スタッフレビュー詳細
クリアで分析的に聴くこともできる!大人気音楽プレイヤーの正統進化モデル
初心者向け超人気DAPとして愛されたモデルを覚えていらっしゃいますでしょうか。累計20000台売れたモデル「DX160」がさらに使いやすく、高音質になった次世代機「DX170」として登場です。
約3年越しの新モデル。頻繁に買い替えない方でも3年も使えば買い替えを考える方が多いと思います。スマホなんかがそうですよね。DX170はDX160ユーザーが買い替えをしても間違いなく良くなったと感じられる仕上がりになっています。
前モデルから縦に長くなったのですが、大きさからは想像できない軽さです。ストリーミング対応であることや、軽量さ、カラーバリエーションがあることからDX170もポップに使うことを考えられた音楽プレイヤーだということがうかがえますね。
音質はとにかくノイズレスでした。迫力さよりも緻密さが主軸に感じます。グルーヴ感はちょっと弱めですが、レスポンスは良いです。立ち上がりがしっかり見える事でとてもクリアで気持ち良い。
シャリつきは絶妙に抑えられているものの低音帯よりも高域の方が得意で、ボーカルはやや主張してきます。だし、楽器との距離が少しあるのでごちゃつきやすい楽曲だとしても聞き分けしやすかったです。
どちらかというとライブ演奏やフォーク、バンド系よりも電子音多めのアニソン、EDMの方がより相性がよさそうと感じました。コンプが強めにかけられている曲が多い古めのJPOPなども見違えるHiFiサウンドになるのが楽しかったです。
ソフトウェア面で気になったのが、プリインストールされた再生ソフトに比べると、ストリーミングサービスのアプリを利用時は体感カクツキが増えたように感じました。このあたりは内蔵容量の圧迫などでも変わってしまうものですが、RAM2Gということもあり上位機種や、旗艦スマホに比べてしまうと致し方ないと思います。
Astell&KernのSR25やSONYのNW-ZX500、SHANLINGのM3Xとほぼ同じ重量ですが、その中では画面がいちばん大きく手に持った時のずっしり感がもっとも少なかったです。
初めて音楽専用の機器を購入する方や、
持ち運びしやすいDAPを探している方に満足いただけると思います。
試聴環境:EAH-TZ700
量感イメージ
この商品に対する
他のスタッフのレビュー
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エリーナ
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
iBasso Audio
DX170
ブルー
¥59620 税込
軽量ボディーでノイズレスなしっとりサウンドを堪能あれ
まずもって驚く本体の軽さ!そして決して軽くないしっとりとした音に驚きました。 男性・女性ボーカルをじっくりと味わえるような、少しゆったりと深みのある構成です。 特にバラードや、アコースティック、歌謡曲にピッタリで、沁み入るように声に傾聴しやすいバランスとなっております。 中高域の目立つ楽曲であっても、程よくカリカリしないバランスを保ち出力してくれ、解像度も申し分ないです。 デジタルフィルター5種類とイコライザーを駆使してよりアニソンやJROCKなどのスピード感重視な楽曲にも対応できます。 APKPureがあらかじめインストールされており、ストリーミングアプリなどのダウンロードも手軽です。RAMは2GBなので、あくまで音楽再生がメインといった使用感になります。 背面には角度によって色味が変わる偏光パールの加工が施されており、特にブルーの色味では紫と黄色のオーロラのような色味を堪能できます。付属のシリコンケースはクリアカラーなので、保護しながらも筐体を眺めることが可能です。 音楽をゆったりと楽しみたい方へおすすめしたいプレイヤーです! 【試聴環境】 ・Kibera Imperial NORN ・SHURE SRH840A ・Daft Punk、Aimer、Norah Jones、クラシック音源(交響)…etc.
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わか
@e☆イヤホン
iBasso Audio
DX170
ブルー
¥59620 税込
ボーカルの存在感とクッキリサウンドが特徴のポータブルプレイヤー
「iBasso Audio DX170」は初めてのポータブルプレイヤー(以下DAP)としてはもちろんのこと、軽量なサブ機をお探しの方にもオススメなDAPです。 サイズ感は、近年のスマートフォンと比較すると縦の長さが短い印象です。指を伸ばせば画面の上部まで片手で操作することが出来ました。 音に関しては、全体的に明瞭感の高い音でした。 低音域や高音域はメリハリを感じるサウンドで、音の粒は細かめです。ボーカルに関しては耳の近くで歌っているような感覚で、存在感が際立っていていました。 音の配置に関しては、中音域が比較的近めで、他の帯域は少しだけ離れた位置で鳴っていると感じました。 EDMやHIP HOPといったビートをしっかりと感じたい楽曲との相性が特によいと思います! ハード面で個人的にグッと来たポイントは、各端子の配置です。プレイヤー上部に「USB Type C端子」、プレイヤー下部に「3.5mm&4.4mm端子」が配置されています。 なぜこの配置が良いかというと、自宅のデスクでUSB DACとして使用する際に、DAPのイヤホン側を手前において使用する方が多いかと思いますが、その際に画面が上下逆にならずに使用することができるからです。 外出時も、自宅での音楽再生にも扱いやすいDAPです! 是非お試しください! 試聴環境 iBasso Audio DX170→AAW ASH(カスタムIEM) iBasso Audio DX170→TAGO STUDIO TAKASAKI T3-02 試聴楽曲 avicii- Without You Official髭男dism - Pretender
このスタッフの他のレビュー
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ひろ
@e☆イヤホン 秋葉原店
SONY
NW-ZX707 C【~3/22まで!新沼音生活応援キャンペーン】
¥104500 税込
高音質×軽量×スタイリッシュ×ストリーミング×スタミナ×拡張性。現代の音楽プレイヤーとして素晴らしい完成度
持ち運び用の音楽再生機器を選んでいるお客様が眉をしかめるポイントのひとつは大きさと重さです。 オーディオ製品はでかいトランスやらコンデンサ、劣化や損失に繋がる素材の排除を主に高品位=重い素材を使って高音質を目指していました。当然質は良くなるのですが大型化や重量化をしてしまうので、そのバランスを取るのがメーカーの腕の見せどころと言えますが、このNW-ZX707はそのバランスが素晴らしいです。 肝となる音質を先にお話しすると、とにかくクリア。一切の濁りが無い繊細な音です。 音の立ち上がりは息を飲むほど速く正確。音の端を捉えることでより音楽のリアリティは増し、楽曲の空気感にも寄与してくれます。高解像度という言葉がふさわしい音楽プレイヤーだと感じました。 音の抜け感や残響の心地よさも秀逸で、「4 Impromptus Op.90 II.Allegro」のようにスピード感が強い音楽は高い解像度が無いと間延びしたような、それこそ演奏が正確に分からくなってしまいますが、一音一音がしっかりと輪郭を持っているので、それらが幾重にも重なった時の感動が凄まじいです。 EDMやトランス、メロコアなどの電子音楽を聴いてみてもその解像度の高さを、音の重なりやエフェクトの切れ目で存分に実感できるので、聴き馴染んだ曲ですら新しい発見があることでしょう。 低域の量感は少し控えめに感じましたが、高い拡張性を持つという点にも触れさせていただきます。 本機は上位モデルであるNW-WM1AM2等にも搭載されている音質変更機能を複数採用しているのでユーザーの好みで音に調整をかけることができます。 例えば4倍近い出力になることで、ダイナミックレンジが担保されやすいバランス再生でも、低域の沈み込みはわりとアッサリと抜けていくので、重低音の地面を揺らす程のあのエネルギッシュさが好きな方は、ノーマル状態からEQなどの各音質調整機能を利用していただければ満足いくようになると思いますし、PCM→DSDにするだけでも大分低域の質感が掴みやすくなるので細かい調整も効きます。 さらにはOSにandroid12を搭載しているので再生ソフトや、エフェクトアプリ、サービスも好きに選択できるので高いユーザビリティがあります。 画面が大きくなり操作しやすくなりながらiPhone 11 Pro Maxを常用している私が小さいと感じる程度に収まったデザインも素晴らしい。 画面が6インチ程の人気スマホですら多くは重量200g程度ですし、厚みもスマホに近いことからスマホショルダーとの組み合わせも考えられる点も好感を持てます。 BluetoothコーデックはLDACに対応し、360 Reality Audioも利用dでき、動画コンテンツ利用も視野に入ったスペック。 内蔵マイクで、音声アシストにも対応しています。 前モデルであるNW-ZX507からサイズが横に広がってしまったとはいえ、厚みが薄くなり再生時間向上や、電機能率の最適化もされています。 音質含めた各種全てが平均以上の、まさに令和時代の音楽再生の申し子のような製品ですのでオススメです。
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ひろ
@e☆イヤホン 秋葉原店
HiByMusic
New R3Pro Saber
Gray
¥33000 税込
バランス再生も対応する最大再生20時間のスリムDAP
前作のR3pro Saberからブラッシュアップしたモデルです。採用DACがM3XやBTR5 2021などの人気製品と同じES9219をデュアル採用ということで期待値が高い製品。 音楽プレイヤーとしてだけでなく、BTレシーバーとしての役割やトランスポーターとしても利用できる汎用性があるのも魅力の一つ。Type Cから同軸デジタルアウトでポタアンに繋ぐことができるので昔ながらの多段運用の活躍も多そうです。その際によく発生する操作のしづらさはリモートリンク機能を使用しスマホ画面で操作することで解決できる優秀さもあります。 数値上では決して高くはないのですが、SN比は高く感じました。音の描き分けができるディティールの細やかさがあります。パワーも前作に比べ少し上がっているようで、同曲を同イヤホンで再生した時の聴感上㏈合わせをしたところNew R3pro Saberの方がボリュームを抑えることができました。コンパクトなDAPでありながらパワー向上と、確実に進化しているポイントです。 全体的にクールでタイトな印象の音色です。バラードよりも音数の多い楽曲の方が本製品の実力を感じやすい印象を受けました。ボーカルがすっきりとしていてバックの楽器との距離感が絶妙です。粒立ちがよいので弦のはじく質感を分析的ながらもライトに楽しめます。 ポケットサイズのDAPをお探しの方で、綺麗で精密な音が好みならばオススメしたいモデルです。
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ひろ
@e☆イヤホン 秋葉原店
HiByMusic
R5Gen2
¥66000 税込
聴きどころをばっちし逃さない安定感のあるDAP
中低域に張り出しがあってボーカルや皮物楽器の音がよく鳴ってくれます。下の表現が得意なので特に男性のボーカル楽曲や語り引き系楽曲が差を感じやすいと思いました。 音の抜けも程よくあります。押し出し感につぶされること無く全体が見えるまとまりの良さもあるので、音数の多い楽曲を聴いてもごちゃつかない安心感があります。ClassAのアンプのおかげか、やわらかめでありつつ、程よいキレもあるんですよね。音のエッジが苦手なんだよねという方にはぜひ試してもらいたいです。 バランス再生にするとより自然な鳴り方になりますが、アンバランス時と比べると若干エッジが立ちます。私はバランス時の方が好みでした。 音色はどちらかというとドライめなのですが、先述の特性もありJPOPなどのボーカルが強調されるタイプの楽曲をメインで聴く方にオススメです。 また個人差はあると思いますが、鳴り始めよりも鳴り終わりのほうがしっかりとしていて音の存在感を強く感じました。 スペック上で気になるところはAndroid8.1でRAM 2Gという所でしょうが、文字入力やアプリ動作時に気になるほどのカクツキや重さありませんでした。 私の手は大きい方ではありませんが、持ってみると手に馴染みました。画面もコンパクトながら操作しやすい大きさで本体も軽いので単体運用でも、ポタアンとの組み合わせでも使える良いサイズ感。 総じて嫌われやすい要素がない良い子なので音楽プレイヤーデビューには持ってこいかなという印象でした。
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ひろ
@e☆イヤホン 秋葉原店
QoA
Margarita
¥74800 税込
シルキーかつ階調の豊かさが高い解像度と臨場感を実感させてくれるイヤホン
音質の高さとデザインを含めた品質の高さを両立させる、QoAのフラッグシップ機Margarita(マルガリータ) プロトタイプでは、EST2基とBA4基のドライバー構成で出展されていましたが、EST2基とD1基にBA1基に変更されました。 音を聴くとこの変更に得心がいきます。繊細さや空気感と迫力がうまく中和されており、とても耳に馴染むウェルバランスなサウンドになっています。 これまでカクテル名を製品名に名付けてきたQoAですが、今回も名前に負けずデザインが綺麗です。 メタリックグレイに縁どられたフェイスプレートに、黒と金がデザイナーによって二分されているのですが、よくよく見ると金色の部分には光学粒子が微かに見え隠れしており、チークやアイシャドウを彷彿とさせます。 このあたりのコスメ的な雰囲気や配色は、二人の女性CEOの厳しい美的感性を納得させたからでしょう。 私はとてもオシャレだなと感じました。安っぽさを全く感じませんでしたし、手に持ってみるとノズルからシェルにかけて複雑な形をしている割に軽量で、耳へのフィット感が素晴らしいです。 遮音性も高くベントからの音漏れもほとんどありませんでした。 音はとにかく快適で、高音質だけどイージーにリスニングしてもらおうという意図を感じました。 空間は少し広めで定位感がわかりやすいです。いわゆる近すぎず遠すぎず、生身で演奏を聴いている時に近い距離感です。 少し重心は浅めに感じましたが、厚みがないわけはないので、充分な迫力を感じながらも、ぐーんと空間に響いていく様を聴きとることができました。 また、立ち上がりの音に丸みがあるので、気持ちよく演奏に耳を傾けられます。激しく刺すようなアタックの刺激音は緩和されている印象があったので、ゴリッゴリのロックやメタルでは硬質さが足りないと感じるかもしれません。 ただし、音の重なりに入ってもパートごとを綺麗に鳴らしきっていたので、分解能の高さを感じました。ピアノペダルの使いわけなんかも丁寧に描写されるうえ、ほど良く明るい響きが繊細で、他の音に隠れがちだった表現がわかりました。絶妙な残響感が空間に溶けていくのを聴いていられるのは快感でした。3Way採用なのに上から下までのつながりに違和感を感じないのはチューニングが寄与していると実感する部分です。 ボーカルに関して、中高域がほんの少し引っ込んでいるように感じますが、存在感はしっかりしていて、目の前で歌ってくれているかのような音像です。音圧の調整が、長時間聴き続ける事を意識しているのかな、と思うくらい快適で、疲れ知らずでした。 全体的に音色は少し明るめですが、腰高ではなく、奥ゆかしさや上品さを感じるイヤホンなので、パンチは捨てがたいけど、繊細かつ優しい音も欲しい、という方にオススメです。 最後に、高めのインピーダンス設計でしたが、スマホでも充分なボリュームはとることは出来ました。 もちろん、高解像度なDAPやドングルDACがあれば、交換プラグ利用をするバランス再生も含め、より本機の性能が活かせるので、一緒に導入することをおすすめします。 試聴環境 ADI-2 DAC iPhone AK380 SR25 試聴楽曲 BADモード live Ghost of smile 人生のメリーゴーランド リベルタンゴ 激動プログレッシブ Never Enough