スタッフレビュー一覧
店頭スタッフが様々な商品をご紹介
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かかりちょー
@e☆イヤホン 秋葉原店
AAW
A3H+ Noir Edition (Universal Fit)
¥32890 税込
新たな「A3H+」は一味も二味も違う
「A3H+」との違いを大きく実感できるイヤホンです。特に、高域の伸び方と空間の広がり方に違いが表れています。 高域は金属筐体特有の歯切れの良い響きで見通しが良く伸びやかです。 そして、見通しが良くなったことで「A3H+」が元々持っている空間の広さをより感じやすくなりました。 これは金属筐体に変わったことの恩恵だと思います。 次に新たに搭載された目玉のスイッチング機構についてです。 筐体のフェイスプレート内部に搭載されたスイッチを切り替えることで4種類(Normal/Bass/Vocal/Vocal+)のサウンド傾向から好みの音を選択できます。 せっかくですのでそれぞれのサウンドについて触れていきます。 【Normal】 最もスタンダードな音作りで「A3H+」からの正当進化だと感じました。深みとアタック感を持った低域と、前述した伸びやかな高域が心地よいです。ボーカルは少し控えめに感じますが他の帯域に埋もれることは無くクリアに聴けます。 【Bass】 その名の通りベースラインがぐっと持ち上げられ、低域の量感と厚みが一気に増します。かなり濃厚なサウンドで聴きごたえ抜群です。生粋の低音好きにはたまらないチューニングです。 【Vocal】 名前ほどボーカルを意識したような音には聴こえませんでした。個人的には音の情報量と濃密さが足された【Normal】といった印象を受けました。しかし、密度が増した分空間の広さが感じにくいと感じました。「A3H+」をより濃厚にしたようなサウンドです。「A3H+」からの進化を求めるより、強化を求める方におすすめのチューニングです。 【Vocal+】 Vocal+という名前ですが,ボーカル一辺倒になるわけではなく【Normal】のボーカル帯域を強化したような構成で、とても聴きやすく多くの人がハマりそうなサウンドバランスです。個人的にも4種類の中で一二を争うくらい好みです。 装着感も特には問題なく、金属の重みもそこまで気になりません。 また、フェイスプレートはマグネット式で簡単につけ外しが可能で、スイッチを切り替えやすい設計になっています。 どのチューニングもクオリティが高く、それぞれ別の製品として販売されてもおかしくないなと思いました。 それが一度に味わえる希少な一本なので「A3H+」を既に持っている方にもミドル機を新たに購入する方にもおすすめです。 試聴環境 Xperia 5Ⅱ 試聴楽曲 森羅万象「琥珀の海に地球浮かべたら」 NAOKI、アークシステムワークス「Hellfire」
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わか
@e☆イヤホン
SENNHEISER
IE 600
¥98901 税込
ボーカル際立つ。中高音域が美しい必聴のイヤホン
IE 600は中高音域にこだわりを持っている方に是非聴いてほしいイヤホンです。 なんといってもIE 600の最大の特徴は、ボーカル表現の素晴らしさに尽きます。 全体的に音のひとつひとつの分離感がとても高く、その中でもボーカルが浮き出ているような立体的な聞こえ方は本当に素晴らしかったです。 細かな息遣いまでしっかりと聞こえ、まるでその場で歌っているかのような感覚でした。 また、高音域に関しても、かなり細かな音まで鮮明に聞こえ、音抜けが良いことも相まって全体の見通しの良さを感じました。 中音域から高音域に関しては、生々しさを残しつつも、高い解像度と立体感からクールさを感じる音質でした。 低音域に関しては、タイトになり過ぎず、少し暖かみを感じる音で、全体がクールになり過ぎないようバランスを取ってくれていました。 全体を通しては、クールめな音の印象で、解像度の高さと音の広がり方の素晴らしさが魅力的なイヤホンでした。 この価格帯のイヤホンは、マルチドライバーで本体が大き目な製品が多いですが、IE 600は他のイヤホンと比較してかなり小さく薄く設計されているため、装着感の良さ(特に耳への収まり感)がピカイチでした。 また、金属筐体ではありますが、ザラっとしたマットな仕上げとなっているため、比較的キズが目立ちにくくなってます。 毎日外で使う上では、キズを気にするストレスが減るのもありがたいポイントです。 最近聞いた有線イヤホンの中でも特に「欲しい!」と思えるイヤホンでした。 有線イヤホンをお探しの際には、是非候補の一つに入れて欲しいイヤホンです! 試聴環境 iPhone 11→Earstudio ES100→SENNHEISER IE 600 試聴楽曲 YOASOBI - RGB 吉田凜音 - ASUNAROU Cing - アイスクリーム/サイネージ
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Nocchi
@e☆イヤホン
e☆イヤホン・ラボ
Iolite CIEM2Pin-3.5mm(イヤーループ仕様)
¥29700 税込
オーバースペック!? なコダワリすぎケーブル
Iolite(アイオライト)は独自導体「PCUHD AGES」を採用した、e☆イヤホン・ラボによるオリジナルケーブルです。 古河グループと共同開発した PCUHD AGES(≒音響用特注銀メッキ高純度銅線)ですが、とにかくこだわりが半端じゃありません。特殊な技法により製造され、徹底的に不純物を排除することで銅純度は99.99%以上。医療用、一部航空・宇宙用よりも高いグレードのケーブルだとか……。クオリティの高さはお墨付きです。 アイオライトを手に取ってみると、軽量で細身ですが剛性感の高さを感じます。前作オブシディアンよりもやや太いですが、しなやかさはアイオライトの方が優れていると思います。各パーツも入念に吟味され、ガンメタリックカラーと藍色のコントラストが中々美しいですね。ただ、イヤホンのカラーとの組み合わせはやや気になるかもしれません。 オブシディアンは普段から愛用していますが、それと比較すると明らかな音質の向上を感じることができます。味付けの少ないプレーンな音質のオブシディアンに比べ、アイオライトはより立体的で色鮮やかなサウンドが持ち味。粒立ちが細かくアタック感も向上しますが、不快な刺さりなどが感じられない、何とも不思議で絶妙な塩梅ですね。Low〜Hiまでグッと旨味を引き出し、素材の優秀さを感じることができる稀有なケーブルだと思います。 普段3万円のケーブルって高いな……と考えているんですが、PCUHD AGES の優秀さ、その音質を聴くと、むしろコスパいいんじゃない? と思ってしまいました。個人的には大当たりなケーブルです。 試聴イヤホン:Empire Ears「ESR」 / AAW「AXH」 プレイヤー:WLAKMAN NW-A55
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あーさー
@e☆イヤホン
e☆イヤホン・ラボ
Iolite CIEM2Pin-4.4mm(イヤーループ仕様)
¥30250 税込
高音域の明瞭さが抜群に良い。伸びやかなイヤホンに合わせてほしい一品
聴き始めの感想としては、まじりっ気の無い素性の良い音。全体的にクリアで明瞭感が増し、音がもう一歩脳の奥まで届くような印象でした。 特に高音域の強調が顕著で、高域の得意なイヤホンを合わせると最強になります。 今回いくつかイヤホンを試したなかで、レビューとしてBlessing2を選びました。 Blessing2は、中高域のクリアさ、伸びやかさにフォーカスがあっているイヤホンです。 [試聴環境] イヤホン:水月雨 (MOONDROP) Blessing2 ケーブル:Iolite CIEM2Pin-4.4mm プレイヤ:Questyle QPM 4.4mm出力 試聴曲:坂本真綾「ホーキングの空に」 試聴曲自体が非常に"立体的な"音作りをしていて、定位感が求められます。 ボーカルとピアノというノンプラグでシンプルな出だし、と思いきや、エレクトロな雰囲気が即座に追加されます。 音の配置が独特で、上から左右から、音が迫ってきては消えていく感覚が、適度な酩酊感を持たらします。 この音の位置がよりくっきりと聞こえます。リバーブのかかり、コーラスの位置などが、より鮮明になります。 Blessing2自体に定位の良さがありますが、Ioliteとの組み合わせはすごく相性が良いです。 反面、高域のくせが強めのイヤホンだと、ハイ上がりな傾向と相まって高域がきつくなる可能性もあるので注意。 ぜひ、高域が伸びやかなイヤホンに合わせてほしい一本です。