スタッフレビュー詳細
FiiO初トライブリッド型イヤホン
筐体はシンプルなデザインで、場面問わず使用しやすいデザインだと思います。ドライバーの配置と装着感を両立するために、3Dプリンターで製造されていて耳への収まりも良く、落ちにくい印象を受けました。
ケーブルはプラグ交換が可能で、手軽に3.5mmと4.4mm接続を切り替えられるのが好印象です。さらに、イヤーピースが豊富に付属している点も魅力的です。全部で7種類付属しているためフィット感、サウンドを自分自身で好みに調整できます。
また、この製品の大きな特徴としてESTドライバーが使用されていることが挙げられます。本体上部にあるディップスイッチを使用することで、ESTドライバーをON/OFF切り替えが可能です。
【EST:ON】
全体的にすっきりとしたサウンドで、特に高域が非常に伸びやかで見通しのある印象です。ボーカルの艶感も非常に高く、FX15が持つポテンシャルを最大限に活かせていると感じました。低域も弾むようにレスポンスが良く、滲むような印象ではないため存在感がありつつも他の帯域に影響を与えずに鳴っています。
【EST:OFF】
ONの時と比較すると高域の伸びやかさは落ち着いていて、中低域寄りのゆったりとしたサウンドです。刺さるような音が多い楽曲などはOFFにすると快適にリスニングができると思います。高域の余韻が空間の広さを演出しているように感じたため、OFFの状態だと空間表現はやや狭めに感じました。
スイッチのON / OFFでかなり印象が変わるので曲のジャンルで切り替えたり、じっくり音楽を楽しみたい時はON、ながら聴きでBGMとして使いたい時はOFFのように切り替えるのも良いと思いました。
FiiO初の試みを実現したイヤホンです。店頭で実際に試聴可能ですので、是非お試しください!
【試聴環境】
FiiO M15S
【試聴楽曲】
Orangestar:DAYBREAK FRONTLINE
MIMI:What Call This Day?(feat.にんじん)
量感イメージ
このスタッフの他のレビュー
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こまめ
@e☆イヤホン 秋葉原店
SUPERTFZ
FORCE KING
ブラック
¥22000 税込
シンプルな筐体から繰り出されるパワフルサウンド
TFZ新ブランドSUPER TFZのFORCEシリーズ第二弾が登場しました。 まずは外観です。前作「FORCE 1」の輝きのあるデザインから、ブラック・シルバーのシックなカラーになりました。フェイスプレートにはアルミを使用。ベントホールは赤と青に加工されており、高級感のあるデザインです。 音質については解像度が高く、迫力を感じるサウンドです。また、音のキレが良く他の音に混ざらない点も特徴です。低音のアタック感、澄んだボーカル、抜けの良い高域で全体的にバランスは良いと感じました。 音の距離を近くに感じるので、ボーカルを主体で聴きたい方にオススメです! 迫力があるサウンドのため、近年の流行歌と組み合わせることで真価を発揮すると思います。 音楽をノリ良く、楽しく聴けるイヤホンを求めている方に一度は試聴してほしい1本です! 店頭で試聴できますのでぜひお試しください! 【試聴環境】 FiiO M11 【試聴楽曲】 Orangestar:アスノヨゾラ哨戒班,DAYBREAK FRONTLINE YOASOBI:ハルカ
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こまめ
@e☆イヤホン 秋葉原店
final
ソフトシルバーコートケーブル 2Pin
3.5mm (1.2m)
¥19800 税込
取り回しが良くなって登場!
もともと販売されているシルバーコートケーブルと比較すると、とてもしなやかで取り回しが良くなりました。実際に装着した状態で軽く動いてみると、ケーブルが服などに触れてもガサガサといった音はほとんど発生せず、タッチノイズは大幅に軽減されていると感じました。また、耳掛け部の癖付けがされていないため、癖付けがされているケーブルが苦手な方や、耳掛けをしないストレートタイプのイヤホンを使用している方にもオススメです。 音質については高域は角が取れていて優しく柔らかい印象です。低域は逆に控えめだと感じましたが、量感はしっかりと残っているので主張しすぎないバランスが丁度良いです。シルバーコートケーブルと比較すると、やや空間表現が異なって聴こえるように感じました。 シルバーコートケーブルが横方向の平面的な広がり方に対して、ソフトシルバーコートケーブルは斜めに立体的に広がっているような印象を受けました。より自然な空間表現という点においてはソフトシルバーコートケーブルの方が長けていると感じました。 刺さり過ぎないような音作りで、やや中高音寄りのサウンドを求めている方にオススメなケーブルです。是非一度お試しください。 【試聴環境】 FIIO M15S,Unique Melody MAVERICK III 【試聴楽曲】 Orangestar:DAYBREAK FRONTLINE MIMI:What Call This Day?(feat.にんじん)
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こまめ
@e☆イヤホン 秋葉原店
Unique Melody
Maslow
¥129800 税込
国内代理店と共同開発されたイヤホン
Unique Melodyと国内代理店Mixwaveにより共同企画・開発されたMaslowの紹介です。 木材の色と淡い紺色の樹脂が合わさり、非常に落ち着きつつある配色で同社の2HTを彷彿させるような筐体です。どのような場面でも使えるような筐体を目指したとの事で派手過ぎる事も、シンプルすぎる事もないまさに丁度良いバランスだと思いました。 筐体は今までのユニバーサルモデルと同じ大きさのため、耳の小さな方でも比較的収まりやすいと思います。 一聴して感じたのは横方向の音場の広さです。広々とした空間表現でとても見通しが良く、余韻の表現が優れていると感じました。音の傾向はメーカー特有の中高音寄りのバランスの取れたサウンドです。同社のMaverickシリーズなどと比較しても、よりスッキリとした澄んだチューニングであっさりと聴けました。 また、MEST MKIIIに付属されているPital EarTipsというリキッドシリコン製イヤーチップがMaslowにも付属されており、こちらに変えると落ち着いた一体感のあるサウンドにガラッと印象が変わりました。高域の伸びも多少調整できるので、好みに応じて変更するのがオススメです。個人的にはPital EarTipsの方が高さが浅いイヤーピースのため、耳介にしっかりとフィットしている感覚と、長時間聴いていても疲れにくいような柔らかい音に傾向が変わるので一度試していただきたいです。 明るい音作りのため、現代の楽曲に合わせるのがオススメです。是非一度お試しください! 【試聴環境】 FIIO M15S, iPhone 13 Pro Max 【試聴楽曲】 Orangestar:DAYBREAK FRONTLINE MIMI:What Call This Day?(feat.にんじん)
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こまめ
@e☆イヤホン 秋葉原店
THIEAUDIO
Prestige LTD
¥187000 税込
更に使いやすくなったPrestige
外観は初代Prestige(以降初代と書きます)同様のデザインを採用しており、大きな違いは見受けられません。筐体サイズに関してもファインチューニングモデルのため、ドライバー搭載数も変わらないのでサイズの違いもありません。識別方法としてはシェル側「LTD」刻印の有無で判別できます。 先述した通り、ファインチューニングモデルとの事で音の印象が大きく変わった印象です。いくつかの点を以下に記述します。 特に大きく変わった点としては、高域の表現方法です。初代は粒立ちが良いキラキラとした音でしたが、LTDは繋がりの良さが向上しており、初代よりハイハットなどの音がより自然に鳴っていると感じました。 音の距離感について、初代は一歩遠い場所から音が出ているような配置でしたが、LTDは一歩前に押し出しているような感覚です。近すぎるような印象は受けないので距離感の配置がより近いほうが好みな方にオススメだと思いました。 また、分離感について初代は全体的に一体感がある印象に対し、LTDは各帯域聴き分けがしやすいように感じました。比較するとかなり分離されている印象ですが、LTD単体で聴かれる分には違和感を覚えるほどではないと思います。 音の押し出しに関しては初代の方が優しい印象を受けるので、長時間ゆったり聴かれる場合は初代、短時間でガッツリノリよく聴く場合はLTDの方が向いていると思いました。 ファインチューニングで味付けもかなり異なるので、既に初代をお持ちの方でもキャラ被りもしないと思いますし、現代の楽曲メインで聴くことが多い方でハイエンドの最初の一本としてもオススメしやすい製品となっております! 店頭にてご試聴可能なので、機会がある時に是非ご試聴ください! 【試聴環境】 FiiO M15S 【試聴楽曲】 Orangestar:DAYBREAK FRONTLINE MIMI:What Call This Day?(feat.にんじん)