スタッフレビュー詳細
オーケストラのような配置で鳴らすイヤホン
BA8基という物量ながら楽器とボーカルの分離感に優れている「Orchestra Lite」です。
マーブル模様のフェイスプレートはブルーとグリーンの二色から選べます。クリアで透明度の高いシェルは、近年の中国製イヤホンの高い品質を象徴しているかのようです。
音は少しウォーム気味で量感は多め。楽器とボーカルの分離感が高く、全体的に明るい印象です。音場表現は少し独特で、ボーカルが独立している周辺で楽器が鳴っています。確かに「Orchestra」と名づけられるのも納得です。
このイヤホンの真骨頂が発揮されるのは、やはり楽器が多い楽曲です。しっかりと楽器の一体感を感じつつ、適度な分離感によって聞き分けも可能です。
ボーカルを聴きたい方と楽器を聴きたい方、どちらにもオススメできる「Orchestra Lite」。イヤホンを初めて買う方にもいいのではないでしょうか。
再生環境:iPhone13pro→ifi Audio NeoIDSD BL→Orchestra Lite
試聴楽曲:KOTOKO Aiobahn「INTERNET YAMERO」
花譜「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」
ずっと真夜中でいいのに。「綺羅キラー(feat. Mori Caliope)
量感イメージ
この商品に対する
他のスタッフのレビュー
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なおティー
@e☆イヤホン
Kiwi Ears
Orchestra Lite
Green
¥41800 税込
全ての音を間近で感じられる体験
Kiwi Ears「Orchestra Lite」は、音の広がりを間近で感じたいという方におすすめのイヤホンです。ボーカルを中心に楽器やシンセ音などが、手前から左右へ押し寄せる濃密なサウンドが特徴です。 外観は透明度が高いクリアなシェルと、彩度強めのマーブル模様を施したフェイスプレートのコントラストが魅力的です。フェイスプレート中央にあるKiwi Earsのロゴは、アメリカンレトロ調のテイストが漂うオシャレなデザインで、個人的に激押しポイント。 音質に関してはボーカルを中心に、全帯域が手前側に押し出された密度の濃いサウンドが特徴的です。 音の空間は、各帯域を前後の奥行きで棲み分けるというよりかは、左右に広く音場を取って鳴らしている感覚です。そのため「全体の音が手前側で鳴る」という密度の濃い空間表現でありながらも、楽器やボーカルなどの音を一つひとつ明確に分けて聴けました。 明瞭さと迫力の両方を持ち合わせたサウンドなので、楽器の多いオーケストラから、様々なシンセ音を重ねたハイテンポな電子音楽などを聴く方におすすめです。
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イッチー
@e☆イヤホン 秋葉原店
Kiwi Ears
Orchestra Lite
Green
¥41800 税込
価格と性能が釣り合わない!(いい意味で)
8BAというスペックのイヤホンとしては、かなりコストの抑えられた製品です。すると実際のパフォーマンスが気になるところですが、結論は「コスパ最強」の一本です。 まず一聴した瞬間に感じた音圧は、複数のドライバーを搭載したハイエンド機に感じる衝撃と遜色なく、情報のぎっしりつまった音の波が、前方から押し寄せてくるかのようです。 音は自然なトーンバランスで突出しすぎた帯域はなく、素直なリスニングができます。 やや低音よりの中音域が少し厚めになっているため、サウンド全体に力強さや勇壮さが演出され、オーケストラなどエピックな楽曲には一層の聴き応えを得られます。 ボーカルへのフォーカス感もよく、中低音のグっとした押し出しによって男性ボーカルの存在感はより強調されます。 目を惹く美しいフェイスプレートと、サウンドを最大限に引き立てるシルバーのケーブル。この外観に加え、音質とスペックと、総合的にコストを大きく超えたパフォーマンスを魅せてくれる一本です。
このスタッフの他のレビュー
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アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
SHANLING
EH2
Silver
¥63360 税込
省スペース•ハイパワーの優等生
省スペース・ハイパワーで密度の高いサウンドを楽しめる「EH2」。 非常にコンパクトで、机の上に置いてもスペースを取らないのが魅力です。 このサイズ感は選択の理由の一つになるのではないでしょうか。 サウンドについてですが、6.3mmで試聴した際は距離感が近く、密度と重みを感じました。 特にボーカルが前に出ており、息遣いまで感じられそうなほどの臨場感があります。 艶やかさも併せ持つ中域は、聴いていて楽しい印象です。 また、低域は滑らかで量感があり、グルーヴ感も十分。しっかりと音楽の土台を支えてくれます。 一方、4.4mmのバランス接続で試聴すると、ヘッドホンの特性を活かした透明感のあるサウンドに変化します。 空間の広がりが増し、中高域の伸びやかさが加わることで、非常にバランスの取れた音になりました。 また、「TREBLE(中高域)」「BASS(低域)」を調整できるノブが搭載されており、好みに合わせた音作りが可能です。 さらに、OS(オーバーサンプリング)/NOSモードの切り替えにも対応しており、解像度を向上させることもできます。 ソフトウェア不要で幅広く調整できるのは、うれしいポイントですね。 省スペース・ハイパワーで、中音域にフォーカスした密度のあるサウンドが特徴的な「EH2」。 「最初から使える据え置きアンプが欲しい」「ボーカル中心に音楽を楽しみたい……」そんな方におすすめです。 ぜひ、ご試聴ください。 試聴環境 Galaxy S24 Ultra → SHANLING EH2 → ATH-ADX3000 試聴楽曲 yama / Slash 米津玄師 & 初音ミク / 砂の惑星(+初音ミク) Reol / 綺羅綺羅
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アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
FIIO
K19
Black
¥223470 税込
デジタルサウンドの最先端
デジタルで立ち上がりが早く、レスポンスの良さやモニターでもリスニングでも使えるハイエンドアンプ「K19」です。 一聴した際にまず思ったのは「音の粒立ちがあまりにも細かい」ということです。 かなりデジタルライクに聴こえるので、好みが分かれるかもしれません。 各音域は誇張しないフラットに近いバランスで、聴く音源やヘッドホンを選びません。 空間は上下左右にある程度広く、定位もしっかりしているのでモニターにも使えるでしょう。 前のフラッグシップとされている「K9」と比べるとかなり軽快でよりモニターに振った印象です。 見た目は縦置きのことを考えてかなりスリムになりました。 排熱口が増えてエアフローもよくなっているので、発熱等も問題なさそうです。 小さいながらディスプレイもついているので、どのような状態で運用しているかの把握もしやすいと思います。 デジタル・アナログの出入力系統もかなり多様なので、他の機器との接続性や拡張性も問題ありません。 モニターにもリスニングにも使えて音源を選ばないFIIOの新フラッグシップ「K19」 様々な用途で使用する方におススメです。 ぜひご試聴ください。 試聴環境:Galaxy S24Ultra→K19→HD800s 試聴楽曲:日向電工「ブリキノダンス」 ネイサン・エヴァンズ「WellerMan」 スティーヴ・アオキ「Azukita」
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アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
Cayin
N6iii/C201【SPK-A006】
¥225500 税込
いい音とはなにか
ベストセラー「N6ii」の機能を引き継ぎつつ、さらに磨きをかけた後継機「N6iii/C201」。Cayinがこれまで培ってきた技術を惜しみなく注ぎ込んだミドルハイクラスのDAPは、その高い完成度で注目を集めています。 高級感あふれる漆黒の筐体に、金色のサイドボタン類が美しく映え、見た目にも所有感を満たしてくれます。重量は適度で、ギリギリ持ち運び可能なサイズ感と言えるでしょう。 特徴的な機能として、前機種から受け継がれている「マザーボード交換機能」があります。DACチップやアンプ全体を交換することで、まったく異なる音質を楽しむことができる画期的なシステムです。他のマザーボードも今後発売予定とのことで、さらなる展開が楽しみですね。 今回試聴したのは「C201」と呼ばれるマザーボード。シーラス・ロジック製チップ「CS43198」を8枚搭載しています。第一印象は、「歪みが少なく、普遍的に良い音」。音の好みは人それぞれですが、「C201」は誰にでも受け入れられそうな、まさに“良い音の王道”を体現しています。全体的に、角が取れた優しいサウンドでありながら、高い解像度と優れた空間表現力を備えています。 例えば、[Alexandros]の「閃光」を聴いた際には、ベースやドラムラインのグルーヴ感がしっかり主張する一方で、ボーカルが伸びやかに広がる様子が非常に心地よく感じられました。また、細かい音の連打もスムーズに表現できており、レスポンスも十分と言えるでしょう。 一方で、YOASOBIの「夜に駆ける」では、中高域の伸びやかさと艶やかな音色が印象的で、音楽全体が鮮やかに彩られます。ニュートラルなサウンドで嫌味がなく、長時間聴き続けても疲れにくい点も魅力です。 さらに、カスタムされたAndroid 12は動作が快適で、ストリーミング再生も問題なくこなせます。また、急速充電対応の大容量バッテリーを備えているため、外出先でも安心して使えます。 「良い音の王道」を征く「N6iii/C201」。発展性があり、長く使えるDAPをお探しの方にぜひオススメしたい一台です。ぜひ店頭で試聴してみてください! 試聴環境:N6iii/C201 → TG334 試聴楽曲:[Alexandros]「閃光」、YOASOBI「夜に駆ける」
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アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
ACTIVO
ACTIVO Q1 【IRV-ACTIVO-Q1】
¥53163 税込
完成度の高いコラボIEM
DITAとACTIVOのコラボIEM、「Q1」。 全体的に、しっとりとした艶感のある表現を楽しめるイヤホンだと感じます。 装着感は非常に良好で、軽量なため長時間の使用でも疲れにくそうです。 ノズルが長めに設計されており、耳道でしっかりホールドされる感覚があるので、遮音性も抜群です。さらに、初めからFinalのEタイプイヤーピースが付属しているため、自分に合ったサイズを選べば、最高クラスの装着感が得られるのではないでしょうか。 外観は、透明感の高いクリアレジンで成形されており、まるで宝石のような美しさを誇ります。 内部に封入された「PM1+ドライバー」は、白色塗装が施された真鍮製のケーシングに収められており、その仕上げにも丁寧さが感じられます。とても綺麗で洗練されたデザインは、所有欲も十分に満たされます。 音質については、しっとりとした艶感と滑らかさが印象的なサウンドです。 高域は伸びやかで、角が取れた聴きやすい音を奏でます。一方で、中低域は真鍮ケーシングによる艶感とふくよかさが感じられ、しっかりとした聴き応えがあります。適度な距離感と空間表現も備わっているため、幅広いジャンルで楽しめる万能さも魅力の一つです。 宝石のような美しいデザインと、完成度の高いサウンドを兼ね備えた「Q1」。 ぜひコレクションに加えてみてはいかがでしょうか?