スタッフレビュー詳細
多機能万能ポータブルアンプ
パワフルで滑らかな表現が得意な多機能ポータブルアンプ「H7」。音は全体的にパワフルで、中低域のドラムやギター、ベースが滑らかに出るのが特徴です。
Adoの『踊』ではキレよく沈み込む低音が芯から響きます。情報量は多いながらもパワフルかつ綺麗に聴かせてくれました。中高音域は伸びやかでハリがあります。音場は平均的な広さで、密度があるので曲に一体感を感じます。しかし塊になるほどではなく、ある程度の分離感もあるので、楽曲を選ばず使いやすいと思いました。
また、一般的に鳴らしにくいと言われるようなヘッドホンでもしっかりと音量を取れるのは、このポタアンが力強いことの証明ではないでしょうか。
出入力の多彩さも特筆すべき点です。出力は3.5mm・4.4mm・6.3mmと一般的に使われるプラグは網羅しています。通常のイヤホンプラグからヘッドホンに使われる標準プラグ、バランスのプラグまで完備しており、まさに痒い所に手が届くような出力系統です。
また、入力も多彩で同軸・光・USBに対応。さらにはBluetoothレシーバー機能も備え、足らない機能はないというくらいに充実しています。
さらに、背面にMicroSDカードスロットがあり、MicroSDカード内データから音楽を再生可能とする「ローカルファイル再生機能」を搭載しています。
多くの機能を持ち、パワーも兼ね備えた、まさに当代無双のポータブルアンプ。ぜひお試しください。
再生環境:iPhone13Pro→H7→SE215
試聴楽曲:Ado「踊」
Official髭男dism「Pretender」
花譜「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ feat. 花譜, ツミキ」
量感イメージ
このスタッフの他のレビュー
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アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
SIVGA
SO2
ブラック
¥11980 税込
音のバランスのいいながら聴き
軽量でコスパの良いながら聴きイヤホン「SO2」がSIVGAから登場しました。SIVGAと言えば有線ヘッドホン・イヤホンなどを発売しているイメージが強いメーカーで、主に木を使用した商品が多いです。 そのSIVGAから新たにながら聴きの商品が発売されました。 前作であるSO1より少し軽量になった筐体は装着感が良く、耳にあたる部分もシリコンで覆われているので、肌馴染みも良く長時間の使用でも問題なさそうです。また、バッテリーは本体のみで約10時間とされているので安心です。 音に関しては中高域の通る綺麗なサウンドながらも、低音もしっかり聴こえるバランスの音だと感じました。ながら聴きはその特性上低域が抜けることが多いですが、このモデルはしっかり押し出しの強い低音を感じることができます。中高域のボーカルなどもつややかに聴こえるので、ノリよく様々な音楽を聴くのにぴったりです。 コスパが良く、いい音のながら聴きイヤホンが欲しいという方にオススメの「SO2」。是非ご試聴ください。 試聴環境:iPhone13pro→SO2 試聴楽曲:日向電工「ブリキノダンス」 Heux「CupHead2018」 COMPLEX「1990」
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アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
ETYMOTIC
ER4SR
¥43780 税込
シャープなモニター
BAのシャープさとドライなモニターサウンドを提供する「ER4SR」です。 ETYMOTICの特徴は徹底された無駄のなさです。外観にも音にもそれは表れています。円筒状のハウジングからステムが生えている外観は、最近あまり見ない※実にシンプルな構造です。(※2023年5月のレビュー投稿時点) 装着感は良好で、軽い筐体のおかげもあり長時間のモニター作業などにも適しています。 音質としては同社の他機種とは異なり、非常にドライでレスポンスのいいモニターサウンドを届けてくれます。まさに音源を観測するために制作されているというコンセプトを体現するようなサウンドです。 前作のER-4Sより低音を強化したと言われており、低域のモニターもしやすいです。音場はあまり広くなく、定位はしっかりとしています。 モニターサウンドの極致といっても過言ではないほどのフラットな音響特性である「ER4SR」。低域をさらに強化した「ER4XR」という機種もあるので併せてご試聴ください。 再生環境:SE200(ESS側)→ER4SR 試聴楽曲:official髭男dism「pretender」 花譜「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」 ずっと真夜中でいいのに。「綺羅キラー(feat. Mori Caliope)」
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アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
Kiwi Ears
Quintet
¥32780 税込
ニュートラルな多ドラ
ハリのある低域と艶感と軽やかさを両立する高域で音楽を楽しめるミドル帯イヤホン「Quintet」です。 メタリックシルバーのフェイスプレートに、ブラックのシェルは落ち着いた配色で使いやすいデザインです。シェルの形状も適切に成形されており快適な装着感です。耳の小さな方でもイヤーピースを変えれば入れやすいかと思います。 音は解像度が高く、過度な味付けがないニュートラルに近いサウンドです。ベースやギターは適度な弾力があり聴きごたえがあり、中高域はスッと粒立ちもありつつ伸びる万能機です。ゆったりとした曲やテンポの速い曲でもしっかりと鳴らし、音楽のうま味を逃しません。 ニュートラルにクセのないサウンドでジャンルを選ばない「Quintet」は1本持っておいて損はなさそうです。様々なジャンルを聴く方や、すっきりノリよく音楽を聴きたい方にオススメのイヤホンです。 再生環境:iPhone13Pro→Ifi-audio Neo iDSD BL→Quintet 試聴楽曲:サカナクション「さよならはエモーション」 Mili「world.execute(me);」 Steve Aoki, Daddy Yankee, Play-N-Skillz & Elvis Crespo 「Azukita」
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アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
iBasso Audio
3T-154
シルバー
¥24750 税込
広い空間と適度なアタック感のオールラウンダー
空間が広くシルキーなボーカル表現が特徴的な、iBasso Audio「3T-154」です。 音は低域の滑らかかつ適度なアタック感と前に出てくるボーカル、空間の広さが特徴的だと感じました。低域のアタック感は程よい強さながらも、しっかり迫力も持ち合わせているバランスの良い鳴らし方です。シルキーでまとまりもある中域も相まって、クラブミュージックやポップスなどを主戦場としてオールラウンドに戦えそうです。また、空間が広いので、前述したジャンル以外でも十分にお使いいただけると思います。 そして目を引くのはやはり、その大きな筐体ではないでしょうか。“15.4mm”大口径ダイヤフラムを採用している影響で、イヤホンの中で見ると大きなサイズ感ですが、マグネシウム合金を筐体に使っているので軽量に仕上がっています。 そして、装着時には少しコツが必要だと感じました。ただ耳に押し込むのではなく、カスタムIEMなどと同じようにくるっと回して装着すると快適な装着感が得られます。また、イヤーピースのサイズ合わせも重要だと感じました。 広い空間と金属筐体の余韻、まとまりのあるサウンドの「3T-154」は、オールラウンダーな空間広めのイヤホンをお求めの方にオススメです。是非ご試聴ください。 再生環境:PAW5000MKII→3T-154 試聴楽曲:Heux「CupHead2018」 Mili「world.execute(me);」 萩原雪歩「Kosmos,Cosmos(ORT)」