スタッフレビュー詳細
現代的な曲に合う、美しく楽しい音作り。
密度が高い低域と抜けがよく細やかで美しい高域が印象的。全体的に少しタイトでメリハリのある傾向です。J-pop、ロック、EDMなどをノリ良く楽しく聴けます。小音量でも音像がつぶれにくいので、小さい音量で聴く方にもオススメです。
音量次第である程度は音漏れしますが、それよりも遮音性がそこまで高くないです。外音が気になる方には外での使用はオススメしません。
前モデル「SMB-02」との比較では、中高域の煌びやかさはそのままに低域は力強く、より音像がとらえやすくなっています。また、リケーブルやスイーベル機構、段階式のサイズ調整アジャスターに対応しているのでより使いやすくなっている部分もポイントです!
生音系の楽曲よりも、最近のDTM系の楽曲の方が向いている音作りなので刺さる人は多いと思います。
また、限定モデル「SMB-02G PHONON×atmos コラボモデル」は、PHONONとatmosのロゴがレーザー刻印されている赤のフェイスプレートと通常のイヤーパッドとは別に赤い肉厚のイヤーパッドが付属した特別なカラーリングのモデルです。
この赤いイヤーパッドは適度な硬さと高さがあるので、個人差はあると思いますが、耳に当たりづらく遮音性も多少上がります。またドライバーとの距離が広がる影響か、前方に半円状に音場が展開し適度な距離感で鳴ってくれるので、リスニングとしてはより聴きやすくなりました。
モニターとして使うなら通常モデルで十分ですが、普段使いなら限定モデルもオススメですよ!
ぜひ、ご検討ください!
使用機器:iPhone 8plus
楽曲:Pat Benatar「Heartbreaker」、亜美「世界、星と空と道と」、Tempalay「あびばのんのん」etc...
量感イメージ
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
SENNHEISER
HD 800S
¥223938 税込
音を自然かつ明瞭に聴かせる優等生サウンド
HD 800Sはお家用ハイエンドヘッドホンの定番機! 据え置き環境をご検討の方、音場の広いヘッドホンをお探しの方にオススメします。 中高域の明瞭さに重きを置きつつ、外に向かってスーッと抜けていく余韻のキレイさが広い音場が印象的です。細やかな表現が生々しくも神経質にならず、ピークを感じさせない自然さと繊細さが絶妙なバランスで整っています。 HD 800Sは、パンチのある表現や印象的な響きが無くとも自然な広がりや丁寧な表現力にインパクトを感じました。低域は中高域の明瞭さを損なわない量感で出ており、スッキリと抜けの良い表現で聴きやすいです。 他の帯域をマスクしてしまうような低域の響きやパンチのある表現が、控えめに抜けの良い音になる事で、音の繊細なニュアンスを浮き彫りにし、洗練された表現を感じることができています。 モニター的ともいえそうですが、カチッとした硬い質感にはならず、あくまで自然な響きとクリアさを持ち合わせている点がHD 800Sの特徴と言えそうです。 またボーカルなどの中域の表現は適度な近さに感じますが、それ以外の帯域は定位にやや距離があります。 分離が良いのでボヤけるような表現にはなりませんが、やや分析的で客観的に聴かせるようなイメージでもあるので、ある程度曲との相性や楽しみ方の好みは出てくると思います。 例えばポップやロックなどの音数が多くノリの良い楽曲よりも、クラシックや女性ボーカルなどの音場感や中高域の描写が活きる楽曲の方が、相性が良いと思います。 音場の広い楽曲や女性ボーカル、分析的かつ自然に音楽を聴きたい方には特にオススメです! 使用機器:SENNHEISER「HDV 820」、Cayin「iDAC-6 MK2」「iHA-6」
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
Meze Audio
LIRIC
¥264000 税込
整理された定位と美しく生々しい質感。
音の立ち上がりが正確でしっかりとした密度感があり、不要な反響やにじみは感じられません。音それぞれを混濁なく定位させながら、それぞれの響きは失わず丁寧に伸びていく印象です。 もう一つ注目したいポイントは高域です。密閉型らしい低域の押し出し感もありながら、とても澄みきった抜けの良い高域を持っています。 頭の中で響くような印象ではなく、少し距離をとって鳴っているような感覚なので聴きやすさもあります。オーケストラを聴いても、開放的で充実した音の密度感が感じられる点は本当に素晴らしいです。 同じMEZE Audioの「99classics」と比較すると、低域の適度なまとまりや押し出し感、中音域の生々しさは引き継ぎながら、より細やかな表現になり高域への伸びや音抜けの良さに違いがみられます。 より細かな情報も逃さず表現するようになっているため音楽ジャンルも、より多くのものに合わせられるようになっている印象ですが、生音系の方が音の滑らかさや響きの豊かさがよりよく感じられるのでオススメです。 【HD 800Sとの比較】 LIRICは、開放型のHD 800Sほどではありせんが中高域の伸びや広がりが優れています。低域は距離が近すぎることはありませんが、密閉型らしい押し出し感や頭の中央に定位する感覚がしっかりと感じられます。 HD 800Sでは広い音場に適度な明瞭さを持った中高域が印象的ですが、LIRICは抜けが良く繊細で華やかな高域と量感は控えめながらしっかりと主張する密閉型らしい低域の出し方が印象的でした。
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
ULTRASONE
Signature PURE 【ULT-SIG-PURE】
¥29700 税込
音場感と定位に優れつつインパクトのある低域が魅力
モニター的な聴き分けに優れつつ適度な距離感があり、音を客観的に捉えやすい印象です。側圧もしっかりめなのでDJモニターやロック、EDMなどにオススメです。 【外観/装着感】 全体的にマットな質感で、黒に統一されたデザインが引き締まった印象です。外箱もあまり化粧っ気を感じさせない業務用感があり、音にこだわりたい自分としては非常に好感が持てました。 【音質】 低域はしっかりとした沈み込みと量感がありつつ、中身が読み取れる解像度があります。中〜高域は量感は控えめで距離感のある鳴らし方ですが、定位と分離感が良く物足りなさは感じませんでした。 全体的に音に締まりがあり、量感が低域寄りなため骨太な表現にも対応します。出だしのインパクトに重さが乗りますが、鋭すぎる印象はなくやや丸みがあるため聴きごたえはありつつ聴きやすくもある印象です。スピード感のある楽曲にも対応しますが、高域の量感が少なめな点は好みが分かれるかと思います。 音数の多い楽曲やベースの効いたサウンドなどのインパクトはありつつも、適度な距離感や控えめな高域が聴きやすさに繋がっている印象です。 モニターだけでなくリスニングとしてもオススメです! ぜひご検討ください!
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AKIRA
@e☆イヤホン 秋葉原店
Austrian Audio
The Composer
¥396000 税込
圧倒的にレスポンスが良く素直な音。
低域から高域まで圧倒的なレスポンスの良さを持ち、滲む事がありません。開放型の中では低域の量感が多く、中低域のアタックにもパワーが乗る印象です。 ロックやポップ、アニソンなど比較的何でも合う印象ですが、ライブ音源よりも収録された楽曲がオススメです。音数やスピード感、楽器、声、またそのバランス全体に忖度せず素直な音を求める方にオススメのヘッドホンです。 【外観】 全体が金属製で剛性の高さが伺えます。とはいえ無駄を感じさせないスリムなパーツで組み上げられており、期待通りの軽さがあります。 またComposerにはサイズ調整のアジャスターだけでなく、個々人の頭部形状に合わせたハウジングの角度調整の機構も備えています。洗練された機能美を持つヘッドホンだと思います。 【装着感】 イヤーパッドは比較的大きめで、多くの方の耳をすっぽりと覆えると思います。アジャスターは6段階、ハウジングの角度は4段階で調整でき、スイートスポットは狭い印象なので、試聴の際は細かなサイズ調整をオススメします。 【音質】 どの帯域にもレスポンスの良さを持ちつつ、余韻がとても伸びやかな余韻です。硬く締まりのある音だけではなく、柔らかい音や倍音成分も幅広く表現する懐の深さがあります。また低域のレスポンスの良さは特徴的で、低域の深い部分もボワつく事なく繊細に感じられます。 また、中低域のアタックも明瞭で、弦の弾く音やドラムの打ち込みの音圧感がストレートに感じられます。どの帯域もヘッドホン固有の量感や表現でマスクせず、音源の特徴をしっかりと出してくれます。声の表現も感情を込めた部分の力強さや抑揚も非常にストレートに感じられます。 また音量によるサウンドバランスの変化が少なく、低音量でも細かなニュアンスが潰れません。大きい音が苦手な方も、最適な音圧で楽しめると思います。 【HD 800Sとの比較】 比較してComposerの方が音が近く、低域部分の量感の多さとレスポンスの良さが特徴的に感じられます。 HD 800Sは低域に奥行きや広がりを感じつつ中高域には明瞭さがあり、広い空間の中に楽器や声が映える印象です。Composerは適度に近い距離感で、音の細かなニュアンスを正確に捉えることを重視した印象です。 使用機器 iPhone15Plus、RME 「ADI-2 DAC」、JR SOUND「HPA-203」、K9 Pro ESS 試聴楽曲 あたらよ「僕は…」 星街すいせい「Stellar Stellar」 電気式華憐音楽集団「prima dynamis」 Fourplay「Bali Run」 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団&カスロス・クライバー「I. Allegro moderato」