スタッフレビュー詳細
耳に痛くない中高域を楽しめる
HE-R10から始まったHifiman密閉型シリーズの三作目です。数少ない木材を利用した平面磁界駆動型ヘッドホンのなかでも唯一、ハイエンドヘッドホンにも使われる再生パーツ『ステルス・マグネット』を採用した密閉型ヘッドホンだからか、空間的な余裕が感じられます。それに加えヘッドルームを感じるほどの余裕のある鳴り方なので激しいハイハットもソプラノも難なく鳴らし切ります。長く聴くのに持ってこいのサウンドです。
特に中音域のディティールの細やかさが素晴らしいです。繊細な表現をしてくれながらも、開放型のヘッドホンのようにリリースの方向が外部へと向かっているような感覚がありました。
バスドラの輪郭はやわらかめで、キツさが程よく無くなってくれました。量感は人によって足りないかもしれません。
全体的に音圧は控えめで、安心して身を任せる事の出来る音色です。
また、ボーカル等の中域は厚みがあり聴きごたえがあります。ちょっと前に出すぎだなと感じることが多いJPOPやJROCKなどでも上手くいなしてくれるので、心地よく聴くことができました。
ボディは重めで、側圧をやや感じますが、パッドの柔らかさとトップバンドの大きさも相まって相殺されており、そこまで圧は感じませんでした。遮音性も高めなので外でも安心して使えそうです。
総じてキレキレな音をまろやかにしてくれる為、エッジの効いた硬質な音色を好む人よりも、朗々と鳴る歪まない音を楽しみたい人に、手を出して欲しいヘッドホンです。
量感イメージ
この商品に対する
他のスタッフのレビュー
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みくぺ
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
HIFIMAN
SUNDARA Closed-Back
¥55880 税込
ライブ感も繊細さも味わいたい方へ
明るめの木目調に目を奪われるイヤーカップはブナ材を使用しており、手に取った感じがつるんとすべすべとした質感と質量はたとえるのならばリンゴを手に持った感覚に近いのが第一印象です。 装着した感じは重みと側圧はしっかりとしていますがイヤーパッドがめちゃくちゃ柔らかいので、着け疲れはしにくく、がっちりと装着もできる快適な着け心地です。 そしてメインの音質についてですが全体的に音がしなやかで柔らかい印象を受けました。高域の粒立ちは細やかに感じつつ角の取れたような優しい音色で、締め付けの少ない広大なサウンドステージを余裕たっぷりに鳴らしてくれます。 広ーい空間に細かく音が響き渡るので、普段聴いている音源を聴くとライブ音源で聴いているような気分になれるのでアリーナステージ感を味わいたい方にオススメです! 低域は量感は控えめではありますが、ハツラツでアタック感がしっかりとあります!バスドラムの音の弾け方が柔らかく、ベースラインもなめらかで安心感と聴きごたえを味わえます。 ボーカルは繊細でまろやかでとても聴きやすいです。厚みもしっかりとありますが横にふわーっと広がっていくので重たくなりすぎず儚い歌声をお楽しみいただけます♪ ライブ感も繊細さも味わいたい方にぜひオススメです♪
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はみゅ。
@e☆イヤホン仙台駅前店
HIFIMAN
SUNDARA Closed-Back
¥55880 税込
LIVE音源の臨場感えぐい……!
視聴するにあたって色んな曲を聴き比べたんですが、生演奏……? と錯覚するほどLIVE音源系の臨場感が凄いです! このヘッドホン自体全音域の音を際立たせてくれて誰1人置いていかない様な音作りだなと感じました! その中でも低音がちょっと多めかな?と思います。 ライブ会場にいるかのような感覚になれてとても幸せ空間です◎ 360°音源等もオススメです! このヘッドホンが重めなので長時間視聴向きではないかな、と……ですがガツンと1発キメてくれる迫力があるので 満足感はあるかなと思います!! 是非1度お試し下さい!!
このスタッフの他のレビュー
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ひろ
@e☆イヤホン 秋葉原店
Astell&Kern
Odyssey【IRV-ODYSSEY】
¥569980 税込
圧倒的な実力が音楽を多層にし、最高の没入感を与えてくれるイヤホン
本製品は、複数のドライバー制御技術に定評のあるEMPIRE EARSと、ポータブルハイレゾオーディオ製品の始祖とも言えるAstell&Kernが共同で「聴覚の仕組み」に再注目し、新しいアプローチを加えた新時代のベーシックモデルとして開発されました。 そのため矛盾するようですが、あっさりさとしつこさがうまく同居しているような印象でした。 しかし、どの音も立ち位置がしっかりとしており高低差も感じられます。普段なら横一列に並ぶような聴こえ方をするような楽曲も、奥行きが出てくれるのでイヤホン特有の平面的な印象を受けなくて驚きました。 ひとつひとつの音が潰されずに役割をちゃんと果たしているようなイメージです。ラウドネスが上がるという印象とは違って弱い音は弱いまま存在感があるので、月並みな言葉で表現すると聴こえなかった音が聞こえますし、質感の違いも聴き比べられます。特に複数のリリースが見やすいなと思いました。 素材の持つ成分をそれ以上にも以下にもせずに自然と広がってくれる中高域は、音を追うのが楽しくなります。反対に低域はウーファーがあるせいか頭の中でずんっと鳴りました。どちらかといえば少しウォームな低域なのですが、あまりくどさを感じない良質な響き方です。『音を聴くだけでは無く感じる』というコンセプトの割には大味ではないことに、浅いイメージを持っていたことが恥ずかしくなりました。 全体的に骨伝導が聴こえをサポートしているおかげか、その他のドライバーが無理に主張してこない余裕のある鳴らし方をしています。そこが他に無い点と言えるでしょう。音色の表現が多彩で分解能も高いことから、音数の多い楽曲の聴きごたえが一回りも二回りも増すと思います。 多種のドライバーを駆動させることから再生環境である上流も選ぶ事になりそうです。SP3000には本製品向けのEQも用意されているのでユーザーはぜひ試してください。 最後に外観と装着感について、特定の波長領域の光を透過しつつ別波長の光を反射するENIGMAというデザインのフェイスプレートが、手に取るたびに違った顔を見せてくれるので所有欲をくすぐります。本体は厚みがありますが私は奥まで入りがっちりと固定されました。大きく外側に出っ張るということも無く遮音性も高かったです。 2ブランドの名に恥じない極限のイヤホンとするために利用された多くの技術(EIVEC MKII,synX,DCA, Anti-Resonance Compound.etc)の集大成をぜひご体感ください。 試聴楽曲 咲かせや咲かせ 白日 Prologue 星屑の街 Lucy Raise your glass brave shine beyod the veil Vivaldi allegro Ashes 歌よ
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ひろ
@e☆イヤホン 秋葉原店
HiByMusic
RS2
¥69993 税込
ストリーミング再生を捨てたポケットサイズで音質重視のレトロなプレイヤー
独自の音楽再生アルゴリズムに加えて、サウンド調整機能MSEBやハーモニックコントローラーを駆使することで生音への忠実さと、ユーザーの好きな聴こえの両方に対応することのできるコンパクトな音楽プレイヤーです。 ポケットにもすんなり入るサイズ。手に馴染む厚みと程よい重さが良い感じにガジェット感を醸し出してくれてますね。 スタンダードなサウンドは美音系サウンドでボーカルは活き活きと歌ってくれます。バックが丁寧な描写なので、輪郭がしっかりとしていながら、単純に引き締めただけでは出ないドライな音色の楽器の表現が特に得意と感じました。 R2Rの不思議なところで、クール寄りの美音だなと思っても、ふと楽曲に含まれるグルーブ成分と言うべきなのか、ドライな音色も的確に表現してくれます。 解像度も高くシティ系やプログレなんかは上手い塩梅にレイヤーが分かれるので、ああ、こんな風に合わせてたのかって新たな発見があって楽しめますね。低域もはっきりと存在感出しながら適切に出ているように感じました。 再生機として優れている反面イヤホンやヘッドホンの特性もがっつりと出てくる気はします。 複数種で聴き比べたところの共通点は、刺さりを感じないですがしっとり艶やかにではなく、少し元気な鳴り方と感じました。聴きどころを安心して満喫できる再生機。 画面上下反転機能でイヤホンジャックを上下どちらにも挿せるように考えられていたり、音量を均一にするリプレイゲイン機能でボリューム差が大きいクラシックとPOPなどを雑多に聴く音楽愛好家にも好まれるシステム作りとユーザー目線もしっかりしていると感じました。 細かいところですが、ギャップレス設定にしてもDSDからPCM音源への移行時切り替えノイズは高感度イヤホンで乗ってしまいました 最後にUSB DAC時に給電をしないようにする本機の機能は嬉しいです。使用しながらの給電はバッテリーに負荷をかけてしまうので長く使うなら避けたいですからね 試聴環境 EH-TZ700 EST112 Hi-X60 T3-01
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ひろ
@e☆イヤホン 秋葉原店
HiByMusic
New R3Pro Saber
Gray
¥33000 税込
バランス再生も対応する最大再生20時間のスリムDAP
前作のR3pro Saberからブラッシュアップしたモデルです。採用DACがM3XやBTR5 2021などの人気製品と同じES9219をデュアル採用ということで期待値が高い製品。 音楽プレイヤーとしてだけでなく、BTレシーバーとしての役割やトランスポーターとしても利用できる汎用性があるのも魅力の一つ。Type Cから同軸デジタルアウトでポタアンに繋ぐことができるので昔ながらの多段運用の活躍も多そうです。その際によく発生する操作のしづらさはリモートリンク機能を使用しスマホ画面で操作することで解決できる優秀さもあります。 数値上では決して高くはないのですが、SN比は高く感じました。音の描き分けができるディティールの細やかさがあります。パワーも前作に比べ少し上がっているようで、同曲を同イヤホンで再生した時の聴感上㏈合わせをしたところNew R3pro Saberの方がボリュームを抑えることができました。コンパクトなDAPでありながらパワー向上と、確実に進化しているポイントです。 全体的にクールでタイトな印象の音色です。バラードよりも音数の多い楽曲の方が本製品の実力を感じやすい印象を受けました。ボーカルがすっきりとしていてバックの楽器との距離感が絶妙です。粒立ちがよいので弦のはじく質感を分析的ながらもライトに楽しめます。 ポケットサイズのDAPをお探しの方で、綺麗で精密な音が好みならばオススメしたいモデルです。
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ひろ
@e☆イヤホン 秋葉原店
SONY
NW-ZX707 C【~3/22まで!新沼音生活応援キャンペーン】
¥95000 税込
高音質×軽量×スタイリッシュ×ストリーミング×スタミナ×拡張性。現代の音楽プレイヤーとして素晴らしい完成度
持ち運び用の音楽再生機器を選んでいるお客様が眉をしかめるポイントのひとつは大きさと重さです。 オーディオ製品はでかいトランスやらコンデンサ、劣化や損失に繋がる素材の排除を主に高品位=重い素材を使って高音質を目指していました。当然質は良くなるのですが大型化や重量化をしてしまうので、そのバランスを取るのがメーカーの腕の見せどころと言えますが、このNW-ZX707はそのバランスが素晴らしいです。 肝となる音質を先にお話しすると、とにかくクリア。一切の濁りが無い繊細な音です。 音の立ち上がりは息を飲むほど速く正確。音の端を捉えることでより音楽のリアリティは増し、楽曲の空気感にも寄与してくれます。高解像度という言葉がふさわしい音楽プレイヤーだと感じました。 音の抜け感や残響の心地よさも秀逸で、「4 Impromptus Op.90 II.Allegro」のようにスピード感が強い音楽は高い解像度が無いと間延びしたような、それこそ演奏が正確に分からくなってしまいますが、一音一音がしっかりと輪郭を持っているので、それらが幾重にも重なった時の感動が凄まじいです。 EDMやトランス、メロコアなどの電子音楽を聴いてみてもその解像度の高さを、音の重なりやエフェクトの切れ目で存分に実感できるので、聴き馴染んだ曲ですら新しい発見があることでしょう。 低域の量感は少し控えめに感じましたが、高い拡張性を持つという点にも触れさせていただきます。 本機は上位モデルであるNW-WM1AM2等にも搭載されている音質変更機能を複数採用しているのでユーザーの好みで音に調整をかけることができます。 例えば4倍近い出力になることで、ダイナミックレンジが担保されやすいバランス再生でも、低域の沈み込みはわりとアッサリと抜けていくので、重低音の地面を揺らす程のあのエネルギッシュさが好きな方は、ノーマル状態からEQなどの各音質調整機能を利用していただければ満足いくようになると思いますし、PCM→DSDにするだけでも大分低域の質感が掴みやすくなるので細かい調整も効きます。 さらにはOSにandroid12を搭載しているので再生ソフトや、エフェクトアプリ、サービスも好きに選択できるので高いユーザビリティがあります。 画面が大きくなり操作しやすくなりながらiPhone 11 Pro Maxを常用している私が小さいと感じる程度に収まったデザインも素晴らしい。 画面が6インチ程の人気スマホですら多くは重量200g程度ですし、厚みもスマホに近いことからスマホショルダーとの組み合わせも考えられる点も好感を持てます。 BluetoothコーデックはLDACに対応し、360 Reality Audioも利用dでき、動画コンテンツ利用も視野に入ったスペック。 内蔵マイクで、音声アシストにも対応しています。 前モデルであるNW-ZX507からサイズが横に広がってしまったとはいえ、厚みが薄くなり再生時間向上や、電機能率の最適化もされています。 音質含めた各種全てが平均以上の、まさに令和時代の音楽再生の申し子のような製品ですのでオススメです。