スタッフレビュー詳細
震える、痺れる、心踊る。そんな低音をあなたへ。
【ポイント】
・高性能ドライバーを採用した計12ドライバー(DD2+BA10)イヤホン
・IMPACT²による重低音
【デザイン】
雄大な雰囲気を醸し出すデザインやキラキラと光り輝く様は、宇宙さながらの美しさ。筐体を眺めているだけでもウットリと。そして、どこか奥ゆかしさを感じます。
筐体は若干大き目かと思います。耳の形に沿ってぴったりフィットする印象です。ハウジング部分は医療グレードの樹脂を使用しているのもあってか圧迫感が無く、程よいピタッとした装着感と同時に遮音性も高く感じました。また、特段重みや負担も感じませんでした。
【音質】
低音を得意とした印象です。ダイナミックドライバーを2基搭載していることによる迫力ある低音は耳の中にウーファーを積んだかのような、ズンズンとした低音を奏でてくれます。ベースはもちろんのこと、ギターのエッジやドラムの芯まで、バッチリと描写してくれます。
その一方でバランスドアーマチュアが10基搭載されており、解像度も高く、ズンズンとした重低音が細かい音の粒を潰すことなく、しっかり聴かせてくれる印象です。シンバル音であったり、打ち込み音なども埋もれることなく低音に混じって聴こえてきます。ロックからEDMまで、臨場感にあふれ、心を震わせるような低音を楽しめるのではないでしょうか?
【総合すると・・・】
Hype 10は高性能ドライバーを採用した12ドライバーイヤホンです。
高性能ドライバーが搭載され、DD2基から成る深みある低音と、BA10基からなる解像度の高さは、筐体のデザインと相まって没入感と共に、雄大な空間を創造してくれると思いました。
また、付属品の一つとして、付け替え可能なプラグが3種類(2.5/3.5/4.4mm)が用意されていますので、手軽にバランス化できます。さらに、イヤーピースはシリコンタイプとウォームタイプが付属してくるので、音の変化をそのまま楽しめます。
低音好きの方々や、ステップアップしてみたい方へ。ぜひお試しくださいませ。
【試聴環境】
NW-WM1AM2→Hype 10
【試聴楽曲】
・D'ERLANGER『BASILISK』「Darlin'(Album Version)」
・Yellow Magic Orchestra『SOLID STATE SURVIVOR』「SOLID STATE SURVIVOR」
・猫騙「『WARP』「WARP」
量感イメージ
このスタッフの他のレビュー
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えっさん
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
audio-technica
ATH-R50x
¥27830 税込
純粋な開放型サウンド。だから極まる聴き耽る。
【ポイント】 フラッグシップモデル「ATH-R70xa」の音の意匠を継承し、プロの現場の要求に応えるリファレンスヘッドホン モバイル端末やDAP(デジタルオーディオプレーヤー)でのモニタリングにも対応 【デザイン】 「ATH-R70xa」の系譜を汲むシンプルなデザイン。 コードを除けば207gと非常に軽量で、開放型ヘッドホンの中でも特に軽い部類に入ります。 イヤーパッドはメッシュ素材でさらさらとした肌触り。パッドの内径は「ATH-ADX3000」や「ATH-ADX5000」よりやや小さめですが、耳を丸ごと覆うサイズ感で、音をしっかりと捉えられます。 ヘッドトップパッドの採用により頭部への圧迫感が少なく、側圧も柔らかいため、本体の軽さと相まって長時間装着しても疲れにくい設計です。 【音質】 開放型らしい抜けの良さに加え、低域もしっかりと描写されています。 「ATH-R70xa」は自然で柔らかな空気感とシャープな中高域が魅力でしたが、本製品「ATH-R50x」はその空気感を継承しつつ、低音の輪郭をより明瞭にし、現代的なモニターサウンドへと進化しています。 中高域は自然で聴き疲れしにくく、ギターの明るさやドラムの跳ねる感じ、電子音の粒立ちまで繊細に表現。音楽にハリとツヤを与えます。 一方、低域の輪郭が強化され、臨場感がさらに向上。良い意味で密閉型のような力強い低音を実現しています。 ベースラインはくっきりと描写され、ドラムのパンチ力も明確で、生々しい音像を感じられます。 ライブ音源では、まるで会場でミックスされた音のように、自然かつ正確でありながら、しっかりとした臨場感を味わえました。 【総合評価】 本製品は、フラッグシップモデル「ATH-R70xa」の音の意匠を継承したモニター向け開放型ヘッドホンです。 “Rシリーズ”として支持されてきた「ATH-R70」の本格的なモニター特性を持ちながら、中低域の輪郭を明瞭にすることで、より現代的なモニターサウンドへと昇華しています。 「ATH-R70xa」は470Ωとハイインピーダンスのため試聴環境の構築が求められますが、本製品は50Ωのローインピーダンス仕様。PCやスマートフォン、DAPでも手軽に試聴できる点は大きな魅力です。 「ATH-R70xa」レベルの本格的なモニターサウンドを試してみたいが、まずは気軽に楽しみたいというリスナーに最適でしょう。 ヘッドバンドやケーブルの仕様、付属品など細かな違いもあるため、使用環境に応じた選択がおすすめです。 「ATH-R70xa」は試聴環境を整えることで、より豊かでメリハリのある音を楽しめる印象ですが、本製品の鮮やかさや柔らかさも大きな魅力です。 モニター向けながら低域の描写が強化されており、リスニング用途としても快適。 特にライブ音源の正確性や臨場感は、開放型ならではの魅力です。 また、密閉型に近い低音の厚みがあるため、よりエネルギッシュなサウンドを楽しめます。 軽量設計で長時間の装着でも疲れにくく、開放型らしい抜けの良さと広い音場を実現。 初めてのモニター向け / リスニング向け開放型ヘッドホンとしても、十分におすすめできる一台です。 【試聴環境】 NW-WM1AM2 → ATH-R50x 【試聴楽曲】 TM NETWORK 「Love Train 1992年 / 横浜アリーナ(ライブ音源)」 SHAZNA 「Melty Love」 spAed 「DESOLATION」
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えっさん
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
NICEHCK
Himalaya
¥49500 税込
買ってすぐに楽しめる拡張性。安定性と雄大さも兼ね備え。
【ポイント】 ・ノズルとプラグは交換可能 ・フラッグシップチタン合金筐体を採用 【デザイン】 シルバーを基調としたデザインです。ケーブルには銀メッキOFCケーブルが採用されており、筐体と共に統一感があります。 筐体は「航空機グレードのチタン合金」を採用しており、これにより高い硬度を持ち、耐久性にも優れています。また、高い硬度により高調波の発生を効果的に抑制し、空洞共振を低減するという音質面での効果もあるそうです。チタンなので耳に触れると少しヒンヤリします。 【音質】 音の温度感としては寒色系で、全体的にモニター寄りな印象を受けました。どこかが角張らず全体的なバランスが良いサウンドです。特にクリアで抜けの良い高音域はまさにヒマラヤの頂の如き。特にギターの切れ味の鮮度をそのままに描写しているように思います。 また、中音域の軸がしっかりとしており、低音域に引っ張られません。ボーカルの定位置はそのままに、低音域も遠すぎず、薄すぎず、くっきりとした低音域を聴かせてくれます。 これら印象はゴールドノズル(バランス型)での印象です。本製品には、交換可能な3種類の音響ノズルが付属しており、好みに応じて音質を調整できます。 ・ゴールドノズル:バランス型 ・ブルーノズル:低域重視 ・グレーノズル:高域重視 ブルーノズルに変更すると、深い低音域に音の軸が当てはまり、本機の解像度はそのままに、ベース音やドラムがパワフルになりました。一方でグレーノズルに変更すると、高音域の抜けがさらに良くなったように思います。 【総合すると・・・】 本製品は高強度金属のチタン合金が筐体に採用・ドライバードームに 22μm の超薄型 CNT を搭載したNICEHCKのフラッグシップイヤホン。大きな特徴としてノズルとプラグが交換できる点にあるでしょう。 寒色系でモニター寄りのサウンド傾向が基本となりますが、付属の3種類の音響ノズルを使い分けることで、お好みに合わせた音の変化を楽しむことができます。「少し物足りない、かゆいところに手が届かない……」といったもどかしさも解消できるかもしれません。 さらに、イヤーピースやケーブルも将来的に交換可能で、組み合わせの幅は無限大です。このイヤホン一つで様々なサウンドを追求できるでしょう。プラグも交換可能(2.5mm/3.5mm/4.4mmプラグが付属)なので、購入後すぐにバランス接続で試聴できる点も手軽で魅力です。 お手軽さと拡張性が魅力のこの製品は、有線イヤホン初心者から上級者まで、幅広い方におすすめです。ぜひお試しください! 【試聴環境】 NW-WM1AM2→Himalaya 【試聴楽曲】 ・聖飢魔Ⅱ「嵐の予感」 ・BUCK-TICK「惡の華」 ・TWO-MIX「RHYTHM EMOTION」
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えっさん
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
final
ZE3000 SV
¥11700 税込
燦然と輝く。ZE3000が進化。
【ポイント】 ・ZE3000が「コンフォートANC」も搭載して進化 ・ゲーミングモードも搭載 ・従来の6mmから10mmに大口径化させた自社開発ドライバー「f-Core SV(エフコア)」 【デザイン】 黒を基調としたデザインです。前モデルと同じくシボ加工が施されておりシックで高級感があるように思います。ケースから筐体部分が顔を出す「簡単キャッチ設計」が採用されておりシボ加工も相まって滑りにくく取り出しやすいです。 前モデルでは少し角ばったデザインでしたが、今作は丸みを帯びたデザインとなりました。大きさを比較すると、今作の方が筐体・充電ケース共に小さくなっており、装着感が向上し、軽量で持ち運びしやすくなった印象です。 【機能】 本モデルの進化ポイントとして、ノイズキャンセリング機能「コンフォートANC」が搭載されました。その効果は自然で柔らかな効き心地で、圧迫感が少なく快適です。外音取り込み機能についても、自然な集音性能があり、酔いや疲れを感じにくい点が特徴です。音がこもるような不快感もありません。 さらに、低遅延を実現する「ゲーミングモード」を搭載。ゲームはもちろん、映画や配信などの動画コンテンツも快適に楽しめます。また、「LDAC」に対応し、ハイレゾ音源の再生も可能に。 その他にも、風切り音を抑える「ウインドカット」機能や「7バンド イコライザー」など、多機能性を備えています。 【音質】 低音域にしっかりとした質感を持たせながらも、中高域の鮮やかさを兼ね備えたサウンド。特定の音域が突出することなく、バランスの取れた仕上がりです。 ドラムのキック音やベースの空気感を活かしつつ、楽器に埋もれない凛としたボーカルが中央に定位。煌びやかな高音域も特徴で、ピアノやギター、ハイハットの繊細さが失われません。 ワイヤレスイヤホンながら音場が広く、音の抜けも良好。硬すぎず自然で、明るめのサウンドに仕上がっています。フラットすぎず、ドンシャリでもない、エネルギッシュなサウンドが魅力です。 【総合すると・・・】 前モデル「ZE3000」は音質に特化したイヤホンでしたが、今作「ZE3000 SV」は、機能性と音質をさらに進化させたモデルです。 特に、近年重要視されるノイズキャンセリング機能を新たに搭載。圧迫感の少ない自然な効き目が特徴です。また、ゲーミングモードの搭載により、音楽だけでなくゲームや動画でも活躍します。 サウンド面では、前モデルで高評価だった自然な中高域にさらに明るさと抜けの良さが加わり、低音域にも深みが増しました。全体的な音のバランスや分離感が素晴らしく、ジャンルを問わず楽しめる仕上がりです。 小型軽量で自然なノイズキャンセリング、広がりのある音場、そしてエネルギッシュなサウンド。機能性と音質の両方に優れたワイヤレスイヤホンをお探しの方に、ぜひ試していただきたい製品です。 【試聴環境】 iPhone(アプリを使用・AAC再生) NW-WM1AM2→アプリ未使用(LDAC再生) 【試聴楽曲】 ・hide 「ピンクスパイダー」 ・BALZAC「shadow」 ・ZI:LILL「Bad Man」
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えっさん
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
MADOO
MDX30イヤーチップ
Mサイズ / 2ペア
¥2250 税込
これぞ、イヤーピースの新たなるカタチ
【ポイント】 ・エリプス(楕円)形状による新たな音色・装着感 ・伸びやかな中音域・高音域 【デザイン】 清々しく淡泊なカラーリングです。サイズによってノズル部分が色分けされており、Sサイズはホワイト、Mサイズは水色、Lサイズは緑色(正確にはエメラルドに近い)となっています。 本製品最大の特徴は、この形状にあると言えるでしょう。エリプス(楕円)形状となっており、これは元である「MADOO」ブランドイヤホンのノズルに対応した形状です(他社のイヤホンにも装着可能です)。耳の中にグッと押し込める形のため、遮音性も高いように感じました。 【音質】 まず、「Project M」に装着して試聴しました。「Project M」は、純正イヤーピースを使用した場合に比較的フラットで鮮やかな音を楽しめる印象です。 純正イヤーピースと比較すると、中音域・高音域を軸とした鳴り方が特徴的です。力強さを持ちながらも、空間表現や解像度を高めるサウンドに感じました。 ボーカルラインやギターサウンドがカラッとパリッと目立つため、サウンド全体が明るくシャキッとしています。特に女性ボーカルの伸びやかさが自然で透き通っており、高音の男性ボーカリストとも親和性が高いのではないでしょうか。ストリングスやピアノのような高音域を鳴らす楽器の描写も鮮やかで、まるでホールで聴いているかのような音の抜けの良さを感じます。 低音域については、重低音とまではいかないものの、後退することなくしっかりと存在感を示しています。 次に、「EAH-AZ60M2」に装着して試聴しました(ちなみにケースにも収納可能でした)。この製品はデフォルトでパワフルな低音を奏でる印象があります。 特筆すべきは、低音域のくっきり感と、滑らかに変化した中音域・高音域。一音一音が艶やかで、全体の明るさが増したように感じられました。 【総合すると・・・】 多くの人々の耳道部分が真円ではないことに着目して誕生したエリプス(楕円)形状のイヤーピース「MDX30」。 その珍しい形状ゆえに、装着感や閉塞感は他のイヤーピースでは味わえない独自の魅力があります。耳にしっかりとハマりつつも、音は広がりを持ち、抜けの良い高音域が堪能できます。 「MADOO」製品以外にも装着可能ですので、普段の真円形イヤーピースで装着感がいまひとつだと感じる方や、抜けの良い音を求めたい方にぜひ試していただきたい製品です。 【試聴環境】 NW-WM1AM2 → Project M・EAH-AZ60M2 【試聴楽曲】 X JAPAN「Longing~跡切れたmelody~」 織田哲郎「ボクの背中には羽根がある」 奥井亜紀「銀のスプーンで」