スタッフ詳細
AKIRAアキラ
TWITTER@e☆イヤホン 秋葉原店
e☆イヤホン秋葉原店のAKIRAです!
愛機:Questyle QPM
JVC HA-FX1100
Jomo audio Flamenco(カスタムIEM)
ASHIDAVOX EA-HF1
RME ADI-2 DAC
JR SOUND HPA-203
SENNHEISER HD 650
ENIGMA Acoustics Dharma D1000
audio-technica ATH-L5000 etc…
好きな音楽、アーティスト:ゲーム音楽(アトリエシリーズ、デレステ)/門脇更紗/月ノ美兎 etc…
スタッフレビュー
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beyerdynamic
DT 990 Edition
250 Ohm
¥27800 税込
グルーヴ感のあるアタックと心地よい分解能
アタックの力強さと細かなニュアンスが見える解像度の高さ、優れた定位感を求める方にオススメです。 【装着感】 多少頭を振ってもズレない程度の適度な側圧を持ちます。ベロアのイヤーパッドが肌に貼り付かず、サラッとしています。長時間のリスニングにも対応できそうな心地よい装着感です。 【音質】 全体的に定位がハッキリとしつつ中低域の力強さを感じる、クリアかつ骨太なサウンドです。 高域はシャープで、響きの細かな粒感が捉えやすいです。シンバルの鮮やかさやドラムの打ち込みの音圧感など、抜けの良さがあります。 低域には見通しの良さがありつつ、しっかりとした音圧を感じます。ドラムのキックは適度な芯の太さを伴って打ち込む力強い表現です。 中音域は少しドライに感じますが、十分に出ています。ボーカルの声色の変化を正確に捉えられる解像度の高さが感じられます。 音場は奥行きが狭く横の広がりを感じます。開放型ならではの広さがありながら音が抜けすぎず、定位が捉えやすい適度な距離感です。 【再生環境】 RME ADI-2 DAC、Questyle QPM
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SOUND WARRIOR
SWD-UA1 USB DAC内蔵プリメインアンプ
¥59800 税込
ヘッドホン、スピーカー環境を一台で完結
USB/光/同軸などのデジタル入力を装備し、ヘッドホンアンプ、パワーアンプを内蔵したDACアンプです。 PCやTVに「SWD-UA1」を介して、ヘッドホンやパッシブスピーカーを直接接続し運用できます。電子音の多いアニソンやポップスを聴く方にオススメです。 【外観/デザイン】 デスクトップPCの下にも置けそうなコンパクトなサイズ感です。デジタルボリュームですが、ノブは無段階で動くタイプでした。 操作系統は基本的にシンプルですが、スクリーンの輝度調整や電源のLED表示を設定で消したりできます。ずっと点灯していると意外と気になるので、ありがたい気遣いです。 【音質】 ※パッシブスピーカー環境がないためイヤホン、ヘッドホンで試聴した印象です。 音の立ち上がりが明瞭で余韻はスッキリとした印象です。細かい微細な音も逃さず聴き分けて聴けます。低域の量感は控えめながら、中低域のアタックは適度に出ています。ロックなどでは低域が薄くなりすぎることはありませんでした。 音のメリハリを良く表現するタイプなので、電子音の多いアニソンやPOPな曲と特に相性が良いと思います。MAISONdes「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ(feat.花譜&ツキミ)」は散りばめられた音が軽快に歯切れ良く感じられ、とても楽しく聴けます。 【使用機器】 Mac USB接続→本機 イヤホン:64audio N8 ヘッドホン:HD 800S、LCD-XC 2021 【楽曲】 MAISONdes「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ(feat.花譜&ツキミ)」 L'Arc〜en〜Ciel「HONEY」 etc…
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iBasso Audio
AMP14
ブラック
¥39600 税込
立体的で厚みのある音に浸りたい方に。
より深い低域や生々しいボーカル表現を求める方、音楽により豊かな演出を求める方にオススメのモジュールです。 標準の「AMP11 MK2」に比べ、低域の立体感と響きが増しています。ボーカル表現は濃厚な低域の少し奥に定位しますが、より艶やかにしっとりとなる印象。中高域は輪郭のなめらかさはそこまで変わらず適度な粒立ちがあり、より耳当たりが優しくなっています。 標準の「AMP11 MK2s」では、厚みがありながら膨らみすぎない制動力のある低域にみずみずしいボーカル表現、なめらかな高域が印象的でした。それぞれが明瞭な音像感でバランス良く鳴る印象です。 「AMP14」では、より音の沈み込みが深くインパクトも十分に感じられます。耳を突くような荒々しい表現ではなく絶妙な丸みのある輪郭表現と深い余韻が、音楽をより心地良くドラマチックに演出します。 一聴した時点では低域の主張が強く感じられ、相対的に中〜高域は量感が少なく感じます。全体的に丸みのある柔らかい音ですが、細かな音を潰している感覚はあまり感じませんでした。ボーカルは声色の違いまで感じられる明瞭さがありますし、高域も曇らず清涼感が感じられます。 演出感が強いですが、くり返し聴くたびにスルメのように味が出る癖になる音作りです。オーディオってこういう表現もありだよなって思わせてくれるような楽しい音でした。 合わせる楽曲はどちらかと言うとしっとりと落ち着いた曲や、Madonna「Material Girl」などのちょっと古い曲も良かったです。あとはnano.RIPE「ハナノイロ」などノスタルジーな曲と相性抜群でした。ぜひ一度お試しください 【使用機器】 イヤホン:64audio N8 ケーブル:<楽-Raku 2pin→4.4φ-5極 For IEM> 【楽曲】 Madonna「Material Girl」 nano.RIPE「ハナノイロ」 etc...
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FiiO
R7 【FIO-R7-B】
¥112200 税込
一台で完結も良し、拡張も良しなオールインワンデバイス
プレイヤー、DAC、トランスミッターなど複数の機能を集約させ、その時々で最適な機能を選んで使える非常に利便性の高い商品です。 鮮やかで定位をハッキリと捉えやすい傾向がありながら、そこまで硬さは感じませんでした。逆ピラミッド型な傾向ですが、中低域に適度な厚みがあり聴きごたえもある印象です。 【外観/操作感】 デスクトップに置く小型ブックシェルフ型スピーカーのような存在感で、豊富な機能を備えることを考えると、とてもコンパクトに思います。機能の使い方に関して、できる事が多いため操作が難しそうなイメージがありましたが、UIが整理されているため想定よりもスムーズに扱えました。多くの機能を7つあるモードで区分けしており、最初にモード切替画面を開くようにすれば混乱する事は少なそうです。 【音質】 全体的に定位がしっかりと定まり、音像を非常に捉えやすい印象です。特に中音域の描写は正確で、ほぼにじみを感じさせない部分に表現力の高さを感じました。音場はそこまで広く表現せず、頭外のすぐそばで鳴っている感覚です。音が散らず繊細な表現も捉えられるので、細かいニュアンスの聴きやすさにつながっている印象です。 低域の量感は少なめですが、中低域は立体感がありつつアタックに適度な重さを感じました。合わせるヘッドホンによっては音にやや硬さを感じるかもしれません。 【SENNHEISER HD 800Sと合わせた印象】 中高域はイメージ通り綺麗に出るものの、煌びやかになり過ぎる印象はなく音のつながりの良さも残しています。低域の量感は少なめ、中低域にやや音圧感があるものの、ソフトに聴きやすい印象です。音場に関しては頭の中で鳴っているほどではないですが、やや近めに感じました。HD 800Sは音場の広いヘッドホンという印象でしたが、定位の正確な表現に寄った印象です。 【Focal Clear Mg Professionalと合わせた印象】 中低域の音像感に立体感があり中高域にも明瞭さが感じられ、全体的にバランスの良く鳴りました。深い部分の低域は出ているものの量感は少なめです。Clear Mg Proは低域の量感が多い分中高域の表現はやや見えづらい印象でしたが、R7との組み合わせではニュートラルなキャラクターに変化しました。音場感は適度な距離感で鳴る表現は変わらず、近くなり過ぎる印象もありませんでした。 音に個性はあるものの、聴きやすくまとまりのある傾向です。中高域の表現をより重視して聴きたい方には特にオススメです。
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qdc
Anole V14-S【QDC-ANOLE-V14-S】
¥392994 税込
オールマイティーに音楽を楽しみたい方に
4つのスイッチを駆使することで、合計16種類ものチューニングに変えて楽しめます。 スタンダードの設定では高い透明感とダイナミックレンジが広い豊かな空間表現が感じられ、深い低域から高域まで強調感なくバランス良く聴けます。空気感まで表す繊細な表現力に完成度の高さを感じました。 音質の変化に関して、チューニングのスイッチをそれぞれONにした時の印象です。 1:低域の量感が少し増え、ベースラインがより見やすくなりました。 2:中低域〜中域に厚みが出て情報量がより豊かに感じました。アタック感も少し強くなったように思います。 3:ボーカルや楽器の高域表現に鮮やかさが出てきました。高域表現がより煌びやかになります。 4:高域の響きが充実し、シンバルなどの余韻がより綺麗で伸びやかに感じられます。抜けの良さを感じる音になりました。 各スイッチは音が歪んだり粗さのある変化ではなく、透明感は維持したまま各帯域の情報量が豊かになる印象です。全てのスイッチをONにすると帯域バランスを崩すほどではありませんが、少しメリハリの付いた元気な音になり聴きごたえが出てきました。 前モデル「Anole V14」とも比較してみました。前モデルでは、全帯域の高い解像度は共通しつつもより定位感の良さを優先させたようなカッチリとした傾向です。 「Anole V14-S」では定位をしっかりと定めつつ、より空間表現が豊かになりました。音の繋がりがなめらかになり、余韻が伸びやかに感じられます。 前モデルでも優れた帯域バランスを持っていましたが、ダイナミックレンジの広い音になることで生音系なども自然に表現できるようになったと思います。 よりオールマイティーに音楽を楽しみたい方にオススメのイヤホンです!
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Brise Audio
NAOBI-Ultimate
2pin 4.4mm 5極 L字
¥125000 税込
最高の音を抜群の取り回しで
Brise Audio「ULTIMATEシリーズ」の高い解像度と立体感を持ちつつ音のつながりが良いなめらかな表現は、NAOBI ULTIMATEでも体感できました。なおかつ柔軟でタッチノイズも少ない、取り扱いのしやすさも合わせ持ちます。 【外観、取り回し】 プラグ、コネクタ、ケーブルスライダーはいずれもOFC削り出しの金メッキ加工が施されており、かなりの高級感を感じさせます。スライダーはケーブルに合わせてスリムに作られているため、重量感を感じるほどではありません。従来のNAOBI同様に細く適度な柔らかさを持っているため、服などに当たってもタッチノイズは気になりませんでした。 【音質】 高い解像度を持ちつつ、音のつながりが良い上質な質感が感じられます。その上でこれまでのNAOBIシリーズ同様の特徴も感じられます。 NAOBI-LEでは、レンジの広さは控えめな少しタイトで繊細な鳴らし方と、量感は控えめながら芯を捉えた低域に明瞭な中〜高域が印象的でした。ニュートラルな音色と透明感が魅力に感じます。 NAOBI Ultimateでは、そうした特徴に音像の立体感と厚みが加わりました。明瞭でありながら音の輪郭にささくれ立った印象がなく、小気味良い響きになんとも言い難い中毒性を感じさせます。全体の帯域バランスこそ大きくは変わりませんが、ダイナミックレンジが広くなり柔らかい音のニュアンスが出てきたことで、より生々しい音になっていると思います。 音質にはこだわりたいけど取り回しも犠牲にしたくないという方、試さない手はないです。ぜひ聴いてみてください。
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YAMAHA
YH-5000SE(B)
¥495000 税込
音楽の躍動感や微細な音を表現する
音源の情報や上流の機器の音を丸裸にするようなその音は、何でも良い音に聴こえるような演出をせずありのままを聴かせてくれます。全帯域を余す事なく詳細に聴く解像度を求める方や、素直な音を求める方に向いていると思います。 【外観】 黒で統一された外観、ハウジングフレーム部のメタルフレームには、剛性と品質の高さを感じます。 手にして見ると、まず本体の軽さに驚きました。外から見ると厚みがありそうな見た目ですが、内部空間が広く耳を入れるのにもかなり余裕があります。ドライバーは背面のハウジングに貼り付くように設置されていて、耳との距離を出来るだけ広く確保しているように見えます。また頭部のサイズ調節も無段階で調整でき、細かいフィッティングがしやすいです。イヤーカップを垂直方向に回転させるスィーベル機構や頭頂部に圧が集中しない柔軟な形のヘッドバンドなど、とにかく装着にストレスを感じません。素晴らしい装着感です。 【音質】 2022年開催のポタフェス冬の試聴でも使われたRME「ADI-2 DAC」で聴いてみます。低域から高域まで、音の響きを削ったりどこかの帯域を強調することなく克明に描き出す解像度に圧倒されました。音の太さや硬さ、響きの量など温度感までイメージできるような鮮明な音。ダイナミックでありつつ繊細さも兼ね備えています。 もう少し聴きこんでみます。低域は抜けが良く十分な量感があります。中域は音階の表現に明瞭さが感じられ、高域は金属的な音の硬い質感の描写をストレートに感じます。音場は縦方向が近く、横に大きく広がりを感じます。ボーカル曲を聴くと何のフィルターも無く目の前で歌っているような、むき出しの声を感じます。 ですが、どこか音楽に没頭できない感覚もありました。プロのオーディオインターフェースの音を持つADI-2 DACに繋いでいるからでしょうか。とても客観的で音楽ではなく音を聴いているようです。しかし、この組み合わせは非常に分析的に聴く良さを感じます。 機器を変えて聴いてみます。 SENNHEISER「HDV 820」では少し落ち着いたトーンに感じられ、響きの表現が伸びやかになりリラックスして聴こえます。ハキハキとした音の立ち上がりはあまり変わりませんが、中高域以上は丸くなりよりなめらかな表現に感じました。音場に関しては思ったほどの変化はなく、横方向に少し広がる印象でした。 また付属の4.4mmバランス接続でも聴いてみました。全体の印象や音場は大きく変わりませんが、音がよりなめらかに柔らかく感じました。比較するとアンバランスでは少し中央に定位が集中することで音の立ち上がりが重なりアタックや密度が強く感じるのに対して、バランスでは定位がまんべんなく広がる印象です。リスニングとして聴きやすくなるので、ぜひ試聴の際にはお試しください! 他にも複数の機器(レビュー下部に記載)に繋いで聴いてみました。音場の広さは奥行き方向はほぼ変わらず、横方向に少し伸びます。そのほかの質感、特に音の余韻の表現は上流の音に対してとても素直に変化するヘッドホンでした。 音場は広く解像度を詳細に引き出すという仕事を忠実にこなす真面目な音作りと、そこに凝り固まり過ぎず、時に躍動的に静的に表現する柔軟さが「YH-5000」の魅力です。機会があれば、ぜひ聴いてみてください! 使用機器:QPM/HDV 820/ADI-2 DAC FS/Tradutto & CH-AMP
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SHANLING
M3 Ultra
ブラック
¥65340 税込
ES9219Cの扱いに長けたSHANLINGだから出せる音
最低限の高域が出つつ低〜中音域を重視する方にオススメです!やや奥行きのある音場感は元気がありつつも、うるさくは感じにくい聴きやすさがあります。 【外観】 筐体設計は同社「M6 Ultra」などにも採用されたアルミニウム-マグネシウム合金を切削加工で作られています。滑らかな仕上がりで手の収まりも良いです。 【音質】 豊かな情報量を持ちつつ暖かみのある音質です。元気なノリの良さがあるのに耳触りが良く聴きやすさがあります。 バンドサウンドを聴くとバスドラムの押し出し感に心地よい音圧を感じます。音に密度があり定位の良さを感じますが、輪郭には丸みがあり硬い印象にはなっていません。 シンバルなどの高域表現は鮮やかですが、やや距離が遠く感じます。音の分離感は備えているので聴き分けに苦労はありませんが、控えめに感じる点は好みが分かれそうです。 ボーカルラインは適度な距離感で情報量の豊かさを感じます。適切なトーンでアーティストの声を自然に感じられる安心感があります。 オーケストラを聴くと横の広がりにはやや狭さを感じますが、迫力と豊かな余韻が感じられハーモニーがキレイに感じました。 個々の音を分離して聴くよりも、全体のまとまりが上手く表れているタイプだと思います。 情報量や迫力がありノリ良く聴ける要素を持ちながら、暖かみのあるオールジャンルなサウンドです。 ぜひこの絶妙なチューニングを店頭でも聴いてみてください!
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aune audio
Flamingo
¥38500 税込
オペアンプ、真空管が切り替え可能な良コスパ機
真空管に興味のある方、デスクに置けるコンパクトなDACアンプをお探しの方にオススメです。 幅約13cm、奥行き約10cm、高さ約3cmと非常にコンパクト。真空管も本体内部に収まっているので、高さも抑えられています。真空管は手を近づけるとしっかり熱を発しているので、上に物を置かないようにした方が良さそうです。 またオペアンプと真空管、7つの切り替え可能なデジタルフィルターなど音に関する多彩な機能を持っています。 【音質】 オペアンプの設定では、中〜高域までを癖なく表現しつつ、中低域のアタックがハッキリと主張する印象です。 音場は奥行きは狭めで横一列に並ぶように広がります。 真空管の設定では、オペアンプに比べ中低域の主張が抑えられます。音場に奥行きが出てきて低域の余韻がより感じられるようになりました。 【オススメジャンル】 オペアンプは、リズム隊やベースがハッキリと聴こえるのでEDMやロックなどの楽曲がオススメです。 真空管では、音場に奥行きがあり全体の印象がスッキリしているのでクラシックやジャズなど生音系に相性が良いと思います。ですが、オペアンプよりも全域が自然に聴こえるのでジャンルの相性はあまり気にしなくて良いかもしれません。 Flamingoは解像度を犠牲にしない範囲で少しウォームな耳当たり良いチューニングです。 柔らかい聴き心地を求める方は、ぜひご検討ください!
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Meze Audio
109 Pro
¥120000 税込
柔らかい中~低域、明瞭な高域に全体の伸びやかな余韻が印象的
ジャズ/クラシック/ポップなど比較的ジャンルを選ばない印象がありますが、 特にゆったりしたペースのボーカル曲を聴くのにはたまらないヘッドホンです! 【音質】 柔らかく適度な押し出し感がある低域に温かみのある生々しい中域がすっと沁みこみます。さらに粒立った高域がよりクリアさを感じさせてくれます。 全体的に聴いてみると高域を意識してしまいがちですが、非常に鮮やかで洗練された表現なので金属的な音が曇らずに透明感を持ったまま鳴ってくれるのに驚きました。 相性の良いゆったりしたペースのボーカル曲で聴くと余韻の綺麗さと声の温かみ、生々しさが沁み渡ります。少しペースを上げたノリの良い楽曲で聴いてみたところ、残響もつぶさにだしてくれながら、他に潰されずに最後まで楽しめる様が秀逸だと感じました。端から端までしっかりと鳴らしてくれるというだけで安心感も抜群です。 メタルのような曲でも情報量や高域表現に不足は感じませんでした。インパクトは少し軽く感じましたが、開放型特有の外に抜ける感じで脳内定位を避けた結果のように思えます。重たく鋭い低域表現も好きな私はスピード感もややスローに感じました。 どちらかと言うと後ノリのグルーブ感が目立つ印象です。横に適度に広がるので迫力を損なうことはありません。低域表現に関しては暖色系の豊かな響きを重視しているように感じました。 【デザイン】 109 Proはドライバーの一部を除き手作業でくみ上げられていることから、修理時のメンテナンス性の高さもうかがえます。イヤーパッド交換やリケーブルも可能なようです。リケーブルは99Classicsの構造に似ておりヘッドホン側の端子が奥まっています。細身の径であれば他社製リケーブルも挿入できそうです。当店で人気のバランスケーブル「霧降」も使用することができました。