スタッフレビュー詳細
痒いところに手が届く完全ワイヤレスイヤホン
今回紹介するのは人気ブランド水月雨(MOONDROP)のエントリークラス完全ワイヤレスイヤホン「SPACE TRAVEL」です。
「SPACE TRAVEL」の名から想像できるように、宇宙服やロケットを彷彿とさせる可愛いデザインでありながら、ケースのイヤホン本体収納部分がクリアで上部に蓋がないつくりになっているため、スタイリッシュな印象も受けます。蓋がないためすぐ取りだせますが、ケースに大きい衝撃が加わるとイヤホンが飛び出してしまうため、持ち運ぶ際は注意が必要です。
また、肝心のサウンドについては専用アプリを入れていただくことで、様々な音を楽しめます。
デフォルトで設定されている「Reference」はヴォーカル帯が一歩前に出ており、そのヴォーカルを支えるような強すぎず弱すぎずのちょうどいい塩梅の低域が絶妙な距離で鳴っています。まさに“MOONDROPの真骨頂”というようなサウンドでヴォーカルが綺麗に聴こえる、何よりもヴォーカルが好き、ヴォーカル重視で音楽を聴きたい方にドンピシャなチューニングでした。
続いて紹介するサウンドは「Basshead」です。“Bass”という言葉の通り、低域の押し出しが強い重低音重視のチューニングです。重低音重視のチューニングだと他の帯域が埋もれてしまうことも少なくないのですが、そこはMOONDROP。ヴォーカル帯が埋もれるということは全くと言っていいほどありません。
Referenceと目指す音のニュアンスは似ていますが、ノリよく音楽を聴きたい、HIP-HOPや最近のPOPSを聴くときはこちらの「Basshead」。おとなしい曲やミッドテンポのR&B、女性ヴォーカルを聴くときはReferenceの方が相性が良いという印象を受けました。
最後に紹介するサウンドは「Monitor」です。モニターサウンドという言葉にはたくさんの解釈があります。EQプリセットの「Monitor」におけるモニターサウンドの解釈としては、楽曲制作者の意図を如実に表現しながらも音を聴くのではなく、あくまで”音楽を楽しむ”というリスニング寄りのニュートラルサウンドというものに感じました。色々なジャンルの音楽を聴く、動画や映画も楽しめる音が欲しいという方にはピッタリのチューニングです。
ノイズキャンセリングの効きよし、デザインよし、様々な音を楽しめる抜け目のない完全ワイヤレスイヤホンです。ぜひ店頭でお試しください。
再生環境: iPhone13→SPACE TRAVEL
試聴楽曲:
Not For Sale / ENHYPEN
Kiss and Make Up / Dua Lipa, BLACKPINK
bad / wave to earth
量感イメージ
このスタッフの他のレビュー
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サニー
@e☆イヤホン 秋葉原店
SENNHEISER
ACCENTUM Wireless ブラック
¥26928 税込
老舗オーディオメーカーの確かな低音
今回紹介するのは老舗オーディオメーカーのSENNHEISER(ゼンハイザー)のワイヤレスヘッドホンACCENTUM Wirelessです。 同社のMOMENTUM 4 Wirelessと似たようなデザインながらも、オールブラックでヘッドバンド部分も同素材ということもあり、無骨でクールな印象を受けました。オールブラックのデザインで、ヘッドバンドのアジャスター部分には同色で彫られたブランドロゴがあり、ファッション的にもいいアクセントとして映えます。 同社のワイヤレスヘッドホンMOMENTUM 4 Wirelessや他社の現行ワイヤレスヘッドホンと比較すると、側圧がやや強い印象を受けました。自分自身は肉厚なイヤーパッドのおかげで痛みは感じず、頭を多少振っても全くずれない装着感に好感を持ちましたが、側圧に敏感な方は一度店頭にて試して頂くことをお勧めします。 肝心のサウンドについては低音の押し出しが強く、一言で言えば「HD25の雰囲気を持ったワイヤレスヘッドホン」といったところでしょうか。 同社のロングセラー有線ヘッドホンで、もはやメーカーの代名詞ともいえるオンイヤーヘッドホンHD25はDJモニターヘッドホンです。ACCENTUM Wirelessはオーバーイヤーワイヤレスヘッドホンと言えどその音の系譜を確実に受け継いでいるヘッドホンだなと実感しました。 タイトにきめ細かく鳴る低域と、側圧がやや強いこともあってか迫力のある音が全面的に押し出されるのが特徴的なサウンドで、音場の広さは標準的な広さよりもやや近い印象で一音一音が硬く、解像度は高いと感じました。 音質にHD25の雰囲気を感じることもあってか、やはりHIP-HOPやテクノ、ユーロハウスなどのクラブミュージックとの相性がいいように感じました。 ドンシャリ好きでワイヤレスヘッドホンをお探しの方にとっては新たな選択肢となる本機。是非店頭にてお試しください。 再生環境: iPhone13→ACCENTUM Wireless 試聴楽曲: Body Movin' (Fatboy Slim Remix) / Beastie Boys Blue World / Mac Miller I Don’t Think That I Like Her / Charlie Puth
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サニー
@e☆イヤホン 秋葉原店
STATUS
Core ANC
ホワイト
¥16900 税込
見た目も音もおしゃれなヘッドホン!
今回紹介するのはニューヨークを拠点に洗練されたデザインと確かなサウンドで人気なSTATUSのワイヤレスヘッドホン”Core ANC”です。 「シンプルモダン」をテーマに挙げている通り、ヘッドバンドにSAANC-CEと記載があるのみでブランドロゴなどはなく、シンプルで高級感のある見た目で、デザインに対するこだわりがひしひしと伝わってきます。 本体重量は約240gと比較的軽く、長時間のリスニングにも向いていると言えるでしょう。 肝心のサウンドは、比較的ヴォーカルが近く、そのヴォーカルを支えるように、強くもブーミーになりすぎない量感で低域が出ている印象です。ピアノなどの高域に当たる音も伸びやかに鳴り、バランスの取れた弱ドンシャリサウンドといったところでしょうか。 音場は定位感がしっかりしており、バラードではヴォーカルが前にあり、ピアノやパーカッションは中央よりやや後ろで鳴っているように前後に立体感があるように感じました。ライブ音源や動画、映画などではより臨場感を感じられることでしょう。 バランスの良い機種ではありますが、低域の量感はしっかりしており、ヴォーカルが近く音場に立体感があるよう感じたため、個人的にはゆったりしたHIP-HOPとの相性が良いように思われます。 初めてのノイズキャンセリングヘッドホンとしても手が出しやすく、ファッションのアクセントとしても映えるおしゃれなワイヤレスヘッドホン、是非店頭にてお試しください。 再生環境: iPhone13→Core ANC 試聴楽曲: So I Danced / DPR IAN Nerdy Love / pH-1, Yerin Beak I Don’t Think That I Like Her / Charlie Puth
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サニー
@e☆イヤホン 秋葉原店
ORIVETI
OD100
¥10890 税込
聴きやすい迫力サウンド
今回紹介するのは、中国のオーディオブランドORIVETIの有線イヤホン「OD100」です。 美しくもかっこいい金属筐体でありつつ、筐体自体はかなり小ぶりなため、耳が小さい方でも装着しやすく携帯性に優れています。外出先での使用や寝ホンとしても最適な、様々な方が手に取りやすいイヤホンです。 肝心の音質について、一言で言えば「すっきりドライな迫力バランスサウンド」といったところでしょうか。フラットサウンドとは少し異なりますが、解像度の高いヴォーカル帯が近くでハッキリと聴こえる裏で、低域がタイトに鳴っています。ミッド帯からハイの量感が少ないというわけではなく、伸びやかな高音が絶妙なバランスでヴォーカル帯を邪魔することなく、心地よく抜けていきます。小さな筐体でありながらも、その見た目からは想像できない迫力のあるサウンドがとても魅力的です。 また、迫力があるゆえに、「聴き疲れるので長時間のリスニングに向いていないのでは?」と言われると、そんなことは全くと言っていいほどありません。絶妙なバランスのあっさりとしたドライなサウンドが、広すぎず狭すぎない音場で鳴っているため、音楽ジャンルを選ばず長時間の心地よいリスニングができます。 解像度の高いヴォーカル帯が一歩前にあり、高域帯の音抜けが美しくアコースティック楽器の生楽器らしい響きの音表現も得意なため、歌物(特にNorah Jonesのような音数の少ないアコースティック、イージージャズ系の音楽)との相性がとてもいいように感じました。 ヴォーカル重視で音楽を聴きたい方や、ながら聴き用途で長時間のリスニングをお考えの方、ドライで迫力のあるサウンドがお好きな方におすすめしたいイヤホンです。ぜひ店頭にてお試しください。 再生環境: iPhone13→OD100 試聴楽曲: Cherish the Day / Sade I Don’t Think That I Like Her / Charlie Puth Don’t Know why / Norah Jones
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サニー
@e☆イヤホン 秋葉原店
Ultimate Ears
UE Pro Reference Remastered
¥172700 税込
UEが誇るど真ん中の音
カスタムIEM界の老舗と言っても過言ではないUltimate Ears。数あるラインナップの中でも特に「ど真ん中の音」と言える機種がUE Pro Reference Remasteredです。 洋楽好きの方は一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。かの有名なCapitol Studiosとのコラボレーションイヤホンということもあり、洋楽との相性はもちろんのこと、「Reference」と機種の名前にもある通りリファレンス用途を意図してチューニングされた音のため、K-POPやJazz、韓国インディーズロックなど、どんな音楽とも相性が良いイヤホンとなっております。 肝心の音質は「ど真ん中の音」と記載した通り、どこかの帯域に寄っている印象は無く、バランス良く忠実にマスタリングされたそのままの音を出す、いかにもモニターというような音質で、楽曲制作者の意図を理解するにはピッタリなイヤホンであるように感じました。 音楽ジャンルごとの相性でいうと、バンドサウンドではギターやベース等弦楽器の生々しい音の表現が素晴らしく、目の前で演奏をしているかのような感覚すら覚えました。現代的なダンスミュージックのような音数が多い楽曲でも、電子ベースの音など埋もれがちな音も潰れることなく綺麗に一音一音鳴らせており、音情報の処理能力の高さには脱帽です。 音場は広すぎず狭すぎずバランス良くまとまっていて、全帯域の音の広がりが均等な印象を覚えました。強いて言うなら低域が若干強く量感も多いように感じましたが、あっさりとした味付けが故に聴き疲れすることなく長時間のリスニングが楽しめるイヤホンです。 どんな音楽ジャンルにも合うイヤホンをお探しの方、楽曲一音一音をそのまま聴きたい方、そして名前の通りリファレンス用のイヤホンをお探しの方におすすめなモニターイヤホンです。店頭にてぜひお試しください。 再生環境 : SONY NW-ZX707→ UE Pro Reference Remastered 試聴楽曲 : ETA / NewJeans I’m bad too(Feat. DPR LIVE) / Hwa sa bad / wave to earth Don’t You Worry ‘Bout a Thing / Incognito My Queen Is Ada Eastman / Sons Of Kemet, Joshua Idehen Here’s One That Got Away / The Style Council