スタッフレビュー詳細
技巧派の最先鋒
”あの”Astell&KernからオリジナルIEMの第2弾が登場です。全体的にあっさりと整った音を出すように感じましたが、リスニングにも十分使えます。
見た目は非常に洗練されたインダストリアルなデザインだと感じました。第1弾の「ZERO1」と違いステムでホールドするよりも、耳のスペースに入れる感じなので装着感も良好です。また、金属筐体ではありますが、非常に軽量なアルミのため長時間の使用でも負担は少ないと思います。
音に関しては縦にも横にも音場が広く、ボーカルにも距離を感じます。どの帯域もしっかりと出ているため表現は豊かです。低域のキックやハーモニーなども聴き分けられるほど解像度は高いので、どのような音源でも合うと思います。「ZERO1」よりも分解能が上がり、細かい音まで聴き分けられる印象です。
また、4.4mmのバランス接続にすると如実に立体感が増し、より音場の広さを感じます。アニソンや女性ボーカル主体の音楽に向いていると思いました。
前作から進化した「AK ZERO2」は、広い音場と高い解像度を活かした万能機です。モニターライクにもリスニングにも使えるこの一台、ぜひご試聴ください。
再生環境:SE200(ESS側)→AK ZERO2
試聴楽曲:official髭男dism「pretender」
花譜「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」
ずっと真夜中でいいのに。「綺羅キラー(feat. Mori Caliope)」
量感イメージ
この商品に対する
他のスタッフのレビュー
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れいちぇる
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
Astell&Kern
AK ZERO2 【IRV-AK-ZERO2】
¥148500 税込
ベースラインが好きな方はコレかと!
・どんなジャンルでもいける! ・ハイエンドで低音が欲しい方に! ・低域に負けないバランスの良い高域! 【デザイン】 Astell&Kernらしい、シンプルかつ男心をくすぐるようなデザインで、ダークなカラーの筐体にAstell&Kernのロゴがワンポイントで入っています。控えめな主張で、外で装着していてもほど良いアクセントであるかと思います。 装着感はしっかりと密閉されている感じで、音に集中しやすいため、しっかりと音を聴きたい方にもオススメです! 若干の重さはありますが、装着時に苦になるほどではありませんでした。 【音質】 気になる音質については「低音寄りのフラットな音」という印象です。低音が強めであるため、高域が凹んでいるのかと思いましたが、高域寄りにあるドラムのアタック音やボーカルの歯擦音も程よく出ているので全体的にバランスの取れた音質でした! マニアックな方のためにさらに細かいご説明を「Hz(ヘルツ)」でいたしますと...... ・150300Hz、8001.5kHzがブースト ・150Hz以下がフラット ・500Hz辺りと2kHz以上が気持ちカット というイメージです! 【最後に】 普段様々なジャンルの曲を聴く私が試聴した曲の中で、一番ハマったのは「ああああ&Aoi - Dahlia」(EDM系)でした! ただ、前述した通りジャンルは問わず全般的にいけると思いますので、しっかりと音楽そのものを楽しみたい方にオススメです‼ 〈試聴環境〉 iPhoneXR ELECOM Lightning-3.5mm変換ケーブル 〈試聴楽曲〉 ああああ&Aoi - Dahlia THE ORAL CIGARETTES「Red Criminal」,「狂乱 Hey Kids!!」 機動戦士ガンダムUC 「RX-0」 Aimer 「残響散歌」 MAN WITH A MISSION 「My Hero」
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わか
@e☆イヤホン
Astell&Kern
AK ZERO2 【IRV-AK-ZERO2】
¥148500 税込
解像感で ”魅せる” 美音イヤホン
Astell&Kern「AK ZERO2」は高い解像度と見通しの良さが特徴的なイヤホンです。 イヤホン本体は4種6基のドライバーを積んでいることも影響してか、やや大きめな印象です。金属の筐体で重厚感がありますが、見た目ほどの重さは感じませんでした。個人的には、やや小さめなイヤーピースで耳の奥に押し込む形でしっかり装着することをオススメします。耳奥まで入れることで、AK ZERO2の鮮度の高い音を堪能できました。 音に関しては各帯域に分けてレビューします。 【低音域】 バランスグラフでは他の帯域よりもやや少ない「3」をつけましたが、不足している感覚はありませんでした。量感ではなく、タイトでかっちりとした低音で、音楽全体を引き締めてくれます。 【ボーカル】 ボーカルはやや近めから聴こえるものの、自分自身とボーカルとの間に少しだけ距離を感じました。レビューではアンバランス接続で試聴を行いましたが、2人以上が同時に歌っている部分であってもしっかりと聞き分けができました。 【高音域】 高音域に関しては、とてもよく鳴っています。かなり細かな音まで鮮明に聴かせてくれます。一方で刺さりは感じず、とても好印象でした。 高音域がキレイなイヤホンのレビューは毎回YOASOBIの「Blue(群青)」を試聴すると個人的に決めております。今回もBlueを聴きましたが、楽曲中に度々聴こえてくる水音の美しさに感動しました。 美しい音で音楽を楽しむだけでなく、分析的な聴き方もできるAK ZERO2。是非お試しください! 試聴環境 iPhone 14 Pro→Earstudio ES100→Astell&Kern AK ZERO2 試聴楽曲 YOASOBI - Blue NewJeans - Cookie
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こまめ
@e☆イヤホン 秋葉原店
Astell&Kern
AK ZERO2 【IRV-AK-ZERO2】
¥148500 税込
圧倒的解像度を誇るオリジナルIEM第二弾
まず外観について、前作と比較するとカナル部分が三角錐のようなデザインから変更されてやや波打ったデザインになっています。これにより、前作は耳の奥に入れて安定させたい方にピッタリのデザインでしたが、今作は奥にしっかり入れることはなく、シェル全体で耳とフィットしている印象です。浅く装着したい方にオススメです。フィット感については好みは分かれそうですが、個人的には違和感なく装着出来ました。 今回は4.4mmバランス接続で試聴しました。音の感想については、まず解像度の高さに惹かれます。全帯域がより洗練されており、表現力、解像度、分離感に長けていると感じました。 個人的にはバランスが優れていると感じたため、ジャンルなどは問わずにお使いいただけると思います。ひとつひとつの音の押し出しが強い印象なので、あえてジャンルを選ぶとしたら現代の楽曲で迫力が強めな曲と相性が良いと思います。 次に空間表現です。前作はやや閉塞感のある印象でしたが、今作は閉塞感を感じさせない空間表現が特徴です。自然な空間表現で違和感なく、見通しよく聴けます。 モニター用・リスニング用を一本で完結させたい方にもオススメな一本となっております。店頭で試聴可能ですのでぜひお試しください! 【試聴環境】 FiiO M11 【試聴楽曲】 Orangestar:アスノヨゾラ哨戒班,DAYBREAK FRONTLINE YOASOBI:ハルカ
このスタッフの他のレビュー
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アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
DUNU-TOPSOUND
SA6mk2
¥89980 税込
ハリツヤのある低域
カスタムIEMのような見た目と、低域のハリに磨きがかかった「SA6MK2」です。 前作よりシェルの造形がシャープで、カスタムIEMのようにメリハリのある形になり装着感がアップしました。フェイスプレートはまた木目調のものでランダムになるので、パッケージを開けた時の楽しみもあります。 音としてはナチュラルな中高域にハリのある低域が主張してきます。比較的ウォームで粒立ちが良いため、音源は選ばない印象です。低域の主張が強いながらもレスポンスや粒立ちの良さは健在なので、使いやすいのではないでしょうか。 スイッチを入れると低音域の主張がさらに増し、アタック感強めの音になります。しかし全体のバランスを崩さないのがDUNUのチューニングの技術力を物語っています。 使いやすい音響特性ながらもスイッチのON・OFFでさらにパンチを求められる「SA6MK2」。 ナチュラルな「SA6」とパンチのある「SA6MK2」で使い分けも出来そうです。ぜひご試聴ください。 再生環境:iPhone13pro→ifi Audio NanoISD BL→SA6MK2 試聴楽曲:BassHunter「All I Ever Wanted」 S3RL「FriendZone」 S3RL「Music is My Savior」
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アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
beyerdynamic
DT 700 PRO X【なくなり次第終了!キーホルダープレゼント!】
¥40480 税込
質実剛健な王道モニターヘッドホン
様々なジャンルの音楽を聴く方、仕事でも趣味でも使えるヘッドホンをお求めの方にオススメの製品です。 試聴の際、全体的にナチュラルで整った音を描き出すように感じました。バスドラムやベースの重厚感もありながら、弦楽器の軽やかな旋律もしっかり表現してくれる優等生です。テンポの速い最近のアニソンやJ-POPなども、キレのある音で鳴らしてくれるので爽快感さえ味わえます。 例を挙げると「綺羅キラー」のような畳みかけるような女性ラップでも1音1音きっちり聴こえます。ボーカルも絶妙な距離感で鳴っているので、女性ボーカル・男性ボーカル問わずに使用できます。 上記の理由から様々な音源とも上手くマッチし、苦手とするジャンルが少ない王道モニターヘッドホンだと感じました。 イヤーパッドは厚めのベロア生地のものを使用し、深めのハウジングで形成されているため、長時間でも快適に使用できます。また側圧は強めのため、遮音性が高く音楽への没入感を得られます。モニター作業などでも集中して取り組めることでしょう。 様々な音源をあっさり目の味付けでモニターライクに聴きたい方にオススメです。 再生環境:iPhone13Pro→ATOM3 Lightning 試聴楽曲:フレデリック「オドループ」 Official髭男dism「Pretender」 ずっと真夜中でいいのに。「綺羅キラー」 安月名莉子「Glow at the Velocity of light」
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アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
Brise Audio
SHIROGANE-Ultimate-
2pin 4.4mm 5極 L字
¥300000 税込
最高峰の銀線
取り回しの良さもありながら、中低域のハリ感や艶感をプラスするハイエンドケーブルBriseAudio「SHIROGANE」です。 圧倒的なサウンド・ビルドクオリティでハイエンドケーブルで支持を得ているBriseAudioから純銀線が登場しました。 サウンドとしてはイヤホン本来の音から中低域のハリ感やつややかさをプラスしつつ、適度な華やかさも表現している印象です。BriseAudio特有の音の濃さもあり、空間表現の広さもありと非の打ち所がないようにも思えますが決して華美すぎる事もなく、くどいサウンドでもありません。極めて高いバランスの上で要素をプラスしているような印象です。 また、今までのUltimateシリーズ同様、プラグ・コネクタ・シールドの品質を徹底的に追求し、ビルドクオリティも上質です。白銀の塗装に金のロゴが映えるプラグやコネクタの質感はやはり超高級ケーブルだと感じさせてくれます。さらに、様々なコネクタやプラグ形状に対応しているのでイヤホンも選びにくい印象です。 ハイエンドイヤホンに適度なハリ感や艶感が欲しい方や、BriseAudioの音で銀線のシャープさが欲しい方に聴いていただきたい1本です。 再生環境:iPhone13pro→W4EX→U18Tzar(SHIROGANE) 試聴楽曲:KOTOKO Aiobahn「INTERNET YAMERO」 花譜「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」 ずっと真夜中でいいのに。「過眠」
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アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
水月雨 (MOONDROP)
雪月花
¥117770 税込
雪の儚さ、月の柔らかさ、花の艶やかさ
ボーカルの艶感や高域の伸び・クリアさ、どこを取っても一級品の水月雨 (MOONDROP)「雪月花」です。ボーカルや弦楽器の表現が非常に滑らかかつ、つややかなので女性ボーカルやクラシックなどに合いそうです。 何と言っても目を惹くのは、そのダイヤモンドが散りばめられたフェイスプレート(以下FP)です。「スケルトナイズドシルバーキャビティ」と呼ばれる筐体は、雪の結晶を思わせる細かい線で構成されたFPの間からダイナミックドライバーが窺えます。プラチナメッキも相まって、その光沢はまるで宝石かと見間違えるような眩い煌めきを放っています。 ケーブルは柔らかいながらもしっかりとした被膜で、取り回しと耐久性を両立しています。また、イヤーピースは同社の代表的なイヤーピース「清泉」を採用しており、しっかり肌になじみます。外観も装着感も非常に快適です。 音については煌びやかな筐体のデザインとは打って変わって、耽美でしっとりとしたつややかなサウンドです。煌びやかにではなく、つややかで過度な色付けをしないサウンドはMOONDROPのエッセンスを感じます。 高域は開放型特有の伸び・抜け感があります。どこまでも伸びるというより、程よく伸びるという感じなので‘‘薄さ‘‘というのも感じさせません。また、中域はやはり‘‘MOONDROPらしさ‘‘を感じさせる印象です。明るくつややかでボーカルの色気さえ感じさせる表現力というのは、今までの技術などの集大成ではないでしょうか。 さらに、低域は中高域をかき消すことなく適度なハリと厚みを感じさせます。下支えするような低域で「雪月花」の完成度をさらに引き上げています。空間も広く、どの方向にもある程度の広さを感じます。ライブ音源やホール音源もこの空間表現能力でしっかり表現しています。 「雪月花の時 最も君を憶ふ」雪月花の語源となった白居易の詩を体現するような、目の前に情景が浮かんでくるような表現能力と雪を思わせるような造形美を感じさせる外見は、音質と所有欲を同時に満たしてくれます。妖艶な響きと伸びやかで晴れやかなそのサウンドは忘れられない音になると思います。是非一度ご試聴ください。 再生環境:iPhone13Pro→Ifi-audio Neo iDSD BL→雪月花 試聴楽曲:サカナクション「さよならはエモーション」 Mili「world.execute(me);」 ずっと真夜中でいいのに。「綺羅キラー」