スタッフレビュー詳細
Kinera Imperialの本気
ハイブリッド型イヤホンで定評のあるKinera Imperialから、フラッグシップイヤホン「Loki」が登場。圧倒的な伸びと密度のあるサウンドです。
デザインはKinera Imperialのイヤホンらしい派手さがあります。装着感に関しては他カスタムIEMブランドのユニバーサルイヤホンとそこまで大きな差はなく、軽めで圧迫感が少ない印象です。
リケーブルについては、2pin端子がフラットなタイプなので、標準的な2pinプラグのケーブルであれば概ね問題なく使えると思います。
音質については解像度の高さと中高域の煌びやかさが特徴です。解像度もさることながら、ピアノや金属系の音は跳ねるように出音しています。刺さるような感覚というよりは若干丸みを帯びており、「伸びはありながらも不快ではない」と言う印象です。低域は柔らかく強すぎず、中高域との分離感をしっかり体感でき、なおかつ奥行きがあります。
また、上記の特徴をふまえて音場も広く、オーケストラなどのホール系の音楽やライブ音源などとの相性が特に良いと感じました。逆に音の数が少ない曲も密度濃く鳴らしてくれるので、こってりとしており相性は悪くないです。
さらに、付属品がとても充実しておりこのイヤホンにかける熱量を感じます。まずイヤーピースには高い人気の4種類が既にバンドルされており、各コンセプトや好みによって使い分けが推奨されています。
また、ケーブルは2種類あり、端子はどちらも2pinコネクター / 4.4mmプラグ端子です。Effect Audio製ケーブルは純銅線で、やや硬めのケーブル。見た目はEffect AudioのAresシリーズに近いものです。音質もAresシリーズに似ており、低音が沈み込み柔らかく重く鳴らす印象で、中高域はやや控えめですがしっかりとキレがあります。
もう一方のKinera Custom Loki Cableはストレートは中高域の透明感が素晴らしいです。ピアノの音などスッーと突き抜けていくような音で、ハイエンドらしさを感じます。
普段からリケーブルやイヤーピースで音質を頻繁に調整される方にとっては、特に満足感の高いイヤホンだと思うので非常にオススメです。
【試聴環境】
M11 Pro 4.4mm
【試聴音源】
イッツ・マイ・ターン/フィロソフィーのダンス
Re...Japanese/DAISHI DANCE×吉田兄弟
量感イメージ
このスタッフの他のレビュー
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たっつん
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
THIEAUDIO
Origin
¥143000 税込
THIEAUDIOから低音好きに提案!
低音愛好家のためにチューニングされたイヤホンです。 一番の特徴である低音は、重たくなりすぎず、それでいてしっかりとした強さと主張を感じます。4ピースバンドのロックにおけるベースラインは前面にくっきりと浮かび上がり、ほかの帯域を損なうことなく、ずっしりとした重厚感を楽しめます。 低音以外の部分では、全体的にウォームでまとまりがあり、優しい音という印象です。空間表現というよりは、音が比較的近くに感じられ、量感をしっかり味わえる仕上がりです。 音量は非常に取りやすく、FIIOのDAP「M11Pro」のローゲインでも充分な音量を確保しつつ、そのポテンシャルを十分に発揮できていると思います。 付属品や外観については、装着感は多ドラの他のIEMと大きな違いはありません。耳が小さい私でもイヤーピースで調整可能で、サイズ感は「大きすぎず小さすぎず」といった印象です。 ケーブルは4.4mmと3.5mmのマルチプラグに対応しており、取り外しも特に難しくありません。量感だけでなく音質にもこだわりたい低音好きにとって、特にロック系のベースラインは非常に魅力的だと感じました。 【試聴環境】「M11Pro」 【試聴音源】「絶対零度 / 赤い公園」 「Welcome to the Disco / Yung Bae, Macross 82-99」
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たっつん
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
Campfire Audio
Astrolith 【CAM-1703】
¥315000 税込
力強い中にも音潰れのないこまやかさ
最初に感じるのは、エネルギッシュさ。低音の力強さと圧倒的な情報量があり、傾向としては若干ドンシャリと感じる方もいるかもしれません。空間的な距離感はかなり近く感じます。 かなりの音数と迫力ですが、ギターの音は細部まで歪むことなくしっかりと鳴らしてくれます。低音はじっくりと重めですが、情報量が多いので主張はそこまで強くなく、心地よいレベルで楽しめます。 付属品としては、3.5mmケーブルと4.4mmケーブルが付いていますが、バランス接続の理屈通り、4.4mmの方が圧力と迫力が感じられ、「Astrolith」の個性をより引き出しているように思います。とはいえ、アンバランス接続でも各音の解像度がしっかり感じられ、じっくり聴き込めます。 普段イヤーピース選びに苦労するほど耳が小さい私でも、筐体はやや大きく感じつつもフィット感は良好です。しっかりとホールドされ、遮音性が非常に高く感じました。ギターサウンドとの相性が良く、全体的にロック向けのイヤホンだと感じました。 音場よりも解像度と迫力を求める方には、非常に馴染むイヤホンだと思います。 【試聴環境】 M11Pro 【試聴音源】 絶対零度/赤い公園 WelcomeTo The Disco/Yung bae,Macross 82-99
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たっつん
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
Astell&Kern
KANN ULTRA 【IRV-AK-KANN-ULTRA】
¥198000 税込
高出力と静音性の高さが魅力!音楽の世界に没頭できるDAP
出力は触れ込み通り、かなり強く幅広い機種でポテンシャルを発揮できます! サブスク等のアプリの挙動ですが、スマホよりはややもっさりするものの動きは良好です。 トリプル出力対応とのことですが、端子は3.5mmと4.4mmのヘッドホン出力が一つずつあります。プリアウト&ラインアウトは端子兼用ですが、それぞれ3.5mmと4.4mmで対応しています。画面上部からスライドして出力モードを選択することができます。 大きさは成人男性の手のひらに収まるぐらいで、厚みは24.4mmとポケットに入れての運用はぎりぎり可能です。重量はあるものの、持ち運びできる限界ラインの重さとサイズだと思います。 ESS社のDACらしく音場の広さと余韻感があります。ドラムやベース音は抑揚がはっきりしており、躍動感が感じられ、出音に余裕を感じます。また、非常に静音性が高く透明感があり、ノイズが非常に少ないです! 一音一音はシャープで明瞭ですが、「サ行」の刺さりなどは少なく、不快感のない音です。特にアコースティックな音源はリアルに再生してくれます。ノイズが少なく、パワフルさと繊細さを兼ね備えているので、感度の高いイヤホンやカスタムIEMなどで聴くには理想的なDAPだと思います。 同社「KANN MAX」と比べると、中高域にメリハリがあり、明瞭感が強いです。出力の強さも「KANN MAX」よりもさらにボリュームにゆとりがあり、音の奥行も広い印象です。特にbeyerdynamicのヘッドホンで聴くと、より顕著にこの特徴が感じられました。 カスタムIEMはハイエンドイヤホンから高インピーダンスの大型のヘッドホンまで、幅広い機種で使えます。 複数機種のイヤホン・ヘッドホンを持っている方におすすめできるDAPです!
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たっつん
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
FIIO
M23 【FIO-M23-B】
¥121140 税込
高出力かつ万能なプレイヤー
パワフルで多彩な使い方ができるDAPです。 サイズ、重量感、外観などは従来の同社M11シリーズの各モデルと大きくは変わりません。 ボリュームはサイドのパネルを上下にスライドすると操作できます。 その他、画面のタッチやサイドの物理ボタン操作は特に問題なく動きます。 注目のDESKTOP MODEについては、音が明るくなり広がりが出たような印象です。 音の傾向的には据え置きアンプに切り替わるような感覚に近いです。 バッテリーについてはハイレゾ音源をハイゲインで一時間ほど鳴らし続けて10%程の使用でした。 バックグランドで動くアプリや、WiFiを接続してる状態だともう少し減りは早いかと思います。発熱はそこまでなく、ほんのり温まる程度でした。 各モード共通している音の特長として、音が近く迫力があります。 特にベースの押し具合とボーカルはかなりグルーブ感があり、ノリの良い曲との相性が非常に良いと感じました。 M11 Proと比べて出力の強さが段違いなので、能率の低いイヤホンでも余裕がある印象です。 イヤホンできめ細かい音質で音楽を聴きたいときは、Pure Musicモード、もしくはAndroidモードでゲイン・ボリュームを調整して聴けます。 出力を要する海外製のヘッドホンなどを使用する場合はPD対応の充電環境を用意の上、DESKTOP MODEで力強く出音することをお勧めします。