スタッフレビュー詳細
マルチでパワフルな上位機
小さいボディに圧倒的パワーと、多彩な出力で様々な用途に使える「Fiio M15S」です。
音質としては上位機種譲りの解像度の高さと前に出てくる締まったクリアな低音、空間の広さが特徴です。
今回もいつもの2曲で試聴しました。「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」ではハリのあるバスドラムに透き通ったボーカルが乗り、パッケージとしての完成度の高さが感じられました。
ナチュラルめに表現する上位のM17と違って全体的に元気なサウンドです。
「Pretender」では弾むようなピアノの音色と、つややかなベースラインが合わさりやはりこちらも全体的なまとまりがあって楽しく聴きやすいと感じました。
またハードコアやロックなどテンポの速い曲でも持ち前のパワーを生かして小気味よく聴けます。
ステップアップ先に最適なマルチに使えるDAPではないでしょうか。元気なサウンド、ノリよく様々なジャンルの曲を聴きたい方にお勧めです。ぜひお試しください。
再生環境:M15S→SE215
試聴楽曲:Ado「踊」
Official髭男dism「Pretender」
花譜「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ feat. 花譜, ツミキ」
量感イメージ
このスタッフの他のレビュー
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アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
iBasso Audio
3T-154
シルバー
¥24750 税込
広い空間と適度なアタック感のオールラウンダー
空間が広くシルキーなボーカル表現が特徴的な、iBasso Audio「3T-154」です。 音は低域の滑らかかつ適度なアタック感と前に出てくるボーカル、空間の広さが特徴的だと感じました。低域のアタック感は程よい強さながらも、しっかり迫力も持ち合わせているバランスの良い鳴らし方です。シルキーでまとまりもある中域も相まって、クラブミュージックやポップスなどを主戦場としてオールラウンドに戦えそうです。また、空間が広いので、前述したジャンル以外でも十分にお使いいただけると思います。 そして目を引くのはやはり、その大きな筐体ではないでしょうか。“15.4mm”大口径ダイヤフラムを採用している影響で、イヤホンの中で見ると大きなサイズ感ですが、マグネシウム合金を筐体に使っているので軽量に仕上がっています。 そして、装着時には少しコツが必要だと感じました。ただ耳に押し込むのではなく、カスタムIEMなどと同じようにくるっと回して装着すると快適な装着感が得られます。また、イヤーピースのサイズ合わせも重要だと感じました。 広い空間と金属筐体の余韻、まとまりのあるサウンドの「3T-154」は、オールラウンダーな空間広めのイヤホンをお求めの方にオススメです。是非ご試聴ください。 再生環境:PAW5000MKII→3T-154 試聴楽曲:Heux「CupHead2018」 Mili「world.execute(me);」 萩原雪歩「Kosmos,Cosmos(ORT)」
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アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
EFFECT AUDIO
e☆ros s
2pin 3.5mm 3極 ストレート
¥48400 税込
記念コラボのアップグレードケーブル
17周年特別モデルとして「e☆イヤホン」と「Effect Audio」がタッグを組んで制作した限定モデル「e☆ros S」です。 通常の「Eros S」は、低域のアタック感と量感に優れ、解像度の高さが特徴的でした。それに対して今作では、ボーカル域の強調を目的に新しい銀メッキ銅線を使用しています。実際に聴いてみると、ボーカル域の透明感や全体の見通しの良さが確かに向上している印象を受けました。粒立ちが良く、細かいところを上手く表現しながらも力強さを両立しており、バランスの良さを感じます。 外見はノーマルモデルのグレー1色から、ホワイトとネイビーの2色に変更されています。8Wireの太さながらも被膜がしなやかで、ある程度取り回しも良さそうです。また、「Effect Audio」の「ConX」も搭載しており、さまざまなイヤホンに対応します。 音・取り回し・汎用性の3拍子揃った日本限定モデル「e☆ros S」。少しお値段は張りますが、これが一本あれば音楽を聴く楽しみも倍増するでしょう。ぜひお試しください。 試聴環境:AK100MK2 → e☆ros S → SUPERIOR 試聴楽曲:yama「Slash」、SOUL'd OUT「Sweet Grrl パイセン」、スティーヴ・アオキ「Azukita」
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アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
Hi-Unit
Hi-Unit 003-pnk (ピエール中野モデル/有線ピヤホン5)
¥57200 税込
さらに上質になったピヤホン
全体的な音質の向上とその低域の深さ・アタック感をさらにブラッシュアップしてきた「Hi-Unit 003-pnk(有線ピヤホン5)」です。 音に関してはまず、全体的な優秀さがさらに向上している印象を受けました。解像度や音の細やかさが上がっているので、曲のディテールをしっかり浮かび上がらせます。中高域は伸びやかで適度な量感があり、聴いていて気持ちのいい伸び方をします。滑らかさも上がっているので、ギターのリズミカルなパートでも違和感を感じさせません。また、特徴的な低音はアタック感と適度なハリ感のある、さらに質のいい低域に進化しています。 今回はBOØWYの「B-BLUE」で試聴してみたところ、常にドラムの迫力を感じられて非常に聴き応えがあります。ボーカルは少し近めで、ブレスの音もしっかりと拾えるほどに生々しいサウンドです。 装着感は耳のスペースにすっぽりと納まる程度の大きさなので良好です。耳の大きさを選ばないのは嬉しいですね。軽量で長時間装着しても問題なさそうです。 大人気“ピヤホン”シリーズに加わった「Hi-Unit 003-pnk(有線ピヤホン5)」は、低域だけでなく全帯域がブラッシュアップされているので、ロックだけでなく様々な音楽ジャンルで活躍しそうです。是非ご試聴ください。 試聴環境:Galaxy S24 Ultra → ONIX XI1 → Hi-Unit 003-pnk(有線ピヤホン5) 試聴楽曲:yama「Slash」、BOØWY「B-BLUE」、スティーヴ・アオキ「Azukita」
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アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
beyerdynamic
VERIO 200
Sport
¥35750 税込
beyerdynamicのながら聴き
モニターヘッドホンの定番機種を多数輩出してきたbeyerdynamicから、初めてのながら聴きイヤホン「VERIO 200」が登場しました。 装着感は非常に軽量でありながらタイトです。耳掛け部分が他の機種よりきつめになっているため、タイトな装着感を得るには少しコツが必要かもしれません。ですが激しく動いたとしても落ちにくく、運動時に最適なのではないでしょうか。 音質は細かい部分までしっかりと描き出すほどの解像度があり、滑らかでノリの良い低域が楽しめます。ボーカルが一歩前に出ており、それを滑らかで量感のある低域が支えている印象です。 また、ベースやドラムのリズム帯もしっかりと聴こえてくるので、全体的なバランスは良好です。中高域もレスポンス良く鳴らしており、シンバルが連続するような場所でも一音一音が分離して聴こえます。全体的に非常に完成度が高い印象です。 タイトな装着感と滑らかな低域で聴きごたえ抜群の「VERIO 200」、是非お試しください。 試聴環境:Galaxy S24 Ultra→VERIO 200 試聴楽曲:yama「Slash」 ネイサン・エヴァンズ「WellerMan」 スティーヴ・アオキ「Azukita」