スタッフレビュー詳細
イヤホンの新たな一面を発見できるイヤーピース(Quarksユーザー必聴です!)
intime iReep01はイヤピ沼の新たな入り口となる予感がするイヤーピースです。
今回レビューに使用したMOONDROP Quarksは、中高音域の美しさが特徴のイヤホンです。その一方で、低音域に関しては、ある帯域以下の部分がスパっと切られている様な印象で、楽曲によっては物足りなさを感じる場面もあります。
iReep01を装着して音楽を再生すると、まず低音域の出方の違いに驚きました。Quarks付属のイヤーピースでの音楽再生に感じる「ある帯域以下の部分がスパっと切られている様な印象」は全くなく、かなり深い所から量感を感じる低音を楽しむことが出来ました。
Quarksからこんなに深くて重い低音が出るとは思っておらず、改めてQuarksのポテンシャルの高さを感じました。
ボーカル域に関しては、グッと近くなる印象です。また、低音域と比較すると変化は小さめではありますが、ボーカル域も存在感が増していると感じました。ブレスやリップノイズがより鮮明に聞こえるようになり、生々しさも増していました。
高音域に関しては、抜け感の良さが増し、それと共に少しだけ引っ込む印象です。
ただし、ただ「高音域が減った」というよりは、低音域~中音域とのバランスが取れて、1つの音の塊としての完成度が上がった印象で、物足りなさは感じませんでした。
また、スッと抜けつつも残響感があり、高音域が音場の広さを演出している様に感じました。
装着感に関しても良好です。iReep01は従来のイヤーピースを反転させたような形状で、耳に差し込む部分に空洞が設けられてます。少し硬めの素材で、耳の浅めの部分に置くように装着することでしっかりとホールドしてくれました。
イヤーピースの大切さを私に再認識させてくれた「intime iReep01」
お手持ちのイヤホンとの相性が良ければ欲しくなること間違いなしです! ぜひお試しください!
試聴環境
iPhone 11→MOONDROP Quarks(Apple 純正変換アダプタ使用)→intime iReep01
試聴楽曲
赤い公園 - オレンジ
吉田凜音 - ASUNAROU
このスタッフの他のレビュー
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e☆イヤホンスタッフ
@e☆イヤホン
Westone Audio
AM PRO X30
¥78100 税込
ボーカル表現が美しい閉塞感の少ない有線イヤホン
Westone Audio「AM PRO X30」は自然な抜け感を味わえる有線イヤホンです。 【ポイント】 ・外のノイズを抑えつつも人の声や楽器のサウンドは聴こえるアンビエント型イヤーモニター ・ボーカルを中心に中高音が聞き取りやすい音作り 【見た目・装着感】 過去のWestone Audioのユニバーサルモデルと見た目や大きさの印象はほとんど変わりません。薄くて小型な本体は、装着感がとても良好です。「Pro Xシリーズ」と比較するとケーブルが太くなり、断線しずらい印象を受けました。 【アンビエント】 「AMシリーズ」の最大の特徴であるアンビエントに関しては、イヤホンを装着して音楽を再生せずにチェックしていきました。環境音に関しては全体的に薄くノイズキャンセリングされているようなボリュームダウンを感じられます。その一方で、隣にいるスタッフとの会話に関して違和感なく自然に行えました。カナル型のイヤホン特有の閉鎖感の少なさもとても好印象です。 アンビエントの無い「Pro Xシリーズ」と比較すると音楽再生時に外への音漏れ量はどうしても増えてしまうため、静かな場所で音量を上げて使用する際には注意が必要です。 【低音域】 他の帯域と比較するとやや量は抑えめな印象です。タイトで重さはしっかりとありますが横へのふくらみは少なめです。後述するボーカルの聞き取りやすさを重視しつつもベースラインやドラムのリズムを刻む音はしっかりと聞こえました。 【ボーカル】 ボーカルはかなり近めに配置されています。また、他の帯域との分離感に優れており、ボーカルが浮かんでいるように感じられ、一つひとつの声がハッキリと聴こえました。 【高音域】 余韻が少なめでスパッと切れる高音が特徴的です。他の帯域と比較しても特に硬さを感じる音でした。 【全体の印象】 全体を通して「硬さ」や「正確さ」を感じるサウンドです。外の音が完全に遮断されていないことで他のイヤホンではなかなか味わえないヘッドホンの開放型のような自然さも感じられます。ボーカルをメインに音楽を楽しみたい方にオススメできます! ぜひお試しください! 試聴環境 iPhone 14 Pro→Earstudio ES100→Westone Audio AM PRO X30 試聴楽曲 YOASOBI - たぶん KWON EUN BI - Underwater
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e☆イヤホンスタッフ
@e☆イヤホン
Meze Audio
99Classics/99Neo アップグレードケーブル シルバー (1.2m)
3.5mmステレオミニプラグ
¥16500 税込
99シリーズファン必携のケーブル
99シリーズを4.4mmプラグで使用したい方はもちろん、2.5mmや3.5mmで使用したい方にもオススメの商品です! ※こちらのケーブルは同社LIRICでも使用可能です。 なお、音域バランス評価はアップグレードモデルではない2.5mmバランスケーブルと比較した際の評価です。 Meze Audio製品の中でも特に人気の高い99シリーズ。 こちらのケーブルは銀メッキ銅線が採用されたアップグレードモデルです。 まずは外観から。 透明な被膜が採用されており、銀色の線材がキレイに編み込まれていてとても美しいです。 また、付属ケーブルや2.5mmの非アップデートモデルと比較するとプレイヤー側のプラグコネクターが太いものに変更されており、強度に安心感があります。 今回のレビューは4.4mmプラグのタイプを使用しました。 4.4mmプラグの純正ケーブルが他に存在していないため、2.5mmのアップデートモデルではないバランスケーブルとの比較を行います。 試聴を始めてすぐに全体域で音の輪郭がハッキリしたことに気付きました。 それに伴って全体的に明瞭感が上がり見通しのよいサウンドに変化しました。 低音域に関しては、付属の3.5mmケーブルや2.5mm非アップグレードバランスケーブルでは柔らかさを感じる音色でしたが、こちらのアップグレードケーブルでは、タイトに引き締まった印象でした。 また、中音域から高音域にかけての帯域に音の伸びを感じました。 全体的には、重心がやや上にあがった印象で、音場もやや広がったと感じました。 かといって決して、音が軽くなったという印象は受けませんでした。 低音域はしっかり重いまま、ボーカルはより生々しく聞き取りやすく感じました。 99シリーズの良さはそのままに、より洗練された音にアップグレードしてくれます。 2022年3月時点では純正リケーブルの中で唯一の4.4mmプラグの製品ですが、99シリーズを4.4mmバランス接続で使用したい場合はこちらの購入で間違いありません! 2.5mmの非アップグレードケーブルを変換アダプターを使って4.4mmプラグで使用することも出来ますが、音質が向上する点や、非アップグレードケーブルはプラグカバー部分が細く作られていて、変換アダプターを使用した際に耐久性が気になる点も考慮すると、こちらのケーブルを選んでいただく事をオススメします。 また、付属ケーブル(マイク付き、マイクなし)や、2.5mmの非アップグレードケーブルを現在お使いの方で使用感に不満がある方にもオススメです。 私自身、上記3種のケーブルには気になる点がいくつかありました。 まず付属2種に関しては、布巻で摩擦によりほつれやすい点や、ポータブル用途では長すぎるケーブル長(それぞれ1.8m、3m)点が気になっておりました。 こちらのケーブルであれば、布巻ではなく長さが1.2mとどちらも解決してくれます。 付属ケーブルの単品販売と比較すると、お高く感じるかもしれませんが、音質面、ビルドクオリティーどちらも満足できる商品です! また、2.5mmの非アップグレードケーブルに関しても、皮膜の素材の問題で、取り回しにくさを感じていましたが、こちらのケーブルはしなやかでとても使いやすいです。 また、前述した通り、2.5mmプラグのカバーに太いものが採用されているため、強度面もアップデートモデルの方が安心できます。 見た目も音も素晴らしく、私も愛用しているケーブルです。 是非お試しください! 試聴楽曲 YOASOBI - RGB 吉田凜音 - ASUNAROU
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e☆イヤホンスタッフ
@e☆イヤホン
REB
GRID01 【RE-MAKE05-01】
¥5980 税込
あなたの理想のイヤホンを作りませんか?
REB「GRID01」は "自分好みの音を作る" ことのできる有線イヤホンです。 【ポイント】 ・別売りのノズルやフィルターを使用することで好みの音のイヤホンにカスタマイズ可能 ・デフォルト状態ではやや低域寄りのバランスの良いサウンド 【見た目・装着感】 見た目やサイズ感は、final「E3000」とほぼ同じ印象です。軽い装着感で長時間の使用も苦になりそうにありません。 【音の印象】 やや低域寄りのバランス型といった印象を受けました。低域はアタック感がわずかに丸く整えられており、音楽を聴いていてとても心地よく感じます。ボーカルに関しては、細かな息遣いまで丁寧に表現されており、高音域に関しては、抜けの良さが特徴的でした。 ボーカルや高音域の刺さりが気にならなかった点が好印象でした。全体的に不足感のないバランスの良いサウンドで、ジャンルを問わずに音楽を楽しめます。 デフォルトの状態でももちろん音楽を楽しめますが、別売りのノズルやフィルターを公式サイトから購入することで好みの音のイヤホンにカスタマイズすることも可能です。 1つだけ気になった点として、音量がやや取りにくいように感じました。Apple純正のLightning変換プラグを使用して音楽再生をした際にはボリュームを大きめに設定する必要がありました。試聴の際には是非ポータブルDACやDAP等を使用していただき、本商品のポテンシャルの高さを体験していただきたいです! 試聴環境 iPhone 14 Pro→RADSONE ES100→REB GRID01 試聴楽曲 SHACHI - LIE 赤い公園 - 衛星
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e☆イヤホンスタッフ
@e☆イヤホン
final
D7000 【FI-D7PAL】
¥398000 税込
推しのステージを独り占めできるヘッドホン
【ポイント】 ・圧倒的なボーカルの存在感 ・豊かな低音と抜けの良い高音 【装着感】 サイズ感は同社の「D8000」シリーズとほぼ変わらない一方で、重さがおよそ100g軽くなりました。レビュー時に30分ほど装着しましたが、程よい側圧も相まって、重さは感じにくくなっている印象でした。 【音の印象】 ・低音域 密閉型のヘッドホンなのではないかと錯覚してしまうほど、豊かな低音に包まれます。一番近くに配置されており、音の押し出し感がしっかりとしています。音として認識しにくい地響きのような低い帯域も良く表現されていました。また、横への膨らみは適度に抑えられており、間延びした印象は受けませんでした。 ・ボーカル 個人的な「D7000」の一番の推しポイントは美しいボーカル表現です。一番近くに配置されている低音域よりもやや奥に配置されており、距離感があるものの存在感をはっきりと感じられます。レビュー時に男性ボーカル、女性ボーカルどちらも試聴を行いましたが、個人的には女性ボーカルとの相性が特に良好だと感じました。女性ボーカル特有の、声の艶感の表現が素晴らしく、細かな息遣いまでしっかりと表現されていました。 ・高音域 刺激的になりすぎないよう、角が丸く整えられており、音楽を聴いていて心地よくなる高音を奏でます。目の前に広がる低音域と比較すると、音抜けが速いことも相まって高音域はやや量感が少なく感じるかもしれませんが、小さな音まで一つひとつの音を繊細かつ丁寧に奏でてくれます。 【まとめ】 ボーカリストが楽器の奏者を引き連れて目の前で演奏をしているかのような感覚を味わえるヘッドホンです。開放型特有の抜けの良さと、密閉型のような豊かな低域の両方を感じられるヘッドホンです。是非お試しください! 【試聴環境】 FiiO R9→final D7000 【試聴楽曲】 Official髭男dism - Pretender YOASOBI - 夜に駆ける あいみょん - ハルノヒ