スタッフレビュー詳細
変わり者をさまざまな音楽で。
ドイツ・ケルンのブランド「VISION EARS」から変わった構成でも案外曲者ではない、そんなカスタムIEMのご紹介です。
まず、この「ELYSIUM」は「エリジウム」と読むわけですが、ラテン語でElysium(エリュシオン/エーリュシオン)とも読めます。エリュシオンはギリシア神話に登場する死後の楽園のことで、要するに天国みたいな所です。ゲームとかでよく聞く名前ですので、馴染みのある方もいらっしゃるのでは?
話が逸れましたが、VISION EARSは主にアーティスト向けのライン「VE Line」と、よりリスニング向けの「VE Premium Line」の2つを展開しており、この「ELYSIUM」は「VE Premium Line」の製品です。
音質については、静電型ツイーターの伸びの良い、解像度の高い透き通った高音域。ダイナミックドライバーを使うことにより実現した滑らかな、違和感のない繋がりの中音域。そして必要十分な量感かつ迫力のbaドライバーによる低音域。解像度は高いものの聴き疲れする様な濃密な音ではなく、あっさりとした中に芯がある印象です。
VISION EARSお得意のロックは当然のことながら、テクノやEDM、エレクトロニックなどの比較的音数の多い音楽でも、スピード感はありつつもくどくない。スッキリとしていながらも、必要な低音はしっかりと鳴る優等生です。
音場も広く、シンバルなどの高域帯は頭上にアーチを描くように鳴り、ボーカルも近すぎず遠すぎず、バスなどの低音域はしっかりと音像を表現してくれます。
また、定位感にも優れておりオーケストラなどの複数の楽器が複雑に交差する楽曲でも、それぞれの楽器がどこで鳴っているのか一聴しただけでわかるほどです。
総じて、ジャンルを選ばずマルチに仕事をこなせる高解像度かつ、メリハリのあるイヤホンに仕上がっております。ハイエンド帯にてオールラウンドに活躍できるイヤホンをお探しの方は是非一度ご視聴ください。
量感イメージ
この商品に対する
他のスタッフのレビュー
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ばらね
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
VISION EARS
ELYSIUM
¥435000 税込
くっきり広い伸び伸びサウンド!
こってりメリハリサウンドでおなじみのVISION EARS。そのフラッグシップモデルということで初めて聴くときは身構えてしまいましたが、一聴しただけで脳内にパーーーッと青空と草原が広がるような爽やかなサウンドです。 静電ドライバーを搭載しており、他メーカーの静電ドライバーと比較すると伸びやかで明瞭な高域だと感じました。全体のバランス感としては若干中高域寄りですが、低域の解像度や表現力はさすがVISION EARS。曲によっては低域のこってりさもしっかりと味わえます。 爽やかかつ聴きごたえのあるサウンドをお求めの方に試していただきたいモデルです。
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もい
@e☆イヤホン 秋葉原店
VISION EARS
ELYSIUM
¥435000 税込
万能オブ万能!!!
非常にスッキリとした音の鳴りでずっと聴いていても聴き疲れすることなく永遠に聴けそうな爽やかさです。煌びやかにぐんぐんと伸びていく高域と主張し過ぎないけど心地よい低域がボーカル、中域を活かしてくれます。 これほどの万能機はないんじゃないか。というような全てが高水準な一本です。多ジャンル聴かれる方にオススメです。
このスタッフの他のレビュー
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オギー
@e☆イヤホン 秋葉原店
FIIO
M17 【FIO-M17-B】
¥257148 税込
家でも外でも高音質、二刀流の楽しみ方。
据え置きにもなれて、持ち歩けちゃう。そんなプレイヤーって男の子のロマンが詰まってますよね。そんな2WAYプレイヤーがFiiO M17です。 【見た目】 一見すると持ち運びには不便な大きさに思いますが、角ばったデザインがフィット感を良くしているため、手に持った際の感触は不思議に良いです。また、本機各部に充電時などに光るインジケーターが設置されており、ゲーミングPCのように発光するのはガジェット好きには堪らないポイントです。なお、設定からOFFにもできます。重さに目を瞑れば、大きめのジャケットのポケットにも入るサイズです。 音質について、今回は「ポータブル時」と「DCモード使用時」に分けてレビューしていきます。 【ポータブル時】 いい意味で味付けの少ない音色だと感じました。どの帯域も過剰に主張する事のないニュートラルなサウンドですが、広い音場、奥行き、音の厚みなどの3次元的な表現が得意なように思います。分離感、定位感も優れており、音色が複雑に交差する楽曲でもゴチャゴチャする事なく、それぞれの楽器が何処で鳴っているか一聴して分かる程でした。 また、出力は他のDAPに比べ高く感じ、ゲインをいじる事で様々なヘッドホンをドライブ可能です。大きく重い事に目を瞑れば十分に持ち歩く価値のあるDAPだと思います。 【DCモード時】 ポータブル時とは違って持ち出せないデメリットと引き換えに、DCモード時はさらに広い音場、ワンランク上の高い解像度、極限までノイズを減らしたことで、まるで演奏前のコンサートホールにいるような圧倒的な静寂感を覚えます。 このおかげでボーカルの繊細な息遣いや、金物の空気感、バスの立体感などがより際立ちます。通常時と比べ、よりつややかな色っぽい音色になり、細かい表現のブレスや今まで感じなかったゴーストノートのニュアンスまで余す事なく表現し尽くす実力を持っています。ゲインはポータブル時の4段階に加え「MAX Gaimヘッドホンモード」が追加され、MAX Gain時は「HD800S」等の少々鳴らしにくいヘッドホンなどもドライブできます。 また、音質とは関係ありませんが、M17の場合、外出時は内蔵バッテリー、帰宅後はDCモードと使い分けることでバッテリーを長持ちさせ、プレイヤーとしても長くお使い頂けるメリットも備えています。 さらに、個人的に本機DCモード時の拡張性として挙げたい点は、DC電源のグレードアップです。据え置き環境などのピュアオーディオではよく聞く話ではありますが、本機DCモード時では顕著にその変化を体験できます。 個人的に使用しているiFi Audio iPower Elite 12V/4Aが本機には問題なく使用可能なため、組み合わせて聴いてみたところ、更にノイズを減らしたクリーンな音色に驚かされました。高域の伸びも良くなっており、通常DC時に比べより見通しが良く、透明感が増した印象です。色々な電源を試せるというのも本機の楽しみの一つかと思います。 ポータブルから据え置きには手を出しにくい、そんな方々にオススメしたいプレイヤーです。
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オギー
@e☆イヤホン 秋葉原店
DUNU-TOPSOUND
VULKAN【DK-X6】
¥60470 税込
シルクの様に繊細に
まず目に入ってくるフェイスプレート、カッコいいですね。ダマスカス柄っていうんでしょうか。それとも木目調なんでしょうか。DUNUのイヤホンは見た目が綺麗なものが多いですね。「STUDIOシリーズ」のようなカラフルなデザインもいいですが、「ZEN」など無骨で渋いデザインが個人的に刺さります。 音質も見た目に似合った寒色系の高解像度なクールな鳴り方をしており、低域は締まったタイトな音に対し、高域のシルクのような繊細さが特徴的でクセになる音色です。 低域の量感は決して多くはありませんが、嫌な広がりがなく、しっかりとバスなどの輪郭を描写しており、サッパリとした印象です。 低域とは裏腹に中高域はいい意味で広く薄く繊細に、帯域全体をカバーするように美しく広がっていき、音場も広めのためフェードアウトするように煌びやかに伸びていきます。 空間表現にも秀でており、横方向のレングスが広い印象です。高域の伸びがとても良いため、シンバルの空気感やボーカルのブレスの微細なニュアンスなども感じ取れる、クラシックや生音系が得意な印象です。 好きな人にはとことん刺さるサウンドです。興味が湧いた方はぜひご試聴を。
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オギー
@e☆イヤホン 秋葉原店
SHURE
SE846 (第2世代)
クリア
¥134640 税込
初代からの正統進化
往年の名機である初代SE846の魅力といえば、迫力のある低域とリファレンスサウンドです。その第2世代にあたる本機も、しっかりとその特徴を踏襲しています。 音に関しては初代SE846と変わらず、原音に忠実かつ、高い解像度で楽曲を表現しています。 初代SE846から変わった点として、XSサイズのフォームイヤパッドの追加と、ユーザー好みのサウンドにカスタムできるノズルインサートに新しく「エクステンドノズル」が仲間入りしました。 私は初代でブライトノズルを愛用していましたが、楽曲によっては少しパンチが足りないと感じる事がありました。しかし、エクステンドノズルはまさにブライトとバランスの間です。中高域をしっかりとカバーしており、程よいアタック感と臨場感をプラスしてくれます。 総じて初代からの正統進化、痒い所に手が届くサウンドです。私自身、初代SE846をドラムを叩く際のモニターイヤホンとして使っていた事もあり、初代と同様にモニターイヤホンとして、さらに楽曲制作のリファレンスイヤホンとしてもオススメできる一台です。