スタッフレビュー詳細
丁度良い安定感のあるサウンド
NOBLEからDDとBAのハイブリッドモデル、JADEの登場です。
JADEには「ヒスイ」という意味があり、その名の通りグリーンの美しいフェイスプレートに金のグリッターが散りばめられていてとても綺麗な筐体です。右にはNOBLEのクラウンロゴ、左には筆記体でJADEと書かれており、ツボを押さえた見た目です。好きです。
サウンドは、全体的にまとまりがある、モニター寄りのサウンドです。低域は深めで安定感があり、そこまで主張しないまでも存在感のある鳴らし方です。
他帯域を邪魔することなく、棲み分けのできたまとまりのある低音といった感じ。しっかりベースの動きを追うことができます。
中高域はごく自然な小気味よい鳴らし方です。分離感の良いまっすぐ素直な音作り。音抜けが良くドライめなので、刺さる音が苦手な方にオススメです。
丁度良く、聴きやすいサウンド。モニターとしてもリスニングとしても優秀な一機。是非お試しください。
量感イメージ
このスタッフの他のレビュー
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ハラちゃん
@e☆イヤホン 秋葉原店
FIIO
K7 【FIO-K7-B】
¥35750 税込
これさえあれば...!コンパクトにオーディオ環境パワーアップ!
据え置きアンプを導入したいけど、場所に困る。だけどしっかりパワーも欲しい。そんなお悩みを解決してくれるDACアンプ、K7の紹介です。 【見た目】 FiiOの据え置きDACアンプラインである「Kシリーズ」と同系統の黒いボディです。マットな質感は高級感を醸し出しています。大きさは同シリーズの「K5」とおおよそ同じです。K7の方が若干フロントパネル部分が長めですが、大差はありません。縦置き横置きどちらにも対応していて、環境に合わせて調整できるのもグッドポイント。 スペック面では4.4mmバランス出力搭載、AKMの最新DACチップ「AK4493SEQ」搭載、上位モデルの「K9ProESS」と同じくTHX社製アンプ搭載と、思わずわくわくする内容となっています。 【音】 安定感のある厚めの低音と解像度抜群の中高音が、楽曲を細部までしっかりと描くことで、もっさりとした印象を全く感じません。特に縦の分離感に長けているのが特徴的でした。 6.3mm標準の出力では比較的まっすぐ音が伸びる印象だったので、天井を感じさせず広い空間のある音が好みの人におすすめです。 4.4mm出力では音場の広さと見通しの良さを感じることができました。6.3㎜よりも頭の周囲にステージを作るような聴こえになるため、没入感や迫力を感じやすいです。 総じてスピード感もあり寒色系の音色なので、透き通るような女性ボーカルなど、特に中高音をつぶさに聴きたい方へオススメのDACアンプです。 この価格でこのサウンドと充実のスペックは初めてのDACアンプ導入にも良いですね。ご自宅のオーディオ環境のパワーアップに一役買ってくれる万能な逸品です。是非。 試聴環境:iPhoneSE2をデジタルケーブルで入力 ヘッドホン:T3-01(6.3) イヤホン:CUSTOM ART/Go ONE(3.5,4.4) 試聴楽曲:ヨルシカ/チノカテ 他
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ハラちゃん
@e☆イヤホン 秋葉原店
iFi-Audio
ZEN Air CAN
¥18700 税込
軽い!安い!良い音!!
iFi Audioより、ZEN Air CANの紹介です。 今回ZEN Airシリーズとして、「DAC」「CAN」「Phono」「Blue」の4つが登場。 その中のアンプとしての機種がZEN Air CANです。 今回の試聴にあたり、同シリーズのZEN Air DACを用いています。 形や大きさは同メーカーのZENシリーズと同じく楕円形のコンパクトにまとまっています。 大きく違う点として、今までのZENシリーズはアルミ削り出しの堅牢なボディではなく、合成ポリマーの軽く丈夫な作りで、カラーは濃い目のグレー。めちゃくちゃ軽いです。持ち運びが楽ちんなので、ご自宅でも出先でもお楽しみ頂けます。 入力は3.5シングルエンドと、2つのRCAの3チャンネル、出力は6.3のアンバランスと4.4のS-Balanced(疑似バランス接続)となっています。非常にシンプルで分かりやすい。初めてのアンプにもってこいです。 ZEN Air DAC単体のサウンドと比べ、より音に厚みが増し太く豊かなサウンドになった印象です。ZEN CANと比べるとこちらの方がスッキリとしていて、真っ直ぐ伸びる印象です。余韻などの響きは少なく、ややドライな感じ。 ZEN Air DACと同じく、空間の表現が得意ですが、こちらの方がより広く見通しの良い印象です。厚みと音の広がりが付随し、楽曲の良さを十二分に引き出してくれます。 さらにはXBass+機能(低音増幅機能)と、XSpace機能(空間増幅機能)が付いています。右端のボタンを1回押すとXBass+、2回でXSpace、3回でXBass+、XSpace両方の特性を得ることができます。楽ちんですね。 XBass+はグッと低音が持ち上がり、XSpaceはさらに空間の広がりを感じることができます。これはライブ音源で試してみて欲しい機能です。お家がライブ会場に。 お手持ちのDACアンプにパワーが欲しいとき、音により厚みが欲しい時にお手軽に解決できちゃうリーズナブルなアンプです。めっちゃ便利。是非。 イヤホン:EAH-TZ700 DAC:ZEN Air DACを使用 試聴楽曲:YogeeNewWaves/Tromi Days NUMBER GIRL/INUZINI(ライブver)
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ハラちゃん
@e☆イヤホン 秋葉原店
水月雨 (MOONDROP)
啓明星-VENUS
¥80282 税込
水月雨が作りだす至高のヘッドホン
これが水月雨のヘッドホン……! 水月雨から、直径100mmのドライバーを採用した平面磁界型のヘッドホン「啓明星–VENUS」の紹介です。 【見た目】 アルミ合金をふんだんに採用したボディで、非常に堅牢な作りになっています。一つの工芸作品としてディスプレイするだけでも楽しめる綺麗な見た目で、ハウジングの開放孔など細部までこだわったデザイン。付けているとヘッドホン自体の重みを感じるぐらいの重量感はあるので、長時間のリスニングの際は休憩をお忘れなく。 【音】 定位感が非常に良く、開放型ということもあり臨場感に優れた音です。低域から高域まで満遍なく細かな音を拾い、抜け感良く鳴らしています。 全体を通して自然な鳴り方で、密度がありながらも刺さりや聴き疲れはなくスッと入ってくるような雰囲気です。 原音の再現性に長けていて、モニターとしても能力を発揮できそうなヘッドホンです。 低域の押し出しはそこまで感じないですが、低域で鳴っている音の質感の表現が得意で、キックの響きやベースの重厚感を見事に再現しています。中高域はスーッと伸び、女性ボーカルや倍音の表現が得意な印象。非常に丁寧かつ細やかな音作りとなっています。 開放型ならではの臨場感と自然で抜けの良い音が特徴的なヘッドホンです。色々なジャンルを楽しみたい!という方にオススメです。是非。 試聴環境: HIFIMAN/EF400+Benchmark/HPA4(音源ソースはiPhoneをデジタル入力) 試聴楽曲:Red Hot Chili Peppers/Black Summer
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ハラちゃん
@e☆イヤホン 秋葉原店
SONY
NW-ZX707 C
¥104500 税込
優れたポータビリティと音質を
SONYのミドルクラスDAP、NW-ZX707の紹介です。 【見た目】 前作ZX507と比べ、外径。厚み共にやや大きくなっています。 手のひらで握れるくらいの大きさなので、携帯性は問題ないくらいのサイズ感。長方形のやや角ばった筐体で、3.5、4.4mmジャックそれぞれが金のパーツで覆われており高級感を醸し出しています。 【音】 まず聴いてみてわかるのは低域の厚みと迫力に長けたサウンドということです。ベースのうねりやバスドラのアタック感をうまく捉え、楽曲を下支えする迫力の表現に一役買っています。 上記の通り低域の迫力はありますが、決して低域が支配的なサウンドではありません。全体的に解像度感がありつつナチュラルな帯域バランスで、綺麗にまとまっています。 また、SONYお馴染みのバランス(4.4mm)とアンバランス(3.5mm)を搭載しており、バランスは左右の分離感と音場の広さを感じる広がりのあるサウンドで、アンバランスは自然でまっすぐ鳴ってくれる実直なサウンドを楽しむことができます。 パワーとまとまりのある綺麗さを両立したサウンドで、楽曲の魅力を十二分に引き出してくれます。いつものリスニング体験を1つ上に押し上げたい方にオススメしたいDAPです。是非。