては同社の他機種とは異なり、非常にドライでレスポンスのいいモニターサウンドを届けてくれます。まさに音源を観測するために制作されているというコンセプトを体現するようなサウンドです。 前作のER-4Sより低音を強化したと言われており、低域のモニターもしやすいです。音場はあまり広くなく、定位はしっかりとしています。 モニターサウンドの極致といっても過言ではないほどのフラットな音響特性である「ER4SR」。低域をさらに強化した「ER4XR」という機種もあるので併せてご試聴ください。 再生環境:SE200(ESS側)→ER4SR 試聴楽曲:official髭男dism「pretender」 花譜「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」 ずっと真夜中でいいのに。「綺羅キラー(feat. Mori Caliope)」
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アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
Kiwi Ears
Quintet
¥32780 税込
ニュートラルな多ドラ
ハリのある低域と艶感と軽やかさを両立する高域で音楽を楽しめるミドル帯イヤホン「Quintet」です。 メタリックシルバーのフェイスプレートに、ブラックのシェルは落ち着いた配色で使いやすいデザインです。シェルの形状も適切に成形されており快適な装着感です。耳の小さな方でもイヤーピースを変えれば入れやすいかと思います。 音は解像度が高く、過度な味付けがないニュートラルに近いサウンドです。ベースやギターは適度な弾力があり聴きごたえがあり、中高域はスッと粒立ちもありつつ伸びる万能機です。ゆったりとした曲やテンポの速い曲でもしっかりと鳴らし、音楽のうま味を逃しません。 ニュートラルにクセのないサウンドでジャンルを選ばない「Quintet」は1本持っておいて損はなさそうです。様々なジャンルを聴く方や、すっきりノリよく音楽を聴きたい方にオススメのイヤホンです。 再生環境:iPhone13Pro→Ifi-audio Neo iDSD BL→Quintet 試聴楽曲:サカナクション「さよならはエモーション」 Mili「world.execute(me);」 Steve Aoki, Daddy Yankee, Play-N-Skillz & Elvis Crespo 「Azukita」
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アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
iBasso Audio
3T-154
シルバー
¥24750 税込
広い空間と適度なアタック感のオールラウンダー
空間が広くシルキーなボーカル表現が特徴的な、iBasso Audio「3T-154」です。 音は低域の滑らかかつ適度なアタック感と前に出てくるボーカル、空間の広さが特徴的だと感じました。低域のアタック感は程よい強さながらも、しっかり迫力も持ち合わせているバランスの良い鳴らし方です。シルキーでまとまりもある中域も相まって、クラブミュージックやポップスなどを主戦場としてオールラウンドに戦えそうです。また、空間が広いので、前述したジャンル以外でも十分にお使いいただけると思います。 そして目を引くのはやはり、その大きな筐体ではないでしょうか。“15.4mm”大口径ダイヤフラムを採用している影響で、イヤホンの中で見ると大きなサイズ感ですが、マグネシウム合金を筐体に使っているので軽量に仕上がっています。 そして、装着時には少しコツが必要だと感じました。ただ耳に押し込むのではなく、カスタムIEMなどと同じようにくるっと回して装着すると快適な装着感が得られます。また、イヤーピースのサイズ合わせも重要だと感じました。 広い空間と金属筐体の余韻、まとまりのあるサウンドの「3T-154」は、オールラウンダーな空間広めのイヤホンをお求めの方にオススメです。是非ご試聴ください。 再生環境:PAW5000MKII→3T-154 試聴楽曲:Heux「CupHead2018」 Mili「world.execute(me);」 萩原雪歩「Kosmos,Cosmos(ORT)」