スタッフレビュー詳細
まるでライブ会場のような臨場感!
今回紹介するのは中国のオーディオブランドBGVP(ビージーブイピー)の有線イヤホン、DMAです。
クリアシェルとダークブルーのフェイスプレートのコントラストがよく映える本製品。フェイスプレートのメッシュ部分はLRで青と赤で別の色になっており、直感的に左右を識別できます。
音質について、主観ではありますが、一言でまとめると”アタック感のある低域と横方向に広がる音場が特徴的なサウンド”といった印象でしょうか。
特筆すべきは迫力のある低域で、低域のドライバーは1DDではありますが、空間表現用にBA型骨伝導ドライバーを2基搭載されていることで、その恩恵をより強く感じることができます。分離感も非常に良く、ドラムやベースの音がクリアかつダイレクトに脳に響き渡ります。
中域についても低域に埋もれることはなく、空間表現ではしっかり前に出ていることもあり、丸くハリ感のある艶やかなヴォーカルが楽しめること間違いなしです。
高域に関しては量感はやや控えめながらも存在感があり、アタック感の強い低域と艶のある中域、そしてもはやライブ会場なのではと思うほどに豊かな音場の中で、優しく伸びやかな高域がとてもいいアクセントになっています。個人的に例えるなら、プロレスのリング上で屈強なレスラー同士が激しくぶつかり合う中で、リングサイドから紅一点、優しく試合を見守る女性リングアナのようなイメージです。
Rockを愛する人や、ライブ会場にいるかのような臨場感を味わいたい人には気に入っていただけるであろう一本です。ぜひ店頭でお試しください。
再生環境:
iPhone15→DMA
試聴楽曲:
・Gasoline / The Weeknd
・Runnin’ Down a Dream / Tom Petty
・Walk / Pantera
・In Bloom / Nirvana
量感イメージ
このスタッフの他のレビュー
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サニー
@e☆イヤホン 秋葉原店
iFi-Audio
ZEN CAN 3
¥41800 税込
出力の恩恵
あの”ZEN CAN”が新しくなりました、2,000mWという驚異的な出力パワーを携えて。 前作のZEN CANが1600mWの出力だったことを踏まえ、このハイパワーを体感するため、今回は平面磁界型駆動のヘッドホンであるAUDEZEのLCD-X 2021で試聴してみました。 ZEN CAN3 のファーストインプレッションで、前作のZEN CANと明らかに違いを感じた部分はズバリ”中音域”の音の厚みです。前作のZEN CAN は個人的にとてもプレーンな印象を持っており、ヘッドホンが持つ特性の邪魔をすることがないアンプというイメージが強かったのですが、今回のZEN CAN3はリスニング色が強まった印象です。 私自身、前作のZEN CANには、プレーンな音というキャラクターの印象が強く残っており、あらゆる音楽ジャンルにも適し、幅広いエリアのニーズをカバーできるアンプといったイメージがありました。ですが、ZEN CAN3は前作の見通しの良さを残しながらも、出力が上がったこともあってか一音一音がより太く出ており、特にヴォーカル帯にあたる中音域に確かなハリを感じました。また、高域も明らかに前作のZEN CANよりも音の伸びが感じ取れます。 また、定位もやはりヴォーカルが一歩前で聴こえる印象です。その印象的なヴォーカルを補うように少し後ろから押し上げるように締まったグルーヴィーな低域が鳴っております。低域と同じか少し多い量感の高域が、低域と同じくらいの距離で鳴っているので、前作のZEN CANよりも明らかに奥行きを感じやすくなっていると感じました。 前作と比べて特徴が異なっており、何よりもノリよく音楽を楽しみたい、ハリのあるヴォーカルが聴きたいという、ポップスとR&Bをこよなく愛する人におすすめのアンプです。是非店頭にてお試しください。 試聴環境 ZEN DAC→iFi-Audio 4.4mm to 4.4mm cable→ZEN CAN 3 試聴楽曲 BIRD OF A FEATHER / Billie Eilish Red Wine Supernova / Chappell Roan Focus / H.E.R. I Feel It Coming / The Weeknd, Daft Punk
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サニー
@e☆イヤホン 秋葉原店
PHILIPS
TAE2146
ホワイト
¥1480 税込
初心者の方にはもちろん、ビジネス用途にも!
今回ご紹介するのは、PHILIPSのUSB Type-C接続イヤホン「TAE2146」です。カラーはブラックとホワイトの2色展開で、デザインは至ってシンプル。小さな筐体にPHILIPSのロゴのみがあしらわれていますが、それゆえにどんなファッションにも自然に溶け込むイヤホンと言えるでしょう。 肝心の音質については、一言で言うならば「中低域から中域にかけて厚みのある見通しの良い音」といったところでしょうか。私自身、試聴の際にはロックを聴くことが多いのですが、低めのギターのバッキング音やヴォーカル、ハイハットなど、すべてが過不足なく表現され、帯域バランスに優れたイヤホンだと感じました。 強いて言うならば、中音域帯に厚みがあり、前に出ている印象なので、高域が繊細なピアノ楽曲や女性バラードよりは、太いギターの音や音数の少ないオールドロックとの相性が良いように感じました。 また、筐体自体がとても軽く携帯性に優れており、リモコンマイクが付属しているため、中音域帯が厚く、話し声が聞き取りやすいので、出先でのビジネス用途にも最適です。ぜひ店頭にてお試しください。 再生環境: iPhone15→TAE2146 試聴楽曲: sometimes / My Bloody Valentine War Pigs / Black Sabbath Realize / Silica Gel Better Days Ahead / Pat Metheny Group
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サニー
@e☆イヤホン 秋葉原店
VIOLECTRIC
HPA V550 PRO
¥825000 税込
紛れもなく”真の音”
今回紹介するのは、ドイツの放送および録音用プロ機器を生産している「Lake People Electronic GmbH」のヘッドホンアンプブランド「VIOLECTRIC」のアナログヘッドホンアンプ「HPA V550 PRO」です。 この製品は、同社の「DHA V590」からD/Aコンバーターを除いた大部分の機能を備えています。 音質の第一印象は、音のつながりの滑らかさと歪みの少なさです。元々プロユースの機材メーカーが手がけた民生機ということもあり、アンプ自体の癖や味付けは控えめに感じられます。ギターの弦をピックで弾くニュアンスまで聴き取れるほどの音の再現性は、本機の本質と言っても過言ではないでしょう。使用するヘッドホンやセッティング次第でその個性に染まる、柔軟なアナログアンプだと思います。 帯域バランスについては、低域から中低域にかけてがかなり厚めに出ており、低域の押し出しは主張の強い部分と言えます。音場に関しては、頭を中心として左右から後方に広がる立体感が特徴的で、バンドものの楽曲を一度聴けば、自分自身がステージの中心に立っていると錯覚しそうなほどの再現性の高さが非常に魅力的です。 出音のレスポンスが非常に速くタイトであるため、メタルなどのスピード感ある音楽に非常に合うように感じました。 何よりも音の再現性を重視する方に非常におすすめできるアナログアンプです。 なお、本製品の内部には256ステップのアッテネータが採用されているため、無音時にチリチリというノイズが聞こえることがありますが、これは製品仕様のためご了承ください。 再生環境: HPA V550 PRO → ADI-2/4 Pro SE → LCD-X 2021
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サニー
@e☆イヤホン 秋葉原店
PW AUDIO
JUHTRUM (ユフトラム)
CIEM 2pin - 4.4mm (1.2m)
¥81400 税込
上品なカメレオン
今回ご紹介するのはPW AUDIOのNSC導体採用ケーブル「JUHTRUM(ユフトラム)」です。こちらのケーブルはPW AUDIOのみが扱う極秘銅導体で、これまでの銅とは違うNSC(New Style of Copper)という線材が採用されています。 外観は同社のケーブル「Moloch」と似ており、「Moloch」の被膜がネイビーであったのに対し、「JUHTRUM」はブラックカラーの被膜を採用しており、ケーブル本体の主張が少なく、どのようなイヤホンでも一際引き締まって見え、上品な印象を受けます。取り回しに関しても、ケーブル本体の太さを考えるとしなやかであり、重みも感じづらく、外出先での使用にも適していると言えるでしょう。強いていうなら、ケーブル自体の太さがあるため、イヤホンケースのサイズによっては収納に困難を要するかもしれません。 肝心の音質について、一言で言うならば「解像度をグンと引き上げ、低域にタイトさを与えるケーブル」といったところでしょうか。ベースやドラムなどの低域の押し出しはそこまで強くありませんが、一音一音の輪郭がハッキリすることによって、ドラムのキックをしっかり感じることができます。低域の鳴り方としては、カーオーディオのサブウーファーのように面で押し出すような鳴り方ではなく、元々ある低域のキャラクターをより分かりやすく、より鋭利にさせた印象です。 中高域に関しては、「いい意味」で大きな変化は無いと言えるでしょう。私自身、低域に量感や太さを与える性質のケーブルでは、相対的に中高域が細くなってしまう印象があります。その点、このケーブルはイヤホン本体が持つ帯域バランスに直接大きな作用をしないため、イヤホン本体が持つキャラクターを損なうことなく、聴こえる音はより明瞭になるため、お手持ちのイヤホンの純粋なアップグレードとして最適と言えます。 以上のことから、音傾向としては「フラット」にあてはまると感じましたが、それはあくまでこのケーブル自体が持つ音傾向であって、合わせるイヤホンの音色に変化してくれること間違いありません。低域により量感をお求めな方は同社の「Moloch」がオススメですが、帯域バランスを崩さず、よりクリアにタイトに低域を感じたい方は「JUHTRUM」が最適です。お持ちのイヤホンの総合値をワンランク底上げするケーブルです。ぜひ店頭にてお試しください。 再生環境: iPhone15→FIIO KA13→JUHTRUM→qdc SUPERIOR 試聴楽曲: BIRD OF A FEATHER / Billie Eilish Please Please Please / Sabrina Carpenter Perfume / Pale Waves Die For You / Joji