スタッフレビュー詳細
フラグシップDACを搭載して生まれ変わったFIIOのミドルクラスDAP
【ポイント】
中高音域の繊細さ
高出力な「DESKTOP MODE」搭載で、ヘッドホンもイヤホンも存分に楽しめる
【音の印象】
音の輪郭がはっきりとしていて、解像度の高いサウンドを奏でます。特に中高音域の繊細さが好印象でした。全体的にはクール寄りの印象を受けましたが、ボーカリストの声に関しては、人間味を感じる暖かさがありました。ボーカルが近く感じられ、ボーカルにフォーカスを当てて音楽を楽しみたい方にもおすすめなDAPです。
【Stainless Steelモデルとの比較】
「Stainless Steelモデル」と比較すると、こちらの通常モデルは全体的にクールで見通しの良さが特徴的だと感じました。音の濃さをより感じたい方には「Stainless Steelモデル」がおすすめです。本体の重さが100gほど軽く、外出時に持ち出しやすいという点は通常モデルの大きなアドバンテージです。ジャンルを問わず、どの楽曲を再生しても「良い音」と感じられる万能なDAPを探している方には通常モデルをおすすめします。
ぜひ店頭にて聴き比べしてみてください!
【試聴環境】
FIIO M23→AAW ASH(カスタムIEM)
【試聴楽曲】
YOASOBI - アイドル
あいみょん - ハルノヒ
量感イメージ
この商品に対する
他のスタッフのレビュー
-
タナトス
@e☆イヤホン 秋葉原店
FIIO
M23 【FIO-M23-B】
¥125400 税込
ボーカル曲聴くなら、これ!
以前にM11 Plus LTD Aluminum Alloy(以下M11 Plus)を使用していた時期があり、今回のM23が後継にあたるということで気になっておりました。 音質に関して、それぞれのモードで聴いてみました。 【Pure Musicモードでの試聴時】 実際のサウンドはM11 Plusに近い音色で、クールさと艶のある明るさが合わさった音になっています。特に中域〜高域にかけての解像度がかなり向上しており、表現方法がより繊細で隈なく聴き取りやすく、M11 Plusに感じていた荒っぽさが無くなっています。個人的に女性ボーカルを多く聴くので、そういったニーズにより応えたDAPだと感じました。低域に関しては、以前と比べてやや控えめになったように感じており、量感が欲しい方は残念かもしれませんが、解像度と見通しの良さは向上しました。 【Androidモードでの試聴時】 音色は変わらずですが、シャキっとした音が全体的に緩くなったように聴こえます。これは単純に解像度が落ちたからかもしれませんが、逆に輪郭を暈したりとマイルドさを求める方にはこのモードがオススメです。普段はYouTube Musicを使用しており、M11 Plusの時と同じ程度に動作していました。 【Desktopモードでの試聴時】 Pure MusicモードとAndroidモード時と色合いの変化はあまり感じられませんが、使用前に比べて安定感のある音になり、レンジが広がって細く物足りなかった描写に厚みが増しました。聴き応えのある表現ができるようになります。レンジが広がった分、空間描写力もやや上がり、電源を変えた際に生じる特有の音の明瞭感も出て、よりクリーンに見通し良く音楽を楽しむことができます。同社のM15S(DC給電モード)との比較では、全体的な明瞭感や能率の良さは、若干M15Sの方が上ですが、ボーカルメインや生っぽい描写を好む方にはM23がオススメです。 操作感に関しては、Android特有の敏感なタッチ感はありますが、FIIOのDAP全体で言えるところですので、特に使いづらい点はありませんでした。個人的に改善された点として、アナログ端子の差込口が上部に配置されたことが挙げられます。これにより、Astell&KernのDAPのような使い心地で、スマホスタンドなどに置きながら試聴する際に便利です。 試聴環境:EMPIRE EARS Legend X,EFFECT AUDIO Ares S/8wire 試聴楽曲:星街すいせい『StellarStellar/THE FIRST TAKE』
-
たっつん
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
FIIO
M23 【FIO-M23-B】
¥125400 税込
高出力かつ万能なプレイヤー
パワフルで多彩な使い方ができるDAPです。 サイズ、重量感、外観などは従来の同社M11シリーズの各モデルと大きくは変わりません。 ボリュームはサイドのパネルを上下にスライドすると操作できます。 その他、画面のタッチやサイドの物理ボタン操作は特に問題なく動きます。 注目のDESKTOP MODEについては、音が明るくなり広がりが出たような印象です。 音の傾向的には据え置きアンプに切り替わるような感覚に近いです。 バッテリーについてはハイレゾ音源をハイゲインで一時間ほど鳴らし続けて10%程の使用でした。 バックグランドで動くアプリや、WiFiを接続してる状態だともう少し減りは早いかと思います。発熱はそこまでなく、ほんのり温まる程度でした。 各モード共通している音の特長として、音が近く迫力があります。 特にベースの押し具合とボーカルはかなりグルーブ感があり、ノリの良い曲との相性が非常に良いと感じました。 M11 Proと比べて出力の強さが段違いなので、能率の低いイヤホンでも余裕がある印象です。 イヤホンできめ細かい音質で音楽を聴きたいときは、Pure Musicモード、もしくはAndroidモードでゲイン・ボリュームを調整して聴けます。 出力を要する海外製のヘッドホンなどを使用する場合はPD対応の充電環境を用意の上、DESKTOP MODEで力強く出音することをお勧めします。
このスタッフの他のレビュー
-
e☆イヤホンスタッフ
@e☆イヤホン
Westone Audio
AM PRO X30
¥78100 税込
ボーカル表現が美しい閉塞感の少ない有線イヤホン
Westone Audio「AM PRO X30」は自然な抜け感を味わえる有線イヤホンです。 【ポイント】 ・外のノイズを抑えつつも人の声や楽器のサウンドは聴こえるアンビエント型イヤーモニター ・ボーカルを中心に中高音が聞き取りやすい音作り 【見た目・装着感】 過去のWestone Audioのユニバーサルモデルと見た目や大きさの印象はほとんど変わりません。薄くて小型な本体は、装着感がとても良好です。「Pro Xシリーズ」と比較するとケーブルが太くなり、断線しずらい印象を受けました。 【アンビエント】 「AMシリーズ」の最大の特徴であるアンビエントに関しては、イヤホンを装着して音楽を再生せずにチェックしていきました。環境音に関しては全体的に薄くノイズキャンセリングされているようなボリュームダウンを感じられます。その一方で、隣にいるスタッフとの会話に関して違和感なく自然に行えました。カナル型のイヤホン特有の閉鎖感の少なさもとても好印象です。 アンビエントの無い「Pro Xシリーズ」と比較すると音楽再生時に外への音漏れ量はどうしても増えてしまうため、静かな場所で音量を上げて使用する際には注意が必要です。 【低音域】 他の帯域と比較するとやや量は抑えめな印象です。タイトで重さはしっかりとありますが横へのふくらみは少なめです。後述するボーカルの聞き取りやすさを重視しつつもベースラインやドラムのリズムを刻む音はしっかりと聞こえました。 【ボーカル】 ボーカルはかなり近めに配置されています。また、他の帯域との分離感に優れており、ボーカルが浮かんでいるように感じられ、一つひとつの声がハッキリと聴こえました。 【高音域】 余韻が少なめでスパッと切れる高音が特徴的です。他の帯域と比較しても特に硬さを感じる音でした。 【全体の印象】 全体を通して「硬さ」や「正確さ」を感じるサウンドです。外の音が完全に遮断されていないことで他のイヤホンではなかなか味わえないヘッドホンの開放型のような自然さも感じられます。ボーカルをメインに音楽を楽しみたい方にオススメできます! ぜひお試しください! 試聴環境 iPhone 14 Pro→Earstudio ES100→Westone Audio AM PRO X30 試聴楽曲 YOASOBI - たぶん KWON EUN BI - Underwater
-
e☆イヤホンスタッフ
@e☆イヤホン
Meze Audio
99Classics/99Neo アップグレードケーブル シルバー (1.2m)
3.5mmステレオミニプラグ
¥16500 税込
99シリーズファン必携のケーブル
99シリーズを4.4mmプラグで使用したい方はもちろん、2.5mmや3.5mmで使用したい方にもオススメの商品です! ※こちらのケーブルは同社LIRICでも使用可能です。 なお、音域バランス評価はアップグレードモデルではない2.5mmバランスケーブルと比較した際の評価です。 Meze Audio製品の中でも特に人気の高い99シリーズ。 こちらのケーブルは銀メッキ銅線が採用されたアップグレードモデルです。 まずは外観から。 透明な被膜が採用されており、銀色の線材がキレイに編み込まれていてとても美しいです。 また、付属ケーブルや2.5mmの非アップデートモデルと比較するとプレイヤー側のプラグコネクターが太いものに変更されており、強度に安心感があります。 今回のレビューは4.4mmプラグのタイプを使用しました。 4.4mmプラグの純正ケーブルが他に存在していないため、2.5mmのアップデートモデルではないバランスケーブルとの比較を行います。 試聴を始めてすぐに全体域で音の輪郭がハッキリしたことに気付きました。 それに伴って全体的に明瞭感が上がり見通しのよいサウンドに変化しました。 低音域に関しては、付属の3.5mmケーブルや2.5mm非アップグレードバランスケーブルでは柔らかさを感じる音色でしたが、こちらのアップグレードケーブルでは、タイトに引き締まった印象でした。 また、中音域から高音域にかけての帯域に音の伸びを感じました。 全体的には、重心がやや上にあがった印象で、音場もやや広がったと感じました。 かといって決して、音が軽くなったという印象は受けませんでした。 低音域はしっかり重いまま、ボーカルはより生々しく聞き取りやすく感じました。 99シリーズの良さはそのままに、より洗練された音にアップグレードしてくれます。 2022年3月時点では純正リケーブルの中で唯一の4.4mmプラグの製品ですが、99シリーズを4.4mmバランス接続で使用したい場合はこちらの購入で間違いありません! 2.5mmの非アップグレードケーブルを変換アダプターを使って4.4mmプラグで使用することも出来ますが、音質が向上する点や、非アップグレードケーブルはプラグカバー部分が細く作られていて、変換アダプターを使用した際に耐久性が気になる点も考慮すると、こちらのケーブルを選んでいただく事をオススメします。 また、付属ケーブル(マイク付き、マイクなし)や、2.5mmの非アップグレードケーブルを現在お使いの方で使用感に不満がある方にもオススメです。 私自身、上記3種のケーブルには気になる点がいくつかありました。 まず付属2種に関しては、布巻で摩擦によりほつれやすい点や、ポータブル用途では長すぎるケーブル長(それぞれ1.8m、3m)点が気になっておりました。 こちらのケーブルであれば、布巻ではなく長さが1.2mとどちらも解決してくれます。 付属ケーブルの単品販売と比較すると、お高く感じるかもしれませんが、音質面、ビルドクオリティーどちらも満足できる商品です! また、2.5mmの非アップグレードケーブルに関しても、皮膜の素材の問題で、取り回しにくさを感じていましたが、こちらのケーブルはしなやかでとても使いやすいです。 また、前述した通り、2.5mmプラグのカバーに太いものが採用されているため、強度面もアップデートモデルの方が安心できます。 見た目も音も素晴らしく、私も愛用しているケーブルです。 是非お試しください! 試聴楽曲 YOASOBI - RGB 吉田凜音 - ASUNAROU
-
e☆イヤホンスタッフ
@e☆イヤホン
REB
GRID01 【RE-MAKE05-01】
¥5980 税込
あなたの理想のイヤホンを作りませんか?
REB「GRID01」は "自分好みの音を作る" ことのできる有線イヤホンです。 【ポイント】 ・別売りのノズルやフィルターを使用することで好みの音のイヤホンにカスタマイズ可能 ・デフォルト状態ではやや低域寄りのバランスの良いサウンド 【見た目・装着感】 見た目やサイズ感は、final「E3000」とほぼ同じ印象です。軽い装着感で長時間の使用も苦になりそうにありません。 【音の印象】 やや低域寄りのバランス型といった印象を受けました。低域はアタック感がわずかに丸く整えられており、音楽を聴いていてとても心地よく感じます。ボーカルに関しては、細かな息遣いまで丁寧に表現されており、高音域に関しては、抜けの良さが特徴的でした。 ボーカルや高音域の刺さりが気にならなかった点が好印象でした。全体的に不足感のないバランスの良いサウンドで、ジャンルを問わずに音楽を楽しめます。 デフォルトの状態でももちろん音楽を楽しめますが、別売りのノズルやフィルターを公式サイトから購入することで好みの音のイヤホンにカスタマイズすることも可能です。 1つだけ気になった点として、音量がやや取りにくいように感じました。Apple純正のLightning変換プラグを使用して音楽再生をした際にはボリュームを大きめに設定する必要がありました。試聴の際には是非ポータブルDACやDAP等を使用していただき、本商品のポテンシャルの高さを体験していただきたいです! 試聴環境 iPhone 14 Pro→RADSONE ES100→REB GRID01 試聴楽曲 SHACHI - LIE 赤い公園 - 衛星
-
e☆イヤホンスタッフ
@e☆イヤホン
final
D7000 【FI-D7PAL】
¥398000 税込
推しのステージを独り占めできるヘッドホン
【ポイント】 ・圧倒的なボーカルの存在感 ・豊かな低音と抜けの良い高音 【装着感】 サイズ感は同社の「D8000」シリーズとほぼ変わらない一方で、重さがおよそ100g軽くなりました。レビュー時に30分ほど装着しましたが、程よい側圧も相まって、重さは感じにくくなっている印象でした。 【音の印象】 ・低音域 密閉型のヘッドホンなのではないかと錯覚してしまうほど、豊かな低音に包まれます。一番近くに配置されており、音の押し出し感がしっかりとしています。音として認識しにくい地響きのような低い帯域も良く表現されていました。また、横への膨らみは適度に抑えられており、間延びした印象は受けませんでした。 ・ボーカル 個人的な「D7000」の一番の推しポイントは美しいボーカル表現です。一番近くに配置されている低音域よりもやや奥に配置されており、距離感があるものの存在感をはっきりと感じられます。レビュー時に男性ボーカル、女性ボーカルどちらも試聴を行いましたが、個人的には女性ボーカルとの相性が特に良好だと感じました。女性ボーカル特有の、声の艶感の表現が素晴らしく、細かな息遣いまでしっかりと表現されていました。 ・高音域 刺激的になりすぎないよう、角が丸く整えられており、音楽を聴いていて心地よくなる高音を奏でます。目の前に広がる低音域と比較すると、音抜けが速いことも相まって高音域はやや量感が少なく感じるかもしれませんが、小さな音まで一つひとつの音を繊細かつ丁寧に奏でてくれます。 【まとめ】 ボーカリストが楽器の奏者を引き連れて目の前で演奏をしているかのような感覚を味わえるヘッドホンです。開放型特有の抜けの良さと、密閉型のような豊かな低域の両方を感じられるヘッドホンです。是非お試しください! 【試聴環境】 FiiO R9→final D7000 【試聴楽曲】 Official髭男dism - Pretender YOASOBI - 夜に駆ける あいみょん - ハルノヒ