スタッフレビュー詳細
新たな「A3H+」は一味も二味も違う
「A3H+」との違いを大きく実感できるイヤホンです。特に、高域の伸び方と空間の広がり方に違いが表れています。
高域は金属筐体特有の歯切れの良い響きで見通しが良く伸びやかです。
そして、見通しが良くなったことで「A3H+」が元々持っている空間の広さをより感じやすくなりました。
これは金属筐体に変わったことの恩恵だと思います。
次に新たに搭載された目玉のスイッチング機構についてです。
筐体のフェイスプレート内部に搭載されたスイッチを切り替えることで4種類(Normal/Bass/Vocal/Vocal+)のサウンド傾向から好みの音を選択できます。
せっかくですのでそれぞれのサウンドについて触れていきます。
【Normal】
最もスタンダードな音作りで「A3H+」からの正当進化だと感じました。深みとアタック感を持った低域と、前述した伸びやかな高域が心地よいです。ボーカルは少し控えめに感じますが他の帯域に埋もれることは無くクリアに聴けます。
【Bass】
その名の通りベースラインがぐっと持ち上げられ、低域の量感と厚みが一気に増します。かなり濃厚なサウンドで聴きごたえ抜群です。生粋の低音好きにはたまらないチューニングです。
【Vocal】
名前ほどボーカルを意識したような音には聴こえませんでした。個人的には音の情報量と濃密さが足された【Normal】といった印象を受けました。しかし、密度が増した分空間の広さが感じにくいと感じました。「A3H+」をより濃厚にしたようなサウンドです。「A3H+」からの進化を求めるより、強化を求める方におすすめのチューニングです。
【Vocal+】
Vocal+という名前ですが,ボーカル一辺倒になるわけではなく【Normal】のボーカル帯域を強化したような構成で、とても聴きやすく多くの人がハマりそうなサウンドバランスです。個人的にも4種類の中で一二を争うくらい好みです。
装着感も特には問題なく、金属の重みもそこまで気になりません。
また、フェイスプレートはマグネット式で簡単につけ外しが可能で、スイッチを切り替えやすい設計になっています。
どのチューニングもクオリティが高く、それぞれ別の製品として販売されてもおかしくないなと思いました。
それが一度に味わえる希少な一本なので「A3H+」を既に持っている方にもミドル機を新たに購入する方にもおすすめです。
試聴環境
Xperia 5Ⅱ
試聴楽曲
森羅万象「琥珀の海に地球浮かべたら」
NAOKI、アークシステムワークス「Hellfire」
量感イメージ
この商品に対する
他のスタッフのレビュー
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すずき
@e☆イヤホン
AAW
A3H+ Noir Edition (Universal Fit)
¥32890 税込
がっつり「音楽」を楽しめるモデル
本体にアルミ素材を採用した、高級感のある仕上がりです。 人によっては、少し大ぶりに感じるかもしれませんが、ほどよくズッシリとした筐体のおかげで、装着した時の安定感があります。基本オールマイティなイヤホンですが、大きく3つに分けた「おすすめポイント」を紹介します。 -初めての高級イヤホンにおすすめ- 一聴してパワフル・ハキハキとしたサウンドで、どなたでも「音の良さ」を体感できるモデルです。 楽曲ジャンルや再生機器を選ばないため、スマートホンやBluetoothレシーバーなどで、気軽に高音質を楽しめます。 どんな場面でも活躍する“万能”な一面は、ユーザーを選びません。 -スイッチで音を調整できる- A3H+ Noir Editionは、「音質を変えられる」スイッチを搭載しています。 ガラッと変わるほどではありませんが、聴く音楽やその日の気分によって、さり気なく、まるで味変を楽しむように、手軽に音の調整ができます。音のタイプは「Normal」「Vocal」「Vocal+」「Bass」の4つです。 「Normal」の状態が一番バランスが良く、「Vocal+」はNormalを派手にしたようなサウンドです。 ボーカルを強調したいときは「Vocal」、低域や臨場感を増したいときは「Bass」など、シチュエーションに合わせて調整するのも楽しみ方のひとつです。 -純粋な音のよさ- サウンド傾向は、高解像度かつアタック感強めで、突き抜けるような煌びやかな高域は、聴いていて楽しくなる、活き活きとした印象を与えます。 存在感のあるしっかりとした低域に、透明感と爽やかさを併せ持つ中高域も魅力的です。 優れた音場の広がりや上下左右の空間表現、アコースティック楽器の自然な音の伸び、余韻などの繊細な表現も得意とします。POP、ROCK、アニソンなど、どんな楽曲ジャンルでも楽しめます。
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shazy
@e☆イヤホン 秋葉原店
AAW
A3H+ Noir Edition (Universal Fit)
¥32890 税込
スイッチ機構でさらに向こうへ
「A3H+ Noir Edition」は「A3H+」を元に、筐体のメタル化とスイッチングによる音質変更を採用したモデルです。 normal選択時には全体のバランスが取れたサウンドで、Vocal選択時には声の距離がちかくなり、楽器との分離感が増します。 BASS選択時には圧倒的な重厚感のあるサウンドです。 伸びやかで煌く高域と、A3H+よりもさらに向上した空間表現と解像度が印象的です。 サウンドステージが広くなったことで、より臨場感のあるサウンドとなりました。 迫力・高域の伸び・余韻を楽しみたい方にお勧めです。
このスタッフの他のレビュー
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かかりちょー
@e☆イヤホン 秋葉原店
FIIO
FD5 【FIO-IEM-FD5-T】
¥43479 税込
ダイナミック型の真骨頂
一度聴いただけで心を鷲掴みにされ、個人的にはダイナミック型イヤホンの傑作だと感じたイヤホンです。また、セミオープン型を採用してるイヤホンでもあります。 それでは音についてレビューしていきます。低域の量感は並みではありますが、厚みのある弾む低域が身体に沁みます。セミオープン型の恩恵か、低域に窮屈さは無く余裕が感じられます。 中高域の抜け感は抜群で、伸びやかに響く音が癖になります。厚みのある低域との対比が素晴らしく、相乗効果で一層クオリティをあげています。 筐体は、少し大きく自分は装着感に問題はありませんでしたが、耳の小さい方は安定した装着は難しそうです。普通のサイズの方は問題ないかとおもいます。 セミオープン型で音漏れが心配になりますが6割くらいの音量では露骨な音漏れは無く外でも問題なく使用できると思います。 総じてクオリティの高いダイナミックイヤホンがセミオープンの恩恵を最大限に受けた一本です。 ぜひ一度お試しください。
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かかりちょー
@e☆イヤホン 秋葉原店
SENNHEISER
HD 660S2
¥84216 税込
味わい深い音
形状は前モデル「HD 660S」と比較して大きな違いはなく、サイズ感も変わりません。ロゴマークの色がブロンズになり高級感が増した印象です。 ヘッドバンドが変わりクッション性が増したことで、頭頂部への負担は軽減されたように感じます。側圧はそこそこあり締め付けられる感じが強かったのですが、装着を続けていると高い没入感が得られると思いました。 音に関しては前モデルより重心が下がり、どっしりとした低音が綺麗に響きわたります。質量が感じられる良い低域表現だと感じました。 中域から中高域の表現は少し落ち着きを見せるものの、適度にハリがあるように感じます。聴き応えがありながらも心地良い音に仕上がっていると思います。高域の量感は他の帯域と比べるとやや控えめに感じられますが、繊細な表現で上手く伸び、抜けていくので量感以上に高域を感じられます。 総じて、音の粒立ち、滑らかさにディテール、ダイナミクスの表現力が高く感じられます。落ち着きつつも力強い表現が好きな方にオススメです。ぜひお試しください! 試聴機環境 microiDSD Signature 試聴楽曲 「英雄の証」 栗田博文、東京フィルハーモニー交響楽団 「Reflection feat.リリィミズサキ,DEMONDICE」DAYS IWASAKI 「琥珀の海に地球浮かべたら」森羅万象
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かかりちょー
@e☆イヤホン 秋葉原店
Yongse
Elite Ag4
2pin 3.5mm 3極 ストレート
¥3240 税込
優しい純銀ケーブル
純銀のケーブルのイメージにある高域が鋭く伸びるような印象では無く、まろやかに高域を伸ばすような感じを受けました。 低域と中域に大きな変化は見られませんが厚みが少し出たと感じました。その為か、音のまとまりが増し聴きごたえのある音になったと思います。 サウンドバランスが上手く取られており、癖無く使いやすいケーブルだと思います。エントリークラスで迷ったときに選びやすいケーブルです。
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かかりちょー
@e☆イヤホン 秋葉原店
SHANLING
M5Ultra
シルバー
¥95040 税込
実直な高解像DAP
Android OS非搭載のDAPではSpotifyなどのストリーミングサービスは使用できません。(TIDALには対応しています)ローカル音源を再生することができます。 筐体の形状は過去のSHANLING製プレイヤーに比べて角ばっており、ガッシリと掴むことができ、持ったときの安定感があります。 操作性はスムーズで、UIはシンプルかつわかりやすいため、触り始めてすぐに操作に慣れることができます。他にもUSB DAC機能やBluetoothレシーバー機能を搭載しており、利便性も高めです。 肝心の音に関しては、高解像度でスッキリとした空間の印象を受けました。また、誇張された表現はなく、フラットに聴けると感じます。出力も充分で、ヘッドホンでもしっかりと鳴らせています。 ストリーミングサービスを高頻度で使用しない方や、ハイクオリティなミドル機をお探しの方にオススメです。