スタッフレビュー詳細
滑らかで響くナチュラルサウンド
THIEAUDIOより、DD1基のシンプル構成のイヤホンが登場です。
まず手にとって思ったのは、軽量な本体と大人なデザインです。見た目から想像して上品なサウンドを奏でてくれるタイプだと伺えましたが、実際に聴くとElixirは上品過ぎないナチュラルな質感と、描き分けが上手い表現をしてくれます。また程よい残響感も感じつつ、ダイナミックらしい厚みのある音を奏でてくれます。
Legacy4と比べると線がやや太めで厚みがあり、すっきり感よりも濃密な音を味わいたい方に勧めたいです。
弦楽器や金管楽器の高めのキーの細かさや響きはLegacy4が光るところがあり、距離感がより近く艶のある描写をしてくれる点ではElixirの良さが目立ちます。ボーカルラインに関しても、生っぽい描写で距離を前に持ってきてくれるのがElixir。解像度が高くリバーブや楽器と共にフラットな距離感で鳴らしてくれるのが、Legacy4といった形です。
BA搭載のLegacyシリーズとは、また異なったタイプなので既にお持ちの方でも、楽しめるサウンドとなっています。
耳への収まりは非常によく、本体も軽量の為重さでズレるということもないです。ケーブルはしなやかで取り回しは良好でタッチノイズも、全くないわけはありませんが気にならない程度です。
試聴環境:FiiO M11 PLUS LTD
量感イメージ
このスタッフの他のレビュー
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タナトス
@e☆イヤホン 秋葉原店
CTM
CE320
SMOKE
¥52800 税込
ステージモニターに最適!
かなりマイルドな味付けの聴き疲れしにくいモニターイヤホンという立ち位置です。 パッと聴いた瞬間はモコモコ感のある低域が印象深いものの、長く聴くと分かりますが実際のサウンドバランスは“かまぼこタイプ”で、中〜低域の表現力が高いです。 音色はドライで、定位は手前にあるボーカルを中心に豊かなで量感のある低域が優しく包み込んで配置しており、音の遠さは感じず、捉えやすいサウンドです。リスニングで使用する際は、迫力がありながらも圧迫感がないため、長時間でも聴ける良さがあります。 また、本体が片耳約5gと軽量なので重さの面で装着疲れしにくく、イヤーピースが合えばしっかり固定ができます。 縦の奥行きがタイトで横の広がりがあるサウンドなので、装着のしやすさと軽量さを考慮すると、動けるステージモニターをお求めの方には特にオススメです。 試聴環境:Galaxy S21
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タナトス
@e☆イヤホン 秋葉原店
aune audio
AR5000
¥46900 税込
整った定位とボーカルが秀逸
シルバーカラーのシンプルで無骨な外観から、「どんな音なのだろう?」と興味がそそられます。 まずは装着感に関して、ハウジングの大きさやデザインから受ける印象とは裏腹に、おおよそ350g前後と軽量です。さらに、軽量でありながらも側圧は程よいと感じました。イヤーパッドのカバー「EarProfit」を付ける際にはL70のサイズがおすすめです。 また、リケーブルに関しては、3.5mm両出しとなっているものの、他社製品のケーブルの相性によっては挿さりがキツく感じられる場合があります。なので、リケーブルの際は思いっきり挿すのではなく、ゆっくり挿して行うことをオススメします。 そして、音質についてはやや中域が前にくる、全体的に透明度の高いサウンドです。ボーカルから高域にかけては、開放型ヘッドホンの中でも比較的あっさり目な位置づけだと感じます。中低域はキックやアタックが心地よく響いており、低域は量感で押し切るのではなく、澄んで見通しよく鳴らしてくれています。 音の立ち位置は近めで聴き取りやすいところにあり、特に女性ボーカルが前に来てくれます。音の近さ故に迫力があったり、パワフルに聴こえる部分もありますが、先述の通り量感で押し切る感じではないので、厚ぼったくはならずリズムよく聴ける楽しさがあります。 音が整っていて聴き取りやすく、透明度のある奥行きを感じたい……でもある程度はパワフルさが欲しい! そんな方におすすめしたいヘッドホンです。 試聴環境:Hiby R6 proⅡ
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タナトス
@e☆イヤホン 秋葉原店
TANCHJIM
ONE
3.5mm(マイク無し)
¥4860 税込
音と見た目でスマートに聴けるイヤホン
コンパクトな外見でいろんな服装でも使え、2pin仕様と汎用性の高いリケーブルに対応している点が魅力のイヤホン。DSP(TYPE-C)やマイク付きモデルが別であり、今回はマイクなしでのレビューになります。 ボーカル〜ベース・ドラムにかけての描写が特徴的で柔らかくもしっかりと出ており、ギターやトランペットの音は刺さらず丸みがあるので、子音がきつくなく非常に聴きやすい印象です。 また、男性ボーカルは聴いた時の表現が良く、立ち位置が近くやや暖色な空気感のサウンドなので、生っぽさやつややかさがある男性ボーカルが聴ける醍醐味があります。 個人的にハードロックやメタルなどはスピード感が欲しいと感じたので、ジャズやバラードといった楽曲のボーカルものが一番よく映えました。 しつこくなく癖のないサウンドで素直に奏でてくれる上に、前述した音に刺さりのない丸みがあるため、ハードロックやメタルの楽曲を長時間聴いていても疲れない強みもあります。 再生環境:Galaxy S21
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タナトス
@e☆イヤホン 秋葉原店
beyerdynamic
DT 770 PRO
250 Ohm
¥22880 税込
重心低めのモニターサウンド
試聴環境:SPL Phonitor x DT 770 PROには、様々な環境で再生するのに適した32Ω / 80Ω / 250Ωのインピーダンスの3つがあり、今回は250Ωのモデルでの音質評価となります。 beyerdynamicならではの中高音域~高音域にかけてスッキリとした描写が見られ、ややバックの楽器演奏が前に来ており、中音域は少し俯瞰しているようなサウンドバランスです。特に低音域に関しては輪郭が緩く、量感も多いのでドラムやベースをメインに聴き込む方にオススメです。 色合いに関してはややウォームらしさはありますが、大きな癖はなくモニターならではの聞き取りやすい空気感で、満遍なく鳴らしてくれています。 同社の開放型モデルであるDT 990 PROと比較すると、見通しの良さや全体的な解像度はやや劣りますが、その分距離感が近く低音域の表現がしっかりあるので、フォーカスをしっかり捉えたヘッドホンだと思います。