スタッフ詳細
AKIRAアキラ
X(Twitter)@e☆イヤホン 秋葉原店
e☆イヤホン秋葉原店のAKIRAです!
愛機:Questyle QPM
JVC HA-FX1100
Jomo audio Flamenco(カスタムIEM)
ASHIDAVOX EA-HF1
RME ADI-2 DAC
JR SOUND HPA-203
SENNHEISER HD 650
ENIGMA Acoustics Dharma D1000
audio-technica ATH-L5000 etc…
好きな音楽、アーティスト:ゲーム音楽(アトリエシリーズ、デレステ)/門脇更紗/月ノ美兎 etc…
スタッフレビュー
-
FIIO
M11S 【FIO-M11S-B】
¥68319 税込
FiiOの新定番DAP
「M11」を踏襲したモデルとのことでサイズ感は近いですが、シーソー式のボリュームや六角形の物理ボタンなど、全体的な外観はむしろ現行モデルの「M11Plus ESS」(以下、Plus ESS)の方に似ています。 また音の傾向的に、電子音を含むアニソンやEDMを聴かれる方にオススメのDAPです。 全体的に音の輪郭がハッキリとしたクールな質感です。ボーカルやギターなどの描写は細かい部分まで表現されており、音の左右や奥行の広がりも感じます。音数の多い曲を聴いてもゴチャゴチャにならず、聴き分けができる明瞭さもあります。 押し出しや粒感の主張が明確で、音の立ち上がりはシャープな印象ですが、低域の深い部分の響きもしっかりと出ています。硬く量感が削れているような印象にはなっていません。 Plus ESSとの比較では、M11Sはボーカルがやや中央で近めになりつつ楽器は一歩下がって横並びにキレイに定位しています。音の輪郭はシャープになり音同士のすき間を意識できるようになっています。 Plus ESSだと、ボーカルも楽器も横並びに広がる音場感で、全体的な透明感がありつつも輪郭はやや丸く、音のつながりもなめらかで聴きやすい印象です。 それぞれ搭載するDACチップもアンプ回路も異なりますので同メーカー製DAPとはいえ、その違いが音作りにも反映されているようです。 M11Sはよりエネルギッシュな迫力がある音作りになっていますので、ぜひ聴いてみてください!
-
Campfire Audio
Supermoon
¥209800 税込
立体的な表現力と適度な芯の太さが心地良い
解像度の高さを求めつつ、ピーキーにならない聴きやすさと適度な迫力を求める方にオススメな商品です。 平面磁界型ドライバーはどちらかと言えばヘッドホンに採用されているモデルが多く、 高い解像度と正確な定位、1つのドライバーで広い帯域をカバーできるなどの特徴があります。 Supermoonはレスポンスが良く芯のある低域やきらびやかな高域を特徴としつつ、全体的にはバランス良くまとめられた正統派なイヤホンです。 どの帯域も曖昧な表現がなく、全域にピントが合っているように感じました。高域が鮮やかで抜けも良いのでスッキリとした印象に感じますが、低域もしっかりと出ており適度な押し出し感も感じます。 音場は近すぎず遠すぎず一定の距離感で正確に配置されており、特定の帯域が目立ちすぎる事もなく聴きやすく整列されている印象です。 個人的には、細やかに分離して聴こえる小気味良さや低域の音圧がしっかりと感じられる芯のある鳴り方が非常に魅力的に感じました。ポップスやロックなど声や音それぞれの質感が透明感高く正確に描写されている様を聴き分けつつノリ良く聴けるのが楽しいです。 基本的に音源に対して素直な鳴り方なので、合わせる音楽ジャンルは選ばない印象ではありますが、 特徴として音の響きや倍音が重視されるような音源だと少しスッキリと聴こえてしまう場合はあると思います。 ニュートラルで解像度が高い音を求める方には、ぜひ聴いていただきたいイヤホンです。
-
SENNHEISER
HD 800S
¥223938 税込
音を自然かつ明瞭に聴かせる優等生サウンド
HD 800Sはお家用ハイエンドヘッドホンの定番機! 据え置き環境をご検討の方、音場の広いヘッドホンをお探しの方にオススメします。 中高域の明瞭さに重きを置きつつ、外に向かってスーッと抜けていく余韻のキレイさが広い音場が印象的です。細やかな表現が生々しくも神経質にならず、ピークを感じさせない自然さと繊細さが絶妙なバランスで整っています。 HD 800Sは、パンチのある表現や印象的な響きが無くとも自然な広がりや丁寧な表現力にインパクトを感じました。低域は中高域の明瞭さを損なわない量感で出ており、スッキリと抜けの良い表現で聴きやすいです。 他の帯域をマスクしてしまうような低域の響きやパンチのある表現が、控えめに抜けの良い音になる事で、音の繊細なニュアンスを浮き彫りにし、洗練された表現を感じることができています。 モニター的ともいえそうですが、カチッとした硬い質感にはならず、あくまで自然な響きとクリアさを持ち合わせている点がHD 800Sの特徴と言えそうです。 またボーカルなどの中域の表現は適度な近さに感じますが、それ以外の帯域は定位にやや距離があります。 分離が良いのでボヤけるような表現にはなりませんが、やや分析的で客観的に聴かせるようなイメージでもあるので、ある程度曲との相性や楽しみ方の好みは出てくると思います。 例えばポップやロックなどの音数が多くノリの良い楽曲よりも、クラシックや女性ボーカルなどの音場感や中高域の描写が活きる楽曲の方が、相性が良いと思います。 音場の広い楽曲や女性ボーカル、分析的かつ自然に音楽を聴きたい方には特にオススメです! 使用機器:SENNHEISER「HDV 820」、Cayin「iDAC-6 MK2」「iHA-6」
-
Flipears
AISHA
¥75900 税込
ニュートラルで優しい聴き心地のモニターサウンド
低域の芯の太さやアタックの強さが適度にありつつ、明瞭な中音域、控えめな量感ながら鮮やかさもある高域が印象的でした。 定位は前方半円状に広がるイメージで一定の距離感を保っており、分離もしっかりしているので音一つひとつが捉えやすく分析的にも聴きやすいです。 ハッキリとした音の立ち上がりやメリハリも感じられる表現ですが、スッキリしすぎているような印象はなくある程度の厚みや量感も適度にあるためニュートラルに聴けます。 また少し距離感のある鳴り方をするため、近い音や高い解像度を求めつつ聴きやすさも欲しいという方にオススメのイヤホンです。 基本的にバランス良くニュートラルに聴かせるのであまり相性は選びませんが、ロックやポップスなどはメリハリのある表現を活かせるのでより良いと思います。 ぜひご検討ください。
-
EMPIRE EARS
Hero
¥192500 税込
むっちりと肉厚な低域と、にじまず丁寧な描写の中高域
低域に設けられたダイナミックドライバーの空気感のある肉厚な低域と、正確にクロスオーバーされた3基のBAユニットの繊細な描写がバランス良く整えられておりハイブリッド型構成の良さを生かしつつ、丁寧な優等生サウンドという印象です。 低域は骨太で芯が詰まっておりボワつく印象はありません。 低域に関しては立ち上がりが早いわけではありませんが、しっかりと沈み込み余計な響きは無いのでもたつきは気になりませんでした。 中高域はどの帯域にもピーキーな部分がなく、非常に聴きやすいバランスの良い音にまとまっています。 音一つひとつがにじまずとても鮮やかに鳴るので、ボーカルや楽器の表現をストレートに感じます。 定位もはっきりとしていて、音同士のレイヤーも明確に聴き分けられるほど解像度も高いです。 合わせるジャンルをあまり選ばないバランスの良さとノリの良さを兼ね備えているので、価格帯が合えば、ぜひ候補に入れてみてください!
-
VISION EARS
VE2
¥154000 税込
早い楽曲にも対応するスピード感と正確な定位。
立ち上がりはハッキリと響きは少なめ、スッキリとしつつカチッと硬質な質感が特徴のイヤホンです。 やや中域と中低域に量感のある帯域バランスで、音が薄くなり過ぎない印象があります。 高い解像度と定位も正確なので、音数の多い曲もゴチャゴチャにならず丁寧に聴かせます。 高域にいくにつれ線は細く量も少なくなっていきますが、明瞭さもありしっかりと聴きとれます。 定位は横に広く縦に狭めで、ボーカルは楽器よりも一歩近め。全体的に音が近くはありますが、外に広がっていくような音の抜け方なので、キツさを感じる事は少ないです。 VISION EARSのイヤホンは音の立ち上がりの速いモデルが多く、ロックやメタルなどのスピード感のある曲と相性が良いイメージが強いですが、VE2も例外ではありません。 アタック感がしっかりと音圧を強めに感じるため聴きごたえも十分あり、音数の多い曲もタイトにハッキリと捉えられます。 少しスッキリとはしていますが、どこかの帯域が抜けているようなこともなくどの帯域も明瞭に聴かせるので、そこまでジャンルを選ぶこともないと思います。 エントリーモデルとはいえVEらしい音作りはしっかりと感じられますし、聴きやすくも楽しい音作りです。 VISION EARSをご検討であれば、まずはVE2を聴いてみてください!
-
EMPIRE EARS
BRAVADO MKII
¥148500 税込
肉厚な低域と煌びやかな高域が最高に気持ち良いリスニングサウンド!
厚い低域といっても粗さがあったり不自然な量感は無く、しっかりとした立ち上がりから余韻まで丁寧に聴かせてくれます。 高域の質感は煌びやかで冷たい温度感まで感じるような鮮やかさがあります。非常に繊細に高解像度に聴こえますが、ある程度の距離感で鳴っているので聴き疲れするようなピーキーさをあまり感じさせません。 音場の広さもあるため、音同士が重ならず、すき間に余裕があり定位もしっかりと把握できます。 また、低域の支えがしっかりしているので広さがありつつも肉厚で、情報量に不足を感じさせません。 ボーカルなどの中音域に関しては低域、高域に埋もれる事はありませんが、少し遠くで鳴っているように感じます。ボーカルよりも、やや楽器メインで全体を聴くというイメージです。 低域の肉厚さと高域の煌びやかさが音楽を楽しく聴かせてくれます!EDMやロック、ジャズなどのアップテンポなノリの良い楽曲は最高に乗りやすいです!
-
Lime Ears
PNEUMA
¥291500 税込
さっぱりした高域とパンチのある低域の爽快サウンド!
PNEUMAは明瞭感がありつつもピーキーにはならず、爽やかな伸びが心地良いイヤホンです。 また全体的な密度感を、音の出だし部分に少しギュッと凝縮したように感じます。完全に硬い印象ではなく適度な空気の弾力感もあるので、 少しのなめらかさと音の余韻もある絶妙な加減で調節された質感です。 PNEUMAはサブウーファーに使われているダイナミックドライバーの量感を調整した 「アップ(鮮明な高音を伴うジューシーでパワフルなベースサウンド)」と、 「ダウン(パンチと明瞭さを保ちながら、中高域が自然なサウンド)」の 2種類のチューニングがあり、オーダー時にはいずれかをお選びいただけるようになっています。 ダウンでは、比較して中高域の質感が自然でありながら、よりキレイに際立つようになります。低域はスッキリとして空気が押し出してくるような音圧はそこまで感じないものの、 アタックや響きは適度に感じるため、より整ったニュートラルサウンドが良ければ ダウンがオススメです。楽器よりもボーカルや音抜けの良さを重視する方は、ぜひお試しを。 アップでは、定位の良さや中高域の爽やかさは保ちつつ低域の量感や押し出しが強くなります。 強くなると言ってもブーミーな鳴り方ではありませんが、ダウンの時と比較すると少しゲインがかったような元気な鳴り方になります。 高域の爽やかさを残しつつ、よりリズムに乗りやすいパンチのある表現を求めるのであれば「アップ」がオススメです。 ロックやEDMなど、楽器隊の音も重視したい方は、コチラをお試しください。 個人的に、最初はシンバルの冷たい金属的な響きがありつつも適度な低域の厚みや空気感のある表現が両立しているアップが気に入っていたのですが、聴き込むほど中高域の表現により集中できるダウンもとても心地良く聴けました。ダウン、アップどちらのチューニングも素晴らしいです! 爽やかでパンチの聴いた音でありながら、空気感を含んだ滑らかで柔らかい表現も感じる絶妙なバランスで仕上げられています。 この音のバランスや質感はLime Earsならではの個性だと思います! ※量感の項目はスイッチをアップにした時の印象です。ダウンの場合は中低域の量感が項目の2つぶん少なくなります。
-
Flipears
AURORA
¥286000 税込
異なる個性を絶妙にまとめあげたフラグシップモデル!
正確な定位と帯域バランス、音場、聴きごたえある音圧感、全てがちょうど良くバランスが取られたイヤホンです。各種ドライバーが帯域ごとに分けられた配役にそって、それぞれの役割を忠実にこなしています。 Sub Bassのダイナミックドライバーは、少しまろやかに空気を押し出す力強い音圧感を表現しています。Low-Mid、Mid、Mid-Highにそれぞれ2基ずつ割り当てられたBAドライバーは、 正確な音の定位と滲みを感じさせない忠実な描写力があります。Ultra High を担当する2基のESTドライバーは、抜けが良く分離感に優れた表現が音作りを鮮やかに彩ります。 AURORAの一番すごいと感じた部分は、異なるドライバーの個性は生かしつつ、最終的な出音は透明感に優れた広がり豊かでキレイな音にまとめられている点だと思います。ハイブリッド構成のイヤホンはドライバーごとの個性を生かしてそれぞれの個性が強く反映されていたり、 メイン以外は補助的なチューニングも少なくはないと思います。それに対してAURORAは、それぞれのドライバーらしい鳴り方を感じつつも、 そのどれもが支配的ではない絶妙なバランスで成り立っており、 解像度や音場、帯域バランスを自然に表現する事に長けているイヤホンだと思います。 パッと聴いた時のインパクトが強いモデルではないですが、 聴けば聴くほど完成度の高さが感じられます! 一瞬トリプルハイブリッドとは思えないバランスの良いナチュラルな聴き心地ですが、じっくり聴くと個々のドライバーの個性が光っています! 「自然かつ個性派」な特徴を持つイヤホンです。
-
64 AUDIO
N8
¥324900 税込
生々しく情報豊かな中音域と深く響く低域が魅力。
情報量が豊かで細かな声色の変化まで描く中音域と、たっぷりとした量感と押し出しの強さを持ちつつ抜けの良い低域表現が絶品のイヤホンです。高域もしっかりと出ていて抜けが良く煌びやかな質感ですが、線は細めで全体的にみれば量感は控えめです。音場は広く、楽器隊はほど良い距離感で鳴りボーカルは一歩前にいるようなイメージです。 N8で特にすごいと思ったところは2つあり、1つは低域の量感や押し出しの強さがありつつも圧迫感を感じさせない抜けの良さがある点です。この部分は64 AUDIOの独自技術 「apex テクノロジー」による恩恵も大きそうです。音質の改善だけでなく、疲労感や難聴リスクの軽減にもつながっているスゴイ技術です。 もう1つは、生々しい表現力を持つ中音域です。情報量が多く立体的なので、一瞬めちゃくちゃ近くでなっているのかと思いましたが、少し近めではありますが適度な距離感で鳴っているので、耳に刺さるようなことはなく聴きやすさもありました。全体を見通せる透明感がありつつ、声の細かい抑揚を高い解像度や厚み、正確なレスポンスで克明に描き出しています。 まさに聴きごたえと聴きごこちを両立しているイヤホンだと思います。比較的、音楽ジャンルの相性は選ばない機種ですが、N8は「Nathan East(ネイザン ・ イースト)」氏のシグネチャーモデルなだけあって、ジャズやフュージョンとの相性は抜群です。 特に魅力を感じたたっぷりと響きつつ抜けの良い低域とリアルな中音域を実現したチューニングや、迫力をもたせつつ耳への負担を軽減させる排圧を考慮した設計はネイザン ・ イースト氏と64 AUDIOが共同開発した「N8」だから実現できたものだと思います! じんわりと生々しく響く音にずっと浸りたくなるような、魔性のイヤホンです。