スタッフレビュー詳細
王者再臨
「Astell&Kern A&ultima SP3000」は、まさに次世代フラッグシップモデルの名にふさわしいDAPです。
まずは見た目から。Astell&KernのDAPはどれも見た目の美しさが特徴的ですが、SP3000は金属部分の美しさが特に際立っていました。
筐体はやや横幅が広めで、ずっしりとした重みを感じました。持ちづらいとは感じませんでしたが、選曲等の操作をする際には両手で操作するサイズ感でした。
肝心の出音は、まさに「完璧」といった印象でした。
「力強さ」「繊細さ」「生々しさ」「音源の空気感」の全てを持ち合わせていて、あら捜しをすることが無粋だと感じてしまいました。
どの帯域においても素晴らしい音を奏でてくれますが、どちらかというとやや高音域のきらめきの美しさが特徴的だと感じました。
2022年10月時点でe☆イヤホンで取り扱っているDAPの中でもTOP5に入る高額製品ではありますが、SP3000の奏でる音はその値段に見合っていると断言できるものでした。
試聴環境
Astell&Kern A&ultima SP3000→AAW ASH(カスタムIEM)
試聴楽曲
いぎなり東北産 - 服を着て、恋したい
Avicii - Without You
量感イメージ
この商品に対する
他のスタッフのレビュー
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ぴょん
@e☆イヤホン仙台駅前店
Astell&Kern
A&ultima SP3000【~10/1まで!AK DAP買い替えキャンペーン!(SP3000 Silverのみ適応)】
Black
¥575980 税込
Astell&Kernの集大成 究極のDAP
Astell&Kernから究極のDAP「SP3000」が登場しました!!! 私はまだaudio歴が浅いのですが、普段SP1000を使用しているので、少し前のモデルですが比較してレビューしようと思います。 見た目の違いとして液晶外についていたボタンがなくなっていて液晶内に3つのボタンがつきました!これで直感的な操作が可能になっています!さらに操作してからの応答速度も速くスムーズに動作してくれます。 そして、UIが大幅に変更されていて赤黒ベースのダークな雰囲気になっていてスタイリッシュなデザインです。 つづいて肝心の音についてですが、とても力強い音だなという印象を受けました! 力強い迫力のあるサウンドで、特に音の空間表現がSP1000とは比べ物にならないと感じました!まるでライブ会場にいるような表現力で感動します!解像度の高さはもちろんとても聴き応えのあるサウンドです。 基本的にどの帯域も聴き心地がよいのですが、高域の方がより良く繊細に聴こえるように感じました。 さらに、特徴としてクロスフェード機能を搭載しているのでヘッドホンでご試聴いただくとスピーカーのような自然なサウンドでよりリラックスして聴けるようになっています。 間違いなく究極のDAPでした! 操作性も向上 音質も向上 多機能搭載と非の打ち所がないものになっています。お値段はなかなかですが、このお値段に相当する音がSP3000にはあります! 試聴環境:SP3000 試聴イヤホン:IER-M9 試聴楽曲:Official髭男dism / Pretender 黒崎ちとせ、白雪千夜 / Fascinate(Live ver) 内田真礼 / Shiny drive, Moony drive chronoir / スターブラックゲイザー
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よしけい
@e☆イヤホン 秋葉原店
Astell&Kern
A&ultima SP3000【~10/1まで!AK DAP買い替えキャンペーン!(SP3000 Silverのみ適応)】
Silver
¥575980 税込
空間を自在に操る魔術師
Astell&Kern(以下AK)、音楽プレイヤー(DAP)を語るうえで外すことは出来ないメーカーですが、 さらに今後DAPを語るうえで外すことができなくなるであろう機種、それがSP3000です。 このレビューでは、 1.音質 2.おすすめ機能 3.UI周り この3つに焦点を当てて紹介していきます。 ・音質 フラグシップを冠するにふさわしい解像度や空間表現等を持ち合わせていることは前提として、 解像度重視の粒立ちの良い音、というよりは空気感をとことん追求し、音に包まれるような、 イヤホン、ヘッドホンを着けていることを忘れるようなすっと抜ける自然な表現に重きを置いた音作りという印象を受けました。 この雰囲気はアンバランス下での試聴の際に顕著に見受けられ、バランスでの試聴の際はより細かい表現力に富んだ音へと変化します。 バランス接続の恩恵であるS/N比の向上で空間表現の正確さにより磨きがかかり、常套句ではありますが、本当にそこにアーティストやオーケストラがいるのではないかと思うほどです。 サブベースの振動に近いレベルの低域の表現、ティンパニーなどの打楽器が発する音の躍動感等生々しさがビリビリと伝わってくるくらい音を浴びることができます。 ・クロスフィード機能による空間演出 こちら個人的一押しポイントです! 様々なジャンルの楽曲を試しに流してみましたが変な歪みや違和感は一切見られなかったです。 長時間の試聴の快適性の確保はもちろん、普通の音源にライブ感やホールで鳴っているような感じをプラスするようなちょっとした遊びも可能とし、 SP3000が得意とする空間表現を多分に活かした機能だと感じました。細かい設定も出来るので自室のスピーカー環境の再現といったことも出来てしまうのではないでしょうか。 就寝前、クロスフィード機能をONにした状態でウイスキー片手にアンビエントを聴く……その時間は間違いなく至高の時間となる事でしょう。 ・UI周り 既存AK製品から少し画面変化がありました。 下にホームボタンやバックボタンが追加され他社のAndroidDAPのようによりスマートフォンの画面に近くなったといえばいいでしょうか。 UI周りで個人的にいいなと思ったのは、ボタンの1つにストリーミングサービスへのアクセスボタンがあることです。 以前までのAKのUIですとApple MusicやAmazon Musicなどのストリーミングサービスを開こうと思った時、メニュー→サービスと2段階の動作が必要でしたが、 ストリーミングサービスへのショートカットが新設されたことにより、ワンタッチでストリーミングサービスの場所へアクセスが可能となっています。 最近はストリーミングサービスは音楽を聴く上で欠かせない物の1つになりつつあるので、 頻繁に使うであろう機能へのショートカットというのは地味ではありますがかなり重要なことであり、長い年月使えば使うほどこのボタンのありがたさを感じるのではないかと思います。 ・まとめ Astell&Kernがすべてを持って作り上げた集大成ともいえるプレイヤー。 それぞれの視聴環境に寄り添ってくれる機能も充実しており、まさに一生を添い遂げる相棒として頼もしい機種となっているのではないでしょうか。 音とは何か。音楽とは何か。 その答えの1つがここにはある。 試聴環境 イヤホン DUNU EST112(3.5mm、4.4mm) ヘッドホン NEUMANN NDH30(3.5mm) 主な試聴音源 光田康典 CHRONO CROSS ~時の傷痕~ fox capture plan Butterfly Effect Snail’s House Pixel Galaxy Sound Horizon 愛という名の咎 ベートヴェン 交響曲 第3番 変ホ長調 作品55《英雄》: 第1楽章 Nhato Logos
このスタッフの他のレビュー
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わか
@e☆イヤホン
Kiwi Ears
Dolce
¥3630 税込
1日の終わりに使いたい有線イヤホン
Kiwi Ears「Dolce」は暖かさの感じられる音を楽しめる有線イヤホンです。 【ポイント】 ・全体を優しく包み込むやわらかい低音 ・シンプルで使うシーンを選ばない見た目 【見た目】 フェイスプレートは上から下にかけて濃紺から青へと変化するグラデーションが施されています。メーカー名やモデル名が入っておらずシンプルな印象を受けました。 【低音域】 やや丸めな印象を受けました。アタック感が抑えられていて優しい低音ですが、膨らみすぎてはいません。 【ボーカル】 聞き取りやすさが好印象でした。比較的近めに配置されています。 【高音域】 音の粒はやや大きく、しっかりと出ています。抜けも良好です。 【全体の印象】 少しだけハイ上がりなバランスの取れたサウンドでした。柔らかさは感じるものの、中高音域がハッキリとしていることでウォームになりすぎないような音作りがされているように感じます。音場は広く感じないものの、楽曲全体でのまとまり感の良さが特徴的でした。 試聴環境 iPhone 14 Pro→Earstudio ES100→Kiwi Ears Dolce 試聴楽曲 YOASOBI - たぶん Cing - beyond the world
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わか
@e☆イヤホン
FIIO
K7 【FIO-K7-B】
¥33550 税込
比較的安価でありながら最上位モデルのアンプを搭載した小型DACアンプ
FiiO「K7」は小さな筐体に使いやすさを詰め込んだ据置DACアンプです。 まず機能面でオススメできるポイントは、コンパクトな筐体でありながら十分すぎる入出力端子を備えているという点です。特に、比較的安価な価格帯で昨今のイヤホンヘッドホンのバランス出力の主流である4.4mmに対応している据置DACアンプはまだ少なく、K7は筆頭候補になること間違いなしです。 普段、自宅での音楽再生(ゲーム機の音声再生も含む)の際にスピーカーやヘッドホンを並行して使用している私が感じたK7の使いやすいポイントは、出力を切り替えスイッチによってヘッドホン出力とRCA出力で切り替えできるという点です。 小型のDACアンプの場合、RCA端子とヘッドホン端子の両方に機器が接続されていると、ヘッドホン出力が優先されるものや、RCAとヘッドホンの両方から出力する仕様のDACアンプが多い印象で、ヘッドホンとスピーカーの出力を切り替えたい時には、都度ケーブルの抜き差しが必要になります。 K7はヘッドホンとその他機器を繋ぎっぱなしにしておいて、「普段はスピーカーで音楽再生するけど、夜中にはヘッドホンで音楽を楽しむ」といった使い方をする際にもスイッチ1つで出力変更できるため、使い勝手がかなり良いと思います。 音に関しては、全体的に輪郭をハッキリと描き、解像感や分離感の高い音を出力してくれます。PC直挿しや小型のバスパワー接続のDACアンプとは一線を画す「良い音で音楽体験」が出来ます。 レビュー投稿の2023年6月時点では、K7にBluetooth機能を搭載した「K7BT」も登場しています。Bluetooth接続が必要な方はこちらも是非ご検討ください。
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わか
@e☆イヤホン
Campfire Audio
Orbit 【CAM-5652】
¥31920 税込
手軽に楽しめる Campfire Audio初の完全ワイヤレスイヤホン
Campfire Audio「Orbit」は高密度なサウンドを楽しめる完全ワイヤレスイヤホンです。 まずは見た目から。イヤホン本体は同社の「SATSUMA」や「HONEYDEW」を彷彿とさせる形状です。装着前は小振りでやや厚みのあるイヤホン本体が耳から落ちてしまわないか心配でしたが、実際に装着して歩いてみたところ、外れることはありませんでした。 フィット感向上に加えて、後述のしっかりとした低音を楽しむために、イヤーピースは1サイズ大きめの物か、フォームタイプのものを使用していただくことをおすすめします! 肝心の音質は、中低音域寄りのサウンドバランスです。特にボーカルの近さが印象的で、頭の中心にボーカルが存在しているかのようなハッキリとした存在感があります。低音域に関しては重低音よりもやや上の帯域を得意としている印象で、しっかりとした量感の骨太サウンドを楽しめます。もちろん高音域に関しても物足りなさは感じません。やや線が太めでしっかりとした高音でありながら刺さりは感じませんでした。 また、音の位置感の表現に長けているイヤホンだと感じました。近い位置の音は近くに。遠い音の音は遠くに。全体的に濃いめで濃縮されているような音の印象を受けますが、立体感や解像感もしっかりとありました。 ライバルの多い価格帯ではありますが、是非候補にいれてほしい完全ワイヤレスイヤホンです! 試聴環境 iPhone 14 Pro→Campfire Audio Orbit 試聴楽曲 YOASOBI - Blue NewJeans - Ditto
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わか
@e☆イヤホン
final
ZE3000
ブラック
¥15800 税込
優しさを感じるサウンドに包まれる完全ワイヤレスイヤホン
「final ZE3000」は音の柔らかさや響きを感じるサウンドが特徴の完全ワイヤレスイヤホンです。 final ZE3000とfinal ZE2000は同じドライバーを採用したチューニングの異なるモデルです。今回は、ZE3000とZE2000の両方を聴いた上でレビューを行います。なお、ZE2000にもレビュー投稿を行っています。是非そちらも併せてご覧ください! ZE3000とZE2000はどちらもバランスの良いサウンドでした。ZE3000はZE2000と比較すると、中低音域にフォーカスが当たっていて、重心が低めな印象です。 各帯域に関しては 【低音域】 やわらかさを感じつつも芯のある低域がしっかりと出ています。ZE2000と比較すると、量感が多めな印象でした。 【中音域】 ボーカルは近めな印象です。ZE2000と比較するとボーカルの存在感はやや抑え目な印象ですが、音楽としての全体のまとまり感という点ではZE3000の方が自然に感じました。 【高音域】 高音域は優しめな印象です。ZE2000は鋭めな印象でしたが、ZE3000はカドの丸い高音を丁寧に奏でてくれていました。量感に関してもZE3000の方が少なく感じますが、足りないと感じることはありませんでした。 【全体の印象】 全体的な音の印象は、やや低音域寄りの優しくて自然なサウンドでした。また、音場は広すぎず近すぎずニュートラルな印象でした。 音以外の違いとして、イヤホン本体や充電ケースの表面加工が異なっています。 ZE3000は、表面にランダムに凹凸が現れる「シボ塗装」と呼ばれる加工が施されています。手に持った際にグリップ感があり、指紋が気にならない仕様で好印象でした。 ZE3000を聴いて「もう少し明るい音が良い」「もう少しボーカルに存在感が欲しい」「もう少しタイトな低音が良い」という方は是非ZE2000を試聴してみてください! 試聴環境 iPhone 11→final ZE3000 試聴楽曲 赤い公園 - pray YOASOBI - RGB