スタッフレビュー詳細
楽しみ方はあなた次第。ながら聴きも本気聴きもあり!
SONYの完全ワイヤレスイヤホン「LinkBuds」はイヤホンなのに真ん中に穴が開いていてなんとも不思議な形状です。
実際に実物を見てみると、想像より小さく驚きました。充電ケースは500円玉より一回り大きいくらいで、イヤホン本体もかなり小ぶりです。
耳に入れてみると、その小ささ・軽さから非常に快適に装着できました。つけている重みをほとんど感じず、外の音や空気が耳に触れるのでイヤホンをつけていることを忘れそうになりました。
今回特に驚いた機能が「ワイドエリアタップ」です。従来のワイヤレスイヤホンは、本体にタッチセンサーやボタンがあって、それらを触る・押すことで再生停止などの操作が可能でした。ですが、この「LinkBuds」に搭載された「ワイドエリアタップ」で触れるのは、「ユーザーの顔」です。
耳からほほの辺りを軽く「トトン」とタップすると再生停止などの操作が可能です。これが非常に便利で、本体のボタンやセンサーの位置を探すことなく操作ができるので今までのものよりも早く慣れることができました。歩いた際の振動などで誤作動しないか心配でしたが、歩いたり飛び跳ねたりしても全く誤作動しませんでした。
音質に関して、想像以上に音が良いと感じました。ながら聴きや骨伝導などの外部の音が聞こえるタイプの製品は低音が損なわれがちです。ですがこの「 LinkBuds」はしっかりと低音まで聴かせてくれます。音の情報量も十分に出せていて、細かいニュアンスまで再現してくれています。外の音と音楽が混ざることで、日常にBGMが付加されたような感覚になれます。なにかをしながらのリスニングでなくても、この感覚を楽しむためにこの「LinkBuds」で音楽を聴きたくなりました。
また、声などの中音域がとても聴き取りやすく、音楽だけでなくラジオやポッドキャストの試聴にもおすすめできます。聴きながら聞こえる、使い方次第で活用方法が広がる可能性を感じます。
あなたはどんなシーンで使いますか?
試聴環境:Galaxy Note 20 Ultra
試聴楽曲:billie eilish / bad guy
:Maroon5 /Sugar
量感イメージ
この商品に対する
他のスタッフのレビュー
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わか
@e☆イヤホン
SONY
LinkBuds【WF-L900】
ホワイト
¥20367 税込
「ながら聴き」だけではもったいない!じっくり音楽を聴く際にも使いたいTWS
SONYから新たな「ながら聴きイヤホン」の登場です! 「LinkBuds」は完全ワイヤレスタイプのながら聴きイヤホンです。 イヤホン本体は、小さな球体とドーナツ型のリングがくっついた形をしており、リング部分がスピーカーとなってます。リングの真ん中に穴が空いていることで耳の穴を完全には塞がない設計となっており、周囲の音を聴きつつ、音楽を楽しむことができるようになってます。 私自身、耳が大きくないため、上手く装着できるか心配ではありましたが、実際に装着してみると杞憂に終わりました。耳のくぼみに少し押し込んでからイヤホン本体を回しながら装着することで、耳にピタッと収まってくれました。また、短時間の試聴ではありましたが、耳が痛くなるという印象は受けませんでした。 全体的な音のバランスは、中音域にフォーカスが当たっており、ボーカル域の聞き取りやすい印象でした。 「LinkBuds」はながら聴きイヤホンにありがちな低音の弱くて軽い印象の音ではなく、しっかりと低音も楽しむことが出来ます!私自身、低音がしっかりと出ている音が好みではありますが、「LinkBuds」の低音は満足のいくものでした。 また、人の声が近くで鳴っている印象で、とても聞き取りやすかったです。 音楽だけでなく、オンラインミーティングやWEBラジオの試聴の際にも真価を発揮してくれること間違いなしです! 「ながら聴き」の商品と聞くと、音漏れが気になる方もいらっしゃると思います。今回のレビューはe☆イヤホンの事務所で試聴を行いましたが、iPhoneのボリュームおよそ1/3ほどで再生した場合、イヤホンを手に持ったまま腕を半分ほど伸ばした状態まで離すと再生音が気にならなくなる印象でした。 大きな音で再生してしまうと、音は漏れてしまいますが、比較的静かな場所での使用であれば、あまり音漏れを気にせず使用できると思います! 「まるで質の高いインナーイヤー型のイヤホンで音楽を聴きながら、まわりの音もしっかり聴きとれる」LinkBudsはそんなイメージの商品でした。是非ご試聴ください!
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のの
@e☆イヤホン
SONY
LinkBuds【WF-L900】
グレー
¥20367 税込
骨伝導との違いは、寝ホンOKな小ささと、外音が「少し」聞こえること
骨伝導イヤホンを2年愛用した経験もふまえ、LinkBudsの推しどころをご紹介! 寝ころんでも邪魔にならないイヤホンをお探しの方、あるいは「ながら聴きイヤホン」の中でも比較的騒音に音楽を打ち消されにくいイヤホンをお探しの方にオススメします。 【ポイント①:小さいので、寝ホンとして大活躍】 このLinkBudsは手の親指ぐらいの小さな筐体で設計されています。これなら、装着しても耳から飛び出にくいので、寝ころびながらでも使いやすいでしょう。いわゆる「寝ホン」という使い方です。 寝ホンとして完全ワイヤレスを選ぶときのポイントは何でしょうか。第1に「本体の小ささ・薄さ」は、言うまでもなく必須ですよね。ただ、実は第2に「操作方式は何か」ということも大事です。操作方式とは、ボタン式・タッチ式・タップ式、ということですね。 たとえば、寝ホンには向かない操作方式はタッチ式です。タッチセンサーは静電気などを感知して動作するので、寝ころんだときに布などとこすれて静電気が発生すると、誤作動を起こしてしまいます。 では、LinkBudsはどうかというと、LinkBudsはタップ式です。タップ式は「叩く」ことで動作することからわかるように、振動(揺れ)を感知します。LinkBuds の2回タップしないと動作しないという機能を含めて、誤作動を防げます。さらに、LinkBudsは"こめかみ"をたたいても操作できるという独自機能があるので、寝ころんでいて本体が枕に隠れていても操作しやすいのが特徴。LinkBudsは、寝ホンとして欲しい要素を多数兼ね備えています。 【ポイント②:外の音が「多少」聞こえる程度なので、音楽再生とのバランス調整が容易】 LinkBuds装着時の外の音の聞こえ方は、「インナーイヤー型(Apple「AirPods」など)」と「骨伝導などの完全開放型」の間ぐらいのイメージです。音量設定が3〜4割以内であれば、会話に支障はないという印象です。 一応、骨伝導ほど外の音が100%聞こえるわけではないです。これについて、僕はデメリットでもありメリットでもあると感じています。そのメリットとは、音量を下げれば外の音がガッツリ聞こえるし、音量を上げれば音楽をしっかり聴き取れる、ということです。 この点について、他の骨伝導型と対比して説明するのがわかりやすいでしょう。たとえば骨伝導イヤホンでは、外の音が100%聞こえるので、道端ではとても安心感があります。また、料理するとき音楽を流していても焼き加減が音でわかったり、いろいろな場面で本当に便利です。 この反面、骨伝導はあまりにも外の音が聞こえるので、環境音が大きいときは、音楽がほぼ聴き取れなくなります。ですので、場合によっては「つけていないのと一緒」ぐらいの感覚です。 それに比べるとLinkBudsは、ある程度周りの音が聞こえればいいという使い方であれば、場所によって音量を上げたり下げたりすればいいだけなので、とても便利ではありませんか。「自分がしゃべると音楽が勝手に止まる」というスピーク・トゥ・チャット機能もあるので、場合によっては音量操作それ自体も要りません。 このように「ながら聴き」という観点では、骨伝導もLinkBudsも一長一短あると思います。特に「何も聞こえなくなるのは困るなぁ」など音楽や音声の聞こえ方を重視する方には、LinkBudsがとてもオススメです。 【ポイント③:完全開放型・小型・リング状ドライバとは思えない低音域の再生力】 音質は、2022年3月現在で、「ながら聴きイヤホン」の中では一番カナル型に近い音質です。 普通に考えると、面積の狭いリング状ドライバ、かつ開放型の構造であれば、低音域の再生力や聴き取りやすさには難があるはずです。それにもかかわらず、LinkBudsはベースぐらいまでは低音側もちゃんと聴き取れることに驚きました。高音だけのふわふわした輪郭にならずに、濃い音が鳴っています。 音の広がりはやや少ないと感じましたが、「WF-C500」などのSONYのカナル型の完全ワイヤレスイヤホンの音質に近づけるようチューニングされているのだろうなと感じます。 【ポイント④:通話品質は、周囲の騒音が入らないよう徹底的に調整】 通話品質については、eイヤホンのYouTubeチャンネルで、掃除機をかけて通話した検証動画があるので、そちらをご覧ください。驚くほど騒音が入らないようになっています。 個人的には、通話品質の良さだけでなく、開放型のメリットとして「自分がしゃべっているときに自分の声が耳の中で反響しにくい」のも良いところだと思います。 ちなみに、通話時間は約2.5時間と短いです。毎日頻繁に会議通話される方よりは、ときどき通話するという程度の方のほうが使いやすいでしょう。 総評として、寝ころびながらでも、外でも、通話でも、毎日どこでも使える高い汎用性が魅力です。既に「ながら聴きイヤホン」を持っている方も、そうでない方も、広くオススメしたい製品です。 ※試聴環境 使用機種:iPhone12 e☆イヤホン秋葉原店1Fワイヤレスコーナーで、音量は40%~50%程度で試聴 ※試聴曲 Linked Horizon「進撃の軌跡」 澤野弘之「進撃の巨人 Season3 オリジナルサウンドトラック」
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ばらまつ
@e☆イヤホン
SONY
LinkBuds【WF-L900】
グレー
¥20367 税込
このイヤホン『未来を感じる機能』が搭載されてます!!
まず『ながら聴き』と言う言葉はご存知でしょうか。 例えば仕事中、音楽を聴きたいがイヤホンやヘッドホンで耳を塞ぐと話しかけられた時に気付かなかったりしますよね。 何かをしながら音楽を聴きたい! そんな時に使いたいのがながら聴きイヤホンです。このイヤホンはまさに「聴き」ながら「聞く」を可能としたイヤホンなのです。 このイヤホンは他のイヤホンと違って耳をふさぐ部分に穴があいています。その為イヤホンを装着した状態でも外の音が入ってくるのです。急に話かけられてもイヤホンを外す必要がなくそのまま会話ができちゃいます。 それだけではないんです。なんとこのイヤホン、イヤホンではなく自身の顔をタップして操作します。 耳から頬あたりをダブルタップで音楽の再生・停止ができちゃいます。音楽を停止・再生する際、イヤホンのボタンを探す必要がなく自身の顔で操作するのは未来を感じませんか……? もう1つ嬉しい機能がクイック充電機能対応で10分の充電で90分再生可能なことです。急なバッテリー切れでも安心できる機能だと思います。 音質に関してもすごく良いです。低音もしっかり聞こえますし、ボーカルも遠くないです。楽器の音も一つ一つしっかりと聞こえる聴き心地のいい音質になっています。 イヤホンは小さく軽いので長時間のリスニングが可能になっています。装着感はXS・S・M・L・XL の5種類からサポーターを選べるのでしっかりフィットすることが可能です。 今使ってるイヤホンとは別で仕事や運動用として持っておくのもオススメだと思います! 是非未来を感じるこのイヤホンをお手に取ってお試しください。
このスタッフの他のレビュー
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ケイティ
@e☆イヤホン
Bowers & Wilkins
Px8
ブラック
¥105930 税込
B&W好きにはたまらないドライで明瞭なサウンド
Bowers & Wilkins 「Px8」は、老舗オーディオブランドがワイヤレスヘッドホンに求められる機能を搭載しつつ、音質にもこだわり倒した珠玉の逸品。 まず箱を開けてみると頑丈そうで高級感のあるファブリック調のケースが現れます。大事な本体を持ち運ぶ際にもしっかりと守ってくれそうです。 本体に触れてみると、見た目の印象よりも軽く感じました。スペック上は約320gとのことですが、本当にそんなに重いかな? と疑問に思ってしまうほど。 イヤーパッドやヘッドバンドの体に触れる部分には「ナッパ・レザー」といわれる柔らかめの革が使われています。これの肌触りがもう最高で、表面がすべすべとしていて、いつまでも撫でて痛くなりました。THE・高級感。 スマホと接続をしようとペアリングモードにしてみると、Android端末にポップアップが出て簡単に接続できるGoogle fast pairに対応していることが分かりました。いちいちBluetoothの設定画面に行かずに済むのでとても楽ちんです。 装着してみると、やはり重みを感じにくく、先述のレザーのおかげか装着していても蒸れや圧迫感を感じませんでした。 ヘッドバンドの調節も優秀です。ヘッドバンドを一番短い状態にしてから、頭の上にヘッドバンドを載せて、本体を引っ張るように耳の位置に合わせると、何の引っ掛かりも感じずスムーズで、ストレスフリーに調節が完了しました。 ノイズキャンセリングを試してみると、BOSEやAppleのようなガツンと遮断する感じではなく、やさしく自然に遮音してくれました。何も再生していない状態だと、話し声やモノがぶつかるような音は少しだけ音量が下がり、エアコンやPCのファンの音はほぼ消えました。 外音取り込みも自然で、こちらも大げさにザーッと再生する訳ではなく、あくまでも外の音を聞こえやすくする補助のような役割に感じました。 また、外音コントロール変更時のビープ音が、ノイズキャンセリングON時、外音取り込み時、オフ時で異なる音が鳴るので、今何のモードになっているか分かりやすいです。 ヘッドホンを頭に装着すると再生が開始され、外すと止まるよくある機能にうも対応しており、その感度を三段階で調節ができます。外したのに再生が止まらないことがある場合は感度を強めに、逆に外していないのに再生が止まってしまう場合は感度を弱めに、もしくは機能を無効にするなど好みに合わせて設定が可能です。 イコライザーにも対応しており、高音と低音をそれぞれプラスマイナス6段階調整可能。嫌味ないじられ方ではなく、初めからそのチューニングだったかのような自然な変化が楽しめます。 音については、同社のスピーカーシリーズのような明瞭でドライなサウンドに感じました。ジャズ系のブラスバンドなどの生音管楽器の楽曲と相性抜群です。 ワイヤレスヘッドホンの中でも随一の空間表現力の高さを感じます。メインメロディはドセンター耳元で、ハイハットは左頭上の遠め、のように、それぞれがキッチリと役割通りの方向、距離に定位してくれます。 「サカナクション」の楽曲のコーラスのような、左右のパン振りがある様な音は、音の移動が手に取るように分かります。 B&Wのスピーカーのようなサウンドを外でも楽しみたいという方や、ワイヤレスヘッドホンでも妥協せず楽しみたい方にオススメです。 試聴環境 スマホ:Galaxy Note20 Ultra 楽曲:角田健一ビッグバンド/イン・ザ・ムード サカナクション/バッハの旋律を夜に聞いたせいです。
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ケイティ
@e☆イヤホン
SONY
WH-1000XM5
ブラック
¥59400 税込
正直、これ以上の進化は諦めてました
進化ポイント! ・更に進化するノイズキャンセリング ・クリアでくっきりとしたサウンド ・より再現性の高い低音 大人気のSONY製ノイズキャンセリングヘッドホン「WH-1000XM4」に遂に後継機の「WH-1000XM5」が登場しました! このレビューでは、「WH-1000XM4」と「WH-1000XM5」の比較を軸にレビューしていきます。 「WH-1000XM4」(以下M4)では、高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN1とBluetoothオーディオSoCが協力し合って処理をしていましたが、「WH-1000XM5」(以下M5)では高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN1と、「WF-1000XM4」でも採用されていたBluetoothオーディオSoCと高音質ノイズキャンセリングプロセッサーを1つのチップに統合した「統合プロセッサーV1」を組み合わせることにより、より高度な処理が行えるようになりました 見た目はどこが違うか、というより全く別の形状になっていて驚きました。今までの1000Xシリーズは細かな変更はあれど、先代機種を踏襲したデザインになっていました。ですが今回のM5はすべてが違うといっても過言ではありません。 まず使用感にも影響する部分で、サイズ調整部分が大きく変更されました。先代は「カチカチッ」と段階的に調整するタイプだったのに比べ、今作は無段階にシームレスに調整可能になりました。また、その形状も平べったい長方形のような形状から、細い円柱のような形状になりました。 ハウジングの質感はM4はつるっとしているのに比べ、M5はマットでさらさらとしています。 イヤーパッドの質感も変わりました。M4のイヤーパッドは表面が合成皮革のようなものでしたが、M5はパリッとしつつも柔らかく、形状記憶のように形の戻る不思議な質感です。肌あたりも優しく、すりすりしたくなるようなあまり触れたことのない感覚です。こちらもソフトフィットレザーという合成皮革の一種だそうです。 また、M4にはユーザーがヘッドホンを今装着しているかどうかを判断するセンサーがイヤーパッドの内側に見えていましたが、M5では装着検知の機能は保ちつつ、センサーが見えなくなっています。ほとんど見えない部分とはいえ、こういった箇所の見かけの配慮は嬉しいですね。 そして細かい点ですが、スイーベル(ハウジングを90ど折りたたむ)向きがM4とM5で逆になっています。首にかけるとわかりやすいですが、M4はハウジングが上向きに、M5はイヤーパッドが上向きになります。 着け心地にも変化があります。ヘッドバンドが細くなっているので、頭に痛みが出ないか不安でしたが、まったく無用の心配でした。3時間ほど使用していても全く不快感がなく、快適に使用できました。M4と比べてたった4gの違いですが、重さの負担もより少なくなっているように感じます。 イヤーパッドが当たる部分は、おおわれている感覚はありつつも、押し付けられているという感覚をあまり感じませんでした。側圧がゆるくて落ちそう、ということも全くないので新たに採用されたこのイヤーパッドの質感が成せるものなのでしょうか。 いよいよ使用感です。まずはノイズキャンセリングから試していきます。私やe☆イヤホンスタッフの多くは、1000Xシリーズが出るたびに「前作も良かったのにこれ以上何がよくなるんだ」と口々にこぼし、試聴し、感動してきました。今回も例にもれず。 M4を聴いたときに「こんなに自然でしっかりノイズを消してくれるヘッドホンはかつてなかった」と口にした記憶がありますが、M5を聴いた後にM4を聴くと違和感があるかのように思ってしまうほど、M5はより自然で、より高性能に感じます。 外音取り込み取り込みに関してはM4と比べて、M5のほうが外音の輪郭もよりはっきりとしつつ、耳障りにならないよう絶妙な調節をされているような印象です。元のM4がとてもいいので違いとしてはこのくらいのものですが、単体としてみると非常に精度の高いものだと感じます。ほぼ肉耳(肉眼的な)で聴いているのと大差なく、自然に聴きとれるのでヘッドホンを付けているのを忘れそうです。 後述する音質のレビュー時に感じたことですが、純粋にドライバーの特性の差が出ているような印象です。 右手をハウジングに添えるだけで再生を止めて外音取り込みができる「クイックアテンションモード」や、声を発するだけで再生を止めて外音取り込みができる「スピークトゥチャット」の機能もそれぞれ試してみました。同じ機能なので変わらないだろう、と踏んでいたのですがこれがびっくり! 体感ですが、反応速度がどちらもM5のほうが早くなっているように感じました。M4は、触れて(声を出して)からワンテンポあって起動、というイメージで、M5は触れた(声を出した)瞬間にシームレスに起動するイメージです。これによってとっさに話しかけられた際などの対応力が向上すると思います。細かなことですが、既存の機能でもしっかりと進化を感じられました。 最後にいよいよ音質の比較です。まず、Maroon5 /Sugarで比較してみました。 イントロのスラップベースやドラムのサウンドではっきりと違いが判ります。「WH-1000XM4」が柔らかくゆったりと表現しているのに対して、「WH-1000XM5」は明瞭でスピード感のある表現をします。ボーカルがはいってくると、各楽器ごと、ボーカルの距離感や定位感、空間の広さの表現などにおいて「WH-1000XM5」の方が、よりくっきりはっきりしている印象です。また、特に低音の表現がM5のほうが優れているように感じました。より深くより芯の強い低音で、楽曲全体をパワフルに感じさせてくれます。「WH-1000XM4」も、もともとクオリティの高いヘッドホンなのでどちらがよい、というよりも好みの範疇かもしれませんが、個人的には「WH-1000XM5」の方が好みです。 続いて、360 Reality Audioの YOASOBI / 夜に駆ける を試聴してみました。冒頭から、M5のほうが全体の音が厚いように感じました。M4では、少し軽く感じてしまうような場面でも下支えがしっかりとしていて重厚感がありつつ、360 Reality Audio特有の立体感、空間の広さを感じられます。 総評として音域ごとのバランスとしては大きくは変わらず、それぞれの表現力がしっかりと向上している、という印象です。キャラクター的にはM4が柔らかくしっとりめ、M5はクリアで明るくアタック感のある音に感じました。定位感、距離感、音のつながり、情報量も更に向上し、よりクオリティの高いサウンドになっているのではないでしょうか 機能性、装着感、音質、全てが変わっています。これがよく感じるかは好みにもよると思いますが、個人的には大好物です。是非e☆イヤホンでお試しください。 試聴プレイヤー:Galaxy Note20 Ultra 試聴楽曲:YOASOBI / 夜に駆ける :Maroon5 /Sugar
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ケイティ
@e☆イヤホン
beyerdynamic
Free BYRD
Gray
¥38280 税込
機能もサウンドも高水準な老舗ブランドの自信作
Free Byrdは老舗オーディオブランドbeyerdynamicの待望の初完全ワイヤレスイヤホンで、そのサウンドメイクの技術力をしっかりと感じられる製品です。 まず接続から。専用アプリをインストールした状態で、Google Fast Pairでペアリングしたところ、スムーズにアプリが開きました。接続はとってもシームレスでストレスが全くありません。 ノイズキャンセリングはかなりがっつりかかるタイプで、空調やPCの差動音などのノイズキャンセリングが得意とするノイズはほぼシャットアウトし、声やキーボードのタイピング音などはワントーン下がるイメージです。 音楽再生中は周りの音がほとんど何も聞こえませんでした。オフィスやカフェくらいの騒音ならがっつり音楽に集中できます。 外音取り込みは音量が控えめで、大きい音がしても不快にならないような仕様になっていると感じました。 音楽再生中はしっかり音楽を聴こうとする音量だと、周りの声はほとんど聞こえず、自分のタイピング音はしっかり聞こえるという塩梅になります。ながらで聴きたい時は音楽の音量を小さめで使うとよいでしょう さて、音質についてはいい意味で癖のない聴き取りやすい音色に感じました。beyerdynamicらしい、硬質でシャキッとしたサウンドを期待すると拍子抜けしてしまいますが、この優しく情報量の多いサウンドはFree BYRDの特徴としておもしろいと思います。 【低域】 全体的に優しい柔らかさがありつつも、低域の輪郭が分かりやすく聴き取りやすいです。 【中域】 半歩引いているくらいの距離感のイメージで、その影響もあってか音場が広めに感じます。 【高域】 出る所はでて、雑味になりやすい帯域がしっかりと引いていることで全体的な優しさを演出しつつ低域の輪郭も確保しているのかなと感じました。 総じて、令和4、5年の完全ワイヤレスイヤホンに求められるものは網羅しつつ、老舗オーディオブランドの腕をしっかりと感じられるサウンドに仕上がった逸品だと思います。 ベイヤーファン、ガジェット好きどちらにも勧められるイヤホンです。
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ケイティ
@e☆イヤホン
FIIO
R7 【FIO-R7-B】
¥124542 税込
全部盛りってテンション上がりません?
R7は豊富な入出力端子や再生方法を備えた、マルチに使えるオールインワンな据え置きプレイヤーです。 机に置いている感じは想像よりも邪魔にならずに馴染んでくれています。たくさんの入出力や機能を備えていることを考えるとむしろ小さいとまで感じます。実際にこの機能を持つ機器を全て単体で揃えようと思うと、少なくともこの2倍程度は場所を食ってしまうのではないでしょうか。 画面は垂直より若干奥に倒れているため、使いやすさについては驚くほど良かったです。また、ボリュームや出力方法の選択をアナログな見た目のノブで操作する為、直感的に操作できるうえ、パッと見て状態が分かりやすいことも好印象です。 今回はR7をプレイヤーとして、SENNHEISERのフラッグシップヘッドホン、 「HD 820」を使用して試聴しました。ULTRA HIGH GAINの70/120のボリュームで、ちょうど良い音量でしたが、まだ音に余裕があるのは本当に素晴らしいと感じました。HD 820でもこの余裕っぷりですから、ほとんどのヘッドホンは問題なく使用できる事でしょう。 音質はかなり鮮明ではっきりとした音で、アンバランス接続でもステレオ感が強く出ていました。分析的に聴かせるというよりは、情緒が強く出ている印象で、聴いていてワクワクしました。 オーディオ機材を繋げまくって拡張するのが大好きな方、モニターサウンドよりも情緒のあるサウンドがお好きな方におすすめしたい1台です。