スタッフレビュー詳細
高出力かつ万能なプレイヤー
パワフルで多彩な使い方ができるDAPです。
サイズ、重量感、外観などは従来の同社M11シリーズの各モデルと大きくは変わりません。
ボリュームはサイドのパネルを上下にスライドすると操作できます。
その他、画面のタッチやサイドの物理ボタン操作は特に問題なく動きます。
注目のDESKTOP MODEについては、音が明るくなり広がりが出たような印象です。
音の傾向的には据え置きアンプに切り替わるような感覚に近いです。
バッテリーについてはハイレゾ音源をハイゲインで一時間ほど鳴らし続けて10%程の使用でした。
バックグランドで動くアプリや、WiFiを接続してる状態だともう少し減りは早いかと思います。発熱はそこまでなく、ほんのり温まる程度でした。
各モード共通している音の特長として、音が近く迫力があります。
特にベースの押し具合とボーカルはかなりグルーブ感があり、ノリの良い曲との相性が非常に良いと感じました。
M11 Proと比べて出力の強さが段違いなので、能率の低いイヤホンでも余裕がある印象です。
イヤホンできめ細かい音質で音楽を聴きたいときは、Pure Musicモード、もしくはAndroidモードでゲイン・ボリュームを調整して聴けます。
出力を要する海外製のヘッドホンなどを使用する場合はPD対応の充電環境を用意の上、DESKTOP MODEで力強く出音することをお勧めします。
量感イメージ
この商品に対する
他のスタッフのレビュー
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e☆イヤホンスタッフ
@e☆イヤホン
FIIO
M23 【FIO-M23-B】
¥121140 税込
フラグシップDACを搭載して生まれ変わったFIIOのミドルクラスDAP
【ポイント】 中高音域の繊細さ 高出力な「DESKTOP MODE」搭載で、ヘッドホンもイヤホンも存分に楽しめる 【音の印象】 音の輪郭がはっきりとしていて、解像度の高いサウンドを奏でます。特に中高音域の繊細さが好印象でした。全体的にはクール寄りの印象を受けましたが、ボーカリストの声に関しては、人間味を感じる暖かさがありました。ボーカルが近く感じられ、ボーカルにフォーカスを当てて音楽を楽しみたい方にもおすすめなDAPです。 【Stainless Steelモデルとの比較】 「Stainless Steelモデル」と比較すると、こちらの通常モデルは全体的にクールで見通しの良さが特徴的だと感じました。音の濃さをより感じたい方には「Stainless Steelモデル」がおすすめです。本体の重さが100gほど軽く、外出時に持ち出しやすいという点は通常モデルの大きなアドバンテージです。ジャンルを問わず、どの楽曲を再生しても「良い音」と感じられる万能なDAPを探している方には通常モデルをおすすめします。 ぜひ店頭にて聴き比べしてみてください! 【試聴環境】 FIIO M23→AAW ASH(カスタムIEM) 【試聴楽曲】 YOASOBI - アイドル あいみょん - ハルノヒ
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タナトス
@e☆イヤホン 秋葉原店
FIIO
M23 【FIO-M23-B】
¥121140 税込
ボーカル曲聴くなら、これ!
以前にM11 Plus LTD Aluminum Alloy(以下M11 Plus)を使用していた時期があり、今回のM23が後継にあたるということで気になっておりました。 音質に関して、それぞれのモードで聴いてみました。 【Pure Musicモードでの試聴時】 実際のサウンドはM11 Plusに近い音色で、クールさと艶のある明るさが合わさった音になっています。特に中域〜高域にかけての解像度がかなり向上しており、表現方法がより繊細で隈なく聴き取りやすく、M11 Plusに感じていた荒っぽさが無くなっています。個人的に女性ボーカルを多く聴くので、そういったニーズにより応えたDAPだと感じました。低域に関しては、以前と比べてやや控えめになったように感じており、量感が欲しい方は残念かもしれませんが、解像度と見通しの良さは向上しました。 【Androidモードでの試聴時】 音色は変わらずですが、シャキっとした音が全体的に緩くなったように聴こえます。これは単純に解像度が落ちたからかもしれませんが、逆に輪郭を暈したりとマイルドさを求める方にはこのモードがオススメです。普段はYouTube Musicを使用しており、M11 Plusの時と同じ程度に動作していました。 【Desktopモードでの試聴時】 Pure MusicモードとAndroidモード時と色合いの変化はあまり感じられませんが、使用前に比べて安定感のある音になり、レンジが広がって細く物足りなかった描写に厚みが増しました。聴き応えのある表現ができるようになります。レンジが広がった分、空間描写力もやや上がり、電源を変えた際に生じる特有の音の明瞭感も出て、よりクリーンに見通し良く音楽を楽しむことができます。同社のM15S(DC給電モード)との比較では、全体的な明瞭感や能率の良さは、若干M15Sの方が上ですが、ボーカルメインや生っぽい描写を好む方にはM23がオススメです。 操作感に関しては、Android特有の敏感なタッチ感はありますが、FIIOのDAP全体で言えるところですので、特に使いづらい点はありませんでした。個人的に改善された点として、アナログ端子の差込口が上部に配置されたことが挙げられます。これにより、Astell&KernのDAPのような使い心地で、スマホスタンドなどに置きながら試聴する際に便利です。 試聴環境:EMPIRE EARS Legend X,EFFECT AUDIO Ares S/8wire 試聴楽曲:星街すいせい『StellarStellar/THE FIRST TAKE』
このスタッフの他のレビュー
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たっつん
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
THIEAUDIO
Origin
¥143000 税込
THIEAUDIOから低音好きに提案!
低音愛好家のためにチューニングされたイヤホンです。 一番の特徴である低音は、重たくなりすぎず、それでいてしっかりとした強さと主張を感じます。4ピースバンドのロックにおけるベースラインは前面にくっきりと浮かび上がり、ほかの帯域を損なうことなく、ずっしりとした重厚感を楽しめます。 低音以外の部分では、全体的にウォームでまとまりがあり、優しい音という印象です。空間表現というよりは、音が比較的近くに感じられ、量感をしっかり味わえる仕上がりです。 音量は非常に取りやすく、FIIOのDAP「M11Pro」のローゲインでも充分な音量を確保しつつ、そのポテンシャルを十分に発揮できていると思います。 付属品や外観については、装着感は多ドラの他のIEMと大きな違いはありません。耳が小さい私でもイヤーピースで調整可能で、サイズ感は「大きすぎず小さすぎず」といった印象です。 ケーブルは4.4mmと3.5mmのマルチプラグに対応しており、取り外しも特に難しくありません。量感だけでなく音質にもこだわりたい低音好きにとって、特にロック系のベースラインは非常に魅力的だと感じました。 【試聴環境】「M11Pro」 【試聴音源】「絶対零度 / 赤い公園」 「Welcome to the Disco / Yung Bae, Macross 82-99」
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たっつん
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
Campfire Audio
Astrolith 【CAM-1703】
¥315000 税込
力強い中にも音潰れのないこまやかさ
最初に感じるのは、エネルギッシュさ。低音の力強さと圧倒的な情報量があり、傾向としては若干ドンシャリと感じる方もいるかもしれません。空間的な距離感はかなり近く感じます。 かなりの音数と迫力ですが、ギターの音は細部まで歪むことなくしっかりと鳴らしてくれます。低音はじっくりと重めですが、情報量が多いので主張はそこまで強くなく、心地よいレベルで楽しめます。 付属品としては、3.5mmケーブルと4.4mmケーブルが付いていますが、バランス接続の理屈通り、4.4mmの方が圧力と迫力が感じられ、「Astrolith」の個性をより引き出しているように思います。とはいえ、アンバランス接続でも各音の解像度がしっかり感じられ、じっくり聴き込めます。 普段イヤーピース選びに苦労するほど耳が小さい私でも、筐体はやや大きく感じつつもフィット感は良好です。しっかりとホールドされ、遮音性が非常に高く感じました。ギターサウンドとの相性が良く、全体的にロック向けのイヤホンだと感じました。 音場よりも解像度と迫力を求める方には、非常に馴染むイヤホンだと思います。 【試聴環境】 M11Pro 【試聴音源】 絶対零度/赤い公園 WelcomeTo The Disco/Yung bae,Macross 82-99
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たっつん
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
Astell&Kern
KANN ULTRA 【IRV-AK-KANN-ULTRA】
¥198000 税込
高出力と静音性の高さが魅力!音楽の世界に没頭できるDAP
出力は触れ込み通り、かなり強く幅広い機種でポテンシャルを発揮できます! サブスク等のアプリの挙動ですが、スマホよりはややもっさりするものの動きは良好です。 トリプル出力対応とのことですが、端子は3.5mmと4.4mmのヘッドホン出力が一つずつあります。プリアウト&ラインアウトは端子兼用ですが、それぞれ3.5mmと4.4mmで対応しています。画面上部からスライドして出力モードを選択することができます。 大きさは成人男性の手のひらに収まるぐらいで、厚みは24.4mmとポケットに入れての運用はぎりぎり可能です。重量はあるものの、持ち運びできる限界ラインの重さとサイズだと思います。 ESS社のDACらしく音場の広さと余韻感があります。ドラムやベース音は抑揚がはっきりしており、躍動感が感じられ、出音に余裕を感じます。また、非常に静音性が高く透明感があり、ノイズが非常に少ないです! 一音一音はシャープで明瞭ですが、「サ行」の刺さりなどは少なく、不快感のない音です。特にアコースティックな音源はリアルに再生してくれます。ノイズが少なく、パワフルさと繊細さを兼ね備えているので、感度の高いイヤホンやカスタムIEMなどで聴くには理想的なDAPだと思います。 同社「KANN MAX」と比べると、中高域にメリハリがあり、明瞭感が強いです。出力の強さも「KANN MAX」よりもさらにボリュームにゆとりがあり、音の奥行も広い印象です。特にbeyerdynamicのヘッドホンで聴くと、より顕著にこの特徴が感じられました。 カスタムIEMはハイエンドイヤホンから高インピーダンスの大型のヘッドホンまで、幅広い機種で使えます。 複数機種のイヤホン・ヘッドホンを持っている方におすすめできるDAPです!
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たっつん
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
SHANLING
EC Mini
シルバー
¥62370 税込
CDとストリーミングの共存
ピュアオーディオを楽しむ方にはうれしいCDプレイヤーです! メインの使い方は「CDを再生して6.3mmシングル/4.4mmバランスでイヤホン・ヘッドホンを聴く」もしくは、「RCAでアンプと接続する」というところです。 音質は“ややドンシャリ気味でしっかりとした重低音”と、“角がハッキリ表現されている高音”という印象を受けました。 天面の画面はタッチパネルになっており、上から下へスワイプするとゲインやOutputの選択など、基本的なオーディオ設定が出てきます。左から右へのスワイプは入力の設定です。 入力については、CDのほかにUSB DAC機能を備えており、PCオーディオの一部として組み込むことも可能。Bluetoothの送受信もできるため、スマホでストリーミングサービスを利用→本機にbluetooth接続してバランスで聴くなんてこともできます。反対にCDをBluetoothで飛ばしてワイヤレススピーカーで聴くなど、用途は様々です。 Bluetoothの音質はその他の接続に比べると若干曇るような印象はありますが、ボリュームの挙動や感度は良好でした。 また、それぞれの使い方に対して本機はバッテリーを内蔵しているため、場所の融通を利かして楽しむことも可能で、電源がないカフェや会議室等でも使えます。 使用用途が多岐にわたる機種でありながら、やはり一番の本質はCDでオーディオを楽しむ方向けの製品です。 【試聴環境】 ・CD ・USB接続とBluetooth接続 スマートフォン/Galaxy S24 FIIO M11Pro