スタッフレビュー詳細
ライブに最適なモニターイヤホン
サウンド全体が均等に聴こえて、なおかつ周囲の環境音も程よく聞こえる。ライブ時のモニター用途に焦点を当てたイヤホン、Westone Audio「AM Pro X10」のご紹介です。
外観は全体的に透明な筐体で差し色に赤の部品が見えます。最大の特徴はサイズ感で、数あるモニターイヤホンの中で比較しても非常に小さいです。
装着感については筐体の小ささに加えて開放型のイヤホンであることから、非常に開放的な着け心地です。長時間のライブや収録などでもストレスなく着け続けられると思います。
また、前述している通り開放型のイヤホンであるため、着けていても周囲の音を聞き取りやすい特性があります。体感としては、耳穴を指で軽く塞いだくらいの遮音性で、近くの会話や店内の音楽が普通に認識できる位には聴きとれました。
開放型イヤホン特有の音漏れの問題に関してですが、当商品はほぼ気にしなくても良いと思います。実際に店内で音を鳴らしてみたところ、至近距離に近づいたところでようやくシャカシャカと音が聞こえてくるくらいの音漏れ度合いでした。図書館や美術展など、静かな場所でなければ問題なく使用できると思います。
音質は全体的に素直な音で、どこかの帯域が過度に主張したりせず全ての帯域が並列に並んでいるような感覚です。音場についても、全帯域が一定の距離で均等に鳴っている印象で、各楽器の音量や音色を俯瞰して聴く際によいと思います。
周囲の音が程よく聴こえる機能や、サウンド全体を俯瞰して聴ける音質・音場など、あらゆる点においてライブや収録時のモニターとして最適な環境になるよう設計されたイヤホンだと感じました。
量感イメージ
このスタッフの他のレビュー
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なおティー
@e☆イヤホン
日本ディックス
Scyne α01
¥132000 税込
日本ディックスの丁寧さを感じる上品な音質とデザイン
数々の品質の高いプラグやコネクタ、そしてイヤーピース界に激震を与えた「コレイル」などを手掛けてきた日本ディックスが遂にイヤホンを開発しました! そんな有線イヤホン「Scyne α01」をご紹介します。 筐体は、真鍮+プラチナめっきでできており、金属特有の銀色の冷たい輝きが高級感を漂わせています。金属筐体のため、手に持った時には少々重みを感じますが、サイズが小さいため装着した際に重さはほぼ感じませんでした。 音質については、中高域に寄ったバランスでスッキリしたサウンドという印象です。中域は滑らかな音で、そこから低域に寄れば寄るほどふくよかで分厚い音に、高域に寄ればよるほど微かに粒感のある研ぎ澄まされた音に変化していく感覚でした。 楽器や声など複数の音をハッキリと分離させながら鳴らすよりも、1つの音を解像度高く精密に鳴らすのが得意な印象のため、アコースティックやギターなどの弾き語りの曲を聴くのがおすすめだと思います! また、この商品の魅力はイヤホン本体だけでなく、本機に合わせてチューニングした 「独自設計リケーブル」や「革製のイヤホンケース」など質の高い付属品があることも良き。特に「Pentaconn COREIR -AL ALLOY- 」が付属している点は非常に魅力的! 装着することで、高域と低域のハリが増して音楽の臨場感が上がって聴きごたえ抜群でした。 まとめると、音質だけでなく筐体のデザインや付属品など、部品一つひとつの品質にこだわりを感じるイヤホンという印象。弾き語りなどの楽器の少ない曲にて、それぞれの音をじっくりと噛みしめながら楽しみたい方におすすめです。
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なおティー
@e☆イヤホン
水月雨 (MOONDROP)
破暁 - DAWN PRO
¥9450 税込
水月雨 (MOONDROP) の象徴的な音質・デザインがこの小さな筐体に詰まってます!
音を素直に伸ばしてくれます。癖のない音で本当に良い子です。そんな優等生なスティック型DACアンプ「破暁 - DAWN PRO」をご紹介します。 コンパクトかつ軽量な筐体はアルミニウム合金でできており、表面にパンチングメタルのような加工が施されています。スマートフォンやサウンドデバイスに接続すると、穴の部分からランプの光が漏れて見える粋な演出も魅力的です。金属質の無機質なクールさを保ちつつ、どこか可愛らしさを感じさせるデザインが素敵です。 ボタンは音量を上げ下げする2つのみで、簡素な操作感です。横長の方が音量を上げるボタンで、短い方が下げるボタンとなっており、触感だけでどちらのボタンか分かりやすい親切な設計になっています。 音質については、原音の質感をそのままにしながら一段と力強く鳴らしてくれる印象です。各帯域のバランスは、ボーカルなどの中高域が少し強調されています。癖のない音なので、DACアンプが初めての方にも安心して使用できる製品だと思います。 外観のデザイン、音質、携帯性を兼ね備えた優等生なスティック型DACアンプです。DACアンプデビューに最適な商品です!
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なおティー
@e☆イヤホン
Astell&Kern
AK HC4
¥35980 税込
音楽サブスク民歓喜なDAR機能搭載のUSB-DAC‼
どんな音源・音楽ジャンルでも卒なくこなせる、オールラウンダーなポータブルUSB-DAC「AK HC4」をご紹介します。低めのビットレートの音源でも、アップサンプリングして綺麗に再生できるDAR機能を搭載していることから、携帯の通信料を抑える為に音質を低めに設定しながら音楽や動画を視聴されている方におすすめです。 銀色のマットな質感で統一された非常にシンプルな見た目をしており、ボタンも音量調整とDAR機能のON・OFF切り替えする2つの要素のみで構成されています。こういったスッキリとした外観を見ると、あくまで音質と機能に力を入れているぞという意気込みが伝わってきて、個人的にはむしろ好印象! 操作に関しては前述の通り、音量調整とDAR機能のON・OFF切り替えのみのため、非常に簡素で分かりやすいです。音量ボタンは両端を押すと音量の上げ下げができるごく一般的なボタン配置。DAR機能のON・OFF切り替えはスライド式で、ONの状態にすると凹み部分が緑色に変化します。 音質は迫力ある低域と、繊細でクリアな質感の高域を両立したバランス良いサウンド。低域はリズムの基盤となるバスドラムやキックあたりの音圧が少し上がっていて、ノリの良さが増しています。中域〜高域にかけてはノイズの少ないスッキリとした音で、ボーカルやパーカッションなどの微細な音のニュアンスを濁ることなく鳴らしてくれます。 どちらかと言えばクール寄りのサウンドとも言えますが、微かに音の余韻や奥行きがあってほのかに温かみを感じるちょうど良い質感です。どの音楽・コンテンツでもカッコよく鳴らしてくれるオールラウンダーな音だと感じました。 また、DAR(デジタルオーディオリマスター)という、再生する音源のサンプリングレートをリアルタイムにアップサンプリングしてくれる機能を搭載。実際にDAR機能をONにした状態で、Apple musicの「高効率」というデータ通信量を抑えたモードで試してみました。音楽を再生したところ、ボワついた低域や音の伸びきれていない高域が改善されて、音場が全体的にスッキリしました。 出勤やお出かけの移動時、常にストリーミングサービスで音楽を聴いている私としては、喉から手が出るような機能でした。携帯の通信料を抑えないといけない境遇だけど、音楽は常に聴いていたいという方は是非試してみてほしい機能です! ちなみに、同じくApple musicの「ハイレゾ音源」や「ハイレゾロスレス音源」でもDAR機能を試したところ、ほとんど違いは感じられなかったです。あくまで低めの音質の音源を改善する機能なのかなと個人的には思いました。 まとめると、どの音楽・コンテンツでもカッコよく鳴らしてくれるオールラウンダーなサウンドで、低音質の音源でもDAR機能でハイレゾ音源に引けを取らない音に変化させる万能USB-DACです! 色々な音楽ジャンルや動画を聴いている方や、Wi-Fiがない環境でも通信量を抑えつつもハイレゾのような綺麗な音を聴きたい方におすすめです。 【試聴環境】 Android(Apple musicアプリ)→ AK HC4 → SUPERIOR(4.4mmバランス)
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なおティー
@e☆イヤホン
RAPTGO
Bridge
Blue
¥23100 税込
自分好みの音にカスタマイズしよう
チューニングスイッチやメタルフィルターなど様々な音質の調整ができるパーツが付属しており、自分好みの音になるようカスタマイズするのが好きな方の好奇心をくすぐるようなイヤホンが出ました。RAPTGO「Bridge」のご紹介です。 全体的に金属で構成された重厚感のある見た目です。フェイスプレートは、X字のパーツが組み込まれているインパクトのあるデザインが特徴的。また、X字の間の部分はパンチングメタルでできており、X字のパーツも相まってサイバーチックなデザインを好む方に刺さりそうな外観です。 ちなみに、パンチングメタルの部分は、筐体の中で発する音がフェイスプレート側にも通り抜ける構造になっています。他の密閉型のイヤホンと比べて少々音漏れが多いので、図書館やオフィスなど静かな場所での使用は控えた方が良いかもしれません。 音質については、心地よい余韻のある高域が特徴的です。余韻は空間全体に広がり、ボーカルやハイハット、シンバルなどの音に艶があります。また、空間全体に余韻が敷き詰められていながらも、窮屈な感覚のない不思議な空間は聴いていて癖になりそうです。 低域は、芯のある引き締まった音で、ベースラインがはっきりと聴きとれます。空間全体に広がる高域と中央でキュッととどまる低域の対照的な音が混ざりあい、これまた癖になるサウンドに仕上がっています。 さらに、筐体の側面にあるチューニングスイッチやノズル部分のメタルフィルターを交換することで、サウンドの質感を変化させることが可能です。実際にチューニングスイッチをONにしたところ、程よい距離感で鳴っていた高域が、少し近づくような変化を感じました。 なお、チューニングスイッチはゴマ粒サイズくらいの大きさのため、指で切り替えるのはほぼ不可能だと思われます。そのため、付属しているチューニングスイッチ用ピンは常に携帯した方が良さそうです。 チューニングできる要素が豊富で様々なサウンドに変化するイヤホン、RAPTGO「Bridge」。自分好みの音になるよう試行錯誤するのが好きな方にピッタリなイヤホンです。