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スタッフレビュー詳細

日本メーカー2社の共同開発によって生まれた最強のオールラウンダー

radiusのW(ドブルベ)シリーズから初の金属筐体イヤホンが登場しました。これまでのWシリーズは漆器の様なカラーリングと特徴的な見た目で発売から数年経過しても根強い人気のシリーズです。

また、前作(HP-TWF00)に続きオーツェイド社のVST(ピエゾセラミックツイータ)を搭載しています。オーツェイド社のセラミックピエゾツイータは、今やテレビでも紹介され大人気のintime製品に使用されているツイータです。

今回のWシリーズに採用されている第3世代VST2はintimeの雅、翔、碧Ti3 Edition2などに搭載されていて、採用されているイヤホンはどれも金属筐体(雅は半分真鍮)なので、その相性の良さが窺えます。


金属筐体は重そうな見た目ですが、実際はけっこう軽いのでしっかりフィットするイヤーピースを選べば簡単には外れなかったです。この付属のディープマウントイヤーピースが優秀で遮音性が高く装着時の安定感が抜群です。

色によって表面質感が異なるため、どちらも試してみたところ、個人的にはブラック(マット)よりもクリア(光沢)の方がピタッとフィットするので好みでした。サイズごとに単品販売しているので無くしてしまった時にも安心です。

付属のケーブルはシルバーで統一感があって良いですね。柔らかく取り回しが良いNOBUNAGA Labsの錫メッキケーブルを採用しています。音の厚みや定位感など音質にも大きく影響を与えているようです。こちらのケーブルは3.5mmと4.4mmの2本同梱なので、アンバランスとバランスの聴き比べができるオーディオマニアにも嬉しい仕様です。


さて、音質に関してですが、W100が十分完成度の高い仕上がりだったのですが、W300はそこからさらにブラッシュアップした音質になっています。

高域はセラミックピエゾツイータが担当していて、見通しの良い落ち着いた鳴り方で煌びやかでありながら刺さりがない心地の良い柔らかい音質です。

ボーカルは近すぎず遠すぎず、広い音場の中でホールに響き渡るように聴こえます。

低域は広い音場を支える芯と厚みがあり、聴きごたえのある音質になっています。

全体的に見るとWシリーズの中では落ち着いた印象で、倍音成分が豊富で立ち上がりから余韻まで高い表現力があります。余裕のある鳴り方は聴いていて安心感があり心地の良い音です。

派手さがないため聞き込むことでその真価が分かってくるスルメタイプのイヤホンですね。一度その良さに気づくといろんな楽曲で聴きたくなり止まらなくなるやつです。(笑)

興味がある方は一度ゆっくりと目を閉じてご試聴してみてください。

【試聴環境】
FiiO BTR3K

【試聴楽曲】
さよならエレジー/菅田将暉
敗北の少年/+α/あるふぁきゅん。

量感イメージ

  • 近い
  • 広い
  • クール
  • ウォーム
  • 繊細
  • 迫力

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