スタッフレビュー詳細
最高峰の万能機
ブラック系のベースカラーの中にシルバーがかったホワイトやブルーが覗く、落ち着いたデザインのイヤホンです。
ケーブルはネイビーとシルバーの二色で仕上げられており、抜き身の刀のような静かで鋭い存在感を放っています。
サウンドについて記述します。
レスポンスのいい低域サウンドの下地の上にある、彩り豊かに耳元に届く中高域の表現力が一番の魅力ではないかと思います。リズム隊のサウンドはすっと抜け、後残りしないため、
音の密度は非常に濃いものの聴き疲れはしにくそうです。
高域の繊細な表現も細やかに描写してくれる印象で、試聴している限り耳への刺さりを感じることはありませんでした。
音数の多い楽曲でも、あまねく音が同レベルの量感で存在しており、向けたい所にフォーカスを向けられると感じました。
微細なニュアンスも描き分けられるボーカル帯の表現力もさることながら、低域が力強く横に広がってくれるため、幅広い楽曲をノリ良くリスニングできそうです。
濃密ながらも後味よくスッと消えていく一音一音に耳を傾けていると、気付けば時間を忘れてリスニングしている。そんなイヤホンではないでしょうか。
是非一度お試しください。
量感イメージ
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あさやん
@e☆イヤホン 秋葉原店
THIEAUDIO
Smart Cable
¥12400 税込
見た目も中身も!2Pinリケーブル筆頭候補登場
THIEAUDIOのハイエンドIEMに純正で付属するケーブルが単品で登場しました。 パラコードを素材に用いて編まれたケーブル被膜は、落ち着いたブラウンのカラー。 分岐部やジャック部はカーボンを基調にシルバーで締められていて、端々から上品さが伝わってきます。 独自のモジュール式プラグデザインにより、4.4mm / 2.5mmバランス・3.5mmアンバランスのプラグを交換できるようになっているのですが、着脱式とわからない程デザインに溶け込んでいるのも、個人的には好印象です。 音質に関しては、一聴してまず、低域へフォーカスが向かいました。ドラムスやベースの厚みが嫌味なく増しており、同時にキレも良くなったような印象です。 次に、中~高域に着目してみると、個人的には輪郭が把握しやすくなっており、それでいて、耳に刺さるようなとげとげしさがない為、細かい表現も拾い上げやすく感じました。 筐体の良さを上品に伸ばしてくれるケーブルではないかと思います。 2Pinのイヤホンでリケーブルを考える際は是非一度ご試聴ください。 【試聴環境】 Astell&Kern KANN ALPHA Moondrop S8 【試聴楽曲】 電音部,Giga,鳳凰火凛(CV:健屋花那) 「CHAMPION GIRL」 星街すいせい 「Wicked (feat. Mori Calliope)」 WAR*HALL 「Dead Man Walking」 (sic)boy & KM 「(sic)'s sense」 他
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あさやん
@e☆イヤホン 秋葉原店
final
A5000 【FI-A5DPLD】
¥32800 税込
手を伸ばせばどの音にも届く。トランスペアレントな音をあなたに
final社より人気を博しているA3000、A4000に続くナンバリングのイヤホンが登場しました! ABS樹脂製の筐体はブラックにまとめられています。イヤホン本体とケーブルをあわせても非常に軽量です。 新設計のソフトシルバーコートケーブルはその名の通り非常に柔らかく、自重で耳周りにピッタリと落ち着いてくれるため個人的には装着感も良好でした。試聴している限りタッチノイズが気になることはありませんでした。 音質については、メロディーラインが綺麗に押し出されており、ポップスを始め様々な楽曲においてその表現を素直に受け取れると感じました。楽器隊に重きを置きつつ、声も解像度高く聴き取れます。 バスドラムやタムの音は膜の震えをも感じ取れるようなリアルな質感で、十分な量感を持って響くため楽曲全体に飲み込まれるような没入感を感じられました。中低域を軸に奥行きを感じられ、遠くにある音まですっと届く見通しの良さがあると思います。 いつもの曲をアップグレードしてくれるので普段使いのお供にオススメです。 iPhone 13 Pro Max SUM41 「Still Waiting」 ASIAN KUNG-FU GENERATION 「アフターダーク」 WurtS 「Talking Box (Dirty Pop Remix)」
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あさやん
@e☆イヤホン 秋葉原店
Ultimate Ears
UE Pro Reference Remastered
¥192500 税込
always合格点を叩き出してくれる
さんざんレビューされ尽くしているモデルですが、カスタムが到着してからしばらく聴き込んでみたので、カスタムIEMとしての目線も交えてレビューします。 まず、このモデルを一言で表すなら、「上質紙」や「真っ白なキャンバス」といった表現が似合うイヤホンだと思います。長時間のリスニングでも高域が耳に刺さることがなく、個人的には一日中つけていられるサウンドです。 同社の別モデル「UE LIVE」と比べると、RRは音場が広くないのが特徴です。あちらはステージ上での響きに似たチューンなのに対し、RRはスタジオでの音の聴こえ方に近い印象を受けます。サウンドが自分の周囲に配置され、どの音がどこにあるかがはっきり分離します。どの帯域にも強い主張はないものの、控えめな部分もなく、ローからハイまで過不足なく楽曲全てをまっすぐに聴き取れます。イヤホン本体にはモニターとして必要な要素が詰まっており、上流のニュアンスやコンポーザーの意図を汲み取り、様々な表情を見せてくれると感じています。 私は楽曲制作はしませんが、モニターサウンドのように味付けの少ないサウンドが好みで、今回RRを選びました。用途としては、FPSゲームのプレイとソーシャルVRプラットフォームでの利用です。FPSでは、足音を重視するシチュエーションが多く、敵の方向を音で判断しやすいこのイヤホンは、コンペティティブなプレイの強い相棒です。また、高域サウンドが耳に刺さりにくいので、派手なサウンドエフェクトや銃撃音でも負担を感じずにプレイできています。 ソーシャルVRプラットフォームでは、VRゴーグルを用いて視界が360度メタバース世界に没入できる環境で、ワールドのBGMやSE、人の声がリアルに再生され、まるでVRの世界に住んでいるかのような体験が得られます。また、付属の「UE SuperBax」ケーブルは細く取り回しが良く、自作ケーブル(16芯)と比べても圧倒的に扱いやすいです。私の場合、自室で机上に設置した「ADI-2 DAC FS」を通して本機を再生していますが、64インチの長めのケーブルでケーブルによるストレスを感じていません。VRゴーグル使用時も、ケーブル重量を感じず、ステージ上でパフォーマンスをするアーティストにもお勧めです。 さて、ここからはユニバーサルモデル「To-Go」ではなく、カスタムIEMだからこそ感じたことを記述します。 これまで複数のカスタムIEMを所有してきましたが、すべて「割りばし縦」という耳型採取法でインプレッションを作成してきました。割りばし縦とは、割りばしを縦に咥え、少し口を開いた状態を固定して耳型を採取する方法です。閉口状態や「割りばし横」より口を開くため、イヤモニ装着時の会話にも対応できる遮音性が得られます。 シェルは少し口を開けた状態にフィットし、閉口時には耳に若干の圧迫感を感じるかもしれません。個人的には、UEのカスタムIEMが最も耳への収まりが良く、遮音性も高いと感じています。これまで試した他メーカー製品は、遮音性が十分でもやや大きいと感じたものや、小ぶりで遮音性がやや劣ると感じたものがありましたが、UEはフィット感と遮音性のバランスが取れています。 遮音性能が非常に高いため、歩行者通行帯のない道路を歩くときの使用はおすすめできません。ハイブリッド車が静かで接近に気づきにくいという話もよく聞きますが、ガソリン車の音も非常に小さくなり、音楽を再生している時にはほとんど聞こえないことも多々あります。地下鉄の車内などで騒音を気にせず音楽に没頭したい方は是非UEという選択肢をご検討ください。
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あさやん
@e☆イヤホン 秋葉原店
Yongse
Expert All CuAg8
MMCX 4.4mm 5極 ストレート
¥5580 税込
可愛い見た目のエントリーリケーブル
エントリープライスながら8芯構成となっているケーブルです。 パステルカラーが入り混じった被膜は存在感を発揮しており、ビルドクオリティもしっかりしているように見受けられます。 堅牢さをも感じさせるがっちりした編み込みながら取り回しは非常に良好で、試聴している限りタッチノイズが気になることはありませんでした。 音質としては中域が若干浮き出して聴き取りやすくなったような印象があります。まずボーカル帯にフォーカスが向き、その後に高域が伸びているのが感じられるのではないでしょうか。 個人的には高域を中心にさりげない分離を感じられ、音の配置がわかりやすく描き出されているような印象を受けました。 はじめてのリケーブルを考えている方や、見た目にもこだわる方におすすめです。 是非一度お試しください。