スタッフレビュー詳細
アナログの音独特の感動を高い次元で再現
Astell&Kern初のR-2R DAC搭載機「SE300」が登場。今までのAstell&Kern製品とは一線を画す鮮明で躍動的な音質が魅力の1台です。
【外観について】
A&futura SE300のデザインコンセプトは「Stream(流れ)」とのことで、左右両サイドが異なる流線形になっています。特にボリュームノブがある右側は滔々と流れる水をイメージさせる凹凸の大きいデザインとなっています。左右の違いが一見アンバランスかと思いきや、左右どちらの手で持ってもしっくりくる絶妙な設計だと感じました。
【音質について】
どっしりと実体感のある生々しさと解像度の高さを見事に融合したサウンドに心が揺さぶられます。
一音一音の音圧がしっかりしており、楽曲を点の集合で表現するというより面の集合で迫りくるというような印象です。全体の音像に対し1つの音が占める面積が大きく、それに伴って曲全体のスケールもとても大きく感じられます。ボーカルやベース、バスドラムなど楽曲の芯になる部分は近く、外側の定位はかなり広い空間表現で、聴き手に圧迫感を与えることなく遠くの音もしっかりと感じられます。
【各モードの印象】
Class-Aアンプモード:レスポンスの良い少しスッキリとした印象で、クリアさが際立ちます。
Class-ABアンプモード:A級よりも少し肉付きの良い印象の音になります。低域のアタック感がわずかに増す印象です。
NOS(Non-Over Sampling)モード:A&futura SE300の強みの一つである力強さと歯切れの良さがしっかりと感じられます。電子音が多めの楽曲との相性が良い印象です。
OS(Over Sampling)モード:音の起伏がほんの少し強調される感覚があり、全体がより端正に研ぎ澄まされて細かいディテールを捉えやすく感じます。艶感も増す印象で微細な空気の動きを感じたい比較的小規模なライブ音源などと相性が良いと感じました。
これらのモード変更はメニュー画面のアイコンをタップするだけで瞬時に切り替えられるので、楽曲ごとに設定の組み合わせを追い込みたい時も直感的に行えました。
アナログライクな音質を追い求めている方にぜひオススメしたい1台! ぜひお試しください。
再生環境:TANGZU ZeTian Wu(Yongse Expert AgMax8にリケーブル)
試聴楽曲:菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール / Le Rita
L'Arc〜en〜Ciel / Wings Flap
鮎川麻弥 / 風のノー・リプライ
量感イメージ
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マヨ
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
64 AUDIO
Volür【64A-7297】
¥379980 税込
落ち着いた音色の中に宿る躍動感
64 AUDIOのユニバーサル機共通の小ぶりな筐体サイズに10ドライバー、しかもそのうち2基がダイナミック型という高密度パッケージ。同社の設計技術には毎回驚かされます。螺鈿のようなフェイスプレートはパープルに色付けされ、落ち着いた深みのある輝きに高級感が漂います。 主張の激しい帯域はありませんが、中低域から低域にかけては量感豊かに鳴らすチューニングで、アタック感も十分ありました。決して量や圧に頼る低域表現ではなく、一音一音のディテールをしっかりと描くライブ感のある表現力が魅力です。 そういった低域の下支えもあり、中域から中高域は非常に色鮮やかでクリーンな印象。すうっと伸びる高域を含め、全体的にはしっとりと落ち着いた音色にもかかわらず薄味にならない絶妙なチューニングで、激しい曲調でも刺さることなく、それでいて満足感のある躍動的な音楽体験を得ることができました。 ジャンルを問わず充実のサウンドバランスを発揮してくれる64 AUDIO Volür(ヴォリュール)をぜひお試しくださいませ。 【試聴環境】 Astell&Kern KANN ULTRA 【試聴楽曲】 鷺巣詩郎:2EM01_B01"At The Very Beginning" 菊地成孔 & ペペ・トルメント・アスカラール:Le Rita
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マヨ
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
iFi-Audio
ZEN CAN Signature Standard
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ヘッドホンを選ばない「ZEN CAN signature」を待っていた!
「小型で高出力なヘッドホンアンプと言えばコレ!」というほど圧倒的な存在感を示す「ZEN CANシリーズ」。「ZEN Air CAN」「ZEN CAN」「ZEN CAN signature」の3種がリリースされている中で「signature」のみ、特定のヘッドフォンに合わせた補正を行うActiveEQ機能が搭載されており、ややユーザーを選ぶ部分がありました。 今回ご紹介する「ZEN CAN Signature Standard」はそのActiveEQ機能を非搭載とする代わりに、低域を増強するXBassを搭載したモデルです。 無印ZEN CANと比べて、よりピントの合った解像度の高い繊細な表現が得意な印象で、サウンドにモニター性を求める方におすすめです。また、スペック上の数値にはなりますが、ActiveEQ機能搭載型よりもわずかにS/N比が高くなっています。 一台でどんなヘッドホンにも対応し得る「ZEN CAN Signature Standard」をぜひお試しくださいませ。
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マヨ
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
Campfire Audio
Andromeda Emerald Sea 【CAM-5720】
¥184900 税込
イヤホン界のレジェンドがカタチも音もマイルドになって登場
キレッキレのサウンドで長年にわたり名機として人気を博してきたCampfire Audio「Andromeda」の正統後継機が登場です。 外観はシャープなラインと滑らかな曲線の組み合わせが美しく、前作までのイメージを踏襲しつつも少しやわらかさを感じられる形状になりました。サイズは全体的に小ぶりになり、耳への収まりが良く快適です。 また、ケーブルはフラット形状へと変更され、サラッとした被膜とも相まって取り回し良く絡みにくい仕様となりました。3.5mm 3極、2.5mm 4極、4.4mm 5極をプラグ交換式ではなく三種類のケーブルを同梱するという豪華仕様にも音への強いこだわりが感じられます。 さらに、音質面ではより明確な変化が感じられます。個人的にAndromedaのイメージは「音の勢いと押し出しの強さ、スピード感、キレの良い高域」といった部分の印象が強かったのですが、今作「Andromeda Emerald Sea」は全体的にウォームでマイルドなサウンドへと変化。前作までの特徴は残しつつ、高域の主張が少しおとなしくなった為か中・低域がより深く量感豊かに感じられるサウンドとなっています。 音場はそこまで広くありませんが、小編成の生音など濃密な表現力と迫りくる中低音の躍動感を重視される方におすすめの1本です。
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マヨ
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
Tripowin
C8
MMCX 2.5mm 4極 ストレート
¥3630 税込
8芯ハイブリッド導体ケーブルを手軽に体感できる1本!
落ち着いた色味の銅箔線、銀箔線で構成されており、エントリークラスながら高級感を纏ったケーブルです。 繊維素材に薄い銅箔・銀箔を巻き付けるという技法を用い、8芯構造でありながら非常に軽く柔軟なため取り回しは良好です。耳かけ部分の癖付けが柔らかく、耳への負担も少なく感じました。 音質は全帯域とも非常にクリアで、中高域が癖なくスッキリと伸びてくれるため、聴いていて爽快です。また、8芯らしい音の肉付きやスケール感も持ち合わせており、ベースラインの重さとキレが印象的でした。 プラグとコネクターの種類も充実しているので、初めてのリケーブルやバランス接続に挑戦してみたいという方々に広くご使用いただける1本です。