スタッフレビュー詳細
シルクの様に繊細に
まず目に入ってくるフェイスプレート、カッコいいですね。ダマスカス柄っていうんでしょうか。それとも木目調なんでしょうか。DUNUのイヤホンは見た目が綺麗なものが多いですね。「STUDIOシリーズ」のようなカラフルなデザインもいいですが、「ZEN」など無骨で渋いデザインが個人的に刺さります。
音質も見た目に似合った寒色系の高解像度なクールな鳴り方をしており、低域は締まったタイトな音に対し、高域のシルクのような繊細さが特徴的でクセになる音色です。
低域の量感は決して多くはありませんが、嫌な広がりがなく、しっかりとバスなどの輪郭を描写しており、サッパリとした印象です。
低域とは裏腹に中高域はいい意味で広く薄く繊細に、帯域全体をカバーするように美しく広がっていき、音場も広めのためフェードアウトするように煌びやかに伸びていきます。
空間表現にも秀でており、横方向のレングスが広い印象です。高域の伸びがとても良いため、シンバルの空気感やボーカルのブレスの微細なニュアンスなども感じ取れる、クラシックや生音系が得意な印象です。
好きな人にはとことん刺さるサウンドです。興味が湧いた方はぜひご試聴を。
量感イメージ
この商品に対する
他のスタッフのレビュー
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チバ
@e☆イヤホン 名古屋大須店
DUNU-TOPSOUND
VULKAN【DK-X6】
¥60470 税込
きらびやか高音域と美しい空間表現
【音の第一印象】 まず耳に飛び込んでくるのは、きらびやかな高音域たち! そして、タイトな低音域が良いアクセントになって、聴いて心地の良いハーモニーを奏でてくれます。まるで、収容人数1000人以下のイベントホールで聴いているような空間表現が、耳を包んでくれる印象を持ちました。また、女性ボーカルの曲だとボーカルが強調されて、とてもマッチするなとも思いました。 【外観】 蛇紋岩をイメージした、メタリックでとてもカッコいい木目金のフェイスカバーに目を引きます。しかし、美麗なデザインだけではなく、人口工学に基づいたマットブラック調のアルミニウム合金製イヤーシェルが、耳にしっかりフィットします。合金製のため重いのかな?と思いましたが、そこまで重くはなかったです。ケーブルの配色もデザインに合って芸術的な雰囲気を醸し出しています。 【総評】 どちらかというと、EDMなどの打ち込み系よりポップスやアコースティック系といった生音の音源向きかなと思いました。打ち込み系も締まりの良い低音と、耳元に広がっていくリバーブの空間表現は良かったですが、生音系の方が細かな息遣いや弦のアタック感といった綿密な表現まで聴かせてくれます。 また、情報量が多い楽曲よりかは、シンプルなバラードや爽快な楽曲に合うと思います。 まるで、一つのアーティファクトのような素晴らしいデザインのイヤホン、ぜひ店頭にてお試しください! 【使用環境】 ・ONKYO DP-X1A→Chord Electronics Mojo2→当該商品 【試聴音源】 ・Sparkling Girl / 多田李衣菜 (THE IDOLM@STER CINDERELLAシリーズより) ・あらかねの器 / 藤原肇 (THE IDOLM@STER CINDERELLAシリーズより) ・クレイジークレイジー / レイジー・レイジー (THE IDOLM@STER CINDERELLAシリーズより)
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りょうにぃ
@e☆イヤホン
DUNU-TOPSOUND
VULKAN【DK-X6】
¥60470 税込
表現力豊かなクリアサウンド
まず、なんといってもルックスがイイ。綺麗な筐体、蛇紋岩をイメージした、もくめがね模様のフェイスプレートと、精密機械加工により作成されたアルミニウム合金製シェルはフィット感も良く、個人的に好きなデザインです。 筐体とマッチした配色のケーブルも、そのハンサムさを更に引き立ててくれています。(もちろん音も) デュアル8mm同軸ドライバーの効果か、低域の表現が得意な印象で、決して量感は多くないですが、太いというより、余すとこ無く綺麗に鳴る、という方が良いかと感じました。良い意味でダイナミックドライバっぽくないというか。 頑張ってブースト気味に鳴らすような出し方は一切せず、極低域~中低域にかかることまでも、余裕をもって鳴らしてくれている、そんな印象でした。 中高域に関しても、もちろんドライバ数の多さもありますが、音の解像度が高く、低位も抜群で聴いていて気持ち良い。 激しい音では決してなく、各情報に対して余計な着色をしないというか、やや広めなルームサイズで、一つ一つを丁寧に鳴らしてくれていて、抜け良く落ち着いたサウンドにうっとりしました。鳴り物やキックの抜けの良さも好印象です。 変にシャリつくような痛い帯域も無いので、ジャンルの苦手なく鳴ってくれます。 とりわけ、生音、ライブ音源や、ベースサウンド等にも存分に力を発揮してそうかと。 DUNUの本気度が伝わってくる本製品、是非店頭でご試聴ください!
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
DUNU-TOPSOUND
VULKAN【DK-X6】
¥60470 税込
色々な曲を聴きたくなる透明感が高い丁寧な表現力
ロック、POPやアコースティック系など様々なジャンルに合いますが、音の響きがスッキリとしているので濃厚な情報量を求めるよりもあっさりとした聴き心地を求める方に向いていそうです。 【音質】 低域表現の制動の効いた表現と透明感が高い生々しいボーカル、細やかで比較的情報量が多く抜けの良い高域が、全体的に聴くとスッキリとした印象にまとめられています。定位も正確で高い分解能を持っていますが、ある程度の沈み込みもありロックなど聴いてもパンチを感じます。音の立ち上がりが明確なので、ドラムなどのリズム隊が見えやすい印象もあります。 また最初の印象では高域の細かい描写と中音域の生々しさが特に意識され、印象のメイン要素になっていると感じました。ですが聴けば聴くほど量感は控えめながら低域の締まりの良い丁寧な質感が心地よく感じました。生音を聴いてもキレの良さはありつつ音の芯が痩せず、最低限の厚みを持っていると感じました。 ダイナミックとBA型のハイブリッド機ですが、高解像で音のつながりが良くピーキーさも感じさせない部分に完成度の高さを感じました。音数の多い楽曲では情報量が少なく感じる所はありましたが、基本的にはバランス良くニュートラルな傾向なので色々な曲で聴いてみたいイヤホンです。
このスタッフの他のレビュー
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オギー
@e☆イヤホン 秋葉原店
FIIO
M17 【FIO-M17-B】
¥257148 税込
家でも外でも高音質、二刀流の楽しみ方。
据え置きにもなれて、持ち歩けちゃう。そんなプレイヤーって男の子のロマンが詰まってますよね。そんな2WAYプレイヤーがFiiO M17です。 【見た目】 一見すると持ち運びには不便な大きさに思いますが、角ばったデザインがフィット感を良くしているため、手に持った際の感触は不思議に良いです。また、本機各部に充電時などに光るインジケーターが設置されており、ゲーミングPCのように発光するのはガジェット好きには堪らないポイントです。なお、設定からOFFにもできます。重さに目を瞑れば、大きめのジャケットのポケットにも入るサイズです。 音質について、今回は「ポータブル時」と「DCモード使用時」に分けてレビューしていきます。 【ポータブル時】 いい意味で味付けの少ない音色だと感じました。どの帯域も過剰に主張する事のないニュートラルなサウンドですが、広い音場、奥行き、音の厚みなどの3次元的な表現が得意なように思います。分離感、定位感も優れており、音色が複雑に交差する楽曲でもゴチャゴチャする事なく、それぞれの楽器が何処で鳴っているか一聴して分かる程でした。 また、出力は他のDAPに比べ高く感じ、ゲインをいじる事で様々なヘッドホンをドライブ可能です。大きく重い事に目を瞑れば十分に持ち歩く価値のあるDAPだと思います。 【DCモード時】 ポータブル時とは違って持ち出せないデメリットと引き換えに、DCモード時はさらに広い音場、ワンランク上の高い解像度、極限までノイズを減らしたことで、まるで演奏前のコンサートホールにいるような圧倒的な静寂感を覚えます。 このおかげでボーカルの繊細な息遣いや、金物の空気感、バスの立体感などがより際立ちます。通常時と比べ、よりつややかな色っぽい音色になり、細かい表現のブレスや今まで感じなかったゴーストノートのニュアンスまで余す事なく表現し尽くす実力を持っています。ゲインはポータブル時の4段階に加え「MAX Gaimヘッドホンモード」が追加され、MAX Gain時は「HD800S」等の少々鳴らしにくいヘッドホンなどもドライブできます。 また、音質とは関係ありませんが、M17の場合、外出時は内蔵バッテリー、帰宅後はDCモードと使い分けることでバッテリーを長持ちさせ、プレイヤーとしても長くお使い頂けるメリットも備えています。 さらに、個人的に本機DCモード時の拡張性として挙げたい点は、DC電源のグレードアップです。据え置き環境などのピュアオーディオではよく聞く話ではありますが、本機DCモード時では顕著にその変化を体験できます。 個人的に使用しているiFi Audio iPower Elite 12V/4Aが本機には問題なく使用可能なため、組み合わせて聴いてみたところ、更にノイズを減らしたクリーンな音色に驚かされました。高域の伸びも良くなっており、通常DC時に比べより見通しが良く、透明感が増した印象です。色々な電源を試せるというのも本機の楽しみの一つかと思います。 ポータブルから据え置きには手を出しにくい、そんな方々にオススメしたいプレイヤーです。
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オギー
@e☆イヤホン 秋葉原店
SHURE
SE846 (第2世代)
クリア
¥108900 税込
初代からの正統進化
往年の名機である初代SE846の魅力といえば、迫力のある低域とリファレンスサウンドです。その第2世代にあたる本機も、しっかりとその特徴を踏襲しています。 音に関しては初代SE846と変わらず、原音に忠実かつ、高い解像度で楽曲を表現しています。 初代SE846から変わった点として、XSサイズのフォームイヤパッドの追加と、ユーザー好みのサウンドにカスタムできるノズルインサートに新しく「エクステンドノズル」が仲間入りしました。 私は初代でブライトノズルを愛用していましたが、楽曲によっては少しパンチが足りないと感じる事がありました。しかし、エクステンドノズルはまさにブライトとバランスの間です。中高域をしっかりとカバーしており、程よいアタック感と臨場感をプラスしてくれます。 総じて初代からの正統進化、痒い所に手が届くサウンドです。私自身、初代SE846をドラムを叩く際のモニターイヤホンとして使っていた事もあり、初代と同様にモニターイヤホンとして、さらに楽曲制作のリファレンスイヤホンとしてもオススメできる一台です。
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オギー
@e☆イヤホン 秋葉原店
VISION EARS
ELYSIUM
¥435000 税込
変わり者をさまざまな音楽で。
ドイツ・ケルンのブランド「VISION EARS」から変わった構成でも案外曲者ではない、そんなカスタムIEMのご紹介です。 まず、この「ELYSIUM」は「エリジウム」と読むわけですが、ラテン語でElysium(エリュシオン/エーリュシオン)とも読めます。エリュシオンはギリシア神話に登場する死後の楽園のことで、要するに天国みたいな所です。ゲームとかでよく聞く名前ですので、馴染みのある方もいらっしゃるのでは? 話が逸れましたが、VISION EARSは主にアーティスト向けのライン「VE Line」と、よりリスニング向けの「VE Premium Line」の2つを展開しており、この「ELYSIUM」は「VE Premium Line」の製品です。 音質については、静電型ツイーターの伸びの良い、解像度の高い透き通った高音域。ダイナミックドライバーを使うことにより実現した滑らかな、違和感のない繋がりの中音域。そして必要十分な量感かつ迫力のbaドライバーによる低音域。解像度は高いものの聴き疲れする様な濃密な音ではなく、あっさりとした中に芯がある印象です。 VISION EARSお得意のロックは当然のことながら、テクノやEDM、エレクトロニックなどの比較的音数の多い音楽でも、スピード感はありつつもくどくない。スッキリとしていながらも、必要な低音はしっかりと鳴る優等生です。 音場も広く、シンバルなどの高域帯は頭上にアーチを描くように鳴り、ボーカルも近すぎず遠すぎず、バスなどの低音域はしっかりと音像を表現してくれます。 また、定位感にも優れておりオーケストラなどの複数の楽器が複雑に交差する楽曲でも、それぞれの楽器がどこで鳴っているのか一聴しただけでわかるほどです。 総じて、ジャンルを選ばずマルチに仕事をこなせる高解像度かつ、メリハリのあるイヤホンに仕上がっております。ハイエンド帯にてオールラウンドに活躍できるイヤホンをお探しの方は是非一度ご視聴ください。