スタッフレビュー詳細
静寂に広がる迫力のサウンド
「AVIOT TE-Z1PNK(以下ピヤホン6)」はe☆イヤホンアンバサダーでもあるピエール中野氏監修の「ピヤホン」シリーズ第6弾となる完全ワイヤレスイヤホンです。
いままでのピヤホンシリーズは元となるモデルが先に発売された後に”ピエール中野コラボモデル”としてチューニングが施されて発売されておりましたが、ピヤホン6は、AVIOTのフラグシップモデルとして完全新規で作られたモデルです。
ピヤホン6には今までのピヤホンには搭載されていなかったノイズキャンセリング機能が搭載されています。音楽を試聴する前にノイズキャンセリングの性能チェックを行ったところ、かなり優秀だと感じました。比較的静かな空間でのテストでしたが、エアコンの音や、窓越しで聴こえる車の走行音といった雑音はほぼ完璧に消し去ってくれました。ノイズキャンセリング特有の閉塞感も少なめで、ノイズキャンセリング性能だけで既に他の完全ワイヤレスイヤホンと比較しても優秀な製品だと感じます。
肝心の音に関しても、もちろん一切の妥協はありません。オーディオファン視点から見ると、ドライバー構成が「10mmダイナミックドライバー+平面磁気駆動型ドライバー」という完全ワイヤレスイヤホンにはなかなか存在しない構成にどんな音を奏でるのか興味が湧きます。
【低音域】
「ピヤホンの低音」と言えば私のイメージでは「量感が多めでアタック感がしっかりとあるガツンとくる低音」といったイメージですが、ピヤホン6もその傾向は変わりありません。ピヤホン6は既存のピヤホンと比較すると、ゆるい部分が少なくなり、よりタイトで重さを感じる低音だと感じました。地響きのような脳を揺さぶる音もしっかりと表現してくれます。
【ボーカル】
ボーカルはやや近めの位置に配置されています。立体的でボーカルが「そこ」に浮かんでいるように感じ、近いのに距離を感じるという不思議な感覚でした。生々しさはやや薄めではありますが、しつこくなく全体のバランスが良いためむしろ好印象でした。
【高音域】
高音域は刺激的になり過ぎないように丁寧に鳴らしている印象でした。高音域やボーカルのサ行の刺さりはありません。立ち上がりが早く、抜け感も良好です。
【全体の印象】
今までのピヤホンの超ブラッシュアップバージョンという印象です。ややクール寄りで、細かい音まで1音1音をしっかり聴き取る事ができます。迫力はあるけど濃すぎない音で、一聴してすぐに「良い音」と感じられました。ノイズキャンセリング性能も素晴らしく、音楽に集中できる点もとても好印象です。
ピヤホンファンの方だけでなく、多くのオーディオファンに試聴してほしいと思えるオススメの完全ワイヤレスイヤホンです!
試聴環境
iPhone 14 Pro→AVIOT TE-Z1PNK
試聴楽曲
HoneyWorks - 可愛くてごめん(feat. かぴ)
マキシマム ザ ホルモン - 刃渡り2億センチ
量感イメージ
この商品に対する
他のスタッフのレビュー
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澪
@e☆イヤホン 秋葉原店
AVIOT
TE-Z1PNK ピエール中野コラボモデル
¥39600 税込
気分を上げたい曲をきいてると自然と頭も振っちゃうイヤホンです
TE-Z1PNKは、バンド「凛として時雨」のドラマーのピエール中野さんが手がけるイヤホン、通称「ピヤホン」のワイヤレスモデル第6弾です。 いままでのピヤホンはAVIOTからすでに発売されているイヤホンをベースモデルとして、ピエール中野さんが監修する形式でしたが、TE-Z1PNKにはベースモデルがないため、構想段階からかかわっています。なので、よりピエール中野さんのこだわりがたくさん詰まったイヤホンになっています。 まずは外装について、充電ケースはサラサラした高級感のある素材でできていて、キズがつきにくそうです。黒にゴールドの挿し色も高級感を後押ししているなと感じました。 付属のハードケースも“ハード”というだけありしっかりしていて、ある程度の衝撃は吸収してくれそうです。カラビナも付属しており、身に着けることができる点もいいですね。 そして嬉しいのは、いたるところにバイブスくんがついてる事です。シンプルなのもいいですが、やっぱりせっかくピヤホン使ってるなら使ってるアピールしたいですよね……! 装着感に関しては、ノズルが細く耳の奥のほうまでフィットします。ですが、圧迫感はなく長時間の装着にも問題ないと感じました。すこし耳から出っ張りはしますが、しっかりフィットしているので、頭を強く揺さぶっても外れませんでした。 また、TE-Z1PNKではピヤホンシリーズで初めてノイズキャンセリング機能を搭載しました。実際に使用してみたところ、エアコンなどのささいな空気の音を消してくれて、問題なくノイズキャンセリングの役割を果たしてくれているなという感じでした。また、ノイズキャンセリングによくある圧迫感がなく、つけながら集中してお仕事をすることもできました。 音質レビューとして、一言で言うならば「軽やかな音を鳴らしてくれるイヤホン」です。まだまだパワーが有り余っている感じがしたので、聴いててつらいと感じる所がないです。 バンドの音楽を聴いてみたところ、マイルドなギター音と軽やかなドラム、下から支えあげるベースのバランスが取れていると感じました。音の量感が多く、その一つひとつが粒だっていて、聴いてて楽しかったです。 EDMや、バンドミュージックなど縦ノリの曲をテンションあげて聴きたいときによく合うイヤホンだと感じました。軽快で、音の量が多いのにもかかわらず、ひとつひとつの音においては、際立って聴こえるので、音楽に浸ることができて、自然と頭を振ってしまっていました。 そして、音の空間の響きがよく伝わるので、女性ボーカルの伸びのいい声が映えるなと感じました。また、音が軽快なので疾走感のある曲にも合うと思います。ライブとはまた違う、音にのめりこむ楽しさをこのイヤホンで感じて欲しいです。 私の試聴環境 iPhone12→Apple Music 私の試聴した曲 FAKE LAND - FAKE TYPE. Redo - 鈴木このみ ドライフラワー - 優里 五月の蠅 - RADWINPS
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BAMBI
@e☆イヤホン 秋葉原店
AVIOT
TE-Z1PNK ピエール中野コラボモデル
¥39600 税込
待望のワイヤレスピヤホン第6弾! ロックに最適なイヤホン!
待望のワイヤレスピヤホン第6弾! ロックに最適なイヤホン! しっかりと筐体全体で耳にフィットしてくれるので安定性が増しています。 チューニングは『TE-BD21j-ltd ピエール中野コラボモデル』でのドラマーらしいバスドラとシンバル系バチバチの音ではなく少し腰低ですが、まとまりのあるロックには最適な分かりやすくノレるサウンドだと思います。 いつもピヤホンを聴くときは凛として時雨の『テレキャスターの真実』で聴くのですが、ボトムを支えるベース、切れ味のあるテレキャスターのギター、遊び心と安定性があるドラム、高音ボーカルと調和が取れたチューニングは、やはりハマりますね。 ボリュームを上げると若干シンバルが刺さる感覚がありますが、このくらい欲しい! って方もいるんじゃないでしょうか! ノイズキャンセリングは圧迫感が少なく、ある程度外音をしっかりと抑えてくれます。 外音取り込みはマイク感があるにせよ、しっかりと取り込んでくれます。 個人的にノイズキャンセリングが非常に苦手なので長時間は辛いですが、慣れた方ならなんの問題もないと思います! バランスの取れたロックに最適なワイヤレスイヤホンだと思います!
このスタッフの他のレビュー
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わか
@e☆イヤホン
Shokz
OpenRun Mini
¥17880 税込
小型軽量な骨伝導ワイヤレスイヤホン
Shokz OpenRun MiniはOpenRunの性能はそのままにネックバンド部分を短くしたモデルです。 骨伝導イヤホンは、耳の鼓膜を使わずに、振動が骨を伝って直接蝸牛という部分に伝わる仕組みであるため、ドライバー(音を鳴らす部分)を耳の近くで密着した状態にしておく必要があります。 OpenRun MiniはOpenRunやOpenRun Proと比較すると小さめに作られており、上記2製品では大きすぎるという方にオススメの商品です。 私自身もOpenRunやOpenRun Proを試聴した際には、頭を上下に動かすと、イヤホン本体も動いてしまい、どうしても「大きい」と感じてしまいました。しかし、OpenRun Miniでは、「ズレる」ということはなく、レビューに集中することができました。 聞こえる音は、OpenRunをレビューした際と同じ印象で、人の声が聞き取りやすい中音域がメインの音でした。 長時間の仕様でも聴き疲れしそうにない音で、オンラインミーティングやオンライン学習など、人の声を集中して聴きたいという用途にはピッタリです! 基本的なスペックはOpenRunそのままで ・短時間であればお風呂に沈めてしまっても大丈夫なレベルの防塵防滴性能「IP67」 ・最大約8時間の連続再生と、10分の急速充電で約1.5時間の使用が可能 となってます。 是非、OpenRunやOpenRun Proと併せて試着してより装着感の良いモデルをお選びください! 試聴環境 iPhone 11→OpenRun Mini 試聴楽曲 赤い公園 - Pray asmi - 例えば
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わか
@e☆イヤホン
FiiO
Q11 【FIO-Q11-B】
¥14850 税込
手のひらに乗る高出力アンプ
FiiO「Q11」はお手軽に高出力サウンドを味わえるDAC搭載アンプです。Q11とスマートフォンやパソコンなどの再生機器をUSB Type-Cケーブルで接続するだけで使用できます。iPhoneユーザーの方もLightning端子のケーブルが付属するため別途の用意は不要です。 Q11がスティック型のDAC搭載アンプと大きく異なる点は、「バッテリーを搭載している」という点です。Q11自体の充電が必要ではありますが、再生機器側の電力供給不足によって使用できないという心配が不要で、スマートフォンのバッテリーの減りも抑えられるというメリットの方が個人的には大きく感じます。 バスパワータイプ(アンプ自体にはバッテリーを搭載しておらず、再生機器から電源を供給する製品)の同価格帯のポータブルDAC搭載アンプと比較すると、出力が高く音に余裕のある印象を受けます。Q11を通すことで全体的に音の輪郭や粒立ちをハッキリと感じられる様に変化します。音の味付けは少なめです。中低音域の音の厚みと高音域の繊細さの両方を兼ね備えたサウンドを楽しめました。 また、Q11と再生機器のボリュームが連動していないという点もgoodポイントです。再生機器である程度音量調整しておいて、そこからQ11で細かく調整といった事が可能です。Q11のボリュームは程よい抵抗感があり、かなり細かい調整が可能だと感じました。 スマートフォン直挿しからのステップアップにはもちろんのこと、10000円前後の価格帯のアンプを現在お使いで出力に不満のある方にも試していただきたい商品です! 試聴環境 iPhone 14 Pro→FiiO Q11→AAW ASH(カスタムIEM) 試聴楽曲 吉田凜音 - JASMINE YOASOBI - Blue
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わか
@e☆イヤホン
beyerdynamic
Free BYRD
Gray
¥33800 税込
beyerdynamicが聴かせたい音を届けてくれる完全ワイヤレスイヤホン
beyerdynamic「Free BYRD」はあなたに合わせた音を奏でてくれる完全ワイヤレスイヤホンです。 【オススメポイント】 ・あなたの聴覚に合わせたサウンドチューニングで音楽を楽しめる「サウンドパーソナライゼーション機能」搭載 ・低遅延モード搭載で、動画やゲームでも遅延を気にせずに迫力のサウンドを楽しめる まずは見た目から。充電ケース、イヤホン本体ともにマットでさらさらとした質感の素材が使われています。ヘアライン加工のようなデザインが施されたイヤホン本体のタッチ操作部がオシャレで、ビジネスシーンでも浮かない印象を受けます。イヤホン本体はやや厚めではありますが、普段使用するサイズよりもやや小さめのイヤーピースを選ぶことでしっかりとホールドしてくれました。 試聴の際に是非試していただきたいのが「サウンドパーソナライゼーション」機能です。専用アプリで、健康診断の際に行うような高音域の聴覚テストを行うことで、音のバランスを自動的に調整してくれます。 実際にサウンドパーソナライゼーション機能を使用すると、全体的に音の輪郭を捉えやすくなると同時に、見通しが良くなり立体的な広がりをより感じるサウンドに変化しました。個人的には、デフォルトの音よりもかなり好印象だったので、是非お試しください! 全体的な音のバランスは、近めで迫力のある低音域と存在感がありつつもくどすぎないボーカルが特徴的な、聴いていてテンションが上がるサウンドバランスだと感じました。高音域はしっかりと出ているものの、線が細めで刺さりを気にせずに音楽を楽しめました。 是非お試しください! 試聴環境 iPhone 14 Pro→beyerdynamic Free BYRD 試聴楽曲 Fear, and Loathing in Las Vegas - Shake Your Body NewJeans - OMG
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わか
@e☆イヤホン
FiiO
KB1K Black 【FIO-KB1K-B】
¥2200 税込
無限大の可能性を秘めたショートカットキーボード
FiiO「KB1K Black」(以下KB1K)はパソコンやFiiO製のDAPに接続して使用するショートカットキーボードです。 【おすすめポイント】 ・自由に設定できる3つのボタンと押し込み可能なボリュームを搭載(設定変更はWindowsのみ) ・ホットスワップ対応 私自身、小型のショートカットキーボードを自作して、会社のデスクでも自宅でも愛用しておりますが、いざ自作でショートカットキーボードを作成しようとすると自作キットの他にキースイッチとキーキャップを購入することになり、安めに見積もっても5000円位はかかってしまいます。そんな中KB1Kはなんと2000円前後(レビュー時点)で購入できる……。自作するのはなかなかハードルが高いと感じている方にとてもオススメできる商品です! KB1Kのオススメできる点は、安価であるという部分だけではありません。なんとこちらのキーボードは「ホットスワップ対応」なのです。 ホットスワップ対応キーボードとは、各キースイッチがはんだ付けされておらず簡単に着脱可能なキーボードのことを指します。ホットスワップに対応していることで、キースイッチが消耗して反応しなくなってしまった際や、打鍵感を変えたい際に気軽にキースイッチを変更できます。(※キースイッチの抜き差しには専用の工具を使用することをオススメします) 先行発売された「KB1」と比較すると、筐体素材がアルミマグネシウム合金からABS+アクリル樹脂素材に変更され、軽量化されています。底面の滑り止めがしっかり効くため打鍵の際に動いてしまう事はありませんでした。 キーキャップやキースイッチを変更して自分好みにカスタマイズできるKB1Kはキーボード沼への第一歩となる商品です。是非、手に取ってみてください!