スタッフレビュー詳細
ライブハウス最前での体験を全ての楽曲で
Astell&Kern KANN MAXはまるで自分1人がホールにいるような感覚にさせてくれるほどノイズの少ないポータブルプレイヤーです。
今回の試聴はカスタムIEM AAW ASHで行いましたが、圧倒的なホワイトノイズの少なさに驚きました。もはやノイズ0と言ってしまっても過言ではなく、カスタムIEMの遮音性の高さもあり、音楽を再生する前の静寂に感動しました。音に関しては3つのポイントに分けてレビューしていきます。
1:音のバランス
全体的な音のバランスは、際立って強調されている部分が無く、音源やイヤホン・ヘッドホンの特性のまま出力してくれているイメージでした。
2:各帯域について
低音域:タイトで正確。深いところまでしっかりと正確に奏でてくれてました。
中音域:近すぎず目の前でボーカリストが歌っているイメージでした。生々しさもしっかりと感じることが出来ました。
高音域:細かさの際立つサウンドです。ギリギリ刺さらない位の高音が音楽全体を引き締めてくれていました。
3:全体的な印象
まず、どの帯域も音の入り・抜けが早く、スピード感のある音でした。拍に合わせてカチッと入ってきて、そのままスッと抜けていくため、打ち込み系の楽曲を聴いた際の印象がとても良かったです。
また、楽器やボーカルの1つ1つの音がどこに配置されているかが正確に分かる印象で、分離感も素晴らしく分析的な楽しみ方もできると思います。
機能面に関しては、ミドルレンジ以上のポータブルプレイヤーでは定番になりつつある「3.5mm、2.5mm、4.4mm全部載せ」で、今お持ちのケーブル資産のまま移行できるのはやはりありがたいものです。
その他個人的に良かったポイントは、本体の軽さです。「KANN=大きくて重い」というイメージを抱いていましたが、背面が斜めにカットされたデザインで手になじみ、さほど重量は感じませんでした。最近のトレンドである高音質で大型なDAP製品の中ではむしろ軽いと感じました。
外で音楽を聴く際にはもちろん、鳴らしにくいヘッドホンを自宅でじっくり聞く際にも活躍してくれるKANN MAXはとてもお買い得な商品です!
試聴環境
Astell&Kern KANN MAX→AAW ASH(カスタムIEM)
量感イメージ
このスタッフの他のレビュー
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わか
@e☆イヤホン
FiiO
BTR7
¥35750 税込
小型Bluetoothレシーバーの1つの最高到達点
「FiiO BTR7」は同社のフラグシップポータブルプレイヤー「M17」を彷彿とさせる本体デザインが特長のBluetoothレシーバーです。 Bluetoothレシーバーの中では本体が大きめではありますが、その大きさが気にならなくなるほど素晴らしい音を出力してくれます。 実際に手に持ってみると、細身で軽いためポケットにいれても邪魔にならないと感じました。(FRISK neoの缶とほぼ同じくらいのサイズ感です) 肝心の音質に関しては、1つ1つの音をしっかり聞き取れる解像度の高さが好印象でした。 全体的に明瞭感が増し、各パートがどの位置に配置されているかまでハッキリと分かるような見通しの良さが特徴的でした。 パキっとしていて疾走感のあるサウンドで、iPhoneとAACで接続していることを忘れてしまう程の音質を味わうことが出来ました。 機能面においてはボリュームが再生機器側と連動しておらず、細かな調整が利く点が好印象でした。 また、Qi規格の無線充電対応が個人的にはとても嬉しいく感じます。 使用しないタイミングで、ケーブルの抜き差しをせずに置くだけで充電できるのはとても便利なものです。 フラグシップの名に恥じない高音質、高機能な商品です! Bluetoothレシーバー派やスティック型DACアンプ派の方はもちろんのこと、最近完全ワイヤレスイヤホンをメインに使っているという方にも是非試聴していただきたいオススメの商品です! 試聴環境 iPhone 11→FiiO BTR7→AAW ASH(カスタムIEM) 試聴楽曲 赤い公園 - pray YOASOBI - RGB 4s4ki - m e l t
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わか
@e☆イヤホン
final
A5000 【FI-A5DPLD】
¥32800 税込
楽曲の美味しい所を教えてくれるソムリエ
final A5000は「クリアで見通しの良い音」と「柔らかくて扱いやすいケーブル」が特徴的な有線イヤホンです。 イヤホン本体はZE8000やZE3000を彷彿とさせるシボ塗装の様な加工がされています。また、薄型軽量で耳への収まりはとても良好でした。 音質は、やや重心が低めのバランス型という印象でした。ボーカルからやや下の中低音域にかけての帯域の量感を感じ、それらがしっかりと土台を固めて安定感のあるサウンドを奏でてくれます。中高音域から高音域に関しても物足りなさはなく、微細な音までしっかりと表現されていました。 特にハンドクラップの様な効果音やオルゴールの表現が素晴らしかったです。高音域の抜けが良く、中低音域よりも下の低音はタイトな印象で、全体的にはクリアでさっぱり目な印象を受けました。 レビュー下部に記載している楽曲以外にも様々な楽曲を試聴しましたが、音源の特徴をそのまま奏でてくれる印象です。余計な味付けをされている印象が無いため、どのジャンルの楽曲を聴いても納得できるバランスで聴かせてくれました。 音質の良い音源では1つ1つの音の良さを再認識させてくれる一方で、音質の良くない音源では粗をそのまま表現してしまう印象で、やや高音域の刺さりが気になりました。試聴の際にはぜひDAPやUSB DACなどを使用して、ロスレス音源を試聴していただくことをオススメします。 付属のケーブルの取り回しの良さも注目ポイントです。BシリーズやA8000のケーブルと比較すると圧倒的に柔らかい素材で作られています。8芯でしっかりと編み込まれているため、ほどける心配もしなくて大丈夫だと思われます。 音のクセが少なく、取り回しの良いイヤホンで、常に持ち運びたいと思えるイヤホンです。是非店頭にてご試聴ください! 試聴環境 iPhone 14 Pro→Earstudio ES100→final A5000 試聴楽曲 レトロな少女 - 真夏のクリームソーダ 吉田凜音 - ASH
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わか
@e☆イヤホン
Technics
EAH-AZ60M2【~7/31まで!デジタルギフトプレゼントキャンペーン!】
ブラック
¥27720 税込
目の前に広がる低音と高音がテンションを上げてくれる完全ワイヤレスイヤホン
Technics「EAH-AZ60M2」はしっかりとした低音域と中高音域の抜けの良さのコントラストが好印象な完全ワイヤレスイヤホンです。 【ポイント】 ・しっかりと量感のある低音 ・近くて鮮明な高音 【低音域】 低音域に関してはしっかりと量感がありました。音の1つ1つに芯は感じるものの、やや輪郭は丸い印象ですが、「ゆるい」と感じることはなく、適度にアタック感を抑えられていて、中高音域とのバランスが良く感じました。 【ボーカル】 今回試聴に使用した楽曲の女性ボーカルは、他の帯域と比較するとやや遠目に配置されている印象でした。後述する高音域の存在感が大きいため、ボーカルがやや遠めに配置されていることで、くどさを感じさせず、全体をスッキリとした印象にしてくれています。 【高音域】 近さと鮮明さを感じる高音域がとても印象的です。やや刺激的に感じる場面もありましたが、メリハリが効いている高音が、前述したボーカル域の特徴も相まって見通しの良さに一役買っているように感じました。 レビューの際に、同時発売の「EAH-AZ80」も試聴を行いました。どちらも、見通しの良さを感じるサウンドである点は共通していますが、EAH-AZ80と比較するとEAH-AZ60M2(本製品)の方が、低音の量感がある印象でした。低音寄りのサウンドが好みの方であれば「EAH-AZ60M2」の方が好まれるのではないかと思います。 どちらもオススメの商品です。是非e☆イヤホン店頭にて聴き比べしてみてください! 試聴環境 iPhone 14 Pro→Technics EAH-AZ60M2 試聴楽曲 YOASOBI - Idol IVE - I AM
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わか
@e☆イヤホン
FiiO
Q11 【FIO-Q11-B】
¥14850 税込
手のひらに乗る高出力アンプ
FiiO「Q11」はお手軽に高出力サウンドを味わえるDAC搭載アンプです。Q11とスマートフォンやパソコンなどの再生機器をUSB Type-Cケーブルで接続するだけで使用できます。iPhoneユーザーの方もLightning端子のケーブルが付属するため別途の用意は不要です。 Q11がスティック型のDAC搭載アンプと大きく異なる点は、「バッテリーを搭載している」という点です。Q11自体の充電が必要ではありますが、再生機器側の電力供給不足によって使用できないという心配が不要で、スマートフォンのバッテリーの減りも抑えられるというメリットの方が個人的には大きく感じます。 バスパワータイプ(アンプ自体にはバッテリーを搭載しておらず、再生機器から電源を供給する製品)の同価格帯のポータブルDAC搭載アンプと比較すると、出力が高く音に余裕のある印象を受けます。Q11を通すことで全体的に音の輪郭や粒立ちをハッキリと感じられる様に変化します。音の味付けは少なめです。中低音域の音の厚みと高音域の繊細さの両方を兼ね備えたサウンドを楽しめました。 また、Q11と再生機器のボリュームが連動していないという点もgoodポイントです。再生機器である程度音量調整しておいて、そこからQ11で細かく調整といった事が可能です。Q11のボリュームは程よい抵抗感があり、かなり細かい調整が可能だと感じました。 スマートフォン直挿しからのステップアップにはもちろんのこと、10000円前後の価格帯のアンプを現在お使いで出力に不満のある方にも試していただきたい商品です! 試聴環境 iPhone 14 Pro→FiiO Q11→AAW ASH(カスタムIEM) 試聴楽曲 吉田凜音 - JASMINE YOASOBI - Blue